そういうわけですが……。
本編どうぞ!
<博麗神社>
???「霊夢さん!それは本当ですか!?」
霊夢「本当よ。嘘ついてどうするのよ。天邪鬼じゃあるまいし……」
萃香「あの天邪鬼が人に役立っているなんてね……」
縁側で呑気にお茶をすする霊夢に、横で昼間から酒を飲むオヤジ……いや、萃香がいた。その二人以外には姿は見えないはずなのに、声の主が一人足りない……。
???「正邪が人の役立つことをするなんてありえない!これは異変を起こそうとしてるんだ!」
霊夢と萃香の二人の間に動く影……小さな小さな小人がいた。紫髪のショートヘアに、お椀を被り、赤の着物を着ている小人は 少名 針妙丸 彼女は鬼人正邪に騙されて異変を起こした経歴がある。それ故に、また正邪が異変を起こそうとしているのではないかと心配していた。騙されたとはいえ、共に異変を起こした責任と言うものがあるのだから……。
萃香「緑巫女によると、人里でゴミ拾いや掃除に悩んでいる人間の悩みを聞いてあげてるんだってな?笑えるじゃん!あの嫌がられることが好きな天邪鬼がだよ!そうだよな!霊夢?」
霊夢「そうね……早苗はそう言ってたわね……って、いつの間にか行っちゃったわね」
萃香「およ?ホントだ」
小さき小人の姿はどこにもなかった。
霊夢「人里に向かったわね……仕方ないわ。萃香、掃除の手伝いしなさい。「えぇ~!!」―すべこべ言わずに酒飲んでる暇があるなら手伝いなさい!!」
萃香「ふぇ~ん……」
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ミナト「よし!今日もレジスタンス活動始めるぞ!」
こころ「おおー!!」
布都「我にお任せを!!」
響子「おおー!!」
こいし「おおー!!」
正邪「なんでいつの間にか増えてんだよ!?」
簡単に説明すると、3人だけじゃ大変。響子ちゃんと布都ちゃんに手伝ってもらう。こいしちゃんが地上に遊びに来た。なら、みんなでやろう!
ミナト「ってことだけど?」
正邪「説明してくれてありがとよ……くっそ!ガキンチョがこんなに集まって遊びじゃねぇんだぞ!」
響子「わかってる」
布都「人々に
正邪「はいはい。バカは立派ですな……」
布都「そうであろう!我はバカで立派なのじゃ!……ん?」
頭に?マークを浮かべる布都ちゃん。それは置いておいて、正邪ちゃんがなぜこんなにも協力的かというと……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
正邪「……」
ミナト「レジスタンス活動しないの?」
正邪「なんで私が人のためになるようなことをしないといけないんだ!ぜったいやらねぇ!しかも私のレジスタンスの活動目的が変わってるし!!」
ミナト「仕方ないな……慧音さんから慈善活動すればご褒美もらえるのに……」
正邪「……なに?」
こころ「ご褒美なんだ~?」
ミナト「こしあんがたっぷり入ったお饅頭だよ」
こころ「やったー……!」
正邪「……つぶあん……」
ミナト「ん?」
正邪「……つぶあんは……あるのかよ……」
ミナト「……ある」
正邪「チッ!仕方ねぇな!お前達だけじゃダラしねぇから私も手伝ってやる!」
ミナト「(正邪ちゃんはつぶあん派なのか……)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ってことになったんだ。それで何度か人里でレジスタンス活動してたら、人里の方からお礼とかされて嬉しかったな。それで、今日も人里に集まったわけです。
慧音「ミナト殿、他のみんなも来てくれて助かる。慈善活動してくれているおかげで私達は助かっているぞ」
布都「人里で最近なにやら不審者が出たそうじゃな?」
響子「不審者?」
布都「なんでも、「私をいじめて~!」っとか言ってたらしいぞ?」
ミナト「なぁにそれぇ?」
慧音「(天子のことだな……)」
慧音は数日前のあの日のことを思い出していた。頭が痛くなる事件だったな……。
こいし「それよりも早くお饅頭食べたい!」
慧音「焦るな焦るな。ちゃんと仕事したら食べさせてやるから」
正邪「……つぶあんは……用意してるな……?」
慧音「勿論だ。中身はたっぷり詰まってるぞ」
正邪「チッ!仕方ねぇな!今日も付き合ってやる!仕方なくだからな!」
あのお尋ね者が慈善活動していると聞いた時は、私の頭がおかしくなったのかと思ったぐらいだ。正邪は今、ミナト殿と命蓮寺に滞在していると聞く。生活態度も少々悪いところがあるが、ミナト殿が注意してくれるおかげで素直に聞いている様子だ。聖殿も「ミナトさんのおかげですよ♪」と言っていた。これもミナト殿のおかげなんだな……。
こころ「今日はなにするの?」
慧音「今日は守矢神社に届けてほしいものがあるんだ」
慧音と共にある小屋の前まで来ると、小屋を開け、中をのぞき込む。そこには酒の入った瓶がたくさん並んでいた。
ミナト「これ全部お酒ですか?」
慧音「そうだ。酒屋で保管しているものなのだが、守矢神社から注文を受けて持って行こうにも数が多くてな。人手が足りなかったんだ」
ミナト「それで、ボク達を頼ったんですね。」
慧音「そういうことだ。すまない。私はこの後、授業があるので出ないといけないんだ」
ミナト「シンはどうしたの?」
そう言えばシンの姿がない。授業中だろうと思うけど……。
慧音「今日はシン殿と合同授業なのだ。だから、シン殿も私も授業で出られないのだ」
それなら仕方ないね。でも、元気そうで何よりだね。不審者に絡まれなくてよかった。(既に絡まれた)
正邪「妖怪の山を通ることになるぞ。それなら天狗が黙って通してくれると思わねぇけど?」
慧音「それなら心配ない。その天狗が守矢神社まで案内してくれる約束だ。山の入り口で待っていれば来てくれるだろう」
ミナト「それなら安心だね。みんな、これらを持って行こう!」
全員「「「「「おおー!!」」」」」
正邪「チッ……」
------------------
妖怪の山の入り口まで来た。この人数でようやく持てるのに、私とミナトとこころの3人だけじゃ絶対に持てなかったな。あの2Pカラーの脇巫女とバカ神共め、どんだけ飲む予定なんだよ……。
文「皆さん!お待たせしました!」
ミナト「天狗とは文さんのことだったんだ」
文「これはミナトさん、お久しぶりですね。それに……あのお尋ね者の鬼人正邪がいるとは……」
正邪「捏造記事の天狗!カメラはやめろ!カメラを向けないでくれぇ!!」
文「まだカメラ出してませんよ……」
例の狸の件があってからカメラは嫌いだ。カメラにいい思い出なんかない……。
文「正邪はどうしたんですか?」
ミナト「いろいろあったみたい……」
文「そうですか……(後でこっそり撮ってやろう♪)」
こころ「お前が案内人か?」
文「そうですよ。荷物も多い事ですし、早速出発しましょうか」
・
・
・
ミナト「椛さんの件聞いたよ。そっちはどうなの?」
文「椛の件は伏せていますが、長い事、椛が私達の組織から抜け出していることに疑問を持つ者がいるのは確かです。現在は長期修練として休暇をとっていることにしています。ですが、これもいつまで押し通せるか……」
思ったより事が大きそうだね。シンは軽話で語っていたけど、結構重大な問題のようだね。一体どうするつもりなんだろうね……。
ミナト「でも、心配無用だよ。シンなら何とかやってくれるだろうしね」
文「確かにシンさんなら何とかしてくれそうな気がしますね」
ミナト「でしょ?きっと大丈夫だよ。早く守矢神社に行こう!」
針妙丸「こっちに正邪が行ったのね!」
???「そうみたい。里の人達が何人か目撃していたみたいですよ!」
針妙丸「わかった!あうん!正邪を追って!私が正邪を改心させてやる!!」
あうんと呼ばれた子の頭に乗り、小人と女の子は後を追った……。
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<数刻前>
???「針妙丸さん、あうんに何か用ですか?」
カールがかった緑髪に、額に一本の角、
針妙丸「あうん!私を正邪のところに連れて行って!このままだと正邪がまた悪いことを仕出かそうとしてるの!これ以上正邪に罪を背負わせないために力を貸して!!」
そう言って頭を下げる針妙丸に、あうんは喜んで返事をする。
あうん「いいよ!針ちゃんにお世話になってるし、針ちゃんとは友達だからね!乗ってよ!」
あうんは屈んで針妙丸を乗せて走り出す。目的地は人里だ。
あうん「それにしても鬼人正邪って最近噂では仮面を着けている女の子と妖怪の男の方と一緒にいることが目撃されているみたいですよ?」
針妙丸「男の人と?「妖怪ですぅ!」―ごめん……妖怪の男の方と一緒……は!まさか正邪!?男性を誘拐していけないことをしようとしているんじゃ……!」
針妙丸の頭の中で正邪の悪事(妄想)が繰り広げられる……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
正邪「ケケケ!お前の童貞を私が奪ってやるよ!」
ミナト「ダメです!やめてください!」
正邪「ダメダメ!これからいっぱい楽しもうぜぇ♪」
ミナト「あ~れ~!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
男にいけないことをする正邪の姿を想像してしまい、針妙丸はわたわたと妄想をかき消した。
針妙丸「せ、正邪!なんてことを!!私が止めないと!!」
針妙丸とあうんの二人は人里にたどり着き、正邪達は守矢神社に向かったことを突き止めた。
針妙丸「こっちに正邪が行ったのね!」
あうん「そうみたい。里の人達が何人か目撃していたみたいですよ!」
針妙丸「わかった!あうん!正邪を追って!私が正邪を改心させてやる!!」
------------------
こいし「それで、勇儀がね……!」
頭の上に酒瓶を乗っけながら、こいしちゃんとおしゃべり中。さとりさんから許可とって来たのって聞いたけど、「無意識だから仕方ないよね」って……確かに仕方ないね。こいしちゃんだからね。
こいし「ところでミナトお兄ちゃん、正邪と仲良くなったの?」
ミナト「うん。本人は仲良くなった覚えはないっていうけど、ボクは仲良くなれたと思うよ。口ではなんやかんや言ってくるけど、とても優しい子だから仲良くなれてよかったと思ってる。それに、ボクとこころちゃんの3人で慈善活動した時も正邪ちゃんが一番働いていたよ。やっぱり正邪ちゃんはいい子だよ」
正邪「い、いい子じゃねぇぞ!私は!!」
ミナト「正邪ちゃん、いつの間に後ろに……?」
ボクの後ろに正邪ちゃんがいた。
正邪「こそこそ陰口叩いているのかと思ったら……!ミナト!勘違いするんじゃねぇぞ。私は好きでやっているわけじゃないんだからな!」
こいし「照れてる~♪」
正邪「て、照れてねぇし!と、とにかく私はいい子なんかじゃねぇ!わかったろうな!!」
ミナト「そういうことにしておくよ♪」
正邪「くぅぅうう!!私をバカにしやがって!!ふん!もう知らないよーだ!!」
酒瓶を持ちながら他の誰よりも先に走っていく正邪だった。
こいし「ミナトお兄さんのいじわる♪」
ミナト「こいしちゃんも正邪ちゃんいじめちゃダメでしょ?」
こいし「えへへ♪面白いんだね正邪って」
ミナト「シーッ!だよ。本人の前で言うと拗ねちゃうから」
こいし「正邪のことよく知ってるね?」
ミナト「今、ボクと正邪ちゃんは命蓮寺でお世話になっているからね。毎日絡んで来てくれるから」
こいし「へぇ~……ヤマメこれ聞いたらどう思うだろ?」
ミナト「どうしたの?こいしちゃん?」
こいし「ううん!なんでもないの!(ヤマメも頑張らないと正邪に取られちゃうね)私達も行こ!」
布都「待ってくれ~!我を置いていかないでくれ~!」
一人だけ酒瓶につぶされて、後ろの方で倒れていた……。
------------------
文「皆さん、到着しましたよ。ここが守矢神社です」
響子「ほへー!綺麗なところだね」
こころ「命蓮寺と違って……中々いい」
妖怪の山に建っていることで山の景色を見ることもできるため、命蓮寺と違っていい味が出ている。掃除も行き届いており、参拝客も訪れていることが見てとれる。そんな境内で、一人の女性が立っていた。
早苗「皆さん、お待ちしておりました。東風谷早苗です。ミナトさんは宴会以来ですね。どうですか?我が守矢神社を信仰してみる気はありませんか?」
ミナト「嬉しい誘いですが、遠慮しておきます」
早苗「そうですか……残念です。男性であるミナトさんが信仰してくれたら神奈子様と諏訪子様も喜んでくれたのに……」
守矢神社の二神がいない。早苗さん以外にいないのかな?
文「神奈子さんと諏訪子さんは今どちらに?」
早苗「あの二人なら……」
早苗さんは手招きをして本堂を指さした。ボク達はなんだろうと思い、近づいてみると……。
神奈子「早苗ー!縄を
諏訪子「私は洩矢諏訪子だよ。こんな体型だけどいっぱい子供作れる身体だから心配しないでね❤ってか!早苗ー!そろそろこの縄外してよ!!」
神二人が縄でグルグル巻きにされて柱に縛りつけられていた。その姿に神と言う威厳などどこにもない……。
正邪「おいおい、これじゃ神様の威厳形無しじゃねぇの?」
神奈子「む!貴様はお尋ね者か……なぜここにいる?」
正邪「私はこいつらの子守りだ。どうしてもついて来てほしいって抜かしたから仕方なく、仕方なーく、ついてきただけだ」
正邪はこんなことを言ったが、ミナト達が正邪を見る目は暖かかった。
正邪「な、なに見てんだよ!や、やめろ!!そんな目で私を見るな!!見るんじゃねぇ!!」
・
・
・
早苗「皆さんどうぞ。好きなだけ食べていってください」
酒瓶を届けたボク達は早苗さんにおもてなしされていた。テーブルに置かれた皿には幻想郷ではまず手に入らないお菓子が入っていた。時々、紫さんに頼んで外で買い物しているみたいだね。
こいし「お菓子だー♪」
響子「お菓子だお菓子だー♪」
布都「なんじゃこれは!?
こころ「おいしー……♪」
子供達(?)がお菓子に夢中になっている。幻想郷で外のお菓子なんて食べる機会が滅多にないからね。ボクもこっちに転生してからなので久しぶりに味わえる。
ミナト「早苗さんは外から来たんだったよね」
早苗「そうですね。外は幻想郷より男性の数は多いですけど、私は女子校だったので男性の方と関わったのは中学生時代が最後でしたね」
ミナト「よく、幻想郷に来ようと思ったね。外の方が便利な世界だと思うけど、どうしてこっちに?」
早苗は幼い頃から他の者には見えない神奈子と諏訪子の二人の姿を見ることができた。それ故に、苦しい思いをすることも少なくなかった。しかし、それでも精いっぱい生きていた。そんなある時に、神奈子と諏訪子の信仰心が失われかかっていることを知り、二人は存在を維持できなくなっていた。そこで、二人は信仰心を得ようと神社ごと幻想郷に転移することを計画していた。計画を知った早苗は家族、友達とも別れて己の道を貫くように神奈子と諏訪子と共に幻想郷に移住することにした。幻想郷で様々な異変と出会いをしてきたことで、早苗はまだ未熟ではあるが、守矢を代表する者の一人になっていた。
早苗「神奈子様と諏訪子様を放っては置けなくて……」
文「確かに放って置けませんよね……(私を見つけるためだけに天狗の里で大暴れしたんですからね……)」
天狗の里で興奮状態の二神にボコボコにされた嫌な記憶がよみがえる……。
諏訪子「ねぇねぇ、ミナトって外の世界とそっくりな世界から来たんでしょ?それだったら私とか神奈子が行ったらどうなってた?」
神奈子「私達は男からやっぱりキャーキャーって言われるのか!」
ミナト「(男がキャーキャーって言われないと思うけど……)みんなに好かれると思いますよ。諏訪子さんは目がクリッとしててかわいいですし、神奈子さんは大人の女性の魅力満点だと思います」
諏訪子「ぬふふ♪だって神奈子♪」
神奈子「ならば、早速ミナト殿の世界に転移する準備を……!」
早苗「何を言ってるんですか!神奈子様も諏訪子様も現実を見てください!」
諏訪子「だってこの幻想郷でも私達全くモテなかったじゃん!」
神奈子「私達は神だぞ!軍神だぞ!乙女なんだぞ!!男盛りしたって罰は当たらんし、私は神そのものだ。神である私がルールなのだ。罰なんて当たらないし、当たるはずもない」
諏訪子「男差し出さないと祟っちゃうかもよ~♪」
正邪「神様って汚い奴らなんだな……」
早苗「……また縄に縛られたいですか?」
早苗はお祓い棒を持って二神を見つめる。真顔がとても印象的で……背筋が寒くなる。神奈子さんと諏訪子さんが素直に土下座して謝る……守矢神社の命運は早苗さんにかかっているみたいだ……。
早苗「身を固めたいからといってやっていい事と悪いことがありますよ」
神奈子「早苗はどうなんだ?結婚したくないのか?」
早苗「わ、私ですか!?そ、そりゃ、私だって結婚はしたいですよ……」
諏訪子「早苗だって
早苗「み、みんなの前で何言ってるんですか!?」
顔を真っ赤にして抗議する早苗にみんなの視線が集まる。
諏訪子「ねぇねぇ、ミナトが早苗を貰ってやってよ!」
正邪「!!?」
早苗「諏訪子様!?」
ミナト「諏訪子さん何言ってるの……!?」
諏訪子さんの衝撃の発言に驚いてしまう。当然、親から「娘を貰ってやってくれ」なんて言われたら驚くしかないよ……。
諏訪子「いいじゃん!今なら私と神奈子もついてくるよ。私は経験済みだけど、神奈子は処女だから楽しめるよ♪早苗は勿論だけど、優しくしてあげないと怒るからね♪それに、私となら24時間コースでも寝させないから安心してよね❤」
神奈子「ミナト殿……OK?」
ミナト「OK?って言われましても困りますよ……」
神奈子「早苗が嫌なのか!?もしかして大人の私の方がいいのか!?」
ミナト「いや、そういうのではなくてですね……」
諏訪子「じゃあ、なんなの?立たないとかなら私が立たせてあげるよ♪ネットリ濃厚な
早苗「か、神奈子様も諏訪子様もいい加減にしてくだ―「……ふざけるなよ……」―え?」
正邪ちゃんが何か言ったと思ったら急に立ち上がった。
正邪「ふざけるな……お前らのような下品な野郎共に渡してたまるか……」
ミナト「正邪……ちゃん……?」
文「(も、もしやこれは……!?)」
------------------
早苗「身を固めたいからといってやっていい事と悪いことがありますよ」
神奈子「早苗はどうなんだ?結婚したくないのか?」
早苗「わ、私ですか!?そ、そりゃ、私だって結婚はしたいですよ……」
諏訪子「早苗だって
早苗「み、みんなの前で何言ってるんですか!?」
顔を真っ赤にして抗議する早苗にみんなの視線が集まる。
正邪「(ケ!何が結婚だ。結婚なんて何の羨ましくもねぇ……)」
そうだとも……私には関係のない話。私には
諏訪子「ねぇねぇ、ミナトが早苗を貰ってやってよ!」
正邪「!!?」
このガキ神……今なんて言った?ミナトに腐れ2Pカラーを貰ってやれだと……!?
正邪は耳を疑った。昼寝でもしようかと思っていたことがいつの間にか頭の中から消えていた。代わりに会話が耳に入ってくる。何故かはわからない。わからないが、話から耳を逸らすことができなかった。興味が沸いたっと言った方がいいかもしれないが、自分でも何故ここまでこの
諏訪子「いいじゃん!今なら私と神奈子もついてくるよ。私は経験済みだけど、神奈子は処女だから楽しめるよ♪早苗は勿論だけど、優しくしてあげないと怒るからね♪それに、私となら24時間コースでも寝させないから安心してよね❤」
神奈子「ミナト殿……OK?」
ミナト「OK?って言われましても困りますよ……」
神奈子「早苗が嫌なのか!?もしかして大人の私の方がいいのか!?」
ミナト「いや、そういうのではなくてですね……」
諏訪子「じゃあ、なんなの?立たないとかなら私が立たせてあげるよ♪ネットリ濃厚な
正邪「(何言ってやがる……!こいつらはさっきから何を言ってるんだ……!)」
正邪「(……ふざけるな!!)」
------------------
早苗「神奈子様!落ち着いてください!!」
ミナト「正邪ちゃんもどうしたのさ!?」
正邪が神奈子と対立し、弾幕勝負することになっていた。
布都「一体どうしたというのじゃ?」
響子「なんだか重い空気な感じ……」
こころ「これって修羅場ってやつだね……面白そう……♪」
こいし「(ミナトお兄さんって、やっぱり鈍感なんだね……)」
子供(?)メンバーは呑気にお菓子を食べながら観戦している。バリボリッと食べておまけにジュースまで飲んでいた。
ミナト「(響子ちゃんや布都ちゃんはともかく……こころちゃんとこいしちゃん強いんだから何とかしてよ!)」
その願いは届かなかった……残念無念……。
早苗「諏訪子様何とかしてくださいよ!」
諏訪子「私には無理かな。だって、神奈子は今、激おこぷんぷん丸だからね♪」
早苗「何を楽しそうに言っているんですか!」
文「神奈子さん、一旦落ち着いて話合いましょう?相手はあの天邪鬼の鬼人正邪ですし、挑発に乗っては……」
神奈子「黙っていろ鴉……焼き鳥にされたくなかったらな……!」
文「あ、はい……」
文さん黙っちゃった……今の神奈子さんすごく怖いです……正邪ちゃんが挑発して神奈子さん達が怒っちゃったんだ。
ミナト「神奈子さん!正邪ちゃんもやめてよ!喧嘩よくない!」
早苗「そうですよ!やめてください!」
神奈子「世の中には行っていい事と悪い事がある……こいつは私が気にしていることを言った。お尋ね者にはお仕置きが必要だ……」
正邪「ケ!来いよ!相手してやる!この――!」
正邪「み〇えが!!!」
神奈子「誰がみさ〇だぁ!!」
------------------
針妙丸「正邪がこの先に……待ってて!今この私が止めてみせるから!」
あうん「何か神社の方が騒がしそうですぅ……?」
階段の前で、神社の鳥居を見上げる二人。見れば、弾幕が飛び交っていた。
あうん「弾幕?誰かが弾幕勝負しているのかな……?」
針妙丸「きっと正邪だね!あうん!行こう!」
あうん「あぅうん!!」
・
・
・
針妙丸「こ、これは……!?」
目の前にはボロぞうきんのように成り果てた正邪の姿と服が乱れて、傷だらけの神奈子の姿があった。
神奈子「まさか……お尋ね者がここまで強くなっているとは……何が貴様を駆り立てたんだ……?」
肩で息をする神奈子の問いに正邪は答える。
正邪「知らないね……何故か今日は負けたくなくてね……何度でも食らいついてやるよ……!」
正邪は無意識に目をやった先にはミナトの姿があった。彼を見ているとここで負けるわけにはいかないと何故か頑張ることができたのだ。結果は相打ちでドロー、引き分けとなったのだ。
こころ「おー……!正邪やったじゃん……!」
響子「正邪、神様と引き分けちゃったよ!」
布都「ん?終わったのか?ところで早苗よ、もうこの<びすけっと>とかのおかわりはないのかの?」
早苗「こんな時に呑気に食べてたんですか……」
諏訪子「大丈夫かい?神奈子?」
神奈子「意外だった……お尋ね者が私に傷をつけるなんてね……」
たまらず膝をつく。その表情はどこか喜びを感じていた顔だった。
神奈子「(以前のこいつにはなかった純粋さだった。誰かのために戦う姿勢……何が貴様を変えたんだ?)」
ミナト「正邪ちゃん大丈夫だった!?」
ボロぞうきん正邪に近づいて身体を支えてあげる。もうフラフラ状態で、体力の限界でもあった。
正邪「ケッ……お前の手を借りるまでもない……」
ミナト「そんなこと言って、素直じゃないね。フラフラじゃない……こんなに汚れてかわいいのが台無しになっちゃうよ?」
正邪「か、かわいいとか……言うなよ///」
神奈子「……」
神奈子は見た。ミナトに支えられて、嬉しそうに微笑んでいる天邪鬼を……。
神奈子「……ふっ……(それがお前が変わった理由か……!)」
早苗「どうしたんですか?神奈子様……?」
神奈子「……私の負けだ」
早苗「―え?」
軍神である神奈子が負けを認めた。それもお尋ね者の正邪にだ。早苗は口を開けたままになってしまった。
神奈子「私の負けだ。鬼人正邪……今回はお前の勝ちにしておいておこう」
正邪「んぁ?何言ってやがる……?」
神奈子「お前はこの私をここまで傷つけたんだ。しかも、セコイ真似なんかせずに……神である私が、天邪鬼に引き分けとなったんだ……これは負けを認めざる負えないだろう?」
正邪「情けなんていらねぇよ」
神奈子「情けなどではないさ。私がそうしないと気持ちが悪いのだ。ミナト殿のことは諦めよう。早苗と諏訪子には悪いけどね」
正邪「……ふん!まぁ、神様に勝ったと噂になれば、この鬼人正邪様を敬う奴が増えるのは確かだな……仕方ねぇな!私の勝ちにしておいてやるか!」
まんざらでもない様子の正邪。鼻が高く上がっていそうだ……。
ミナト「(正邪ちゃんが神奈子さんを負かすなんて滅多に見られない光景だね……ん?)」
ミナトは正邪の後ろで動く小さな影に気づいた。正邪を支えている体制などで首だけしか動かせなかったが、その姿を確認することができた。
ミナト「(あれ?この子は……!)」
針妙丸ちゃんだ。正邪ちゃんと異変を起こした子だった。しかし、何故か針のような剣を構えてこちら……正確には正邪ちゃんの方を狙っていた。
ミナト「(あれ?この角度って不味くない?)」
針妙丸は小人で、小さい身体である。その身体を約60°見上げ、剣を構える。狙いはその先だ。その先には正邪の腰より少し下……お尻があった。
針妙丸「(正邪!今私が止めてあげるよ!!)」
針妙丸は力を入れ、飛び上がった。
針妙丸「正邪ぁあああああああああ!!!」
正邪「ん?姫の声が……?」
ブスリッ!
正邪「アー♂!!!」
・
・
・
針妙丸「ごめん正邪!私そんなことになってたなんて知らなかったの!本当にごめんね!!」
正邪「……」
腰から下を突き上げて、うつ伏せに倒れている正邪ちゃん。……今日はブタさんパンツか……かわいいな♪横には何度も針妙丸ちゃんが必死に謝っていた。
こいし「正邪生きてる?」
あうん「あぅうん……」
こいしちゃんが枝でつんつんしても微動だにしない。いつの間にか居た、あうんちゃんが心配そうにしてる。
文「とりあえず、中に運んであげた方がいいのでは?」
ミナト「そうだね。このままだとかわいそうだ……」
正邪ちゃんを布団に運んで休ませてあげた。白目向いて意識がどこかに行ってしまったみたいだ……大丈夫かな?
こころ「大丈夫……正邪はしぶといから……」
ミナト「確かにそうだけど……本当に不運だね……」
針妙丸「ごめんなさい!私が勘違いしたばかりに……」
ミナト「大丈夫だよ。正邪ちゃん優しいから許してくれるよ……多分……」
若干不安の残る回答をしておいた。正直許してくれるか自身ない……。
あうん「ところで、あなた達はどちら様ですかぁ?」
ミナト「ボク達は……」
<かくかくしかじか>
針妙丸「正邪がそんなことを……正邪はいい子になったんですね!!」
目を輝かせて喜ぶ針妙丸。正邪を改心させるためにここまでやってきたんだから。
あうん「ミナトさんのおかげかもしれないですね」
ミナト「そんなことないよ。正邪ちゃんが元々いい子だっただけだと思うけどな」
針妙丸「もっと正邪のこと教えてください!命蓮寺で何をしたとかいろいろ聞きたいです!」
そんなこんなで夕暮れになっていた。
響子「ああ!もう夕暮れです!帰らないと!」
布都「む!そうじゃな。我も帰らねばならぬ」
こいし「私もそうしようかな。お姉ちゃん放っておくと何するかわからないから……」
文「それじゃ、そろそろお開きにしましょうか」
みんな帰る支度をして、正邪ちゃんを背負って帰ることになったボク。
諏訪子「いいなぁ♪男に背負われるなんて♪」
早苗「茶化したらダメですよ。ミナトさん、皆さん、今日はいろいろご迷惑をおかけしました」
神奈子「いつでもまた来てくれ。歓迎するぞ」
早苗さん達に見送られながら、ボク達は階段を下りて行った。
諏訪子「あ~あ、行っちゃった……よかったの?諦めるなんて言って?」
神奈子「私だって本当は諦めたくなかったさ。私にはシン殿がいる。それに、あの天邪鬼、いい目をしていた。今のあいつならばいいと感じてしまったんだ」
早苗「正邪さんってもしかしてミナトさんのことを……!」
神奈子「ふふ♪恋をすれば女は変わるってね……本人は気づいていないみたいだがね」
諏訪子「あの天邪鬼がね……」
ミナト達が下りて行った階段を3人は眺めているのであった……。
・
・
・
針妙丸「ミナトさん、短い間ですが、正邪をよろしくお願いします」
ミナト「うん。針妙丸ちゃん、あうんちゃん、今日はわざわざご苦労様です」
あうん「あぅうん♪今日はいろいろと楽しめたです。お菓子も食べれましたし♪」
針妙丸「正邪の知らない面を聞けて安心です。それでは皆さんさようなら!」
針妙丸とあうんは博麗神社に帰って行った。
文「では、我々もこれにて失礼しますね」
布都「では、さらばなのじゃ!」
こいし「バイバイ~♪」
文さん達もそれぞれの帰路につき、ボクとこころちゃんと響子ちゃんに気絶している正邪ちゃんの4人で命蓮寺へ帰るのであった。
慧音「あいつらいつまでお使いしているんだ……」
ご褒美を用意していた慧音だったが、ミナト達は一向に帰って来なかった。ミナト達が気づいたのは命蓮寺についた時だった……。
結構な人数が作品に登場しましたね。東方最新作も楽しみです。