「あの人カリスマじゃね?」
「きっとそうよ!」
「すごい賢者なんだな……!」
隠岐奈「お化けいやぁああああ!!!」
カリスマブレイク!!
本編どうぞ!!
隠岐奈「……」
目の前には黒焦げのモノがある。それは何かと聞かれればこう私は答える……。
ミナト君ーーーーー!!?
隠岐奈が全力で放ってしまった弾幕によって理不尽にもボロボロにされたのであった。
どどどどどどっどどどどどどどどどどおおぉおおおおしようぅううう!!?
やってしまった!やっちゃったよ私!?彼に手をあげちゃったよ!!?幻想郷のみんな私に悪気はなかったんです!!信じてください!!肩に手があったとき、それが彼の手だなんて知らなかったんです!!―は!?このままだと私が彼を殺した殺人犯になってしまう……私は取り返しのつかないことをしてしまった……ああ、私はやっぱりすごい賢者だったから彼を一撃で死なせてしまったんだわ……凄すぎるが故に……ははっ……もういいや……私もうただの殺人犯になっちゃった。ごめんね、里乃、舞……こんな私に従ってくれてありがとう……紫も私と友達(妄想)でいてくれてありがとう……それとミナト君……本当にごめんなさい……!!
隠岐奈は膝をつき、ボロボロと涙を滝のように流した。やってしまったことは取り返しがつかない……男を手にかけることは幻想郷では重罪なため、この後の処遇が思い起こされる。しかも殺してしまったとなれば後に待っているものは……。
絶望と後悔が渦巻く、隠岐奈は何度も黒焦げのミナトに謝った。涙を流しながら……涙の雫が彼の頬に落ちる……すると彼の身体に反応があった。
ミナト「……ん……」
隠岐奈「え……生き……て……る!?」
隠岐奈はすぐに脈を測った。すると確かに命の鼓動が動いていることがわかった。
隠岐奈「―生きてる!!」
生きてる!よかったー!(泣き)ミナト君が死んじゃったかと思ったー!本当にごめんなさい(土下座)私の責任なんだけど、悪気はないんです!それだけは信じてよ!!―そうだ!こんなことやってる場合じゃない。早く彼を治療してあげないと……ええっと、こんな時どうすれば!?
舞「お師匠様!!」
里乃「お師匠様!とりあえず連れて帰りましょう!!」
取り乱していると、里乃と舞が現れた。
隠岐奈「舞……里乃……」
舞「お師匠様、彼を一度連れて帰りましょう!早く!!」
里乃「早く持ってください!誰かに見つかったら面倒なことなりますから!」
隠岐奈「わ、わかったわ!」
ミナトを担いで隠岐奈達は扉の中へと消えていった……。
------------------
にとり「びっくりしたな……さっきの二人組はなんだったんだ?」
てゐ「めっちゃ気持ち悪い踊りで走って来たよね……」
パルスィ「あんな理解不能な踊りを踊るなんて……妬ましいわ!パルパルパルパル……!」
にとり達は謎の二人組(里乃と舞)に追われて逃げ出した。見たこともない二人が
芳香「あいつらもう追ってこないのか~?」
青娥「変人はどこか行っちゃったみたいだからもう大丈夫よ芳香ちゃん♪もう怖くない怖くない♪」
芳香をなでなでして愛情を注ぐ青娥を無視して、一行は帰ろうかと思っていた。
こいし「あ!ミナトお兄さんだ!」
小傘「え!どこどこ……?」
こいしが指さす先には扉の中へ連れて行かれる(ように見える)ミナトの姿があった。
にとり「……」
てゐ「……おい……あれって……」
にとり:てゐ「「誘拐じゃね!!?」」
------------------
隠岐奈「(連れて帰って来てしまった……どうしよう……)」
布団に寝かされているミナトは治療されていた。
里乃「これで大丈夫ですね」
舞「お師匠様も落ち着きましたか?」
隠岐奈「大丈夫……よ」
里乃と舞に感謝しなきゃね。二人がすぐに来てくれなかったら私どうしたらいいか正直わからなかったから。しかし、ミナト君を連れ帰って治療したけどどうしたらいいですかね?……それにしても二人はどこに行っていたのかしら?
舞「その顔はどこに居たんだって顔ですね?」
流石、舞ちゃんは私が口に出さなくても言いたいこと理解してくれるし助かるわ!
里乃「お師匠様とこの子との二人の時間を邪魔されないように周りの者を排除しておいたんです」
そうだったんだ……そこまで私に気を使ってくれて……感激してしまったわ(泣き)里乃ちゃんも私のためにしてくれたんだ。ありがとう二人共!でも、結果は散々なことになっちゃった……絶対ミナト君に嫌われちゃった……もう一生誰とも関わらない。私すごいから一人で生きていけるもん!……ごめんやっぱり無理です……一人は寂しいから嫌です……。
ミナト「……ん?ここは……」
ミナトは知らない所にいたことに気づいた。
------------------
一体何度目だろうか……目が覚めると知らない場所にいた。何故ここにいるのか記憶を探ってみた。
ミナト「(確か肝試しをしていて……)」
考え事をしていたら視界の隅に誰かいた。視線を向けるとそこには見たことがある子達がいた。
里乃「身体の調子はどう?お元気?」
舞「ごめんね?でも、身体の方は治療しておいたから問題ないよ」
ミナト「君達は……それと隠岐奈さん」
隠岐奈「……」
東方天空璋に登場する爾子田里乃さんと丁礼田舞さんの二人が居た。するとここは隠岐奈さんのお家か……外が神秘的で扉が宙に浮かんでいる。不思議な空間に住んでいるんだなぁ……。
舞「お師匠様が申し訳ないことしてね、怪我していたから治療させてもらったよ」
ミナト「それはいいんです。それとありがとうございます。でも、隠岐奈さんがお化けが怖いのは意外でしたね」
隠岐奈「/////」
隠岐奈さん顔隠しちゃった……なにこれギャップ萌え?さっきまであんなにカリスマオーラの塊だったのに、今の隠岐奈さんかわいいな♪
里乃「何恥ずかしがっているんですか?これだから賢者(笑)はチキンなんですよ。お師匠様のせいでこうなったんですから」
ミナト「里乃さん、隠岐奈さんかわいそうですよ。隠岐奈さんはわざとやったわけじゃないんですから……」
隠岐奈「そ、そうよ。わ、わざとじゃないもん……」
ミナト「(声小っちゃ!?隠岐奈さん萌えキャラだったんですか!?)」
意外な真実に驚きを隠せない。でも、こういう隠岐奈さんも新鮮で悪くないと思う。皆さんどう思う?ボクはありだと思います。まぁ、それはおいておこう……。
隠岐奈「で、でも……ご、ごめん……わた、私はミナト君にひどいことを……」
ミナト「謝らないでください。もう慣れてますから(てゐちゃんの罠にマスタースパークも受けたんだからこれぐらいどうってことないよね)」
慣れている自分に違和感を感じたが、もうどうでもいいやとさえ思えた。慣れって怖いね……。
ミナト「それに隠岐奈さんとこうして話が出来てよかったです。あまり気軽に話せるような雰囲気ではなかったので……」
隠岐奈「ごめん……」
ミナト「えっと……隠岐奈さんが悪いんじゃなくて、何の会話したらいいかなぁとか思っていたりしたので……ボク的には今の隠岐奈さんの方が素敵だと思います」
隠岐奈「……素敵?」
ミナト「はい、みんなどうかわかりませんけど、ボクは今の隠岐奈さんの方が好きですよ?」
隠岐奈「すすすすす、すすすき!!?」
隠岐奈は好きだと言われて顔を隠してしまった。ぷるぷると身体が小刻みに震えて、チラチラと指と指の間からミナトの方を見るが、目が合うと顔をまた隠してしまう。異変の時の隠岐奈を知っている者ならば誰だこいつ!?と言ってしまう程だろう。
里乃「お師匠様、このまま犯しちゃえ♪」
舞「里乃ダメ!ちゃんとお付き合いしてから、キスして、愛をささやき合ってから二人っきりの時にしないとダメだよ!」
里乃「いいじゃない?彼は私達を見ても動じないんだし、私達も混ざっちゃおうか♪」
隠岐奈「!ダメだ!ダメ!ダメー!!」
ミナト「(これもしかしたらボクの事情知らないんじゃ……隠岐奈さん達に自己紹介ついでに伝えておかないとね)」
ミナトは今までの出来事を語った。里乃と舞は大変驚き、隠岐奈は喜んでいた様子だった。自分の容姿を美しいと言ってくれる方が目の前にいることに喜びを隠せない。
里乃「私達かわいいんだって♪やったわね舞♪」
舞「そ、そうだね///僕も嬉しいよ///」
里乃「お師匠様はどうですか?」
隠岐奈「(ドキドキ……❤)」
ミナト「初めは綺麗な人だって思いました。でも、今はかわいい人なんだなぁって思っちゃいましたよ(ギャップのせいで)」
隠岐奈「はぅぅ……///」
モジモジと身をよじり、顔を隠してしまった。その伏せられた顔から湯気が絶え間なく上がっていた。知らない者からしてみたらただの乙女にしか見えないが立派(?)な賢者なのだ。
それからいろいろ聞かれたのでミナトは答えることにした。好みや嫌いなものまで隅々まで聞かれ、シンとリョウタのことまで根掘り葉掘り聞かれていた。里乃と舞からぐいぐい質問を受ける形になっていて、隠岐奈は一生懸命それを聞いていた。そして、いつの間にか長々と話していた様だった。
ぐぅ~!
お腹がなったのだ。そう言えば屋台でつまんだ程度しか食べてなかったと思い出した。
舞「君、お腹ペコペコかい?」
里乃「(これはお師匠様と彼をくっつけるチャンスね♪ナイス舞♪あわよくば私達も混ざって〇〇〇を……❤)」
二人は隠岐奈が彼と関係を深めるのを待っていた。しかし、里乃と舞は実はヘタレな賢者(笑)の隠岐奈はさっきから会話に入ってこようとしない。そんな様子に痺れを切らした二人は行動に出るのであった。
ミナト「ああ、それほど食べてなかったからね」
里乃「それなら食べていってください。お師匠様の手料理なので食べてくれたら喜ぶので♪」
ミナト「隠岐奈さん料理するんですね」
隠岐奈「……う、うん……///あまりおいしくないと思うけど……」
コクッと頷く隠岐奈の姿に少しドキッとしてしまった。肝試し始める前までの隠岐奈からは想像できない程の変わりようにミナトは「ギャップの力とは恐ろしいものだ」っと心の中でそう思った。
ミナト「そんなことないと思いますよ?ボクは食べてみたいですね、隠岐奈さんの手料理」
隠岐奈「ほ、本当///じゃ、じゃあ頑張って作るから待っててね!!」
すごい勢いで扉の奥に走って消えていく後ろ姿を見ながらフッと何かを忘れている気がしてままならなかった。
ミナト「(はて?何かを忘れているような……?)」
・
・
・
舞「ささ!もうもう一杯いこうよ~♪」
里乃「ほらほら、まだまだこんなにあるんだよ~♪」
ミナト「(うぇ……もう飲めないのに……)」
いつの間にか飲み会になっていた。隠岐奈さんの手料理をご馳走してもらえた。なかなかおいしい手料理で満足だったが、張り切りすぎたのか盛大な和食のフルコースを用意された……こんなに食べれないよ……そう思って頑張って食べていると、途中からいいお酒があるって里乃さんと舞さんがどこから持ってきたかわからないけど、お酒を沢山抱えていた。そこからだ……二人が事あるごとに「私達かわいい?」っと聞いてきたので素直に「かわいいですよ」っと答えていた。二人は気分が良くなったのかジャンジャンお酒を飲みほしてしまいには……。
舞「お師匠様ええ乳してるやないですか~♪」
里乃「脱ぎましょ脱ぎましょ♪裸で一緒に踊りましょうよ~♪」
隠岐奈「や、やめて~/////」
上司にセクハラする二人がいる。完全に酔っているご様子だった。そこら辺に沢山の空瓶が転がっているのが証拠だ。服を脱がされないよう抵抗する隠岐奈さんを助けてあげたいけど、ボクも里乃さんと舞さんからのアルハラ攻撃にダウンしてしまっていた。(セクハラ、アルハラ、ダメ絶対!)
舞「君~♪こんなところでダウンだなんてダメだぞ~♪」
里乃「さては誘ってるのね♪じゃ、遠慮なくいただかせてもらおっと♪」
隠岐奈「!!?」
ミナト「か、勘弁して……」
お酒を飲み過ぎたせいで、気分が悪く思うように動かせない身体を狙う里乃と舞。童貞絶対絶命のピンチ!
里乃:舞「「いただきます~❤」」
後符「絶対秘神の後光」!!!
まばゆい光が二人を吹き飛ばした。
・
・
・
隠岐奈「ごめん!里乃と舞が迷惑かけちゃって……」
隠岐奈さんに助けてもらって布団に寝かされています。飲み過ぎで動けない……迷惑かけているのはボクの方なのに、何度も頭を下げて謝罪する隠岐奈さん。とても罪悪感が湧いてしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです……。
ミナト「大丈夫ですよ……ボクの方こそすみません……布団借りちゃって」
隠岐奈「い、いや……寧ろもっと寝てて……///」
ミナト「へ?」
隠岐奈「い、いえ!なんでも……ない……です///」
もじもじと身をよじりながら、なんでもないと言い切るが、実はこの布団は隠岐奈が普段から使っている物だった。自分の布団に愛しの彼が寝ていることに興奮しない女などこの世にいない。隠岐奈は自分の布団を見て妄想するのであった。
------------------
隠岐奈「……///」
ミ、ミミ、ミミミ、ミナト君が私の布団で寝てる!!どうしよう!?洗濯できなくなっちゃった///……あ、新しい布団買えばいいよね……そ、それとこの布団は保管庫に収納しておこうかしら///どっちにしてもミナト君のにおいが染みついてる///後でミナト君のにおいを堪能して……だ、ダメよ!私は頭が良くてすごい賢者、摩多羅隠岐奈なのよ!そんな俗物みたいなことしたら……したら……私、賢者(笑)になってしまう!……けど、けどけど……少しだけでも嗅ぎたいよ~!!!
賢者でも欲求には勝てない……生き物は全て罪深いものだ。そんな葛藤のさなかに隠岐奈はうっかり忘れていたことを思い出した。里乃と舞を吹き飛ばしたまま帰って来ていないのだ。でも、当然だと言わんばかりに隠岐奈はため息をつく。
ミナト「どうしたんですか?」
隠岐奈「う、ううん、里乃と舞を……放ったらかしだったと思って……」
ミナト「あー……」
そう言えばそうだったねっと言った顔を彼はしていた。あの子達には少し痛い目にあって当然のことをしたんだからね。でも、放置したら賢者としての威厳が落ちてしまう……それは避けたいわね。なので、二人を探してこないと……ミナト君と二人で居たかったけど、酔っ払いは放置したらまずいから。
ミナト君に横になっておくように伝えて万事グー!流石は私だ!私はすごい賢者だからミナト君が一人で寂しくないように、いつも一緒に寝ているゆかりん枕(紫の抱き枕)も渡しておいたから問題ないわね。ミナト君も笑顔だったし!(本当は愛想笑い)里乃と舞を探しに行かないと!
隠岐奈はもう一つの重大なことを忘れていることを思い出していれば、この後、大事にならずにすんだことを隠岐奈は知らなかった……。
・
・
・
隠岐奈「(どこまで飛ばしてしまったかしら……)」
困ったわね……勢いつけすぎて二人をおもいっきし吹き飛ばしてしまったようだった。あの二人に発信機でもつけておけばよかった……でも、やっちゃったものは仕方ないわね。まぁ、私はすごい賢者だからすぐ見つけられるけどね♪全くもって問題なし!早く見つけてミナト君の元へ戻らないと……。
そう思って捜索を再開しようとした。
謎の声「見つけたわよ!誘拐犯!!」
隠岐奈「(え?誘拐犯?)」
まさか私の世界に誘拐犯が紛れ込むなんて最悪のハプニングね!一体どこの誰よ!今里乃と舞を探すのに忙しいのに……ん?しかし、この声どこかで聞いたことのある声だ。
………………………………………………………………
………………………………………………
………………………………
……声!?え!?私以外に誰かいるの!!?
あまりの急なことに考えが遅れたが、気づいて声の方を向くとそこにいたのは……。
紫「さぁ!隠岐奈!ミナト君を返してもらうわよ!!」
八雲紫率いる討伐隊メンバーがそこにいた……。
隠岐奈「(あ……肝試しの途中だったこと……忘れていた……)」
偉大だと思われてた方が実はポンコツ的な展開好きなんです!ギャップ萌え最高!!