(完結)おれとぼくらのあどべんちゃー   作:アズマケイ

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第116話

永遠に明けない夜が存在しているのは、隙間なく空を覆う雲に包まれているからである。暗闇を好むデジタルモンスターたちにとって、格好の住処となっているそのエリアは、四方を真っ黒な森に覆われていた。

 

森の中に屹然と等のようにそそり立つ岩山の上には、死人の肌のような廃墟の城がそそり立っている。その苔生した陰気な回廊の両脇には禍々しい銅像がずらりと並んでいた。

 

螺旋階段の壁の燭台では、真っ赤なろうそくが燃えていて、溶けたロウがぽたぽたと燭台から足元に滴っている。その燭台がつくる長い長い影がはかなげに壁に揺らめいているのを見て、この城に拉致されてきたデジモン達は、自分の行く末を暗示しているような、凶兆を感じるのである。

 

石室の底に到達した時には、その予感は払しょくするどころかますます強まる一方だ。さらに奥の方では悲鳴が聞こえてくる。その扉の向こう側で、デジモン達は自分たちの末路を知るのだ。屋敷の主以外立ち入り禁止の拷問部屋では、棒にくくりつけられて、最後の晩餐を強要されるデジモン達がいる。

 

どす黒く変色した血痕が染みついた壁のところには、悪趣味な拷問器具がこれ見よがしに陳列されている。

そして、並べられているのはみたこともないマシーン型のデジモン達である。

 

耳と目をふさぎたくなるような惨状に、心が弱いデジモンはもうこの段階で呆然自失な状態となり、実験体として優先度が繰り上げられていく。個別の実験室に送られ、ヴァンデモン配下のデジモン達に催眠術をかけられる手間が省けるからだ。

 

その中でも、その配下のデジモン達の手を煩わせているのは、必死で助命を求めているウイルス種のデジモンである。必至に懇願している実験体の言葉を聞いて、赤い仮面の向こう側にある瞳は、冷酷に笑っていた。

 

 

「黙れ」

 

 

恐怖におびえる目や悲鳴、苦しみにゆがむ表情を楽しむ悪趣味なこの城の住人は、猛禽類を思わせる細くとがった指を鎮座している実験体の首に押し当てた。ひいい、と哀れな成長期は、垂れていく赤い血に絶望の眼差しを濃くするのである。

 

嗅覚に優れている彼は気付いてしまったのだ。扉の向こう側で絶叫がやんだことで、ほんの数分前まで傍らにいた同種族のデジモンの末路を。

扉の向こう側では、ゴムを焼いたようなにおいが立ち込める。黒い煙が糸を引いて立ち上っていった。

 

眉を寄せたヴァンデモンは、実験室の責任者としてこの地下牢を任せている側近を呼ぶ。そして、ヴァンデモンはその側近に向かって言ったのだ。

 

 

「まだ制御がうまくいっていないのか」

 

 

サングラス越しに、そのデジモンはヴァンデモンを見上げると、テレパスで直接頭に送りとどける。

 

 

『モウシワケアリマセン。マダ完全体ノ性能ヲダスノハショウショウ時間がカカリマス』

 

「能力的にはどうなのだ」

 

『現時点デハ成熟期レベルが限界デス。完全体ノ実験体デタメシテミマシタガ、サンプル止マリデス』

 

「そうか。やはり、完全体は難しいか」

 

『一時的二、完全体クラスノ能力ヲ発揮スル事ガデキマスガ、酷使シスギルト電脳核ガオーバーヒートシマス』

 

「実用化するには、あとどれくらいかかりそうだ?」

 

『御安心クダサイ、×××マデニハ』

 

 

とんでもないことをさらりと頭の上で交わされた言葉たち。実験体となる運命が待ち受けている彼らに聞こえよがしに放たれた言葉たちは、嫌でも焼きつくことになる。オーバーヒート?デジコアがオーバーヒートする?なんだそれは。

 

聞き慣れない言葉に、ぎゅうぎゅづめにされている実験体のデジモン達はざわめき始める。その時である。必死で抵抗する彼らの横で目を光らせていたうちの一体が、絶句したまま、顔面蒼白で焦燥感を浮かべているウイルス種の実験体に気付いたのである。

 

 

『オーバーヒートの意味を知っているって顔だな?』

 

 

いきなり頭の中に響いてくる声に、きょろきょろとあたりを見渡した彼だったが、話しかけてくる様子の監視役は見受けられない。ただ、頭の中にエコーしてくる気味の悪い声に、うなづいたのである。

 

がちゃり、と後ろに突き付けられたのは猟銃のような拳銃のようなよく分からない武器だった。ひいい、と彼は両手を上げた。歩け、と頭の中で響いてくる声がする。

 

振り返ろうとしたのだが、心の中を先読みするように、この場にいるデジモン達の命すら殲滅させるというとんでもない脅迫に凍りついた彼は、言われたとおりにするしかなかったのである。

 

心が読めるのかよこいつ、と戦慄する彼に、監視員は無言のまま退出を促した。モーゼの十戒のごとく分かれていく人混みの中憐れみ帯びた眼差しを向けてくるデジモン達を見るたびに、彼はオーバーヒートの意味を理解していない彼らが哀れでたまらないのである。

 

無知であるということは余計な恐怖を持たなくてすむのだ。うらやましい限りである。ばたん、と閉められた扉。彼はひたすら歩かされていく。

 

しん、と静まり返った中、邪龍の銅像が鎮座する先で、かつんかつんと響き渡る彼の蹄は、敷石にいったん吸い込まれてから、戻ってくるまで微妙な時間のずれがある。

 

回廊は狭くないのに閉塞感を感じるのは、角という角が直角を徹底的に排除した構造になっているからだろう。やがて中庭にかけられた渡り廊下へと出た時、彼は浮遊感に飲まれることになる。

 

なんだこりゃ、と声を上げた彼は、空間と時空が捻じ曲がっている不思議な空間に通されたことを悟るのだ。彼は上を見上げた。顔を上げているにもかかわらず、みたこともないデジモン達が隊列を組んで訓練に励んでいる様子が見下ろせる。

 

逆さまになった天井が階段になっていて、そこを右から左にデジモン達が通り過ぎて行った。上と思ったら下、右と思ったら左、奈落の底だと思ったら、変な形で捻じ曲がった通路が続いている。

 

もし迷い込んでしまったら気が狂いそうだ。歪曲して交差する階段や渡り廊下はさながらだまし絵の世界である。止まれ、という声がした。

 

どこをどう歩いてきたのか分からなくなるほどシャッフルされた世界で、どうやら目的の扉に到着したらしく、監視員のテレパスが響く。言われるがままに扉を開いた彼は、カーテンが閉め切られ、黴臭い匂いがする薄暗い部屋に到達した。

 

両脇には分厚い古書が治められた本棚があり、決して外の日差しが差し込むことがない窓の傍には、ふちに唐草模様の装飾が施された書き物机が置かれていた。

 

そこに押し込められた彼は、ばたん、という音がした後で錠の落ちる音を聞く。背後にいる監視員のデジモンの声が頭に響いてきた。どうやら逃げ道はないらしい。ようやくその姿を見るに至ったガジモンは、絶句するのである。

 

ガジモンを通りすぎ、右側の本棚にある一冊の本を取り出し、直角定規とコンパスでできた仕掛けを開け、

慣れた様子で隠し扉のパスワードを入力した監視員は、信じられないという顔をするガジモンの姿など見向きもしない。

 

 

「おい」

 

 

ぎぎぎぎぎ、と本棚がスライドされ、隠し部屋が現われた。

 

 

「おいっ!」

 

 

歩け、と銃口を向けられ、ガジモンは苦虫をつぶしたような顔をすると、しぶしぶ歩みを再開するのだ。

ひんやりとした地下室の先には、また通路が続いている。

 

 

「いつから正義の味方が悪党の下っ端に成り下がったんだよ」

 

 

ガジモンの皮肉にも応じる気配がないのか、ガジモンの記憶では熱血漢だったはずのデジモンは沈黙を守っている。必要最低限度にしか言葉を口にしない、どこまでも無機質で無感情でこちらのことなど微塵も考慮しない。

 

かつて師事したナノモンの方がはるかに尊敬するに値するデジモンだと改めてガジモンは思うのである。ぞっとするほど別人であるそいつの態度にイラついてしまう。

 

 

「なんでお前がここにいるんだよ、スターモン!」

 

 

ありったけの怒声は、容赦なく放たれたレーザー銃によってかき消される。ガジモンの記憶が正しければ、目の前にいるヴァンデモンの配下は、宇宙開発センターの惑星解析用ソフトの中で偶然発見された惑星型のデジモンである。

 

星形のアーマースーツと星マークのグラブとブーツを装備した宇宙の戦士だ。戦歴を物語るズタズタになった黄色マフラーが力なく揺れている。

 

体の中央の目は闘志に燃え、言葉を話さなくとも相手に意思を伝えることができるため、相手に催眠術をかけることも可能だが、レオモンにあこがれる熱血漢なデジモンが、好んで使う戦法ではないこともガジモンはよく知っていた、はずだった。

 

吹き飛ばされた城壁にガジモンは絶句するのである。

 

 

「あんだけレオモンを慕ってたのに、ヴァンデモンの配下かよ。すげえ鞍替えだな、おい。オレたちをどうする気だよ。デジコアをオーバーヒートって、どんな実験してんだよっ!」

 

『お前たちが知る必要はない』

 

「オーバーヒートっていやあ、過熱が原因で起きる動作不良じゃねえか!オレたちはマシーン型デジモンでも、サイボーグデジモンでもねえんだぞ。何考えてんだ!」

 

 

ガジモンに動じることなく、スターモンはただただ歩くように促してくる。答えろよ!というガジモンの声の反応することもなく、スターモンの歩みは止まらない。何が起こっているのか状況がさっぱり呑み込めず、ガジモンは途方に暮れるしかないのである。

 

オーバーヒート状態と言えば、過負荷や冷却システムの能力不足・異常等により、冷却が間に合わなくなった場合、適正温度を上回り、その機械の動作に支障をきたす事象のことではないか。

 

エテモン号でも時々、改造に改造を重ねた結果、エンジンの性能低下に始まり、各部に一層の熱変形や潤滑切れが進み、ガスケット抜け、カジリ、焼きつきを起こした挙句、火災に至ってナノモンを激高させたことがあったからよく覚えているのだ。

 

重度のオーバーヒートで発生した物理的なダメージは、冷却後に冷却液や潤滑油を交換したとしても回復することはないから、起こさないのが大前提である。何考えてんだ、とめちゃくちゃに怒られた。

 

その日からだ。門下師弟の関係が始まったのは。ガジモンの記憶が正しければ、デジコアはデジモンの心臓と言っても過言ではない大切なものである。それがオーバーヒートを起こすのだ。はっきりいって正気の沙汰とは思えない。

 

マシーン型のデジモン達でさえ、自分自身が故障したとしても絶対に手を出さない部分なのだとナノモンから教わったのだ。

 

高負荷を与え続けたりしたら、内部の温度が高まって、異常動作や異常終了、最悪の場合フリーズや再起動の無限ループに陥りかねない。だから、絶対にしないのだと言っていたはずだ。

 

それをこの城では平然と実験室の向こう側で行っているのである。何がどうなっているんだと途方に暮れるしかない。そんな正常な性質を保っているガジモンを追い詰めるかのように、とうとう目的の場所に到達したのかスターモンは真正面の扉を開いた。

 

 

「………なんだよ、これ」

 

『今日からお前はここの技術者として働いてもらう』

 

「なっ!?」

 

 

ばたん、と扉が閉じられてしまった。厳重な錠前が落ちる音がする。閉じ込められてしまったようだ。うそだろ、と消え入りそうな声で眼下に広がる地獄絵図にガジモンは戦慄するのだ。

 

クリアガラスの部屋の下では、先ほどまでいた実験室がどこまでもどこまでも広がっていた。ナノモンの研究施設よりもはるかに充実した機材が揃っている巨大な実験場。

 

実験体となっているデジモン達の悲鳴が聞こえてくるような気がしたが、完全にシャットアウトされている防音空間では、ただただ無機質なパソコンたちが並んでいた。

 

 

「あ」

 

「お前も捕まってたのか」

 

「まあな」

 

 

足には鎖と鉄球が括りつけられているウイルス種のデジモン達、マシーン型のデジモン達が押し込められていた。その顔ぶれの中には同種族デジモン達もいる。数週間ぶりの再会にガジモンはため息をつかざるを得ない。こんな形で会いたくなんかなかったのだが。

 

 

「なんなんだよ、ここ」

 

「ここか?デジモン達の墓場だよ。用無しになったら催眠術掛けられてオレたちもああなるんだ」

 

 

眼下では、機械化されていくデジモン達の姿が見えた。

 

 

「は?なんだよそれ。サイボーグ型とかマシーン型のデジモン達しかいらねえだろ、機械化なんて」

 

「足りないんだと」

 

「足りない?」

 

「部品が足りないんだってよ。オレが来た時にはもうメタルがついてるデジモン達は根こそぎいなくなってたよ。破棄されたデジモン達はみんなデジコアごとあっちの生産ラインいき。

 

みろよ、あのティラノモンはもともと普通のティラノモンだったんだよ。メタルティラノモンとして生きてる奴じゃない。でも、破棄されてああなってるんだ」

 

 

指さされる先にずらりと並んでいたのは、見たこともないデジモン達である。次から次からと生産されていく山のようなデジモン達にガジモンは戦慄するのである。そのうちの一体から黒い煙が立ち上っていて、ヌメモンたちが後処理に追われているのが見えたのだ。

 

 

「悪いことは言わない。変なことはしない方が身のためだぜ。 スターモンがマインドスキャンとか言う技でオレ達の声を監視してんのは分かってんだろ?ヘタしたら、拷問部屋行きだぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐるんぐるんと勢いよく屋根の上の風見鶏が回る音がするので、風向きが変わったようだ。がたがたと窓を叩く風の強さも、雨粒の大きさも、大きくなってきている。外から見える空は暗雲が立ち込めており、見慣れた光景である。

 

彼がこの世界にはじめてきた頃から、世界はいつでも夜の帳が下りている。身体の構成を魔術師の姿から等身大のヌイグルミという無様な姿に変換され、追放されてきた放浪者を受け入れてくれたエリアの主。

 

研究者という側面を持っていたのは、不幸中の幸いといえた。経験者でなければ理解してくれないことは多々ある。所持すら禁止されている書物に秘められた知識を得たいという衝動に突き動かされ、追放処分が下されたその流刑地に、禁書を持ち込むという暴挙をしでかした罪人。

 

エリアの主は肝が据わっていると笑った。最初こそ危惧したのだ。地位あるデジモンだ。罪人を取り立てるような真似をしていいのかと。匿うことは慣れていると皮肉めいた一言はよく覚えている。

 

その意味を知ったのは、いずれ世界を崩壊させる勢力から救ってくれる英雄の卵と、その力を秘めた紋章と、その力を制御してくれるタグを見せられた時である。ワクチン種とウィルス種の幼年期が生まれたデジタマは、タグに紋章と共に封じられていた。

 

空から降ってきたというそれらは、本来ウィルス種しか入れないエリアに入り込んだのだ。結界を突破する特殊な力がある証拠である。データ種であるお前がどうしてこのエリアに入り込めたのだと問われた瞬間に、招かざる客は、闇の化身である守護デジモンのお眼鏡にかなったのだと知ったのである。

 

思えば、無事に保護したのだとセキュリティシステムのデジモン達に一報入れなかった時点で、気付くべきだった。行方不明になっている選ばれし子供のパートナーと紋章を捜索する一団に加わりながら、情報提供を一切せずに、隠匿し続けていた時点で勘づくべきだったのだ。

 

守護デジモンの中に裏切り者がいる、と断言するほど絶望的なこの世界の現状について、余すことなく彼に告げた張本人を疑うのは非常に難しいことかもしれなかったが。

 

恋人が行方不明になった原因を一人で突き止め、セキュリティに詰問するほど、守護デジモン達の失踪事件について真相に一歩近づいていた聡明なデジモンだったけれど。

 

誰が味方で誰が敵か分からない非常に危険な状況下である以上、守護デジモンやセキュリティのデジモンであっても信用が出来ないとは常々彼も思っていたことだ。

 

何故ワクチン種しか入れないフリーズエリアにあるアイスサンクチュアリの守護デジモンが行方不明になり、入れ替わる形でデビモンがムゲンマウンテンを拠点にして活動を始めたのか、エージェントは言及しなかった。

 

守護デジモン達は気付かない。セキュリティシステムは動かない。情報封鎖が繰り返される。ダイノ古代境から持ち去られた英雄たちの冒険譚の残骸を回収し、解析し、それをもとに決戦の舞台となった3つのエリアを封鎖することしか出来ない。

 

アイスサンクチュアリの深層部。マグマ火山の洞窟。そして、闇貴族の館。かつて守護していたウィルス種の安全領域を放棄させられたのだ。

用意されたのは、ウィルス種しか入れないとはいえ、守護デジモンが強化してきた研究施設もない。

 

初期のデータを復元させただけのお粗末なセキュリティしかないエリアである。暗黒勢力の侵略に対して、無防備になれと言っているも同然なのである。選ばれし子供たちがこの世界を救ってくれるという可能性にかけて。

 

かつて世界を救った子供を2人も見届けてきたデジモンであったとしても、協力者になれるほど、彼の知るデジモンは観音菩薩ではなかった。おそらく、闇貴族はこの世界を見限ったのだろうとウィザーモンは考えている。

 

ほころんでしまった外装をつくろいながら、ウィザーモンは顔を上げた。扉があいたのだ。暖炉の灯に照らされて、バタンという音が四角い影を落とす。膨大なエネルギーを必要としていると、育ての親に言われれば無知な子供は金色のリングを渡してしまう。

 

嫌いな雨に降られてすこぶる不機嫌な白い影が暖を取りにやって来た。

 

 

「戻って来たばかりですまないが、次の指令だ」

 

「しかし、まだすべての紋章が集まっていません」

 

 

ウィザーモンは椅子から立ち上がった。紋章を回収する算段が付いているとはいえ、まだいくつかの紋章の持ち主がこの世界に帰っていない。

取らぬ狸の皮算用はヴァンデモンが一番嫌う。

 

何のために選ばれし子供のパートナーを幼年期にしていると思っているのか。これでは意味がなくなってしまうではないか。

 

 

「状況が変わった。侵攻の準備に入らないといけない。私たちは軍勢の統率に入る」

 

「紋章はいいのですか?」

 

「お前の働きはヴァンデモン様もお喜びになっておられる。だが、次の行動は迅速さが求められているんだ。いくぞ、ウィザーモン」

 

「わかりました。ですが、状況が変わったとは?」

 

「予言の書にアクセスした形跡が見つかったらしい。いくつかの記述が現在進行形で書き換えられている。

セキュリティシステムの中枢が選ばれし子供たちと接触した可能性があるんだ」

 

「わかりました、では行きましょう」

 

 

すでに白い影は走り出している。ウィザーモンは書物を吹くの中に収めて後を追う。風がマントをはためかせる。トゲのようにそびえる山々の奥には、闇貴族の城がそびえていた。

 

 

 

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