ゲームに時間を費やしてしまう作者を超許してください!
本編どうぞ!
聖「ミナトさん、正邪さん、今日でお二人の命蓮寺での生活は終わりです。何かしたいことありますか?」
正邪「終わりって……こいつはいいのかよ?感情まだ学べていないんじゃ……」
こころを指さす。数日間過ごしてこころは今までにないほど、笑ったり、怒ったりした。それもお面で表すのではなく、小さい表情ながら素顔で笑ったりした。これには聖は大変喜んで、ハッスルし過ぎて星に叱られたことがあった。いつの間にか神子も現れて、二人纏めて星にお仕置きされたこともあった。そんな命蓮寺生活が今日でおしまいなのだ。
ミナト「今日だったね。こころちゃん、正邪ちゃん、この数日間とても楽しかったよ。ありがとうね」
こころ「私も楽しかった……また会いたい……」
正邪「……」
ミナト「正邪ちゃん?」
正邪は何も答えず、部屋を出て行ってしまった。
星「どうしたのでしょうか?」
聖「彼女にも思うところがあるのよ。ミナトさん、今日一日はどうする予定なのですか?」
ミナト「えっと……そうですね……」
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正邪「……」
何故か喪失感が支配する。今日でこの退屈な命蓮寺が終わりを迎えることを楽しみにしていたはずだった。そのはずだったのに、今日は何故か元気がなかった。
正邪「……はぁ……」
ため息が自然と出た。正直に思うと、ここの料理は少ないし、掃除も自分でしないといけない。
頑張ろうと思う時、傍にはいつもこころの奴とミナトがいた。頑張れたのだ。天邪鬼である私が……私はどうしてしまったのだろうか……。
正邪「……最後か……もう……ミナトには会えないのか……」
口が勝手に動いていた。自分の意志とは関係なしに、名前が出ていた。
正邪「!!?」
慌てて口元を抑える。
正邪「(わ、私はなんで……ミナトの名前なんか口走ってしまったんだ!?)」
周りを確認するが、誰もいない。安心して口元を抑えていた手を離す。
正邪「……ミナト……本当に変わった奴だったな……」
正邪はミナトと初めて出会った時の事を思い出していた。変わった奴だと思い、誘拐し、腹が減ってたから食べさせてあげようって言ってそのまま命蓮寺でお泊りすることになった。別の世界から転生して、正邪の顔や他の連中の顔を見ても悲鳴上げなかった。それだけでも十分変わり者なのに、いつでも正邪のことを気にかけてくれていた。
正邪「ミナトの奴……いつも私を見てくれていたんだな……」
正邪「(……わ、私はなんであいつのことばかり考えているんだよ!?)」
さっきからミナトのことばかり思ってしまう。そのミナトとは今日でお別れしなければいけないのだから……。
正邪「……はぁ……」
ミナト「そんなため息ついてどうしたの?」
正邪「―ミナト!?」
本人が声をかけてきた。いつの間にそこに居たんだ!?
正邪「いつの間に居やがった!?」
ミナト「いや、今来たところだけど……ちょっとお話しない?」
正邪「……なんで?」
ミナト「今日で最後でしょ?だから、みんなとお話しておこうかと思ってさ。それで、正邪ちゃんが最後ってわけなの」
正邪「……そうか……別に……話ぐらいならいいぞ……」
世間話をした。他愛もない話だったが、この時間が良かった。知らず知らずにこの時間が続けばいいと思ってしまっていた。こいつと一緒にいると、時間があっという間に過ぎていった。
寂しいな……。
ミナト「村紗さんとお話してたら、いきなり村紗さんが襲ってきて危うく……正邪ちゃん……?」
正邪「……なんだよ……?」
ミナト「……どうして……泣いてるの……?」
正邪「……は?」
正邪の瞳から涙が流れていた。何故涙が流れているのかわからなかった。急いで涙を拭きとる。
ミナト「正邪ちゃん……」
正邪「な、なんでもねぇよ!こっち見るなぁ!」
それでも涙は止まらない……自然と流れ出てきてしまっている。
正邪「くそ!なんで止まらないんだよ!!私なんで涙なんか……!!」
ミナト「正邪ちゃん……じっとしてて……」
正邪「!!?」
ミナトはハンカチを取り出して、優しい手つきでゆっくりと正邪の涙を拭いてあげる。
正邪「……」
ミナト「大丈夫?何か辛い事でもあった?」
すぐに声は出なかった……否、出せなかった。正邪はミナトに見惚れてしまって何も考えられなかったからだ。
ミナト「正邪ちゃん?」
正邪「!?な、なに……勝手なことを……!」
ミナト「ごめん。迷惑だったかな?」
正邪「め、迷惑だなんて……」
ミナト「辛いことがあったら、遠慮せずに言ってね?ボク達もう友達だからね♪」
正邪「……」
私を友達とか呆れる奴だ。こんな奴に友達だと思われるとは……友達と言う言葉……その
……悪い気分はしなかった。
正邪「ふん!私のためにこれからも役立ってみせろよ!」
彼女はいつまでも天邪鬼だ。
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昨日は命蓮寺生活最終日で、みんなでパーティーを開いた。勿論、命蓮寺なのでお酒は無し。みんなで鍋を囲って大いに騒いでしまった。白蓮さんに叱られたのはいい思い出になりそう……。
ボクと正邪ちゃんの二人は命蓮寺の門前に居る。楽しかった命蓮寺生活とはこれでお別れだ。
マミゾウ「ミナ坊、助かったぞ。こころにいろんな事を教えてもらっての……」
こころ「ありがとう……♪」
ミナト「ボクは特に変わったことやってないけどね」
マミゾウ「それと……正邪の方もお礼を言っておくぞ」
正邪「チッ!私はついで扱いかよ……」
聖「そんなことないですよ?あなたは十分、こころだけじゃなく、里の人達のためにも役立ってくれました。私は初めはあなたを危険視していましたけど、本当は心の優しい方だったことがわかりました。このたびは本当にありがとうございます」
聖は正邪に向かってお辞儀をした。普通なら、お尋ね者に頭を下げることなど決して見ることはない光景が繰り広げられていた。
正邪「誰が……お辞儀されても……う、嬉しくねぇし……いつまで下げてんだよ!頭上げろよ!みっともない!」
聖「本当に優しいのですね♪」
正邪「う、うるせぇ!うるせぇ!!そんなんじゃねぇ!私は幻想郷をひっくり返す天邪鬼様だぞ!優しさなんかのかけらもねぇんだぞ!!」
響子「嘘だー!正邪、この前人里で、大きな荷物背負ったおばあちゃんに手を貸してたくせに!」
一輪「へぇー♪天下の天邪鬼様がねぇ♪」
暖かい眼差しに後ろに追いやられる。顔はみるみる真っ赤に染まった。
正邪「ち、違うわぁ!あ、あれは……うぐぐ!!」
何も反論できないことに苦虫を噛み潰したような顔をする。
星「すごい顔ですね……」
ぬえ「一輪がからかうから……」
一輪「あんた本当に変わったわね……」
村紗「メス豚!!」
正邪「うっさい!何も変わってないわ!ボケェ!ってか濡れ亡霊!メス豚はお前の方だろうが!!!」
前の正邪を知っている者からすれば劇的な変化だった。人助けを嫌っていた正邪が人助けをする……まるで天邪鬼が天邪鬼したかのようだったから……。
聖「人も妖怪も誰もが変われることを改めて感じました。これもミナトさんのおかげです。」
ミナト「ボク何か正邪ちゃんにしたっけな?」
村紗「(自覚ない……だと!?だが、そこがいい!今日も
マミゾウ「(一人は変わりそうにない奴がいるがの……)」
マミゾウはやれやれと言った感じでため息を吐いた。
こころ「正邪、ミナト……本当にありがとう……」
正邪「後はお前の好きにやれよ。これでもう……終わりだから……な……」
ミナト「(正邪ちゃん……)」
マミゾウ「……そうじゃ!皆で最後に記念写真でも撮ろうじゃないか!」
そう言ってカメラを懐から取り出す。カメラに若干ビビる正邪……苦い思い出ほそう消えない。
聖「いいですね!いい記念になります。さぁ、ミナトさんと正邪とこころは前に並んでください」
正邪「ちょ!私は……!」
こころ「正邪……♪」
ミナト「正邪ちゃん♪」
正邪「……わかったよ!撮られればいいんだろぉ!!」
マミゾウ「それじゃ、村紗頼むぞ」
村紗「ヴぇぇええ!?なんで私が撮影係を!!?」
星「昨日散々ミナト殿に迷惑かけただろ?その分の代償だ」
村紗「そんなぁあああああ!!!」
聖「村紗♪」
握り拳を見せる聖に蛇に睨まれた蛙のようになる村紗。
村紗「ヨロコンデトラセテイタダキマス……」
カメラを受け取った村紗は魂が無くなったかのようにカメラを構え……。
村紗「イチタスイチハ……」
全員「「「「「に~♪」」」」」
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正邪「……」
ミナトは永遠亭に帰って行った。去り際に……。
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ミナト「正邪ちゃん、命蓮寺生活は終わっちゃったけど、いつでも会いに来てくれていいよ」
正邪「会いにって……迷いの竹林なんて一人で抜けられるかよ……」
ミナト「あ、そっか……妹紅さんに伝えておかないとね」
正邪「余計なことするなよ……ったく!お前に出会ってから散々だったぜ……」
ミナト「でも楽しめたでしょ?ボクは楽しめたけどね♪」
正邪「ふん!悪くわなかったって言っといてやるよ」
ミナト「そっか……それじゃ、ボクはこっちだから」
正邪「あ……」
遠くなって行く背中を見つめていた。会いに行く理由なんてないはずだ。だが、あの背中をもう一度見ていたかった……。
正邪「……」
正邪はそのまま放浪の旅に帰ろうかとした時、ミナトは一度振り返り……。
ミナト「離れていても心は一緒だからね!!」
そう言って帰って行った……。
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正邪「……」
ポケットから取り出した写真には……。
正邪「……ふ♪」
命蓮寺のみんなとこころとミナト……それに正邪が笑顔で映っていた。
ちなみにかわいそうだったので、村紗とも一緒に撮りましたとさ♪
命蓮寺編は終わりですね。これからまた平凡(?)な回が続くでしょう♪
関係ない話ですが、何故シンフォギアは一期から神回しかないのだろうか……面白いやんけ!今期でシンフォギア終わりとかもっと続いてくれよ(´;ω;`)