あべこべ幻想郷で転生生活を!   作:てへぺろん

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今回は少し長い文章になりました。



本編どうぞ!


39 こころの心?ドタバタ劇だよ命蓮寺!

 ミナト「今日から当分の間、君のサポートをすることになった上鳴ミナトです。よろしくお願いします」

 

 正邪「正邪でありますー……」

 

 

 やる気のない正邪ちゃん。でも、ちゃんと来てくれたんだね。みんなに挨拶をして今日からボクも命蓮寺で生活することに……お寺に泊まることなんてないから新鮮だな♪そして、今回の目的の人物は……。

 

 

 こころ「……」

 

 

 無表情でこっちをずっと見ている子がこころちゃんだ。ピンク色の髪にロングヘア。青のチェック柄の上着にバルーンスカートには囲むように顔の模様の穴が開いている。そして、お面を頭に乗せている。ボクと正邪ちゃんでこの子に感情を身に着けるようにサポートするんだ。

 

 

 マミゾウ「こころよ、挨拶するんじゃ」

 

 こころ「……あい」

 

 

 ボクの目の前に来て一言……。

 

 

 こころ「秦こころ……よろしくな、男」

 

 ミナト「う、うん……」

 

 

 無表情のままで、ずっと見つめてくるこころちゃん。意外と距離が近い……かわいい子にずっと見られていると流石に照れてしまう///何をしゃべっていいのかわからず、声をかけれてなかった。そんな状況を見かねた正邪ちゃんが割り込んできた。

 

 

 正邪「おうおう!()()()だか()()()だか知らないけどよ、こっちは忙しいんだ。さっさと感情とか身に付けろよ?」

 

 こころ「……」

 

 

 チンピラ正邪ちゃんにガンを飛ばされてるこころちゃん。正邪ちゃんかわいそうだからやめてあげようよ……そう思ったとき、正邪ちゃんが吹っ飛んだ!

 

 

 ミナト「……え?」

 

 

 吹っ飛んだ方を見ると正邪ちゃんが壁に埋まっていた。漫画のように大の字で壁にめり込んでる姿に困惑してしまった。吹っ飛ばしたのはこころちゃんだった!

 

 

 こころ「あいつ……嫌い」

 

 マミゾウ「あいつを好く者の方が珍しいわい。おっと、ミナ坊はその中に含まれるんじゃったな。失敬♪」

 

 

 マミゾウさんがわざとらしく舌を出して謝る。正邪ちゃんはどちらかと言うと放って置くとかわいそうに思えてならないからだけど……いけないいけない!正邪ちゃんを助けてあげないよ!

 

 

 ミナト「正邪ちゃん大丈夫?」

 

 正邪「このガキ……ぜってぇいじめてやる……!」

 

 

 元気そうで何よりだった。

 

 

 マミゾウ「それじゃ、二人共こころのこと頼んだぞ!」

 

 

 そう言ってマミゾウさんは部屋から出て行った。とりあえず、正邪ちゃんと壁から引きずり出してっと!

 

 

 ミナト「―よいしょ!ふぅ……これでよし!「よし!――じゃねぇわ!!」……どうしたの?」

 

 正邪「どうしたもこうしたも!いきなり吹き飛ばす奴がいるか!死にかけたぞ!!」

 

 こころ「しぶとい奴……」

 

 正邪「ああん!?表出ろ!!」

 

 こころ「潰す……!」

 

 ミナト「ちょっと二人共!!」

 

 

 そのまま二人は表で決闘(弾幕勝負)をし始めてしまった……。

 

 

 ミナト「(出だしからこれか……どうしたものかな……)」

 

 

  ・

  ・

  ・

 

 

 こころ「勝ったどー……!」

 

 ミナト「正邪ちゃん無事?」

 

 正邪「……」

 

 

 上半身だけ地面にめり込ませる場面に遭遇してしまった。おまけに正邪ちゃんのクマさんパンツが見えちゃった。かわらしいパンツを履いてるんだね……正邪ちゃんってやっぱり子供っぽい……生きてるかな?

 

 

 正邪「ぶはぁ!!」

 

 ミナト「あ、生きてた」

 

 正邪「生きてるわ!ボケェ!!」

 

 

 土だらけになりながらも起き上がり、こころをにらみつける。

 

 

 正邪「てめぇ!やりやがったな!」

 

 こころ「負け犬に用はない」

 

 正邪「こいつ!!」

 

 ミナト「落ち着いてよ。こころちゃん、そろそろいいかな?」

 

 こころ「いいよ。話はマミゾウから聞いてる。お前達は私の子分ということだな?」

 

 

 ボク達、子分扱いなの?それでも、こころちゃんがいいならいいけど……正邪ちゃんは納得してない様子だけどね。とりあえず、こころちゃんと何か話でもして親交を深めないといけないね。

 

 

 ミナト「こころちゃんはいつも何やってるの?」

 

 こころ「私?」

 

 

 う~んと唸った後、手を叩いてこう言った。

 

 

 こころ「冒険してる」

 

 ミナト「冒険……?」

 

 

 予想外の回答だったね。冒険しているということは命蓮寺を散策でもしているのだろうか?それなら、ボク達も同行して仲良くなれば、笑いあったりできるはずだ!

 

 

 ミナト「じゃ、ボク達も同行させてもらえないかな?一緒に冒険しない?」

 

 こころ「いいよ。大勢の方がいいね……」

 

 正邪「私は行かないぞ……」

 

 こころ「ついてこい。ミナトと負け犬」

 

 正邪「なんだとこらぁ!ぜってぇ行ってやらねぇよ!!」

 

 

 (かたく)なに動こうとしない正邪ちゃんを見かねたボクは昨日みたいに手をとった。

 

 

 ミナト「ほら!正邪ちゃん行くよ!」

 

 正邪「な!?は、離せ!行ける!自分一人で行けるからぁああ!!!」

 

 

 真っ赤になりながらも付いて来てくれる正邪ちゃんだった。

 

 

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 ぬえ「なんで私達あの3人を尾行してるの?しかも命蓮寺内で……?」

 

 一輪「姐さん()に言われて、正邪の監視とこころの身の安全の確保って言われたでしょ?」

 

 響子「聖はこころの事になると過保護すぎるよね」

 

 

 ミナト達を尾行するメンバーの中に一人だけ鼻息を荒くたてるメスがいた。

 

 

 村紗「デュフフ///今日からミナトと屋根の下……デュフ!デュフフ♪」

 

 3人「「「……」」」

 

 

 村紗から距離を取るぬえ、一輪、響子の3人。何故か村紗も尾行メンバーに入っていたのだ。

 

 

 ぬえ「なんで村紗もいるんだよ?」

 

 一輪「私が知るわけないでしょ?」

 

 響子「私も知らない」

 

 ぬえ「(っと言うことはこいつ勝手に来たな……)」

 

 

 気持ちの悪い笑みを浮かべる村紗に引きつつ、こいつにも警戒しないといけないのか……そう思うぬえだった。

 

 

  ・

  ・

  ・

 

 

 こころ「ここを冒険しよう」

 

 正邪「んぁ?ここって……?」

 

 ミナト「……一輪さんの部屋?」

 

 

 尾行していた一輪が衝撃を受けた。何故かこころは一輪の部屋を冒険しようと言い出した。

 

 

 一輪「(こころ!?一体何するつもりよ!?)」

 

 

 尾行している者達に気づかずに部屋に入って行く。

 

 

 こころ「探すぞ~……!」

 

 ミナト「探すって何を?」

 

 こころ「お酒」

 

 一輪「(!!?)」

 

 

 一輪は聖や星に内緒で飲酒をしていた。命蓮寺ではお酒を飲むことは禁じられている。それでも、一輪はこう言っている。「酒!飲まずにはいられないッ!」っと……もしこのことが聖にばれたら即、南無三である。

 

 

 一輪「まずい!止めないと!」

 

 ぬえ「待ちなよ!見つかったら尾行の意味ないだろ!?」

 

 一輪「それよりも聖に見つかる前に止めないといけないの―「何をしているのですか?」―はぇ?」

 

 

 一輪達が視線をこころ達の元へ戻すとそこには聖本人が立っていた。

 

 

 ミナト「白蓮さん!?すみません……こころちゃんが冒険するっていってついてきたんです」

 

 正邪「私はついて来たくなかったけどな……」

 

 聖「ですが、ここは一輪の部屋ですよ?勝手に何をしているの?こころ?」

 

 こころ「一輪が前に隠したお酒を探し出す冒険をしているところなんだ」

 

 一輪「(\(^o^)/オワタ)」

 

 聖「……あらあら♪そうなの♪」

 

 

 聖は笑顔で笑っていた。一輪達が隠れている茂みを密かに見つめながら……。

 

 

 一輪「(い、いや!まだ大丈夫!証拠の酒が出て来ない限りなんとでも言い訳が……!)」

 

 正邪「お?これじゃねぇか?その酒って?」

 

 一輪「(\(^o^)/オワタ)」

 

 

 畳の裏に隠してあった酒を見つけられてしまった……一輪は絶望した。

 

 

 聖「ありがとうございます。こんなのを見つけていただいて……こころとミナトさんもありがとね♪」

 

 ミナト「(笑顔が怖い……)」

 

 

 聖はお酒を受け取って本堂の方へと戻っていった。

 

 

 一輪「もうダメだ……おしまいだぁ……殺される……聖に殺される……!逃げるんだぁ……勝てるわけがないよ……!!」

 

 ぬえ「……一輪は放って置くとして……こころって私達がいない間、こんなことしていたのか?」

 

 響子「もしかしたらそうかも……そう言えば私達こころのこと何も知らないかもしれない……」

 

 

 同じ命蓮寺にいるのに、こころが何をしているのか知らなかったぬえ達だった。

 

 

 ぬえ「(私達ってこころのこと何も知らないんだな……)」

 

 村紗「ぬぅ!ミナトが次に向かう!追いかけるぞ!ぬえ!響子!」

 

 響子「あ!待ってよう!」

 

 ぬえ「一輪も……!?わ、私達先に行ってるよ!!」

 

 一輪「あ……」

 

 

 ぬえは何かを見て、顔を真っ青にして駆けていった。一輪の後ろの何かを見て……。

 

 

 聖「一輪、お話があるのだけど♪」

 

 一輪「……はい……

 

 

 お酒を持って笑っていた聖が立っていた。

 

 

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 こころ「次はここだ」

 

 ミナト「今度は?」

 

 こころ「村紗の部屋」

 

 正邪「濡れ亡霊の部屋?」

 

 

 このガキは意外と面白いことをしやがる。入道使いの部屋に入って、挙句の果てに酒を見つけ出してチクル。人が嫌がることをやりやがったこいつは少し認めてやってもいい。今度はどんな嫌がらせをするんだ?

 

 

 ミナト「こころちゃんまずいよ。さっきはノリと勢いでやっちゃったけど、他人の部屋を勝手に物色するのは良くないよ」

 

 正邪「硬い事言うなよ!私達はあの狸と尼にお願いされてこいつに協力してやっているんだ。こいつのやっていることを尊重してやろうじゃねぇか!ケケケ!」

 

 ミナト「正邪ちゃん、絶対楽しんでるでしょ?」

 

 

 当然だ!私は人が嫌がることをするのが大好きなんだからな!

 

 

 こころ「村紗の部屋なら感情を身に着けやすいの」

 

 ミナト「え?なんで?」

 

 正邪「なんかあんのかぁ?」

 

 

 コクッと首を縦に振り、部屋に入る。

 

 

 ミナト「これは……」

 

 正邪「汚ねぇ部屋だなぁ……」

 

 

 ゴミは散らかしっぱなしで、布団がそのまま、本や物が散乱していた。

 

 

 ミナト「こんな部屋初めてみたよ」

 

 こころ「今日はまだマシな方……いつもならこれの倍ある」

 

 正邪「最悪だな……」

 

 

 いつもはこれよりひでぇのか……だらしがない奴だな!私でも部屋に物散らかさないよ……家はないけど……。

 

 

 こんな状況で、こころは何かを探し始める。ミナトと正邪は何を探しているんだ?っと首をかしげる。するとこころは一冊の本を見つけ、ミナトに渡した。

 

 

 こころ「これで感情を身につけるよう勉強してるの」

 

 ミナト「ん?精神論とかそんなもん……えぇ!?」

 

 正邪「なんだよ?見せろよ!」

 

 ミナト「ああ!!」

 

 

 ミナトの野郎からぶんどってやった!どんな内容が書かれている……!?

 

 

 正邪は本を開いて固まった。なんとそこには……!

 

 

 

 

 

 男と女のエッチな絵が載っていた……なんとエロ本だったのだ!

 

 

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 本を見た時、思考が一瞬吹っ飛んだ。それもそのはず、こころちゃんから渡されたのがエロ本だったら誰だってそうなっちゃうよ!しかも、正邪ちゃんも固まっちゃったし!こころちゃんこれで感情を身につけてるって言ってたけどこれはダメでしょう!!

 

 

 ミナト「正邪ちゃん!大丈夫!?」

 

 

 正邪ちゃんは口をパクパク言わせながら、顔が真っ赤になり、顔から湯気が立ち上っていた。

 

 

 正邪「……きゅ~ぅ……」

 

 ミナト「正邪ちゃん!!」

 

 

 倒れる正邪ちゃんを受け止めれた。危なかった!そのまま倒れたら床とごっつんこになっていた。触れているととても体温が高い。身体を冷まさないと!

 

 

 こころ「その本は嫌か?ならこっちの<オヤジとババアのエクスタシー>でも……」

 

 ミナト「こころちゃん!それ仕舞って!ほら!正邪ちゃんを安全地帯に運ばないと!」

 

 こころ「?わかった」

 

 

 村紗さんの部屋を後にした。

 

 

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 村紗「妖夢は言っていた……性癖を知られることもまた、エロの境地だと……」

 

 響子「村紗は何言ってるの?」

 

 ぬえ「無視しよう……関わらない方がいい……」

 

 村紗「くぅふ!聖に見つからずに貯めた秘蔵のエロ本を見て焦るミナトの顔……SAIKOU!夜の()()()においしくいたださせてもらいます!デュフフ❤」

 

 ぬえ「(マジで引くわー……)」

 

 

 今日は一段と気持ち悪さが目立っている。ぬえも響子も近寄りたくないほどだ。

 

 

 正邪とこころを連れて部屋を出るミナト。

 

 

 響子「あ!ミナトさん達部屋から出て行きました!」

 

 村紗「逃がさない!ぬえ!響子!追うぞ!今晩の()()()を調達しないと!!」

 

 ぬえ「(帰りたい……あ、ここ家だったわ……)」

 

 

 

 

 

 聖「村紗……私に隠れてこんな如何わしいものを……」

 

 

 村紗の部屋で放りっぱなしなっていたエロ本を片手に笑顔の聖ともう片手に一輪の姿が……。

 

 

 聖「雲山、一輪のことお願いします。私は村紗に用ができましたので……」

 

 雲山「(コクコク!!)」←首を縦に振る

 

 

 物言わぬ一輪を雲山に任して歩き始めた……。

 

 

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 正邪ちゃんを布団に寝かす。水で濡らしたタオルで顔を拭いてあげる。よっぽど刺激が強すぎたみたい……それと、こころちゃんが村紗さんの部屋にあったアレを知っていたってことはもしかしなくても……。

 

 

 ミナト「こころちゃんに聞きたい事があるんだけど……?」

 

 こころ「?なに?」

 

 ミナト「アレなんである場所知ってたの?」

 

 

 勇気を出して聞いてみる。こころちゃんの感情に悪影響を及ぼしかねないしね!

 

 

 こころ「村紗が教えてくれた。感情を学ぶにはこれがいいって」

 

 

 村紗さーん!!!なに純粋な子に教えてるの!?ダメだよー!!こころちゃんには早すぎる……早すぎるんだよね?たぶん……とにかくこれではこころちゃんがダメになってしまう!ボクが何とかしないと!!

 

 

 ミナト「こころちゃんにはまだ早いはずだからあの本を読むのはいけません」

 

 こころ「ええー」

 

 ミナト「ええーじゃないよ。こころちゃんはもっとまともでないとダメだよ。村紗さんがダメとは言わないけど、こころちゃんがダメになったら、白蓮さんと神子さん悲しんじゃうから……」

 

 

 聞いた話ではこっちの世界でもこころちゃんは白蓮さんと神子さんに大変かわいがられているみたい。もしも、こころちゃんが汚れちゃったら二人はどうなるか……想像したくないね。

 

 

 正邪「ううん……」

 

 ミナト「あ、起きた?」

 

 正邪「……私は何してたんだ……?」

 

 こころ「倒れた」

 

 

 正邪ちゃんは少し考え込んでると、次第に顔が赤くなった。思い出したみたいだ。

 

 

 こころ「顔真っ赤ー」

 

 正邪「う、うるさい!」

 

 こころ「処女処女ー」

 

 正邪「しょ、処女じゃねぇよ!お、男との経験ぐらいやったことあるし!」

 

 

 誰から見ても嘘だとわかる反応だ。天邪鬼だから仕方ないのかもしれないけど、そんなに恥ずかしがるなら言わない方がいいと思うけど……。

 

 

 こころ「嘘だ」

 

 正邪「ほ、ホントだし!そ、それに……そう!こいつ(ミナト)は私のこ、恋人だからな!」

 

 ミナト「ヴぇ!?」

 

 

 正邪ちゃん何言ってんの!?突然のことで、変な声が出てしまった。正邪ちゃんも張り合わないでよ!

 

 

 こころ「恋人?付き合ってるの?」

 

 正邪「そ、そうだぞ。こいつがどうしてもって言うから仕方なく付き合ってやったんだ。どうだ?羨ましいだろ!」

 

 

 真っ赤な顔でドヤ顔で言い放つ。正邪は羞恥心でいっぱいだった。

 

 

 正邪「(ちくしょー!!私なに言ってんだ!?こいつにからかわれたからって……しかも、この変わり者と付き合ってますって言ってしまったー!!こんなはずじゃないっての!!)」

 

 

 流れで言ってしまったことに後悔していた。隣にいるミナトの方を向くと心配そうな顔で見られていた。

 

 

 正邪「(そんな目で見ないでくれよ!成り行きだったんだから仕方ねぇだろ!)」 

 

 

 こころにジーっと見られている正邪とミナト。そんな二人を試すかのようにこころが正邪に言う。

 

 

 こころ「じゃ、キスしてよ」

 

 正邪:ミナト「「……ふぁ!?」」

 

 

 こいつ今キスって言った?キスってあれだよな……く、くちとくちが合わさるあれだよな……。え?私はこいつとちゅ……チューしないといけないのか!?嘘だろ!?もしかして恋人って言ったからか!!?

 

 

 こころ「私見たい。村紗の本の中でもしてたし」

 

 ミナト「だ、ダメだよ!キスなんてしちゃ!!」

 

 正邪「そ、そうだぞ!ちゅ、チューしたら……あ、赤ちゃんできちゃうだろ!!」

 

 ミナト「えぇ!?」

 

 

 ミナトは正邪の無知っぷりを知ることになった。しかし、こころはそんなことは知らずにせがんでくる。

 

 

 こころ「二人は恋人どうしだろ?キスの一つや二つするものでしょ?もしかして……したことないの?」

 

 正邪「そ、そんなことあるわけないだろ!?な、なぁ!」

 

 ミナト「いや、これ以上張り合わない方がいいよ。このまま危ない方向に行きそうな気がしてきた……」

 

 

 これ以上は危険だと判断したミナトが止めようと提案するが、正邪は聞く耳を持たなかった。こころにあれだけ言って嘘でしたと言えばいいのだが、からかわれた正邪が折れるなんてことはできなかった。ガキンチョにからかわれて、負けることは嫌だったからだ。

 

 

 正邪「あ、ああ!やってやるよ!やってやるともさ!どりゃあ!!」

 

 ミナト「うわぁ!?」

 

 

 正邪は布団から飛び上がり、ミナトを押し倒して馬乗りになる。手首を握り、逃げられないように足で身体をガッチリとホールドした。傍から見れば完全に男を襲うメスの光景である。しかし、この幻想郷なら珍しくない。ブサイクが男に飢えて襲うことなどおかしくはないのだから……。異変を起こした側の正邪であっても、いつもは現れたら醜い妖怪が出たと言って皆逃げていく。しかし、ミナトは正邪の顔を見ても一度も醜いとは言わなかった。正邪にとってミナトは異質な存在に見えていた。

 

 

 だが、私は嫌な気持ちは一つもなかった。不思議と手を握られると安心できた。私は天邪鬼……人が嫌がることを好む。こいつは嫌なことを言ってもこいつは私から離れることはなかった。会って間もないが、何故かこいつのことは嫌いになれない。自分と似ているからか?そうじゃない……優しくされたから?そうかもしれない……わからない……だけど、こいつがレジスタンスに入ってくれたらと思っていた……。

 

 

 意を決した正邪は覚悟を決める。

 

 

 正邪「……ゴクリッ!」

 

 ミナト「正邪ちゃん!?ちょっとタンマ!」

 

 

 ミナトの声は届かなかった。ミナトの目を見つめ、視線を逸らせずにいた。ミナトも正邪の真剣な眼差しに言葉が出なくなってしまった。沈黙が辺りを支配する。

 

 

 正邪「(これからこいつとチューするのか?チューは好きな者同士だけのはずなのに……赤ちゃんなんて欲しいとは思わないはずなのに……なんで私……)」

 

 

 

 

 

 正邪「(こいつとなら……チューしたいと思ってるんだ……?)」

 

 

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 正邪ちゃんに馬乗りに乗っかってきて、手首を捕まれて身動きできなくなった。まずいよ!正邪ちゃん完全に正常じゃなくなってる。こころちゃんがからかうからだよ!とりあえず正邪ちゃんに落ち着いてもらわないと!!

 

 

 正邪「……ゴクリッ!」

 

 ミナト「正邪ちゃん!?ちょっとタンマ!」

 

 

 しかし、正邪ちゃんに声は届いていないみたい。しかも正邪ちゃんがボクを見つめるその目に言葉が詰まる。かわいらしい顔が目の前にあり、鼓動が高鳴る。今にも爆発しそうなぐらいに鼓動が早くなり、耳が赤くなる。

 

 

 ミナト「(ど、どどどどうしようぅ!し、仕方ない……正邪ちゃんには悪いけど、電撃をくらわせて気絶してもらうしか……!)」

 

 

 電気を込めようとした時に、正邪の顔がゆっくり近づいてきた。肌に吐息がかかる。元々モテたことも女性経験自体ほとんどないミナトには逆に電撃をくらったように動かなくなった。

 

 

 ミナト「(せせせせせいじゃちゃんん!)」

 

 

 正邪とミナトの唇がゆっくりと重ね合わさろうとした……。

 

 

 

 

 

 光符「アブソリュートジャスティス」!!!

 

 

 正邪「ぶぎゃほ!!」

 

 

 目の前には光の柱が通過していった。

 

 

 星「ミナト殿!お怪我ありませんでしたか!?」

 

 ミナト「星さん……!」

 

 こころ「チッ!いいところだったのに……」

 

 星「こころ殿!お遊びもほどほどにしてください!」

 

 

 星さんが助けてくれた。もう少しで正邪ちゃんを汚しちゃうところだったよ。でも……ちょっとキスしたかったな……何を言ってるんだボクは!?し、仕方ないでしょ!ボクだって男だもん!!ああ!!そういえば正邪ちゃんは!?

 

 

 吹き飛ばされた方を見ると……。

 

 

 正邪「……」

 

 

 壁に突き刺さった正邪ちゃんの姿があった……。

 

 

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 茂みから様子を見ていたぬえ、響子、村紗の3人は驚愕の光景を見てしまった。なんと、正邪がミナトを押し倒してキスしようとしている光景だった。

 

 

 ぬえ「ちょちょちょちょちょちょ!!!あれ完全にアウトだよね!?アウトだよね!!?」

 

 村紗「おのれぇええええ!!!メス豚がぁあああ!!!ミナトのファーストキスを奪うのは私だぁああ!!!」

 

 響子「村紗ー!」

 

 

 村紗が出て行こうとした時、それよりも早く動く影があった。

 

 

 光符「アブソリュートジャスティス」!!!

 

 

 正邪「ぶぎゃほ!!」

 

 

 星だった。星は密かにぬえ達とは別の所から監視していたのだ。正邪がミナトを襲うところを間一髪助けた形なのである。

 

 

 ナズーリン「全く……問題ごとを起こさないでほしいものだね」

 

 響子「ナズ!」

 

 ぬえ「星とナズもこころ達の監視を?」

 

 ナズーリン「そうさ。こっちも手が空いていたので、様子を見させてもらった。危うくこの命蓮寺で犯罪が起こるところだったよ」

 

 

 やれやれっと言った感じで溜息をつく。星が飛び出していなかったら、今頃、永遠亭やら巫女達に袋叩きにされていただろう。ぬえ達はそんなことにならずによかったと思えたが、一人だけは違った。

 

 

 村紗「星!折角私がいいところ見せて惚れさせるチャンスを奪ってくれたなぁ!許さん!絶対に許さんぞ!!」

 

 

 襲われた男を助けるという絶対的恋愛シチュエーションを奪われてしまった怒りは収まらない。アンカー担いで出て行こうとした時に()()()はやってきた。

 

 

 聖「村紗……少しお話があるんだけど♪」

 

 村紗「……聖……!?」

 

 

 ()()()は後ろにいた。村紗のエロ本片手に笑顔を崩さずに……。

 

 

 聖「こんな如何わしい物を持っているなんていけませんね♪」

 

 村紗「し、仕方ないでしょ!私だって溜まってるもんがあるんだから!最近エロ本だけじゃ満足できないんだから!」

 

 

 言い逃れしようとしている村紗、それでも笑顔を崩さない聖……空気が冷たく感じる。

 

 

 聖「村紗……修行しましょう♪修行すれば、溜まっているものも吹っ飛びますよ♪」

 

 村紗「吹っ飛ぶ前にストレスが溜まっていくわ!こうなったら聖!私の性欲解放の邪魔はさせない!」

 

 ぬえ「村紗やめろよ!」

 

 響子「そうだよ!聖に勝てるわけないよ!」

 

 村紗「負けない!男をしゃぶりつくすまでは断じて負けられない!!」

 

 

 闘いの闘志を燃やして挑む村紗に聖は冷たく言い放つ。

 

 

 聖「修行が足りませんね……なら、とっておきを見せましょう!」

 

 

 

 

 

 超人「聖白蓮」!!!

 

 

 テー→テー↑テー↓

 

 

 

 ナズーリン「説明しよう!超人「聖白蓮」とは、聖が使うスペルカードの一つで、身体強化の魔法を使い、スピード、パワー、防御力を最大限強化するものなのである!!今の聖に敵う者など誰もいるはずがない!!」

 

 ぬえ「お前何言ってるの……?」

 

 

 煙が晴れると、そこにはオーラを身に纏う聖の姿があった。

 

 

 聖「村紗、あなたを血祭りにあげてやる……!」

 

 響子「伝説の……スーパー聖!!」

 

 村紗「く!だが、私は負けない!聖!この村紗水蜜が相手だ!!うりゃぁ!!!」

 

 

 

 

 

 ドゴォン!!

 

 

 岩盤にクレーターを作り、埋もれていたのは村紗の方だった。

 

 

 聖「終わったな……所詮村紗は村紗なんですよ」

 

 

 身体強化された聖に敵う者無し。現実は非常である……。

 

 

 ぬえ「聖ってあんな性格だったっけ……?」

 

 ナズーリン「超人「聖白蓮」を使ったら性格が一時的に豹変(ひょうへん)しちゃうんだ」

 

 響子「あ・・・悪魔だ……!」

 

 マミゾウ「お主ら一体何をやっておるんじゃ……?」

 

 

 呆れ顔のマミゾウがいつの間にか居た。

 

 

 ぬえ「今、聖が村紗に鉄拳制裁したところさ」

 

 響子「それと私達今、尾行中なの」

 

 マミゾウ「尾行中って……ミナ坊ならこっちを向いておるぞ?」

 

 ぬえ:響子「「―え?」」

 

 

 ミナト達がこっちを不思議そうに見ていたのだった。

 

 

 ナズーリン「(これだけ騒いだらバレるよね)」

 

 

 ------------------

 

 

 聖「すみませんでした。こころが迷惑をかけてしまって……」

 

 ミナト「いえ……何にも気にしてませんから……」

 

 

 白蓮さんとぬえさん達と集まった。周りを見て見ると岩盤に埋まっている村紗さんが見える……何があったの?それと正邪ちゃんはさっきからこっちを向いてくれない。部屋の隅っこで三角座りをしてうつむいていた。

 

 

 星「しかし、こころ殿にからかわれたからと言ってやっていいことと悪いことがありますよ。正邪?」

 

 正邪「……」

 

 ぬえ「おい?何とか言ったらどうなんだ?」

 

 正邪「……」

 

 ナズーリン「だんまりか……」

 

 

 無言の正邪。ミナトは心配になって正邪の傍による……。

 

 

 ミナト「正邪ちゃん……落ち込まないで。ボクは何も気にしてないし……」

 

 正邪「……。」

 

 ミナト「(そこまで落ち込んでいるなんて……元気付けてあげないといけないよね!)」

 

 

 ミナトは正邪の手をとると、一瞬正邪はビクッ!っと反応したが構わず両手で包み込む。

 

 

 ミナト「大丈夫だよ。正邪ちゃんはいい子だし、ボクは正邪ちゃんのこと嫌いにならないから元気だしてよ?レジスタンス結成するんでしょ?だったら、ボクもレジスタンスに入ってあげるよ?」

 

 

 レジスタンスと言う言葉に反応する。正邪はうつむいていた顔を上げた。するとその顔はとても寂しそうな顔だった。

 

 

 正邪「本当……?」

 

 ミナト「うん!本当だよ。でも、他人に迷惑かけることはできないけど、正邪ちゃんのために何かしてあげることはできるからね」

 

 

 正邪「私……レジスタンス一人だけ……今までそうだった……」

 

 

 こんな弱気な正邪ちゃん二次創作の作品でも見たことないな……。

 

 

 こころ「なら、私もレジスタンスに入るぞ……!」

 

 星「こころ殿!?」

 

 

 手を上げてレジスタンスに入ると宣言するこころに驚く星。他の皆も驚いている。

 

 

 こころ「正邪には迷惑かけたから詫びだ。それに、正邪とミナトは私の子分だからな。面倒みるのは当然だ」

 

 ミナト「そうだね。ほら、こころちゃんも正邪ちゃんを手助けしてくれるんだ。元気だしてよ」

 

 正邪「……!約束して……くれる……?」

 

 ミナト「うん!約束するよ!」

 

 

 再びうつむく正邪ちゃん。何がまずかったんだろうっと思っていたが、正邪ちゃんが肩を震わせた。

 

 

 ミナト「正邪ちゃん……?」

 

 正邪「……くく……!」

 

 

 うつむく正邪ちゃんから笑い声が聞こえてきた。勢いよく正邪ちゃんが立ち上がり……!

 

 

 正邪「バーカ!!引っかかりやがって!!私が落ち込む?冗談じゃねぇ!嘘でしたぁ!こころにミナト!!お前達はこれでレジスタンスの一員だ!!しっかりと私のために働いてもらうぜぇ!!ケケケ!!!」

 

 星「正邪!!」

 

 ぬえ「こいつ!!」

 

 響子「悪者め!!」

 

 正邪「バーカ!騙される方が悪いんだよ!!お尻ぺんぺん!!」

 

 

 正邪ちゃんを追いかけて庭に弾幕が飛び交う。唖然としていたけど、正邪ちゃんが元気でよかった。

 

 

 マミゾウ「騙されたぞミナ坊?どう思う?」

 

 ミナト「どうも思いませんよ。ただ、正邪ちゃんが元気でよかったなって思いましたけど」

 

 マミゾウ「お前さんは本当に甘い奴じゃな」

 

 

 カッカッカ!っと笑うマミゾウ。そして……。

 

 

 こころ「ふふ♪」

 

 聖「こころ!?」

 

 

 こころちゃんが笑っていた。お面ではなく、素の表情で……!

 

 

 こころ「?どうしたの?」

 

 聖「こころ……あなた今……笑った!?」

 

 マミゾウ「まさしくな……これはミナ坊と天邪鬼のおかげかな?」

 

 こころ「……そうかも。今日はとても楽しかった。ありがとう♪」

 

 

 目の前の彼女は確かに笑顔だった。

 

 

 

 

 

 正邪「(うわぁあああ!!!私は一体何をやらかしてしまったんだぁあああ!!!)」

 

 

 恥ずかしさに羞恥する天邪鬼がいたとか……。

 

 




無表情の子が笑った時の笑顔って特別に感じちゃいます。
それと村紗の扱いがひどくてすいません……東方キャラ全員好きなのでこれも愛情の形なのですよ……たぶんwww
でも、村紗の恰好って凄くエロい感じがします……しない?
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