あべこべ幻想郷で転生生活を!   作:てへぺろん

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キャラの性格って人によって捉え方がだいぶ違ったりしますよね。それで、「え?」ってなったりしました。

さて、どんどん東方のキャラ達と交流を深めていくぞ!



本編どうぞ!


9 竹取物語は今から始まる!

 ミナト「永琳さんこの箱は?」

 

 永琳「輝夜の暴走が止まらないから鎮静剤で無力化して、この箱の中に入れといたの。これなら外に出ても輝夜を見ずに済むでしょ?」

 

 ミナト「姫様を永遠亭で寝かせておけばよかったんじゃ?」

 

 永琳「もし目が覚めてここに来る途中に出会った者達がただで済むと思って?」

 

 ミナト「……」

 

 

 そう永琳さんは人一人分入るであろう大きな箱を持って神霊廟にまでやって来た。姫様が入っているのか……。

後ろには、顔色が悪い鈴仙さんとうわごとを(つぶや)いている布都ちゃんに耳?みたいな髪を生やして、「和」と書かれたヘッドホンにそっくりな耳当てをしているこの人が、おそらく屠自古さんが言っていた太子様だ。状況的に姫様の顔見てこんな状態になってるんだろうね。

 

 

 神子「すまない。私は 豊聡耳神子 で、布都がご迷惑をかけた」

 

 ミナト「謝らないでください。ボクは気にしてませんから」

 

 神子「しかし、殿方に危害を加えたあげく、誤解を生んでしまった。部下の責任は私の責任だ。()()()()()()から布都は責めないでやってくれ!」

 

 屠自古「太子様!?」

 

 青娥「それなら、豊聡耳様はご奉仕を♪」

 

 屠自古「青娥殿?」

 

 青娥「やだ、怖いわぁ~!屠自古ちゃんそんなにプリプリしてるとミナトちゃんに怖がられてしまいますわよ?」

 

 

 ミナトの方を横目で見るその顔は頬が赤く染まっていた。

 

 芳香「とじこはどうしたんだ~?」

 

 青娥「ふふ♪乙女ね♪」

 

 神子「私がいない間に何があったのでしょうか?」

 

 青娥「後で、()に聞いてみるといいですわよ♪」

 

 永琳「(これは、輝夜ものんびりしてられないかもしれないわね)」

 

 てゐ「鈴仙もうかうかしてられないね」

 

 鈴仙「ミナトさん……ひどいです」

 

 ミナト「え!?なにが!?」

 

 

  ・

  ・

  ・

 

 

 神子「ミナト殿、本当に申し訳なかった。布都が目を覚ましたらきつく言い聞かせるので……」

 

 青娥「それで、どうにかなるとは思わないですけどね」

 

 

 ボク達は永遠亭へ帰ることになり、神子さん達が見送りに来ている。布都ちゃんは休ませてあげないときっとトラウマになってしまうからね。

 

 

 芳香「うさぎ~今度は絶対につかまえるぞ~!」

 

 てゐ「!!?」

 

 

 てゐちゃんは鈴仙さんの後ろに隠れた。余程大変だったみたいだ。それと……。

 

 

 屠自古「……」

 

 

 屠自古さんはさっきからだんまりなんだ。一体どうしたんだろう?

 

 

 ミナト「……屠自古さん?」

 

 屠自古「……のか……」

 

 ミナト「え?」

 

 屠自古「……また、会えるのかって聞いてるんだ……」

 

 

 そう言って見つめてくる屠自古さん。その仕草がとてもかわいらしい!

 

 

 ミナト「もし屠自古さんがよかったら雷の扱い方を教えてほしいです。この身体まだ慣れてなくて……」

 

 

 雷獣になって、この身体に流れる電気をなんとかしないと日常生活が大変なんだ。お風呂に入るときなんて、触角と尻尾を湯につけないようにするのが、大変だったよ……。

 

 

 屠自古「……ああ、私で良ければ!」

 

 

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 神子「素敵な殿方でしたね」

 

 青娥「そうでしょう。私も彼とはお友達になりたいところですわ♪」

 

 神子「あなたとお友達ですか……それは彼には毒になってしまうかもしれませんね」

 

 青娥「ひどいですわぁ!私は屠自古ちゃんのためにと思っているんですわよ?」

 

 神子「そうですね。あなたは()()()()()が優しいですからね」

 

 青娥「べ、べつにそんなんではないですわよ。優しいなんて言葉私には不要ですからね」

 

 神子「(陰で私達の悩みを何とかしてくれようとしているあなたはやはり優しいですよ。尤も、もう少し欲を抑えてくれて、人里での男あさりも何とかしてくれればいいのですが……青娥ですからそれは無理だしょうかね)」

 

 神子「さてと、彼のことを詳しくお聞きしたいところですが……」

 

 

 屠自古の方に視線を向けると、彼が去って行った方をぼんやりと眺めていた。ああ、私は彼に感謝しなくてはいけないようだ。心優しく、私達の容姿など気にも留めないその心に屠自古は惹かれたのでしょう。ですが、屠自古あなたにはライバルが多いみたいですね。私はあなたの味方です。あなたの恋の手助けになるよう頑張らなくてはいけませんね。

 

 

 芳香「た~い~し~!布都が目を覚ましたぞ~!」

 

 神子「そうですか。青娥、私は布都と()()()()()でお話ししてくるので……」

 

 

 神子は神霊廟へ戻って行った。

 

 

 青娥「あらあら、あんなに怒っている豊聡耳様も見たことないわね」

 

 芳香「どうしたのだ?たいしがどうかしたかぁ?」

 

 青娥「なんでもないわよ。さてと、部屋の周りに結界でも貼らないといけないわね……」

 

 

 残った屠自古はそよ風の吹く中で、一人佇んでいた。

 

 

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 てゐ「ようやく帰ってこれた……」

 

 ミナト「流石にいろいろとありすぎたね……」

 

 永琳「まったくよ。ミナト君が来てから騒がしくなったわ。まぁ、新鮮味があっていいけど」

 

 鈴仙「ミナトさん、すみませんでした。私が付いていながら……」

 

 ミナト「気にしないでよ。屠自古さんや布都ちゃん達と出会えるきっかけができたんだからよかったよ」

 

 

 鈴仙さんの頭に手を置いて撫でてみた。シンの奴が落ち込んでる女の子にすると喜ぶって言ってたから試してみたけど、鈴仙さんの耳が勢いよく揺れてるんだけど?

 

 

 永琳「(もしかして天然タラシなの?)」

 

 てゐ「(なでなで!?……いいなぁ……)」

 

 鈴仙「(な、なななななでてもらった!?ミナトさんから撫でてもらえるなんて!ああ!濡れちゃう❤このまま私はミナトさんと初めてを///)」

 

 

 バタァンッ!

 

 

 箱がいきなり開いて中に居た人物が現れた。

 

 

 輝夜「こらぁ!もう許さないわよ!聖徳王なんだか知らないけど、私がたっぷりとかわいがってあげる……わ……」

 

 永琳「おはよう輝夜。それと神子さんはお帰りに……」

 

 

 永琳さんが言い終わる前に、姫様が勢いよく飛び出してボクに抱き着いた!

 

 

 輝夜「ミナト!無事だったのね!痛いところない?怪我してない?変なことされなかった?もし変なことされたなら私があいつらを皆殺しに……!」

 

 ミナト「ひ、ひめさま!落ち着いて!変なことはなにもされてませんから!」

 

 抱き着かれているせいで、姫様の綺麗な顔が目の前にある。やっぱりドキドキする。それに身体が密着しているので、姫様の匂いも感じてしまう。そして、姫様の……胸が当たってしまっている。ボクだって男だからこんなことをされれば理性を保つのに必死で仕方なかった。なんとか平常心でいようとするが、無駄な努力だ。女性には勝てないよ……。

 

 

 ミナト「ひ、ひめさま……ちょっと離れて……」

 

 鈴仙「姫様ミナトさんから離れてください!」

 

 輝夜「ちょっと優曇華なにするのよ!?」

 

 鈴仙「ミナトさんが嫌がってるじゃないですか!」

 

 ミナト「嫌がっては……」

 

 鈴仙「それにミナトさんは私をなでなでしてくれたんです!今から私はミナトさんと()()()()()を上るんですから邪魔しないでください!」

 

 輝夜「優曇華!あなたまた暴走してるのね!?この発情うさぎ!ミナトには指一本も触れさせないわよ!」

 

 

 永遠亭へ無事に帰ってこれたけど、姫様と鈴仙さんのリアルファイトが始まるだなんて……永琳さんとてゐちゃんは見てないで助けてよ……。

 

 

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 輝夜「どう?これとても珍しい仮面なのよ?なんでもこの仮面を使用すると吸血鬼になっちゃうんだって!」

 

 

 それって石仮面じゃ……。

 鈴仙さんとのリアルファイトが終わって、珍品のコレクションを見せてくれている。ボクも興味があったから見せてほしいと言って今この状況だ。鈴仙さん?姫様に布団で簀巻(すま)きにされて、庭に放置されています。南無阿弥陀仏……。

 

 

 ミナト「それにしても、いろいろありますね。ボクには価値がわからないですけど……」

 

 輝夜「価値ある物ってだいたい見た目じゃ古めかしいモノなの……あ」

 

 ミナト「どうしたの?」

 

 輝夜「こうやって、誰かと話すの久しぶりだったから……昔を思い出しちゃって」

 

 ミナト「昔って姫様が月に居た頃ですか?」

 

 輝夜「……」

 

 

 姫様の反応がない。ボクはしまったと思った。この世界は美醜逆転だったことを忘れていた。

 <竹取物語>月の美しい姫様が地上に落とされ、地上の民から求婚されるって内容だった物語だ。だが、ここではそうではなかったとボクは感じ取ってしまった。姫様に嫌な思い出を思い出させたみたい……。

 

 

 ミナト「ごめん姫様!嫌な思いをさせてしまった……」

 

 輝夜「大丈夫よ!私は気にしてないから♪」

 

 

 そういう姫様の笑顔は愛想笑いにしか見えなかった。そんな姫様の手を握った。

 

 

 輝夜「え……?」

 

 

 ボクは姫様に元気を出してほしかった。

 

 

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 ミナト「昔って姫様が月に居た頃ですか?」

 

 輝夜「……」

 

 

 ミナトにそう聞かれたとき私は何も言えなかった。

 私は月が嫌いだ。私の生まれた故郷はもっと嫌いだ。私を醜くいと言ってバカにした連中が大っ嫌いだ。永琳は月の上の者にとって、月にとって必要不可欠な存在だった。私は永琳を月に釘付けにするためのだった。姿を見せることも許されず、必要な時だけ親切にする。誰も信用していなかったけど、永琳だけは私を見てくれた。そのせいで、永琳に苦しい思いをさせることになってしまうのが嫌で、私達は地上に降り立った。そこでも私達は不運だった。陰口を言われ、ずっと隠れ住んできた。もし、自分がこの世で最も美しい姫だったらって虚しい思いの小説を書いたこともあったっけ……この幻想郷であの紅白巫女と白黒魔法使いにあったときも、私は何も変わらなかった。(少し弾幕は楽しめたけど)

 ずっとこのまま永遠に生きていくのだと思っていた……。

 

 

 ミナト「ごめん姫様!嫌な思いをさせてしまった……」

 

 輝夜「大丈夫よ!私は気にしてないから♪」

 

 

 今目の前にいる彼が現れなければ私はずっとあのままだったのだろう。私の事を気にかけてくれて、「綺麗」と言ってくれた彼が、妖怪になった人間でも関係ない。私にとってミナトは私の全てなんだから!

 そんな彼に謝ってほしくない。私はミナトに心配かけさせたくない思いで笑顔を作った。

 そうすると私の手を取った。

 

 

 輝夜「え……?」

 

 

 声が出てしまった。ミナトが私の手を握ってくれていた。暖かく、優しい手の感触がとても気持ちいい。

 

 

 ミナト「姫様は今まで辛い思いをしてきたんでしょ?でも、これからはボクもいますし、永琳さんに鈴仙さんとてゐちゃんもいるんです。姫様は辛かったら頼ってください。一人じゃないんですから」

 

 

 優しい……男はみんな私を嫌う。私の容姿がひどいのはわかっていたつもりなのに……ミナトは私達が羨ましがる世界の住人。私はその世界ではとても美しくみえるみたい……話に聞いたけど、私がそっちの世界にいけばモテモテになるだろうって。信じられないけど、ミナトと同じ世界から来た彼(変態)にも確認したから確かみたい。

 でも、私はそっちに行きたいと思わない。永琳達がいるから?それもあるけど、私はもしもミナトの世界で男たちに告白されても断る自信があった。容姿が美しく見える見えない関係なしに、ミナトは私を思ってくれている。ミナトとは出会って間もないけど、私は彼が好き。彼じゃないとダメなの。この思いをいつかミナトに伝えるために私は生きる……。

 

 

 

 

 私の竹取物語はここからよ……!

 

 

 ------------------

 

 

 永琳:てゐ「「……」」

 

 

 部屋の中を覗き見る二人がいた。

 

 

 永琳「輝夜、あなたは絶対に幸せになるのよ」

 

 てゐ「お師匠様、二人いい雰囲気だけど……今日は赤飯用意する?」

 

 永琳「いいえ、まだ早いわ。これは輝夜とミナト君の問題よ。私達が入る領域じゃないわ」

 

 

 そう言いながら顎に手を当てて考える永琳。

 

 

 永琳「てゐ、あなたから見て神霊廟の亡霊はどうみえた?」

 

 てゐ「ああ、絶対あれはミナトに惚れてるね。なにがあったかは知らないけど……」

 

 永琳「これはチャンスかもしれないわね。このまま、輝夜の周りにライバルが出来れば、輝夜は女として更に成長するに間違いないわ!」

 

 てゐ「でも、もしミナトが他の奴を選んだらどうするのさ?」

 

 永琳「その時はその時よ。彼だって生き物。誘惑に負けることだってあるわ。輝夜は蓬莱人。輝夜が最後残される。死ぬことのできない中で、永遠に苦しむ姿なんてみたくないわ……」

 

 てゐ「……」

 

 永琳「でも、そんな中で目先だけの恋を手に入れるより、本当の愛を手に入れたなら、輝夜の心は生き続けるはずよ」

 

 てゐ「どういうこと?」

 

 永琳「真の愛は最愛の人が死んでも、その思い出は決して消えないって古書に書いてあったわ」

 

 てゐ「そういうことね」

 

 永琳「だからね、協力して。輝夜のために、私達で二人の恋をサポートするのよ!」

 

 てゐ「合点承知!」

 

 

 こうして二人は誓い合うのであった。

 

 

 

 

 

 鈴仙「―あれ?私は……?」

 

 




東方組の中で、一緒に暮らしたいと思うならやっぱり永遠亭ですね。のんびりとした生活が充実してそう。後、働きたくないでござる……(´;ω;`)


仕事が一段落ついたので、少しの間ならこちらに専念できそう!
……この状況が続けばいいのですが(;´・ω・)
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