ペスト   作:ミルクティー365

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ペスト

マスクを着けた男が私を見ている。

彼はどこを見ているのか分からないが、 私が来る前に彼は私を待っていたという根拠の無い自信がある。

私の村は謎の病気に蝕まれて、たくさんの人が死んだ。

私はまだ大丈夫だっが、船に載せられ、どこかよく分からない島に来ていた。

「寒気がする、頭が痛い。」

私はマスクをつけた、黒い服の医師から、黒死病と告げられた。

私と同じ病気を持つ人もいるみたいで、他にもたくさんの人がベッドに寝ていた。

部屋は異臭が充満しており、鼻をつくような臭いがした。

私はまだ体を動かせた、部屋から出ることも可能だったが、施設から出ることは禁止されていた。

時々死神のような格好をした医師が部屋に来る。

私は医師に聞いてみた。

「黒死病は治るの?」

医師に聞いてみたが、医師は何も答えなかった。

答えないということは、治らないということか。

部屋には異臭と呻き声が充満してた。

隣のベッドにいる人は、ずっと寝ている。

苦しみに苦しんだ人は、もう苦しむことも無く、あんなふうに楽になるんだなと。

「私もいつかあんなふうになるのか、苦しんで、楽になって、死ぬ。」

「私もあんなふうに苦しんで死ぬのか。」

ほかのベットで苦しんでる人を見てたら、あんなふうに苦しむなら、苦しむ前に死のうと思った。

私は食堂から取ってきたナイフを手に取った。

頭の中では何度も死のうと思った、だけど手が動かなかった。

死ぬのが怖かった。

私はナイフを落とした。

医師が死のうとしてた私を見つけた、私は死神のような医師を見ると。

マスクを付けてて顔は見えないけど、最初に話しかけてきた医師と私は分かった。

マスクをつけた男が私に言った。

彼は私に生きることを諦めるな、まだ治療すれば治ると、根拠の無いことを言っていた。

私は目の前でたくさんの人が死んでいくのを見てきた、治療すれば治ると言っているが、治療していても周りの人達は病気に蝕まれていた。

私は医師とともに部屋に戻った。

私はベットに横になった、強力な感染力を持つ謎の病気、黒死病。

村の人達はたくさん死んだ、お母さんも死んだ。

お父さんは医師だ、村でおきた病気を治療したりしている。

今は別の村にお仕事をしに行ってて、村にはいなかった。

私は色々なことを考えながら、気づけば眠っていた。

朝起きたら、隣の人はいなかった。

「あぁ、行ってしまったのか。」

治療すれば治ると言っていたが、多分無理だろうな。

私は異臭が漂う部屋の中で、誰にも見守られずに1人死ぬ。

私の余命はもう1週間もない。

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