あべこべ幻想郷で転生生活を!   作:てへぺろん

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色々と忙しくて遅くなりましたが、無事投稿できました。


それでは……


本編どうぞ!


56 VS摩多羅隠岐奈!後戸の国での闘い!

 文「霊夢さん!そっち行きましたよ!」

 

 霊夢「ちょこまかと素早い!!」

 

 

 向かって行く隠岐奈に霊夢は弾幕を放った……が、隠岐奈が急に方向を変えて横にそれた。

 

 

 霊夢「なっ!?」

 

 文「あやっや!!?」

 

 

 霊夢の放った弾幕は危うく文に当たるところだった。間一髪、文が体を捻らせたことで回避することはできた。

 

 

 文「霊夢さん危ないじゃないですか!?」

 

 霊夢「仕方ないでしょ!あいつが避けたんだから!」

 

 魔理沙「それにしても隠岐奈がこんなに素早いだなんて!」

 

 

 誰もが予想しない事態となっていた。こっちは大勢で隠岐奈一人に対して弾幕を放っているのに、隠岐奈はそれを全て避け、今だ1回も被弾していない。一度戦った相手だと思って油断していたが、それは大きな間違いだったと確信した。霊夢、魔理沙、文は一度隠岐奈を前異変で退治していたが、それは紫が言っていたように余興であったのだと身に染みて思った。そして、今も余裕を残していることも……。

 

 

 霊夢「(まさか……ここまで強いだなんて!)」

 

 

 霊夢に嫌な汗が流れる。数では圧倒的に有利、その中には霊夢が認める実力者もいる。しかし、それでも……!

 

 

 幽香「ち!当たりなさい!」

 

 

 幽香の弾幕(物理)を回避し、翻弄する姿を目の当たりにした。ヤマメは糸で隠岐奈を捕らえようとするが、それも避けられ、当たらないことに苛立ちを募らせていく。

 

 

 藍「隠岐奈殿がこれほどまでとは!?」

 

 紫「……!」

 

 

 藍も紫も驚きを隠せなかった。隠岐奈は弾幕を全て回避している。しかも、隠岐奈は一度も反撃していない。それは反撃するまでもないのか、攻撃する価値がないと我々のことを思っているのか……どちらにせよ、紫はこの状況は非常にまずいと考えていた。

 

 

 紫「(隠岐奈……あなたがこれほどの力を隠していたなんて……!)」

 

 

 私は焦ったのかもしれない……幻想郷の賢者として隠岐奈が犯そうとしている禁忌を黙っていることはしたくなかった。だから、あの場で霊夢達を巻き込んで隠岐奈を退治することを選んだ。だが、もしその行動さえも隠岐奈に読まれていたとしたら!?私は同じ賢者だから隠岐奈の力は私と同格だと錯覚していたとしたら!?今の目の前の状況がそれを物語っている……私は隠岐奈のことを勘違いしていた。摩多羅隠岐奈……後戸の神・障碍の神・能楽の神・宿神・星神・幻想郷の賢者・フィクサーとも呼ばれている。そんな存在が自分と同じランクであったこと自体に私は勘違いをしていたのだ!愚かなのは私のほうだった!

 

 

 紫「(私ったら何を考えていたの!?ミナト君を追って後戸の国へやってくることは隠岐奈もわかったいたはずなのに!!)」

 

 

 紫は自分が軽率な行動をとったことを理解した。隠岐奈の真意はわからないが、隠岐奈が一人でこんなところでいるのは紫達を足止め……それか一人でも十分だと言うかのようにここに居た。紫は何の疑問を持たずに隠岐奈に戦いを挑んだが、結果はどうだ?現状、これだけの人数でも弾幕を当てることはできていない。寧ろ、遊ばれているかのように紫には見えた。

 

 

 紫「(このままじゃこっちが持たない……この空間にあの子達を長居させるわけにはいかない……ここは普通じゃない。隠岐奈の住まう場所、そんな所がまともなわけがないわ!)」

 

 

 的外れな推理を考える紫は更に焦りだす。

 

 

 紫「(あの二童子もいない……まさか今頃ミナト君を洗脳している頃なんじゃ……!?)」

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 紫「ミナト君!大丈夫だった!?」

 

 ミナト「……あなたは誰でしょうか?」

 

 紫「え?私はミナト君の()()()()よ?忘れたの?」

 

 ミナト「知りません……ボクが大切なのは隠岐奈さんだけですから」

 

 隠岐奈「紫、ミナト君は私がもらったわ。安心しなさい。あなたに関する記憶は全て消してあげたから♪」

 

 紫「そ、そんな……!」

 

 隠岐奈「さ、帰りましょう。私達の愛の巣へ❤」

 

 ミナト「さようなら……知らない人……」

 

 紫「ミナト君ー!!!!!」

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 紫「(そんなことになったら……!)」

 

 

 妄想の中で隠岐奈への風評被害がひどかったが、誰も妄想の中には突っ込めない。震える紫は藍に命じる。

 

 

 紫「藍!あなたはミナト君を探して!一刻も早くよ!」

 

 藍「は、はい!」

 

 

 藍は急いでこの場から去ろうとした。その時、スキマの前に現れる影……。

 

 

 藍「蓬莱山輝夜殿!?」

 

 輝夜「ミナトを探すんでしょ……私も一緒に行くわ!お願い連れて行って!」

 

 紫「あなた……」

 

 

 頭を下げる輝夜の姿に戸惑う藍。その姿をじっと見つめる。輝夜の覚悟が伝わってくる……蓬莱山輝夜を知っている紫にとっては今までは彼女がここまで他者に頭を下げるといった行為をするなど思わなかった。

 

 

 初めて会った時なんか思い出したくもないが、明るく表面上では見せていたが、どこかその瞳は暗闇を見ていた目をしていた。あんな醜く、ドブ沼や汚物よりもひどい顔を持っているなら私だったら耐えられなかっただろう……しかも永遠の命を持って未来永劫そのまま生きなければならないなど、私は考えたくもない。そんな彼女に光が舞い込んだのだろう。ミナト君という光を……そのおかげで蓬莱山輝夜という人物はこれから本当の意味で生きていくのだろう。目の前の彼女の覚悟はよくわかった。私の答えは決まりね。

 

 

 紫「わかったわ。あなたも藍と一緒にミナト君を探してちょうだい」

 

 輝夜「ありがとう紫!」

 

 紫「(二人共……頼んだわよ!)」

 

 

 二人はスキマの中に消えて行った。

 

 

  ・

  ・

  ・

 

 

 アリス「摩多羅隠岐奈……あれが幻想郷の賢者の力ってやつね」

 

 針妙丸「私たち加勢に来たけど……どうすることもできないね……」

 

 

 静観していた。そうするしかなかったからだ。幻想郷の実力者達が束になっても隠岐奈には届いていない。そんな中に入ったとしても邪魔になるだけ……私はこの小さい小人とさっきから何もしない第三の目(サードアイ)を持つ見た目は子供と一緒にいた。

 

 

 さとり「~♪」

 

 アリス「さとり、あなたさっきから楽しそうね」

 

 さとり「わかります?今、目の前で私が望んでいた修羅場が繰り広げられているんですよ?それを楽しくなくてどう思えと?」

 

 

 相変わらずのようね……こいつはそれだけのためにここに来たのね。本当にさとり、あなた()()()()してるわ。感心するわよ……私も地底での生活で影響受けたかもしれないしね……。

 

 

 さとり「言っておきますけど、修羅場を見るためだけではないですよ?私だって考えてここにいるのですから」

 

 針妙丸「何を考えているの?」

 

 

 針妙丸と同じことを思った。さとり、あなたの考えていることがわからないわ。

 

 

 アリスと針妙丸はさとりの行動が読めなかった。二人とも覚り妖怪ではないため当然なのだが……古明地さとりという人物が変わり者だったからだ。地底と言うメスの掃き溜め場所で地霊殿の主をしている彼女の精神想像自体違うのではないかとアリスは思っていた。

 

 

 さとり「今はその時ではありませんよ。まだ……ね♪」

 

 アリス:針妙丸「「???」」

 

 

 アリスと針妙丸は顔を見合わせ首を傾げた。さとりの目はじっと隠岐奈を見つめていた。

 

 

 さとり「(さぁ!もっと楽しませてください!私が長年夢見た修羅場を!あなたの慌てふためく心を見せてもうらいますよ!……くすくす♪)」

 

 

 その見つめている目はとても愉快な目をしていた。

 

 

 ------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 隠岐奈「(痛いの嫌ぁあああああああああ!!!)」

 

 

 どうして私がこんな目に遭わなくちゃいけないのよ!?なんで!?なんでぇええ!!?誘拐してないよ!私はただミナト君に怪我させちゃったからお詫びしただけなのに!?誤解なのよ!聞いてよ!!お口が言うこと聞かないけど聞いてよぉおおお!!

 

 

 あまりのプレッシャーと恐怖で口は動くが声が出ない。誰にも隠岐奈の心の叫びは聞こえず、「しゃべらなければ問答無用で退治する!」と言われて追われている最中である。

 

 

 隠岐奈「(このままじゃ私は捕まって袋叩きにされてしまう……それにあの子達の中で殺気を向けられているんですが、滅茶苦茶怖いです……袋叩きよりあの子達に捕まったら殺されてしまうかも……それだけは嫌だ!!!)」

 

 

 隠岐奈は幸運だった。それは、逃げ足なら誰にも負けなかったからだ。逃げ足なら天狗だって追いつけない……逃げ足だけならば……。

 向かってくる弾幕を必死な思いで避け、また別の方向から向かってくる弾幕を避ける……弾幕は当たれば痛いのだ。以前の異変で隠岐奈は弾幕の嵐を身に染みて感じた。神様である隠岐奈にとってもお遊びと思っていたが、ソフトボールをぶつけられたぐらいに痛い……何度当たったことか、それぐらいならまだ我慢できた……前回のように……。今回はそうはいかなかった。自分は禁忌を犯した首謀者と思われている。そんな相手に生易しい弾幕を張るだろうか?答えは簡単だ。否である……隠岐奈を狙うは女達の怒りが込められた弾幕であった。

 

 

 隠岐奈「(絶対当たったらヤバいでしょあれ!?弾幕から殺気感じるって怖いんですけど!!?)」

 

 

 すごい賢者が人前で涙を見せるなんてと言うプライドも地味に持っているので泣きたくないので我慢した。心の中では大号泣ものではあるが……。

 そんな時に、アイデアが浮かんだ。「ミナト君に直接事情を説明してもらえれば!」これならば誰も信じてくれるだろうと希望が隠岐奈を包み込んだ。弾幕を避けながら、彼女はミナトがいる元へ向かおうとするが、それを阻止する形で博麗の巫女が立ちはだかった。

 

 

 文「霊夢さん!そっち行きましたよ!」

 

 霊夢「ちょこまかと素早い!!」

 

 隠岐奈「(あああああああああ!そっちいると邪魔なのよ!!!)」

 

 

 隠岐奈は方向を変えて横にそれた。後ろの方で、言い争いが聞こえるがそんなこと気にしていられない。そんなことお構いなしにこの戦場から逃げ出そうとすると、横から何かが振り下ろされた。

 

 

 幽香「ち!当たりなさい!」

 

 隠岐奈「(あぶあぶあぶばぶぶぶぶ!!?あぶなかった?!!)」

 

 

 鋼鉄のように硬い傘が顔面すれすれに通過するのを感じた。

 

 

 隠岐奈「(殺される……あの傘で殴られたら私死ぬる!それは勘弁してよ!!)」

 

 

 みんな私を狙っている……紫はずっと向こうで式の狐さんとしゃべってる……あ、狐さんと仮面を着けた子がスキマに入って行った……どこ行くんだろう?でも、そんなことどうでもいい……私は今を生きたい……ミナト君と折角楽しいおしゃべりできたのに、それがもうできなくなるなんてそれは嫌……私は究極の絶対秘神にして幻想郷のすごい賢者!摩多羅隠岐奈よ!!こんなのどうってことない!!こんなの乗り越えてみせる!!!

 

 

 屠自古「雷に撃たれて死ね!!」

 

 幽香「楽に死なせないわ……たっぷり可愛がってあげる!!」

 

 ヤマメ「臓物を引き釣り出してあげるよ!!」

 

 隠岐奈「(ごめんなさいぃいいい!!!やっぱり怖いですぅうううー!!!)」

 

 

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 ミナト「隠岐奈さん……一向に帰ってこない……」

 

 

 あれからどれくらいたったのか……紫さんの姿が描かれた抱き枕とトランプで遊んでいたが、考えてみれば何をやっているんだって話だが、暇で仕方ないのです。里乃さんも舞さんも帰ってこない……ボクはもしかしたら忘れ去られてしまったのでは?そう思えて仕方なかった。

 

 

 ミナト「ん?そう言えば何か忘れているような気がしてならない……どうだと思う?紫さん?」

 

 

 自分でも思い出せないので、抱き枕に話しかける。傍から見たら何してんだこいつって思われるけど、ボク以外に誰もいないので気にしないし、何かを忘れているようだが、その何かを思い出せない。何か大切なことだった気がする……?

 

 

 ミナト「抱き枕が答えてくれるわけないよね。そう言えばみんなで枕投げで遊んだっけなぁ……」

 

 

 この前の夜中に姫様と鈴仙さんとてゐちゃんと集まって枕投げで遊んだ記憶が呼び起こされた。あの時はいい歳ながら子供みたいに遊んじゃったな……楽しそうでよかったけど、永琳さんにこっ酷く叱られたのはいい思い出だ。

 

 

 ミナト「昼間も楽しかったな♪姫様達と一緒に泳いで……泳いで……泳いで……」

 

 

 ミナトは自分が無意識に言っていたことに驚愕した。さっきまで思い出せなかった記憶が口から出ていたのだから……だが、それと同時に汗が流れ出る。徐々に鮮明になっていく記憶が更に流れ出る汗を増やしていく。

 

 

 ミナト「……ヤバい!完全に忘れていた!!」

 

 

 ミナトは今、肝試しの真っ最中であったことを思い出した。それも、隠岐奈と一緒におしゃべりしてすっかり記憶から抜け落ちていたことに……あれからだいぶ時間が経っていたことに気づいてしまった。

 

 

 ミナト「絶対みんな怒ってるよ!ヤバいヤバいヤバいヤバい!!姫様達絶対心配してるし、紫さん激おこプンプン丸になってるよ!!!ごめん紫さん!!!」

 

 

 抱き枕に謝るミナトだが、そんなことをやっている場合じゃない。すぐに戻らないと朝が来てしまう!絶対に肝試し会場が混乱していること間違いないことに申し訳ない気持ちでいっぱいになっていた。

 

 

 ミナト「隠岐奈さんも連れて行かないと!隠岐奈さ~ん!どこですかーーー!!?」

 

 

 扉を開き、辺りを見回しても誰もいない……このまま待っているのも手だけど、どうすればいい?こんな広大な空間で隠岐奈さんを見つけるなんてボクにできるわけが……。

 

 

 そう思った居た時に、動く小さな影が見えた。隠岐奈かとミナトは思ったが、そうでないことがすぐにわかった。小さな影の一つがものすごいスピードでこっちに向かってきていた。その影はよく知っている人物だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 輝夜「ミナトーーーーー!!!」

 

 ミナト「姫様――ぐふぅえ!?」

 

 

 輝夜がミナトに勢いよくダイブした。そのために、ミナトの腹に輝夜の頭がダイレクトアタックを与えることになったが、お構いなくミナトの身体に抱き着く。

 

 

 輝夜「よかった!ミナト無事!?何もされてない!?頭の中大丈夫!?」

 

 ミナト「ひ、ひめさま……ひ、ひどくない……?」

 

 

 お腹の痛みを我慢しながら、姫様から「頭の中大丈夫!?」って言われてちょっとショックだった。確かに頭よくないけど、会っていきなりはひどいと思うよボク……。

 

 

 輝夜「今なのは違うの!言葉のあやでその――!」

 

 藍「輝夜殿落ち着いて、ミナト殿、ご無事でしょうか?」

 

 ミナト「?言っている意味がわからないですけど?」

 

 

 藍はミナトが無事であることを確かめたのち、現在の状況を話した。紫が霊夢達を率いて後戸の国へやって来て、隠岐奈を退治しようとしていることを……ミナトにとっては自分のせいでこうなってしまったんだと理解した。輝夜と藍に事情を説明して、すぐに隠岐奈の元へ向かうことを決めたのだった。

 

 

 ------------------

 

 

 <紫達が出発してから数分後のこと>

 

 

 雛「シンさん、あ~んしてくださいな♪」

 

 ルーミア「おい!お前なに勝手なことしてんだ!」

 

 雛「あ”?

 

 ルーミア「お”?

 

 にとり「ひ、雛……!?」

 

 椛「ルーミア、落ち着いてください」

 

 

 俺の見える範囲で殺気を振りまくのは止めろよ。ルーミアも挑発するな、俺が絶対に巻き込まれる羽目になるし、無関係な連中もビビっちまうからよしてくれ。それと、妖夢はちゃっかり俺の横に座りやがった。そのまま大人しくしててくれ、変態行為はお断りだからな。

 

 

 リョウタ「紫はん達遅いのぅ……」

 

 華扇「そんなことよりも、リョウタ様もう遅いので私の家に泊まっていきませんか♪」

 

 純狐「勝手に決めないで!それにここからじゃあなたの家遠いじゃない?あなたこそ先に帰ってお寝んねした方がいいわよ?」

 

 華扇「私はまだ眠たくありませ~ん!あなたこそお家に帰るべきじゃないかしら?そんな醜いデカ乳をぶら下げて目に毒よ?」

 

 純狐「あなた純化されたいようね!」

 

 華扇「おお~怖い怖い♪」

 

 リョウタ「(二人共ええもんぶら下げておるじゃろうに♪)」

 

 

 リョウタ先輩の方も修羅場か……だが、あっちはあっちで楽しそうだ。リョウタ先輩の笑顔の裏に隠されたスケベ魂が俺にはわかる!リョウタ先輩は今エンジョイしている!視線が肉まん4つに注がれていることぐらいイケメンの俺にはわかるからな!俺も便乗して見ておこう♪

 

 

 周りにばれないように視線の隅で観察するシン。表情に現れないが、内面ではテンションバリバリ底上げされていた。

 

 

 妹紅「……おい!」

 

 シン「もこたん!?ど、どうした……!?」

 

 妹紅「お前……見てたよな?」

 

 シン「は?何を……」

 

 

 いつの間にか俺の周りで殺気を向け合っていたルーミアと雛がこっちを見ていた。光を失った瞳で……椛もその悲しそうな顔はやめてくれ。俺の心に突き刺さる……妖夢は……刀を抜刀してやがる……気づかれた。何故だ!?ばれないように鍛錬された高度なテクニックで俺の眼球は真ん前を見ながら横の光景を見ることが出来るのに!?

 

 

 妖夢「何故わかったのかって顔してますね?」

 

 シン「な、なんでわかった!?」

 

 妖夢「愛、ですよッ!」

 

 シン「何故そこで愛ッ!?」

 

 

 どこかの歌いながら戦う乙女達のアニメを思い出してしまった。そんなことよりも、ヤバいぞ!みんな目が本気だ……ぼっこぼっこにされてしまう!?特に雛!?なんで包丁持ってるんだ!?怖すぎるだろ!!?もこたんもそんな睨まないでくれよ!!男なら当然ながらの行為だったんですよ!!だが、俺は諦めない!そこで問題だ!この状況で俺が助かる方法を答えろ! 

 

 

 3択の中から一つだけ選べ

 

 ①イケメンの俺は突如素晴らしい言い訳がひらめく

 

 ②幽々子さんや慧音先生らが来て助けてくれる

 

 ③受け入れろ。現実は非情である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 妹紅「答えは③だ。現実は非常だ」

 

 シン「もこたん慈悲をくれ!!」

 

 妹紅「誠心誠意謝ってくれるなら許してやってもいいぞ?」

 

 シン「マジで!?」

 

 妹紅「ああ……だが断る」

 

 シン「ナニッ!!」

 

 妹紅「この藤原妹紅が最も好きな事のひとつは自分のことを強いと思ってるやつにNOと断ってやる事だ」

 

 シン「もこたんお前絶対ジョ〇ョ好きだろ!!」

 

 慧音「何をやっているんだ……お前達……」

 

 

 慧音と幽々子が呆れた顔でやってきた。流石に見かねて止めに来てくれたようだった。

 

 

 シン「慧音先生!幽々子さん!やっぱり答えは②だった!」

 

 幽々子「妹紅ちゃんとシンさんは何をしているのかしらね?それと、ここって休憩所のはずだけど、なんでこんなに殺気立ってるの?」

 

 にとり「それはね……」

 

 

 にとりが俺の失態を赤裸々に話そうとした時、俺とリョウタ先輩の頭上に扉が現れた!

 

 

 シン「な!?」

 

 リョウタ「なんじゃ?」

 

 

 突然と表れた扉が開き、中から女の子が飛び出して来た。俺とリョウタ先輩にぶつかる形となってしまった。

 

 

 里乃「あぅぅ!?」

 

 舞「ぶふぅ!?」

 

 橙「にゃ!?あなた達は!!」

 

 

 飛び出して来たのは爾子田里乃と丁礼田舞だった。この二人は隠岐奈の従者的ポジションだ。そんな二人が突然現れたのだからこの場は混乱するに決まっていた。橙も取り乱している……しかし、何故この二人が?それも、俺とリョウタ先輩に乗っかっている。俺は里乃を退かせようとした時に気づいた……口に手を当て、何かを我慢しているのを……そしてにおいだ。酒のにおいが里乃からする……リョウタ先輩の方の舞からもにおう。口に手を当てる仕草、何かを我慢する様子、酒のにおい……これらから次の展開が予想される。

 

 

 リョウタ「だ、大丈夫か……?」

 

 シン「リョウタ先輩!この子らどかした方がいい!」

 

 リョウタ「なんじゃ?なんのこと……」

 

 

 うッ!っと言う声が聞こえた時には遅かった。

 

 

 里乃:舞「「オロロロロロロロロロ!!」」

 

 シン「ぐわーーー!!!」

 

 リョウタ「ほわあああああ!!!」

 

 

 口から吐き出されるキラキラと輝く濃厚なエキスを堪能する形になってしまった……。

 

 

 ------------------

 

 

 輝夜「ごめんミナト……私、隠岐奈がミナトを誘拐したと思って……」

 

 ミナト「ボクはどうってことないけど、隠岐奈さんには謝った方がいいよ。藍さん、隠岐奈さんはどこら辺ですか?」

 

 藍「この先を真っすぐ進んでいけば、皆そこにいるはずだ」

 

 輝夜「……」

 

 

 私はミナトが無事でよかったと思った。誘拐されたと聞いた時は隠岐奈のことを一生恨んでやろうかと考えていた。けど、ミナトが語ったのは私が隠岐奈に抱いたイメージとはかけ離れていた。藍も驚いた表情をしていた。藍に確認してみたけど、そんなの知らなかったって言った。私が勝手に勘違いしただけで、彼女には申し訳ない気持ちでいっぱいだ。今、彼女の元には私と同じように勘違いした状態で戦っているはず……止めないと!そして謝らないといけない。きっと彼女だってミナトと出会えて嬉しかったはずだから……それと紫の迷推理にまんまと乗ってしまった自分が情けない……。

 

 

 ミナト「姫様?どうかした?」

 

 輝夜「う、ううん……隠岐奈に勘違いしていたこと謝らなきゃって思ってたの」

 

 藍「私もです。隠岐奈殿とは何度かお会いしましたけど、ミナト殿がおっしゃったようには一度も見えなかったので少々戸惑っています(紫様の抱き枕があったのも……)」

 

 ミナト「そうなんだ。ボクも姫様や紫さん達に謝らないといけないことがあるしね」

 

 輝夜「肝試し中であること忘れちゃうだなんてミナトってドジなんだから」

 

 ミナト「うぅ……その通りです……」

 

 

 触角と尻尾が垂れ下がって落ち込んでいる姿を見せる。

 

 

 輝夜「帰ったらどんなお仕置きしようかしら♪」

 

 ミナト「姫様!?それは困ったな……」

 

 

 輝夜に振り回されるミナト。輝夜は愉快な表情をしていた。それと同時に笑っていた。こうしてまたミナトに会えることが何よりも彼女を笑顔にさせる方法なのだろう……。

 

 

 藍「あ!二人共見えました!」

 

 ミナト「あれは!?隠岐奈さんが危ない!!」

 

 輝夜「ミナト待って!私も行くわ!!」

 

 

 隠岐奈が霊夢達に追い詰められていた場面に出くわした。ミナトは一目散に隠岐奈の元へ駆け出していた。隠岐奈の危機に駆けつけてくれるミナトの姿に正直少し嫉妬してしまった私だが、このままだとミナトも一緒に巻き添えをくらってしまう!私もすぐに後を追った……!だけど、みんな敵意むき出しなため止めるのは骨が折れそう……ならば私は手っ取り早くするために最終兵器(素顔)を出すわ!

 

 

 

 

 

 光輝くモザイクの液体がまき散らされた……。

 

 

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