(完結)おれとぼくらのあどべんちゃー   作:アズマケイ

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第162話

お台場から銀座にいくには、お台場海浜公園駅からゆりかもめに乗って、新橋駅に行かなければならない。そして、浅草行きの銀座線に乗り換えて、銀座駅に降りる必要がある。所要時間は、だいたい20分ほどだろうか。500円ほどかかる計算になる。

 

往復なら1000円である。幼年期のデジモンならぬいぐるみのふりをすればどうとでもなるから、2人分の運賃を払う必要はないが小学生に1000円の出費はかなりの高額だ。明日は、東京中を駆け巡って10人目の子供を捜す必要があるのに、予定外の出費なんて、もちろん出せるわけがない。

 

それに地元住民の脚となっている駅に、こんな時間に出掛けるところを目撃されたら、それこそめんどくさいことになるだろう。わざわざ光子郎の部屋に鍵をかけたままでこっそり窓から泉家の中庭を経由して外に出た裏工作をした労力が無駄になってしまう。

 

それに光子郎も大輔もお小遣いをたくさんもらっているわけではないので、パートナーデジモンに乗って移動する方を選んだ。

 

チビモンがエクスブイモンに、モチモンがカブテリモンに進化する。さいわい2体とも真っ黒な個体に真っ青な個体である。真っ暗な夜に紛れるには悪目立ちしない最適な色をしている。

 

それぞれのパートナーを乗せて、2体は風を生み落すと、一気に高層マンションよりもはるかに高い所にまで舞い上がった。

 

銀座の街は暗闇に包まれていた。

 

「うっわー、ひどいっすねえ、これ」

 

「ここまでくると一目瞭然だね、大輔君」

 

「はい」

 

大輔は頷いた。眠らない街、東京の明かりが消えている。ネオンの光や道路を埋め尽くす渋滞中の車のライト、そしてビルの明かりがまぶしい都心であるにも関わらず、突然現れた真っ黒な空間は、まるで真っ黒な穴が開いてしまったようにみえた。

 

これから夜の街の様相を呈するはずの一番格式高い銀座通りを中心に、停電になっているようである。きっと地上は混乱が起きているに違いない。電波障害で外部との連絡手段が完全に絶たれてしまっているさなかに、突然の停電である。業者の人は大変だ。

 

故障しているところはどこにもないのに、停電が復旧しないから原因がわからない。実際は、デジタルモンスターが実体化するために、この世界に存在する電気を媒体にしているものだから、デジタルワールドに送還しない限り、電気が食いつぶされてしまっているだけなのだ。

 

本来、企業や家庭に供給されるはずだった電気は、根こそぎ地上を闊歩するデジモンに食べられてしまい、いくら点検しても異常は見つからないだろう。これなら、わざわざ大輔君のお父さんに連絡を入れなくてもよかったかもしれないなあ、と光子郎は思った。

 

デジモンが実体化するために食べられてしまっている電気の被害は、上空から見れば一目瞭然である。でも、現在進行形で電波障害が深刻化しているエリアが聞けただけ大収穫である。とにかく、この停電の原因をさっさと突き止めて、デジモンを捕まえるしかないだろう。

 

みんなに見つかる前に、さっさと空たちと一緒に帰らないといけない。エクスブイモンとカブテリモンは、それぞれのパートナーを乗せて、一気に銀座通りに降下する。うんともすんとも言わないネオンの看板が立っている雑居ビルに降り立った。

 

フェンスに捕まりながら大通りのすぐ下の様子を伺ってみるが、人の気配がない。大輔と光子郎は顔を見合わせた。銀座といえば、大人の街、というイメージがある華やかな街のはずである。

 

でも静まり返っている真っ暗な大通りは、人っ子一人いないではないか。いきなり停電になったからみんな避難したんだろうか、と不思議に思っていた大輔は、足元に散らばっているガラスの破片に気が付いた。

 

「なんすかこれ、ガラス?」

 

「ガラスっていうか、あれだね、電球の……」

 

光子郎は後ろを振り返ると、ネオンの大きな看板がある。

 

「どうしたんすか、先輩」

 

「大輔君、もしかしたらそのガラスはこのネオンのかもしれないよ」

 

「えっ、まじっすか?結構距離あんのに」

 

「だってほら、よく見たら結構酷いことになってるよ」

 

光子郎の指差す先には、ネオンの看板がある。時々、じじじじじ、という変な音を立てながら青白い光が走った。まぶたの裏に焼きつくような眩さの正体は、発行する部分を覆っているカバーがはじけ飛んで粉々になり、野ざらしで外気に触れ、むき出しになっているコードの束だ。

 

よっぽど大きな衝撃にさらされたらしく、看板自体が大きくゆがんで傾いている。壁面も大きく損傷していた。まるで爆発炎上した後のように真っ黒に焦げている。それなのに焦げ臭い匂いが充満しているわけではない。

 

変な気配もない。なんか怖くて大輔は顔をひきつらせた。エクスブイモン達は、この辺りにデジモンの気配がする、と周囲を警戒している。

 

「結構、派手に暴れたみたいだね」

 

「デジモンっすかね」

 

「だと思うよ、たぶん」

 

破壊された通気口がひしゃげている。光子郎はリュックからノートパソコンを取り出すと、デジヴァイスに接続した。光子郎のデジヴァイスには空の居場所を特定しようと懸命に探知機能を銀座エリア全体に広げている画面が表示されている。

 

大輔はすぐ隣で光子郎のデジヴァイスの画面を覗き込んで、点滅しているはずのマルの居場所を捜している。光子郎はキーボードに指を走らせる。

 

銀座の地図と光子郎たちの現在地がマップとして広げられ、その上にデジヴァイスの探知機能が展開されるように設定したらしい。よりわかりやすく、今どこにいるのかわかるようになった。

 

「空さんのお母さんは華道の先生でしたよね」

 

「そうっすね」

 

「調べたらすぐに出てきました、ここですね」

 

エンターキーが弾かれる。いくつもの四角い建物のうちの一つが塗り潰されて表示された。へええ、と感心した様子でつぶやいた大輔は、ふたたびフェンスによじ登る。

 

きいきいと悲鳴を上げるフェンスから身を乗り出し、光子郎のパソコンで表示されていた場所を見た。

 

「うっわー、窓ガラス割れてますね、あれ」

 

「ほんとだ、すごいなあ。ぜんぶ割れてるね。よく見たら、この辺りの建物、どこかしら壊れてるよね。窓ガラスだったり、看板だったり、壁だったり。ここだけじゃなくて、この辺りで大きな騒動でもあったのかな」

 

「おっきな爆発でもあったんすかね?」

 

「おかしいな、でも特にそんなニュースはなかったはずなんだけど」

 

光子郎はため息である。電波障害が深刻化している銀座では、インターネットで情報収集することができない。もっと情報を集めてからくればよかった、と後悔しつつ、光子郎のパソコンは空の行方を必死で探している。

 

デジヴァイスが振動した。画面が発光し、エラー音が辺りに鳴り響く。大輔と光子郎はパソコンを覗き込んだ。

 

「あれ、空さんがいるのはあっち?」

 

「あっちってデパートっすよね?どうしたんだろ、空さん」

 

光子郎のデジヴァイスによれば、お母さんの勤め先から正反対の場所に空はいるらしい。現在地は大型ショッピングモールである。光子郎と大輔は顔を見合わせた。

 

「なあなあ、大輔、そろそろ下に降りなくてもいいのか?空を捜しに行くんだろ?」

 

痺れを切らしたエクスブイモンが呼びかける。

 

「そうだよなあ、やっぱ行くしかないか」

 

「そうだね。いつまでもここにいる訳にはいかないし、とりあえず、空さんに合流しましょうか」

 

ごうごう、と風を産み落とし、エクスブイモンとカブテリモンは、空がいるという大型デパートへと足を運んだのだった。なにかあったのだろうか、と心配になって急いできたはいいものの、拍子抜けするくらい、あっさり空は見つかった。

 

銀座で一番大きいデパートに入っている家電量販店のお薦め商品が陳列してあるコーナーの前に立っていた。立ちつくしていたのだ。空は途方に暮れていた。視線の先には、防犯ガラスで覆われていたにもかかわらず粉みじんになって死んでいるガラスがある。

 

客寄せ用の特大テレビ、先月発表されたばかりの新型パソコン、携帯電話の最新モデル、ISDNサービスが12月から開始されることがでかでかとかかれた看板。そのすべてがなぎ倒されていた。まるで竜巻にでも巻き込まれたかのように、くだけちり、部品が散乱し、それはもうすごい有様になっていたのである。

 

どうして真っ暗な銀座で大輔たちがあっさりと空を見つけることができたのかと言えば、完全に壊れているにもかかわらず、不気味に発光している大型パソコンのディスプレイに空が照らされていたからだ。

 

ぱ、ぱ、ぱ、と不自然に点滅する光にうつる見覚えのある影。傍らには心配そうに見上げるピヨモンがいるとなれば、捜しビトを見つけるのは簡単だった。真っ暗な銀座で、唯一の光源はパソコンのディスプレイだけだったのである。

 

 

「空さん、ピヨモン!よかった、無事だったんですね!」

 

「こんなところでなにしてんすか、ふたりとも!」

 

 

突然サッカー部の後輩たちの声が真っ暗な銀座からふってきたものだから、びっくりした空が辺りを見渡した。エクスブイモンとカブテリモンの姿を確認した空は、今にも泣きそうだった目を大きく見開いて、大輔たちの名前を呼んだ。

 

どうしてここに、と震える声に、光子郎が説明をする。デジヴァイスの光が弾けて、パートナーはそれぞれブイモンとテントモンに退化する。空サンは、どうしてここに?と問い返された空は、ぐしぐしと乱暴に目尻をぬぐいながら受話器ごしに聞こえたお母さんの危機を口にする。

 

 

「いないの。いないのよ、お母さんがどこにもいないの。華道の事務所はもぬけの殻で、ここみたいにパソコンのディスプレイだけがついてる状態だったわ。お弟子さんのバイクも、自動車も、自転車も、何一つ置き去りにしたままでどこに行ったっていうの。さっきから必死で探してるんだけど、見つからなくて」

 

 

空が来た時には、誰もいない沈黙の銀座が広がっていたのだという。不思議なことに、華道の事務所が入っているビルの全ての階において、パソコンやテレビ、電子機器のディスプレイが同じ画面を表示したまま明るく発光していたらしい。

 

停電しているのだから、ライフラインは完全に寸断されているといっていいだろう。それにも関わらず生きているインターネット回線。あまりにも不自然な世界。

 

真っ暗な世界で唯一足元が照らされるほど明るい場所にたどり着いた時には、すっかりへとへとになっていたようだ。光子郎と大輔は顔を見合わせる。どういうことなんだ、と光子郎はうなった。

 

 

「警備員の人もいなかったんですよね?」

 

「ええ、もぬけのからだったわ。いつもだったら、警備員室を通らないとビルには入れないはずなのに、テレビモニタだけがついてる状態だったのよ」

 

 

光子郎は顔を上げた。

 

 

「空さん、大輔君、華道の事務所があるというビルに戻ってみませんか?警備員室があるなら、監視カメラがあるはずです。電子機器が故障してる原因はデジモンの筈ですから、ナノモンと一緒に手を加えてある僕のパソコンには通じません。空サンのお母さんに何があったのか、判るかもしれません」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

忙しい大人は空を見ない。夜が本格的な営業時間となる銀座通りならなおさら。眠らない繁華街の煌びやかなネオンに阻まれて、霞んでしまう空の色に気付く人はいない。

 

銀座の夕陽がまだ落ちていないことに気付いた人は、誰もいない。本来の日没は、もう少し先の時刻のはずだったが、西の空に立ち込めはじめた分厚い雲が、見かけ上の日没を早めてしまった。

 

天気予報では、東京上空にあるはずのない原因不明の雲の正体に気付いた人なんて誰もいなかったのである。夕陽がすっぽりとその雲に覆われた。銀座の空に影が落ちた。

 

それが合図だった。影は生き物のように銀座をゆっくりと呑み込んでいき、まるで生き物のようにうごめきはじめる。はやすぎる影は闇を呼ぶ。銀座が緩やかに眠り始めたのは、そのころである。

 

人々は、すぐにその異常に気付くことはできなかった。ライフラインのうち、電気と水とガスは安定的に供給されていたからである。変だと気付いたのは、電話をかけていたり、テレビを見ていたり、ラジオを聞いていた人間に限られた。電波の異常だった。

 

送受信ができない。あらゆる機材がつかえない。何を映してもノイズしか聞こえない。この大都心の真ん中で、まるで樹海の真ん中に迷い込んだかのごとく、突然圏外になったのだ。

 

すべてのチャンネルは視聴が不可能になった。この辺りから人々は違和感に気付き始めた。

 

地下鉄とバスがその機能を停止した。JRの有楽町駅と新橋駅も整備、点検を理由に全線運休になった。いよいよ人々は危機感を覚え始める。首都高速道路に囲まれている銀座は、大通りが縦に貫いている。

 

公共交通を根こそぎ奪われた人たちは、自動車にきりかえる。大通りはたちまち渋滞が深刻さを増していった。動けないのだ。タクシーも、自家用車も、自動車の電気系統が完全に麻痺してしまい、故障していないにも関わらず、動かなくなってしまったのだ。

 

身動きが取れなくなってしまった人たちは、あらゆる手段で外部の人と連絡を取ろうとした。携帯電話、PHS、無線、ポケベル、公衆電話、ファックス、そのすべてが通じない。ノイズが混じる。意味不明の言語が垂れ流される。使い物にならない、と悟った人々は混乱し始めた。

 

情報を求めた。テレビ、ラジオ、携帯電話やパソコンからのインターネット、あらゆる手段で銀座で何が起こっているのか、誰もが躍起になって調べようとした。

 

でも、出来なかった。銀座の上空を覆いかくしてしまっている黒雲がそのすべてを遮断した。聞こえてくるのはノイズだけ、見えるのは白黒の砂嵐だけ、あるいは意味不明な言語の羅列がものすごいスピードで駆け巡っていくのが見えるだけ。

 

自動車から脱出できた人たちは、途方に暮れたものの、なんとか銀座から脱出すべく徒歩をえらんだ。黒雲が落ちてくるその前に、なんとか銀座を脱出することができた人たちは、きっと幸運だったに違いない。

 

真っ暗な世界から逃げ出すことができた人々は驚いた。銀座の隣の町からは、綺麗な星空が不自然に銀座のあたりで途切れているようにみえたからだ。

 

急速に発達した積乱雲が銀座の上空にまるでドームのように立ち上っているように見えていた。どんどん高度を下げていく黒雲が銀座の隅々にまで入り込んでいった時、夜の街からネオンが消えた。

 

銀座が黒い霧が立ち込める異界に変貌を遂げた瞬間である。

 

テレビが、パソコンが、電子機器のディスプレイが、すべて同じ意味不明な文字の羅列を表示した。ぱ、ぱ、ぱ、とモールス信号のように、一定のリズムで点灯するアカリだけがこの世界を彩っていた。

 

ぐにゃり、とその文字を中心に空間がゆがんだことに気付いた人々は、逃げ遅れたことを悟った。おびただしい数の真っ白な布を被った何かが這いだしてきたのである。

 

凶悪なウィルスプログラムで構成されているそれは、一瞬で媒介となっているコンピュータを破壊すると、その正体を掴む手掛かりとなるはずだった監視カメラやレコーダーを全て破壊してしまう。

 

ぼろぼろに揺らめく白い布からのぞくおぞましい何かと目があった瞬間、銀座は悲鳴で埋め尽くされた。おびただしい数の怪物に襲い掛かられた人々は必死で抵抗したが、なすすべがなかった。

 

その正体を暴こうとして、浮遊する白い布を無理やり引きちぎった人もいたのだが、その向こう側にあるのが真っ黒な空間であることを見てしまうと身がすくむ。

 

明らかにこの世のものではないおぞましい何かがそこにいた。手を掴まれた。こっちにこい、とひやりとする黒い何かに捕まれた。凄まじい力で白い布の向こう側に吸い込まれそうになった瞬間、本気で死を悟った彼らは抵抗を辞めてしまうのだった。

 

対抗する手段を持たない人たちは、その白い何かがやってきたテレビやパソコン、電子機器のディスプレイの中に引きずり込まれてしまったのである。残されたのは、すべてが止っている暗闇の銀座。一瞬にして消えてしまった人たちの営みだけが残されていた。

 

大渋滞している自動車には誰もいない。つきっぱなしのテレビ、パソコン、電子機器のディスプレイ。そこに表示されているのは、現代の社会では解読することができない法則で並んでいる異世界の言葉。それだけが完全に孤立している銀座に残された最後の光源だった。誰もいない異様な光景は、こうして完成したのである。

 

 

 

ぽちり、と停止ボタンを押した光子郎は、息を飲んだ。空は口元を覆っている。最後まで見ることができなかった大輔は、おそるおそる目を開けた。

 

 

 

「バケモンよ、バケモンだわ。どうしてあんなにたくさん。それにファイル島にいたバケモンはあんなに凶暴じゃなかったのに」

 

 

「空先輩、バケモンに逢ったことがあるんすか?」

 

 

「ええ、デビモンにバラバラにされた時があったでしょう?その時に丈先輩とあったことがあるの。オーバーテール墓地、だったかしら。オバケのデジモンがたくさんいる場所だったのよ」

 

 

あ、と大輔とブイモンの声があがる。

 

 

「オーバーデール墓地って、なっちゃんがすんでた闇貴族の館があったとこだよな、ブイモン」

 

 

「そうだよ、大輔。ウィルス種しか入れないから、きっと空と丈は気づかなかったんだ。デビモンの屋敷のデータだって、元はといえば、なっちゃんがいたあの館のデータが元のはずだよね。あの屋敷はもともとヴァンデモンの屋敷だったんだ。デビモンに譲られてからずいぶんと様相が変わっちゃったみたいだけど」

 

 

「ってことは、サーバ大陸に拠点を移す前は、あそこがヴァンデモンの居城だったってことですね。なら、バケモンを率いるのも簡単なのかもしれません」

 

 

「サーバ大陸のバケモンなのかもしれないわ。ファイル島とサーバ大陸のデジモンは、強さがずいぶんと違うみたいだし」

 

 

「ヴァンデモンの城はもぬけの殻でしたからね、そうかもしれません。でも、銀座の人達を連れ去って何をするつもりなんだ、ヴァンデモン」

 

 

「そんなことどうでもいいっすよ!とにかく、早く助けに行きましょうよ、先輩!」

 

 

「そうですね」

 

 

光子郎は空を見上げた。

 

 

「とにかく、いったん銀座から出ましょう。このままだとゲンナイさんにゲートを開けてもらうことができません」

 

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