本編どうぞ!
屠自古「……ウフフ❤」
芳香「屠自古はどうしたんだ~?」
青娥「宴会の数日前、ミナトちゃんがやってきて私達にプレゼントしてくれたじゃない?忘れたの?」
芳香「そうだったぞ~!私はお饅頭くれたぞ~!」
ミナトはお礼にみんなそっくりの手のひらサイズのお人形を作ってプレゼントした。神霊廟のみんなも自分達によく似たかわいらしいお人形を貰って喜んでいた。芳香だけは人形だけじゃあれなので、お饅頭もプレゼントしたのだ。芳香の人形は青娥が大切に保管している。
芳香「それで屠自古はさっきから人形を見つめていたのか~!」
芳香の言う通り、屠自古はミナトからプレゼントされたそっくりなお人形を大切に握っていた。今彼女の心は喜びの感情でいっぱいだった。
屠自古「(私そっくりなかわいらしいお人形……これをミナトが私のために///)」
自然と顔がにやけてしまう。この人形を持っているだけで幸せになれる気分だった。そんなときに玄関から声が聞こえて来た。
???「屠自古はいる~?」
青娥「あら?この声は……」
布都「屠自古!お主に客人じゃぞ」
現れたのは布都だ。頭の
屠自古「客人……あ!しまった!今日は飲み会の約束だったんだ!」
あまりの嬉しさについ忘れてしまっていた。急いで支度を済ませて急いで玄関に向かう。
屠自古「青娥殿!悪いが後は頼む!」
青娥「はいはい~♪楽しんでいらっしゃいな♪」
手を振って見送る青娥。
布都「屠自古の奴、機嫌が良いじゃないか」
青娥「ふふ、これもミナトちゃんのおかげね♪でも、宴会で見た限りライバルは多そうね……」
布都「ライバル?なんのことじゃ?」
青娥「布都ちゃんのお
布都「バカにするでない!ライバルとは敵のことじゃ!屠自古の奴、命蓮寺以外の連中とも闘おうとしているのか!?」
青娥「ま、そういうことよ。偉いわね♪布都ちゃんは♪」
布都「当然であろう!そうであろう!」
まるで子供が自慢げに誇る姿を見ているようだった。
青娥「ふふふ♪」
青娥そっくりな人形も一緒に笑っていた。
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屠自古「すまない!待たせてしまって!」
神子「屠自古、約束を忘れてしまうなんてあなたらしくないですよ」
屠自古「す、すみません……」
???「いいさ、私達は気にしてないしね。ね!衣玖?」
衣玖「そうですよ。雷鼓さんの言う通りです」
彼女達は私と仲が良く、一緒に飲み会や愚痴会をする仲間達。赤いショートヘアーで、チェックの入った上着を着て、白いジャケットを羽織っている女性は 堀川 雷鼓 と帽子にロングスカート、長い羽衣を羽織っているのは 永江 衣玖 である。
オフの日はこうやって3人で集まって、飲みに行くことが多い。今日もその約束をしていたのだった。いつもなら屠自古は時間きっちりに待っているのに、今回は嬉しさのあまりに忘れてしまっていたのであったのだ。
衣玖「屠自古さんがお忘れになるだなんて珍しいこともあるんですね?」
屠自古「ああ、済まない……すっかり忘れていた……」
雷鼓「誰にだってあることだよ。さぁ、早速飲みに行こうじゃないか!」
屠自古「太子様、それでは行ってきます!」
神子「ええ、お気をつけて」
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3人は行きつけの屋台にやってきた。その屋台の女将はよく知っている人物だった。
ミスティア「あら、屠自古さん達いらっしゃい♪」
和服姿のミスティアである。通称おかみすちーであった。屠自古達は時々ここにやってきて、ミスティアに愚痴を聞いてもらっていた。
雷鼓「邪魔するよ。女将いつもの頼むね!」
衣玖「私も同じのでお願いします」
屠自古「私は酒につまみを少々くれ」
ミスティア「かしこまりました♪」
普段は寺子屋で見せない姿である。よくここには妖怪達や妹紅に
雷鼓「屠自古、なんだか今日は機嫌がいいね?いつもなら―「うちの布都がな!布都があれでな!布都のせいでな!」って愚痴るのにねぇ?」
衣玖「私も思っていました。それにその人形はどうしたのですか?」
腰のあたりに吊るされている小さな人形が気になっていたのだ。屠自古はその人形を優しく手にとるとうっとりしながら話し始めた。
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雷鼓「う、羨ましい!!私達貰ってないんだけど!?」
屠自古「当然だろ?お礼なんだからな♪」
衣玖「まさか幻想郷に男がいるなんて……私も処女喪失の準備を!」
屠自古「ミナトに手を出したら友人でも容赦しないぞ……。」
冗談に思えない鋭い目で衣玖を見る。
衣玖「ナンデモナイデス……」
ミスティア「ミナトさんでしたね。どんなところがいいんですか?」
屠自古「それは勿論……ミナトは私のことを褒めてくれたし、カッコイイとも言ってくれた。それに、こんな私をかわいいとも言ってくれたんだ///それに優しくて私だけじゃなく、太子様や布都に青娥殿に芳香の分まで人形を作ってくれたんだ!優しすぎるだろ!あんないい奴どこを探してもいないぞ♪」
べた褒めする屠自古に雷鼓と衣玖は普段の姿からかけ離れた姿に少し引いていたが、男に優しくされて惚れない女などこの幻想郷にいるだろうか……?
ミスティア「シンさんもいい方ですよ♪私達生徒にあったレベルの教え方してくれますし、イケメンですし、料理もできてカッコイイです♪」
雷鼓「男って一人だけじゃないの!?」
ミスティア「はい。シンさんは寺子屋で先生をしていて私の担任なのです。他にも最近ではリョウタさんと言う方もいらしたみたいですよ。宴会の時に八目鰻ご馳走したら美味しいって言ってくれました♪」
衣玖「(3人も!?私にだってチャンスがあるはず!もう行き遅れなんて言わせないわ!!)」
雷鼓「(なぜ私達は宴会に呼ばれなかったんだぁああ!折角のチャンスを逃してしまうとは!ちくしょうぅうううう!!男性にケツ叩きされる夢がぁあああ!!!)」
雷鼓と衣玖はその晩いつも以上に飲み明かした。
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幽香「ふふ♪そうなのよ。これ彼が私のために作ってくれたのよ。ここなんか丁寧に作り込んでいるわ♪」
花畑の花達に向かって人形を見せていた。風に揺られながら花達は「よかったね♪」「きっと気があるんだわ!」「YOU!やっちゃいなよ!」などと伝わってくる。幽香は花達と会話できるため、決して一人でしゃべっているわけじゃない。
そんな時に、花畑に足を踏み入れていた客人がいた。
アリス「喜んでもらえてよかったわ」
幽香「―アリス!?どうしてここに!!?」
意外な客人で驚きを隠せなかった。アリスとは面識がある程度だったが、そこまで仲がいいわけじゃなかった。それに幽香はみんなから恐れられる存在だったため、ここには誰も近づかないはずだったのだ。もしかしたら、彼が作ってくれた人形でも欲しくなったのかしら。幽香は自分そっくりの人形を胸に抱きしめた。
アリス「警戒しないでよ。別に人形を回収しようだなんて思ってないから」
幽香「そう……ならいいわ。それで何か用かしら?」
アリス「ちょっとお話しでもしようかと思ってね。一人でお茶会なんて寂しいから」
幽香「魔理沙の所で居候しているんでしょ?魔理沙とお茶会したらよかったんじゃない?」
アリス「魔理沙は霊夢のところよ。それに、花畑を見てみたいと思ったの。魔理沙は来たくないでしょうけど」
当然だろうと幽香は思った。勘違いだったとはいえ、魔理沙を殺しそうになって魔理沙にトラウマを与えた張本人がいるところになど来るわけがない。
アリス「それで、一緒にお茶会しない?」
幽香「……いいわよ。でも、いいお茶なんてうちにはないからね」
アリス「ミナトに出したハーブ茶もかしら?」
幽香「ぐぬぅ!」
宴会の時にミナトに出したハーブ茶……あれは幽香の最高級のお気に入りを出したのだ。アリスはそれを見抜いていた。
幽香「あなた……
アリス「地底に住むどっかの妖怪の影響かしらね……自分でもそう思うところがあるのは否定しないわ」
幽香「そう……とりあえず上がりなさい。それなりのお茶を出してあげるわ」
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アリス「……それで、彼は頑張っていたわ。お世話になったみんなに「お礼がしたいから!」って言ってね♪」
幽香「そう……」
人形作りのエピソードを聞いていた。ミナトがみんなの分の人形を一生懸命に作ったこと、魔理沙が幽香の人形を見て怯えていたこと、シンが精密に私達の特徴を教えていたことなどアリスが話した。その話を聞いていた私は口元がいつの間にか笑っていた。
アリス「嬉しそうね」
幽香「べ、別に……そんなんじゃないわよ……」
それでも、笑みは消えてくれなかった。アリスはそんな姿を見てクスッ♪っと笑う。
幽香「な、なにがおかしいのかしら……?」
アリス「噂とは全く違うって思ってね。やっぱりミナトが言っていたことは本当だったのね」
幽香「か、彼はなんて言ったのかしら……?」
気になって仕方なかった。ミナトの名が出ればそちらに意識がいってしまう。自分自身でもわからないが、彼とは
アリス「とても優しくて気がつく人だったってね。それに花みたいに可憐な人だって♪」
幽香「……」
アリス「……幽香?」
ブシャァアアア!!
アリス「ちょっと幽香!?」
鼻血を噴射する幽香だった……。
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アリス「落ち着いたかしら……?」
幽香「ええ……ありがとう……」
めっちゃ恥ずかしい///アリスの目の前で鼻血を出して倒れてしまうなんて……ミナトと初めて会った時を思い出す……今絶対アリスに変な奴って思われているわ……私のバカ野郎!こんな醜態をさらしちゃうなんて!!バカバカバカ!でも仕方ないもん!ミナトにそんなこと言われて耐えられるわけないもん!!
アリス「よかったわ。あなたやっぱり噂とはだいぶ違うのね。今までは正直に言うと危ない奴って思っていたの……ごめんなさい」
アリスが謝ってきたけど、仕方ないわよ。いつの間にかみんなから恐れられていたんだから……。
幽香「謝らないでよ。本当の私を知ってもらえてよかったわ」
アリス「そうね。それなら幽香とはこれから友達関係ってことかしらね?」
幽香「友達……私と?」
友達になってくれるの!?アリスも!?心の中ではテンション上がりっぱなしの幽香であった。
幽香「私ミナト以外に友達いなくて……こんな私でもいいの……?」
アリス「今のあなたの方がいいわよ。あなたとは仲良くできそうだし、魔理沙を止めたい時にあなたがいると頼もしいわ」
幽香「―ぐすっ!ありがとう……!」
涙が溢れてきた。ミナトと出会ってから嬉しいことばかりだ♪幽香はミナトに感謝していた。
アリス「ところで幽香はミナトのことどう思っているのかしら?」
幽香「どうって……仲のいい友達と……」
アリス「
幽香「え、えええ!!?」
嘘!?私そんな感じに見えてたの!?ど、どうしよう!?ミナトは私と友達……友達なのよね?
幽香の中で疑問が生まれる。友達だけど、なぜか腑に落ちない。ミナトとは仲良くしたいと思っているが、それ以上の感情があるように思えてならなかったのだ。
アリス「幽香自覚してないんじゃない?ミナトの事
幽香「私が……ミナトことを……!」
ブシャァアアア!!
また鼻血が噴射した。アリスが慌てていたが、そんなことよりも幽香の中では一つの思いが生まれていた。
幽香「(そうか……私……ミナトのこと……!)」
床に倒れて意識を失う前に……!
幽香「(……好き……だったんだ……///)」
鼻血で真っ赤になりながらも、幽香は満面の笑みで意識を失った。
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ヤマメ「ふふ~ん♪」
キスメ「誰?アレ?」
パルスィ「相変わらず妬ましいわね!パルパルパルパルパル……!」
ヤマメは人形と見つめながら鼻歌を歌って乙女のようだった。彼女を知っている者からしたら、飲み会で腹踊りやセクハラ発言をするおっさん似の姿などどこにもなかった。
ヤマメ「あ!二人共遅いよ!勇儀姐さんが待っているのに待たせちゃ悪いって!」
今日は勇儀と一緒に飲み会するために集まったのだ。これから向かう途中である。
キスメ「ヤマメが早いんだよ。それよりその人形も一緒に持っていく気なの?」
ヤマメ「当然じゃない!もし家に置いておいて泥棒なんかに取られたら私生きていけないよ!」
人形を抱きしめるヤマメは
パルスィ「そんなことより、今日の芸はどうするの?また腹踊りでもするのかしら?」
毎度の飲み会でやっている腹踊りでもするのかと尋ねてみたが、予想外の回答が返って来た。
ヤマメ「もう私は腹踊りはしないよ。これからは純粋な乙女として育っていくことにしたの♪」
キスメ「なにぃ!?」
パルスィ「パルゥ!?」
ヤマメ「ミナトと一緒にいても恥ずかしくない女にならないといけないからね♪あ!いけない!勇儀姐さん待たせすぎると後が怖いよ!二人共行くよ!」
固まった二人を尻目にヤマメは走っていった……。
キスメ:パルスィ「「誰だアレは!?」」
二人の目には知らない人物が映っていた……。
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輝夜「ミナト、お水どうぞ」
ミナト「……ありがとう……姫様……」
相変わらず酒に弱いのに、付き合って二日酔いになるこの始末である。今は布団で寝かされていて輝夜に看病されている。酒に慣れてないのに飲み過ぎることは身体に悪いので、よい子のみんなはほどほどにしよう!薬も飲んで気分が落ち着き、深い眠りに入って行った。
ミナト「……ZZZ……」
寝息をたてて眠っているミナトの寝顔をガン見する輝夜。男の寝顔を見るなど、人生で伴侶になる者以外に見ることはまず無いのである。
そんな寝顔に指で頬を突いてみると、プ二プ二とした感触が伝わってくる。もう一度突いてみると、こそばゆそうにするミナトに輝夜はメロメロだった。
輝夜「(か、かわいい♪イナバ達もかわいいけど、ミナトはまた違った可愛さがあっていいわ♪)」
自分だけが見れるこの光景に感激のあまりに叫びたくなる衝動を抑える。ミナトを起こさないように、ゆっくり部屋から退出する。
鈴仙「姫様!ミナトさんの具合はどうですか?」
居間には3人の姿があった。今までなら自分の部屋に戻って一日を過ごしていたが、ミナトに出会ってからはよくみんなに顔(仮面は当然着用済み)を見せに行く。
輝夜「ミナトったら寝ちゃったわ。女性の前であんな無防備な姿をさらしたら襲われちゃうのにね」
鈴仙「そうですか……私、少し
永琳「待ちなさい。
てゐ「襲いに行くつもりだね♪」
鈴仙の耳がピンッと跳ねる。最近の鈴仙はよくこういう行動を起こすようになった。
てゐ「変態ウサギ♪また発情した?」
鈴仙「うっさいわよ!私だって飢えた女よ!ミナトさんからプレゼントされて欲情しないほど私は大人しくないですから!」
永琳「そう、それなら丁度新しい鎮静剤ができたから試しに使ってみましょうか。大型動物でも数ヶ月眠っていられるわよ」
鈴仙「そ、それぐらいで怯む私じゃないですよ!今日の私は一味違います!プレゼントされてムラムラしないわけないじゃないですか!!」
今日の優曇華はいつもより興奮気味だ。永琳どうにかできるのかしらね……。
永琳「なら、純狐さんを呼んでみましょうか。この前の宴会にも来てたみたいだし……」
鈴仙「!!?それだけはマジで勘弁してください!って純狐さん宴会の時居たんですか!?」
耳をシワシワにしながら懇願する姿に思わず笑ってしまう。こんな光景がまた戻ってくるなんて夢にも思わなかった。彼が私達にプレゼントしてくれた人形は宝物になっていた。私が居間に行く理由の一つでもある。みんなで囲むテーブルには私、永琳、優曇華、てゐにそっくりの小さな人形達がカゴの中で寄り添っていた。人形達の表情はまるで……。
輝夜「ふふ♪」
てゐ「どうしたの姫様?」
輝夜「ううん、なんでもないわ♪」
てゐ「???」
鈴仙「お願い師匠ー!!」
永琳「どうしようかしらねぇ♪」
私達のように楽しそうに笑っていた。
少し遅くなりましたね。仕事や!仕事が悪いんや!残業なんかさせるから捗らなかったんです!お許しください!ボ〇ガ博士!!