あべこべ幻想郷で転生生活を!   作:てへぺろん

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隠岐奈素敵ですよね。隠岐奈もっと原作で出演してほしい(切実な願い)



そういうわけで……。


本編どうぞ!


55 異変発令!?摩多羅隠岐奈を退治せよ!!

 ミナト「隠岐奈さん遅いなぁ……二人見つかってないのかぁ?」

 

 

 隠岐奈が里乃と舞の二人を探しに行って、あれこれ2、3時間程経っていた。その間に、酔いが覚めて体調が楽になっていた。

 

 

 ミナト「……静かだ……」

 

 

 一人ぼっちの空間には静寂が支配していた。横に置いてある物を見る。隠岐奈が一人じゃ寂しいからって渡してきた紫の抱き枕だった。自作したであろうと思われる縫い目の跡がある。修復されて長年使われている形跡があった。

 

 

 ミナト「……隠岐奈さん……なんで紫さんの抱き枕作ったの……?」

 

 

 紫の抱き枕を眺めて首をかしげるのであった……。

 

 

 ------------------

 

 

 隠岐奈「(紫どうして?!)」

 

 

 目の前に紫と式の藍と橙以外に、博麗の巫女の霊夢、普通の魔法使い魔理沙、それにあの時の天狗である文だったか……あの妖精はいないみたいだけど……代わりに怖そうな方々がいっぱいいる!!!

 

 

 隠岐奈の目の前には紫、藍、霊夢、魔理沙、文、輝夜、幽香、屠自古、ヤマメ、正邪、アリス、鈴仙、針妙丸、さとりまでが集まっていた。そのうちの数名は恐ろしい形相で隠岐奈を睨んでいた。

 

 

 隠岐奈「……」

 

 

 

 

 

 え?なにこれ?私めっちゃ睨まれてるんだけど……私なにかした?嘘でしょ……いきなりこんなサプライズされても胃が痛くなるんですけど……紫、私達友達だよね?友達よね!?あなた私に恨みでもあるの?そんな目で私を見ないでよ!!私を泣かせに来たの!?

 

 

 隠岐奈は何がなんだかわからなかった。振り返ると自分を睨む見ず知らずの者達がいる。これほど怖いものはない……隠岐奈の鼓動が高鳴り脈が震えるのがわかる。しかもこんな大勢に見られていると心臓が張り裂けそうになる。それでも耐えた。自分はこんなことで倒れる貧弱な賢者ではないと言い聞かせて……。

 

 

 紫「隠岐奈……聞きたいことがあるの。あなた何故こんなことをしたの?」

 

 

 こんなことってなんのことよ!?本当に私何も知らないんだけど!?お願い教えてくださいよ!!

 

 

 隠岐奈は声を出そうとするが、出てこない……それもそのはずだ。これだけの人数に囲まれて、数名からは睨みつけられる以外に殺気も感じる。こんな状況でただの妖怪ならばプレッシャーに耐えられなかっただろう。それを考えると隠岐奈のメンタルは強いことが窺えるが、彼女の身体が言うことを聞いてくれない。意志とは関係なくだんまりを続ける。

 

 

 紫「そう……何もしゃべらないのね……私はあなたとは昔からの付き合いで、同じ幻想郷を創った同士として、尊敬していたのに……」

 

 

 隠岐奈「―!?」

 

 

 え!?紫は私のこと尊敬してくれていたの!?やったー!嬉しいぃいいい♪私はやっぱりすごい賢者だったんだね!私ってば紫に認められちゃった♪まぁ、当然だよね!私は頭もいいし、性格も優しいし、とにかくなんでもすごいから♪

 

 

 尊敬していると言われて、鼻が伸びているかのように気持ちが楽になりそうだった。だが……現実は非常な言葉を突き付けた!

 

 

 紫「尊敬していたのに……残念だわ。あなたがミナト君を誘拐するだなんて思わなかったわ!」

 

 

 

 

 

 ………………………………………………………………

 

 ………………………………………………

 

 ………………………………

 

 

 ……は?

 

 

 んんん?紫、今なんて言ったの?私よく聞こえなかったなぁ……誘拐って聞こえたけどきっと気のせいだよね?

 

 

 今のは聞き間違えだろうと心の中で悲願した。そうであってほしいと、そうじゃないと泣いてしまいそうなほどに……。

 

 

 

 

 

 魔理沙「さっさとミナトの場所を吐け!この誘拐犯め!!」

 

 

 残念……聞き間違えではなかったみたいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”え”!?

 

 

 

 

 

 私が誘拐犯!!?どうしてそうなっているのぉ!?私は無実です!何も知りません!どうなってるの誰か教えてよ!!?――は!!?まま、まさか私がミナト君を誘拐したと誤解してるの!!?待ってみんな!!違うの誤解なの!!!

 

 

 だが、口が言うことを聞いてくれないので、この思いを伝えることができない……一人を除いては。

 

 

 

 

 

 さとり「(ふむふむ……なるほど……)」

 

 

 さとりは心を読むことができる。だから、隠岐奈の思っていることが手に取るようにわかる。このまま彼女の代弁として語ればそれで済む。これで事態は一件落着!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()ではなかった。

 

 

 さとり「(折角の修羅場にやってきたんですから、止めるなんて勿体ないですよ。寧ろ、思う存分やっちゃってください♪隠岐奈さんには悪いですけど、私は黙っています。楽しそうなので♪)」

 

 

 さとりはこの状況を微笑ましく楽しむことにした。

 

 

 ------------------

 

 

 <時は戻り肝試し会場での出来事>

 

 

 文「あやや……一向に二人が戻って来ませんね。どうしたんでしょうか?」

 

 

 進行役の文は首をかしげる。あれこれ数時間経っているが、ミナトと隠岐奈は戻ってくる様子はない。そんな状況に落ちつきを見せないメンバーがいる。

 

 

 輝夜「ミナト……どうしちゃったの……」

 

 

 あまりにも戻ってくるのが遅いのを心配した輝夜を含む、屠自古、幽香、ヤマメ、正邪が集まってきた。

 

 

 屠自古「どうしたんだよ……なんで帰ってこないんだ!?」

 

 ヤマメ「ま、まさかペアの女に乱暴されているんじゃ!」

 

 幽香「殺しましょうかそいつ」

 

 正邪「(お、おばけがいる……で、でも、あいつは私がいないとダメな奴だから……私が探しに行かないと!!)」

 

 

 気が気ではなかった。男とふたりっきりになったら女の本能がこう叫ぶ出あろう……襲えと……そんな状況にいるミナトが心配で森の中に入ろうとする。そこに森の方から人影が見えた。

 

 

 文「あやや?あれは……」

 

 魔理沙「にとりとてゐか」

 

 霊夢「他にもいるわね」

 

 

 驚かせメンバー全員が森から戻って来た。ここで気づく。その中にミナトと隠岐奈の姿がないことに……悪い予感がした。にとりとてゐの急ぐ姿に霊夢は巫女の勘が働く。

 

 

 にとり「ぜぇぜぇ……た、たいへんだ……!」

 

 藍「大変とは?何かあったのか?」

 

 魔理沙「ミナトと隠岐奈初めてどうしたんだ?」

 

 小傘「そ、それが……!」

 

 てゐ「ミナトが誘拐された!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全員「「「「「はぁ!!?」」」」」

 

 

  ・

  ・

  ・

 

 

 その後は大変だった。衝撃の言葉を口にしたてゐを鬼の形相で問いただすメンツを鎮めることになったり、にとり達から事の経緯を聞いた。

 

 

 紫「……」

 

 

 紫は一人で考え事をしていた。

 

 

 

 

 

 何故あの隠岐奈がこんなことをした?私は昔から彼女を知っている。いや、正確には知っているつもりになっていた。正直彼女はつかみどころがなく、いつも不気味な笑みを浮かべて内面が全く読めなかった。初めて会った時なんか顔から炎を出した時は腰が抜けそうになった。ほとんど必要最低限しかしゃべらないし、オーラがやばい……私と戦っても劣らないぐらいの実力者だと感じた。私を見通すような目を見ていると彼女の思い通りになってしまうのではないかと思ったぐらいだ。しかし、幻想郷を創るのには協力してもらったし、何より悔しいけど、とても威厳がある……優秀な私が言うのもなんだけど、ほんのちょっぴり……ほんの(わず)か、いいえ、微々たるものだけど、尊敬していた。本来なら私の方が上だから尊敬されるのは私のはずなのだが、彼女がいなかったら私の負担がやばかったし……それは認めてあげる。それにしてもあの隠岐奈がミナト君を誘拐だなんて……一体何をするつもりなの……?

 

 

 紫は考えに考え込んだ。同じ賢者である隠岐奈を探ったこともあったが、収穫はゼロだった。何を思っているかも読み取れない。紫は隠岐奈を侮ることのできない相手と解釈していた。それ故に一つの結論にたどり着いた。

 

 

 隠岐奈の傍には二童子がいる。まさか隠岐奈はミナト君を二童子の代わりとして部下にするつもりなんじゃ!隠岐奈がその気になれば気に入った人材を強制的に部下にできる力は持っているはず……それならミナト君が拒否してもしなくてもミナト君は隠岐奈のモノになってしまう!!おのれ!同じ賢者だからといってそんな禁忌を犯そうだなんて!間違いないわね!私の目は騙されないわよ隠岐奈!尊敬できる存在だったのに、そんな卑怯な真似をするなんて許さないわ!そして何より……抜け駆けは許さないわよ!!

 

 

 霊夢「紫、行くつもり?」

 

 

 スキマで隠岐奈の元へ行こうとする紫を引き留める。

 

 

 紫「わかっているはずよ。隠岐奈の元へ……隠岐奈のこれからしようとしていることは禁忌を犯そうとしているのよ」

 

 藍「禁忌って……紫様、隠岐奈殿は一体何を仕出かそうと……?」

 

 

 みんな私に注目しているわね。いいわ!みんなにも知っておいてもらう必要があるわね。私が導き出した完璧な答えを……隠岐奈、あなたが犯そうとしている禁忌をね!!

 

 

 ------------------

 

 

 紫は隠岐奈が仕出かそうとしていることを伝えた。それを聞いた者達は皆動揺していた。男に洗脳や強制的に下僕にするなど幻想郷では禁忌とされている。それに手を染めようとしているのが、幻想郷を創った賢者の一人であったことも彼女達を驚かせるには十分だった。

 

 

 輝夜「……」

 

 

 私は信じたくなかった。ミナトがこのままじゃ私の元から去ってしまう……二度と彼と会うこともできなくなってしまう……もうミナトとお話することも彼の笑顔を見ることも一緒に遊んで、永琳、優曇華、てゐとみんなで笑っていたあの光景が見れないなんて!

 

 

 

 

 

 そんなの嫌だ!

 

 

 

 

 

 私は迷わない!それが例え幻想郷を創った賢者が相手であっても私はあいつからミナトを救い出す!!

 

 

 輝夜「八雲紫、力を貸して!私はミナトを救いに行くわ!」

 

 鈴仙「姫様!?」

 

 

 輝夜は前に出た。仮面に顔が覆われているが、その下には覚悟が存在することがわかる。彼女は本気だと誰もが感じた。

 

 

 屠自古「私も行くぞ。ミナトには世話になったし、何よりその賢者気に入らねぇ……!」

 

 

 屠自古も輝夜の隣に並ぶ。身に纏う電気が彼女の闘志を表すように荒れていた。

 

 

 幽香「私も連れて行きなさい……そいつ……殺すから!」

 

 ヤマメ「私もちょっと許せないかな?蜘蛛に恨みをかうとどうなるか教えてあげないとね!」

 

 

 幽香は笑っていたが、その笑みは見る者をゾッとさせるほどの怒りに満ちていた。ヤマメも拳に力が入る。それに笑っているが、こめかみの辺りがピクついてる。

 

 

 正邪「しゃ、しゃぁねーな!あいつも一応い・ち・お・う!レジスタンスのメンバーだから仕方なく私も行ってやるぞ!」

 

 藍「覚悟の無い奴は帰るがいい」

 

 正邪「は、はぁ!?ふざけんな!私だって行ってやるさ!っていうか行かせてくれ!お願いします!!」

 

 

 土下座で頼む姿に藍は目を奪われる。今までの鬼人正邪だったなら他人に対して絶対土下座などしないからだ。

 

 

 紫「藍、よしなさい……いいわ。連れて行ってあげる。でも、相手はあの摩多羅隠岐奈よ。以前の異変はおそらく彼女の余興……力なんて一片も出してなかったと思われるわ」

 

 魔理沙「あれでもなのかよ……」

 

 

 魔理沙は以前の四季異変で隠岐奈と戦っている。あの時でもギリギリだったのに、あれで余興なら本気は一体どんなものだろうか……魔理沙の額に汗が流れる。

 

 

 アリス「魔理沙、無理はしちゃいけないわよ?今回も余興ならいいけども、もしかしたらってこともあるからね」

 

 魔理沙「なら、アリスも来てくれよ!その方が心強いしさ!」

 

 アリス「嫌よって本来なら言うけど、いいわ」

 

 魔理沙「いいのかよ?」

 

 

 返って来る答えが珍しく思っていたものと違っていた。

 

 

 アリス「彼にはいろいろとあるからね。彼とは友達だし……それに、もしもあの連中が暴走した時どうするつもりだったの?」

 

 魔理沙「ああ……」

 

 

 魔理沙はアリスが指さした先を見る。身体から目には見えない殺気を身に纏っている輝夜達がいた。魔理沙は直感した。私ではどうしようもできないと……。

 

 

 アリス「冷静な判断ができる者が居た方がいいでしょ?」

 

 魔理沙「それもそうだな!頼むぜアリス!霊夢も頼りにしてるぜ!」

 

 霊夢「私は男に手を出す愚か者を退治するだけよ。博麗の巫女として」

 

 

 博麗の巫女の使命は異変解決だけじゃない。発情したメスを退治するのも一つの役割だ。当然ながら、霊夢は今回の件に力を貸してくれる。しかし、手を貸してくれる者が霊夢だけじゃなかった。

 

 

 針妙丸「はい!霊夢私も行く!」

 

 さとり「私もついて行っていいですか?」

 

 

 針妙丸とさとりもついてきたいと言った。針妙丸はわかるが、さとりも来るなんて珍しいことがあるもんだと魔理沙は思った。実際にさとりは自分から動くタイプではない。そのさとりが同行したいと言ったのだ。それに、魔理沙にはさとりと初めて出会った時から恥ずかしい思いがあった……。

 

 

 魔理沙「……お前までついてくるのかよ」

 

 さとり「ダメですかね?地底を管理しているのは私ですし、ヤマメさんを何とかできるのも私です。まだあの時のこと引っ張っているのですね」

 

 魔理沙「/////」

 

 

 魔理沙の顔が赤に染まる。あの時の事とは、地底に向かった時のことだ。男と女の卑猥なシーンを見せつけられてそれから魔理沙はさとりを避けるようになっていた。さとりと出会うとあの時のことを揶揄われるからだ。

 

 

 さとり「安心してください。今回は何もしませんよ。もしものためを想定してついていくだけですから」

 

 魔理沙「そ、それならいいんだぜ……」

 

 さとり「(まぁ、待ちに待った修羅場を見られるんですからついて行かなきゃ大損ですよ♪)」

 

 

 さとりは一人だけほくそ笑む。この状況でも楽しめる精神には感服するしかない。

 

 

 霊夢「邪魔はしないでね?」

 

 針妙丸「大丈夫だよ!霊夢も正邪も守ってみせるからね!」

 

 文「だったら私も行きますよ。あの賢者にはもう一度会ってみたかったので!」

 

 霊夢「どうせ取材でしょ?」

 

 文「それもそうですけど、ミナトさんの事も気になりますし、相手はあの摩多羅隠岐奈……戦力は一人でも多い方がいいでしょう?」

 

 

 確かに文の言うことも正しいことだ。霊夢は珍しく正論を言う文に感心していた。文は「今、とても失礼なこと考えてませんでしたか?」と聞いたが、返ってきたのが、「なんでもないわ。気のせいよ」と返すだけだった。

 

 

 永琳「輝夜、気をつけなさい。摩多羅隠岐奈は計り知れない未知数の相手……例えあなたでも危険かもしれないわよ?」

 

 輝夜「それでも行くわ。ミナトが待っているかもしれないもの」

 

 永琳「そう……私は止めないわ。けど、優曇華も連れて行きなさい。盾ぐらいにはなるはずだから」

 

 鈴仙「任せてください……って!?私は肉壁ですか!?」

 

 永琳「優曇華程度じゃ、あの摩多羅隠岐奈には手も足も出ないと思うわ」

 

 鈴仙「ひどい!?」

 

 

 しかし、幻想郷の賢者が相手だ。誰だってそう思うだろう……紫とは正反対のカリスマだと思われている隠岐奈相手ではまともに戦えるかどうかも不安である……。

 

 

 紫「行くメンバーは決まったようね。心して頂戴……最悪の事態も想定しておくように」

 

 藍「橙、こっちは任せたぞ」

 

 橙「はい藍様!ミナト様をお願いします!」

 

 藍「ああ!」

 

 紫「それじゃ……スキマを開くわよ!」

 

 

 隠岐奈の元へと通じるスキマが開かれた。

 

 

 ------------------

 

 

 妹紅「輝夜……」

 

 輝夜「妹紅……」

 

 

 いざ、出発しようとした時、輝夜が振り返ると妹紅が立っていた。輝夜を見つめる目は力強かった。

 

 

 妹紅「……今回の相手はヤバいらしいな」

 

 輝夜「みたいね……でも、私は引かないわよ。ミナトを黙って()()()()なんて絶対許せないから」

 

 妹紅「そうか……」

 

 

 そう言って輝夜は妹紅に背を向ける。その背中からもわかるように覚悟が見て取れた。

 

 

 妹紅「……帰って来いよ……お前とは喧嘩の勝敗ついていないんだからな」

 

 輝夜「ミナトを取り返したら……ね。ま、勝つのは私だけどね」

 

 

 輝夜達はスキマの中へ消えて行った……。

 

 

 妹紅「()()()()か……」

 

 

 妹紅は輝夜を見送った後、休憩所に視線を送る。

 

 

 妹紅「(取られるって……嫌だよな……)」

 

 

 ------------------

 

 

 ルーミア「おい、シンは行かなくてよかったのか?」

 

 椛「ミナトさんは友人でしょう?何故ですか?」

 

 妖夢「私といる方がいいのですね♪流石シンさん❤」

 

 シン「違うわ、勘違いするなよ」

 

 

 ミナトの友人であるシンと先輩のリョウタは残っていた。周りの者からしてみれば友が危険な目に遭っている平然と休憩所にいることが不思議で仕方なかった。

 

 

 純狐「私も気になったわ。どうしてかしら?」

 

 華扇「私のために残ってくれたんですね♪流石、リョウタ様男前です❤」

 

 純狐「はいはい、あなたなんかどうでもいいわ」

 

 華扇「は?」(威圧)

 

 慧音「二人ともそれぐらいに……リョウタ殿も何故行かなかったのだ?」

 

 

 慧音は疑問に思ったことを口にした。

 

 

 リョウタ「確かにミナトのことは心配じゃが……ワイは隠岐奈はんがそんな人物には見えんかったんじゃ」

 

 慧音「見えなかったとは?」

 

 

 リョウタの言葉に首をかしげる。慧音には隠岐奈が偉大な賢者としてしか映ってなかったためだ。

 

 

 シン「俺もそう思った。それに、この幻想郷なら「この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!」なことが実際あるからな。俺はおっきーな……隠岐奈がそんな器量を持っているのか疑問に思った」

 

 椛「……それだけですか?」

 

 シン「今のは俺が思ったことだ。実際どうかは知らん。だが、ミナトにはあれだけ慕ってくれる連中がいるんだ。心配っちゃ心配だが、ミナトも男だ。自分で何とかしないといけないときはする奴だからな」

 

 ルーミア「……信用しているんだな」

 

 リョウタ「そういうことじゃ。ミナトも自分でしなければならないことだってあるからのぅ。手を貸す時は貸す。頼られた時は助ける。紫はん達がついているんじゃ。紫はん達を信用してあげないといかんじゃろうて。」

 

 華扇「リョウタ様……素敵❤」

 

 シン「他人を信用して任せるのも友情ってやつさ」

 

 妖夢「シンさん……濡れてしまいます♪」

 

 雛「ホント……ゾクゾクしちゃう♪

 

 

 一人の怪しい視線にビクッと身体が反応するが、気にとめないようにしないと後が続かない。何事もなかったように話を続ける。

 

 

 シン「それに……俺も先輩も隠岐奈のこと信用したいからだよ」

 

 リョウタ「そうじゃとも、信用してあげんとかわいそうじゃろ?」

 

 

 隠岐奈が聞いたら泣いて喜ぶであろう二人は残念ながら休憩所でのんびりするのであった。

 

 

 ------------------

 

 

 隠岐奈「……」

 

 

 この状況……言葉にするなら何がいいだろうか?ああ……そうだ……これは……。

 

 

 霊夢「摩多羅隠岐奈!博麗の巫女としてあんたを退治するわ!」

 

 魔理沙「この霧雨魔理沙様がお前を退治してやるぜ!」

 

 幽香「覚悟は……いいかしら?賢者様♪」

 

 屠自古「賢者だからっていい気になるなよ……やってやんよ!」

 

 ヤマメ「蜘蛛に喧嘩売ったらどうなるか……体に教えてあげる!」

 

 正邪「や、やってやるよ……下剋上だ!覚悟しやがれ!!」

 

 

 これは……ピッタリな言葉があるじゃないか……。

 

 

 輝夜「ミナトを返しなさい!あなたなんかに好き勝手させないわ!!」

 

 

 そう……ピッタリな言葉が……!

 

 

 紫「隠岐奈……幻想郷の賢者として、あなたの禁忌を許すわけないわ!全員摩多羅隠岐奈を退治しなさい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 絶望という言葉が……!

 

 

 隠岐奈「(それと禁忌ってなんのこと!?)」

 

 

 後戸の国での摩多羅隠岐奈退治が始まった!

 

 




休み明けからまた残業だ……投稿ペース遅れないようにしていますが、もしかしたら遅れるかも……。頑張らんといかんのぅ……。


あとタグに「ハーレム」追加 忘れていました。
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