光子郎たちは悩んだ末、ワイズモンに誘導を頼み、アンドロモンたちに他の選ばれし子供たちとの連絡がとれるよう支援を頼み、自分たちはナノモンの救助に向かうことにした。
そこはデジタルワールドにおいて、唯一まだ炎の壁が破られていない場所、ワイズモンたちがスパイラルマウンテンの秘密を解析していた場所だった。狭いネットワークから急に広い空間に出た。やけに明るいのは、中央の穴を塞ぐように広がる炎の壁があるからだろう。
みんな、すぐに戦闘態勢に入れるように完全体に進化する。予想に反して、あのネットワークを闊歩していた正体不明の闇はそこにはなかった。
ワイズモンのモニターが背後にいる。彼によると、ここはデジタルワールドの最深部、デジタルワールドの東西南北を守護する四聖獣たちがいる場所よりもさらに深い、まさしく地の底だという。
この地層はファンロン鉱と呼ばれるとんでも無く硬い、現実世界には存在しない架空の鉱物でできている。この鉱物からメタル系デジモンに使用される金属クロンデジゾイトメタル、正式名称「Chrondigizoit Hybrid Organism合金」が作られている。「CHO-合金」の略称で呼ばれ、クロンデジゾイト金属と生物の中間的存在とされている。 生物との一体化が出来、クロンデジゾイトの持つ超硬度の硬さと生物の持つ滑らかさを併せ持つ。
普通の生物にみえるデジモンが鉱物と一体化したり、兵器と融合したりしても死なないで共存できるのは、このファンロン鉱物が使用されているから、らしい。
ただ、合金という他の金属と混ぜないと使用しないといけないのは、ファンロン鉱がとんでもない絶対硬度を誇る仮想鉱石だから。
ファンロン鉱はファンロン鉱でしか傷をつけることが出来ず、今のデジタルワールドでは、他の鉱石やメタルと比べる術が無い為、硬度を測定することは不可能である。この超硬度をもつ反面比重が極端に高く、武器や防具などには適していない。希少性も高く、地中深くにしか発見されない。
また、ファンロン鉱と生物とが一体化するには、神話の時代よりはるか遠い年月を要すると言われ、現在この超硬度鉱石と一体化したデジモンは発見されていない。伝説上に一体だけいたと言われているが、本来いるべき場所はご覧の通りなにもいないので、やはり実在しないだろうとのこと。
「この地層は全てファンロン鉱なのは確認されているからね、いくら暴れても大丈夫だよ。空間が崩壊してみんなが生き埋めになることはないから安心して欲しい」
ワイズモンの言葉にホッとしつつ、光子郎はそのデジモンが不在な理由が気になった。
「四聖獣たちが白虎、朱雀、玄武、青龍にあたるなら、中央を治める黄竜にあたるデジモンがいないのはおかしいですね?」
「そういえばそうね......」
「え、まだいないからじゃないの?」
「まだいない?」
「だって、遼さんは今年の大晦日に選ばれし子供になって、よくわかんないけど、前の子供たちと一緒に冒険するんだよね?なら、パートナーデジモンもまだ生まれてないんじゃないの?」
「あ、そうか、四聖獣たちは前の子供たちのパートナーでしたね。なら、遼さんのパートナーが黄竜にあたるデジモンになるのかな。ただ、遼さんは僕らの時代の選ばれし子供です。一緒に帰ってくるでしょうから、やっぱりいないのか」
「前の戦いの時にそこまで進化したのかもしれないわね」
「それはなかなかに興味深い話だね」
ワイズモンはいう。
四聖獣の中央に位置する黄龍に相当するデジモンは、元々は応龍と呼ばれていたのだが、地上の穢れを吸いすぎて、あるいは罪を犯した為に責務を問われたために追放されたという逸話があり、こうした逸話が陰陽を司るという設定に説得力を与えているという。
「ファンロンモン、というんだ。ファンロン鉱という名前はここからきている」
デジモンアナライザーにもデータはしっかり載っていた。
ファンロンモン
世代 究極体
タイプ 神獣型
属性 NODATA
デジタルワールドの東西南北を守護する“四聖獣”を統べ、中央に鎮座し“大地(世界)”を司る皇帝デジモン。遥か古代に降臨した1体の天使デジモンより地中のもっとも深く暗いところに封印されていた。このため統治を失った四聖獣による覇権争いが起こったが、現在ではその均衡が保たれている。
その存在は善にして悪でもあり、光と闇の“太極”と呼ばれている。8つの目と体の外に12個の「デジコア(電脳核)」を持ち、その巨大な体は絶対硬度を誇る特殊な鉱石「ファンロン鉱」の鱗で覆われ、傷一つ付ける事すら不可能である。
必殺技はデジタルワールドの万物を光と闇の二極に永遠に分解し続け、やがて無きものとする『太極(たいきょく)』と、自然災害規模の巨大な土砂流の台風を巻き起こす『黄廻(おうかい)』。
「ほんとだ、全部きんきらだね。大輔くんの紋章みたい」
タケルの言葉に空と光子郎は笑った。そして、影がみあたらないし、デジモンの気配もないとなると、その先に移動したのかもしれないというワイズモンの誘導にしたがい、彼らは先に進むことにした。デジモンアナライザーの反応もないとなると、ほんとうに近くにはいないのだろうか。
「───────なんだ、あれは!」
ワイズモンがなにかに気づいたのか、光子郎たちを呼ぼうとした。振り返った光子郎たちの目の前でガシャン、という音がした。
「ワイズモン!?」
「モニターが......」
「しまっちゃった......」
ガルダモンたちがモニターに近づいてみるが頑丈なシャッターが降りている。キープアウトの文字がたくさん並んだ黄色いテープが念入りにぐるぐる巻にされている。
「これは、誘い込まれたかしら......」
「なっちゃんたちの妨害をしていたヴァンデモンを思い出しますね。もしかして、暗黒の力が?」
「そうかもしれない。でも、ナノモンを助けにいくにしろ、スパイラルマウンテンのプログラムを壊すにしろ、行かなきゃいけないのは変わらないもの。太一たちを待っていたら、また間に合わなくなるわ」
「それだけはダメ、絶対にダメだよ!ヴァンデモンも、ロゼモンも、あんなことになっちゃったんだもん。これ以上、みんなを酷い目に合わせちゃだめ!」
「そうですね。やっぱり、僕らがいくのは変わらないと思います。ワイズモンの誘導がないのは不安ですが、彼まで影に引き摺り込まれることはなくなったと考えましょう」
「うん!」
光子郎たちは気を取り直して、先に進むことにした。
炎の壁にいよいよ近づいてきたときだった。
突然眠りがやってきた。舞台の暗転みたいな一瞬の急激な眠りだった。眠りに落ちた瞬間のことを空はちゃんと覚えている。巨大なハンマーを持ってどこからともなくなにかが現れて、頭の後ろを思いきり叩いたのだ。そして気絶するみたいに深い眠りに落ちた。
闇の世界から不穏なガスが境界を超えて現れた。黒いガスは気絶した空たちに襲いかかる。そして、空たちは囚われの身となり、闇の世界に引き摺り込まれていった。
上も下も右も左も全てが漆黒の闇だった。この闇に包まれてしまい、もう時間の感覚がわかない。人間は長い間闇に閉じ込められると気が触れてしまうが、幸いなことに子供たちとパートナーの周囲にだけはうっすらと、ロウソク一本分の証明が灯されていた。光源はデジヴァイスで、空とガルダモンはそのささやかな光に守られて、なんとか闇の侵入を防いでいた。そして、空とガルダモンは、初めて現実世界に帰還した時のように、少しでも寒さを凌ぐために暖をとるように寄り添っていた。
「空、大丈夫?」
「ええ、私は大丈夫よ。ガルダモンは?」
「あたしも大丈夫。空が大丈夫なら」
その闇はとても深くて寒かった。故にすぐそばにいるのに、お互いがとても遠いところにいる錯覚を起こしてしまい、空とガルダモンは余計に怖くなった。
「なんなのかしら、この闇」
「なんだか、とても冷たいわ」
「そうね......」
なにか聞こえないか耳をすませてみた。かすかになにか聞こえてくるのだが聞き取れない。空たちはそのうち諦めた。デジヴァイスの光がそのささやきを遮断しているような気がしたからだ。つまり、聞いてはいけないやつなのだろう、たぶん。
そのうち、闇に目が慣れてきた。なんとなく、輪郭はわかる。空とガルダモンはデジヴァイスの光源を頼りに先に進むことにしたのだった。
「なにここ......遊園地?」
「すっごく古そうだけど」
「ほんとね、ずっと前に潰れちゃった遊園地みたいだわ」
「空の家のベランダから見えた観覧車とは大違いね」
「そうね」
扉に巻かれたチェーンは朽ち果て廃墟と化した王宮をしっかりと守っている大きな蛇を思わせた。気が遠くなるほどの年月の主の不在は、ある種の宿命さえをも思わせる荒廃をその場所にもたらし、雨雲のような重苦しい空気をそこに漂わせていた。
時の止まった遊園地のシンボルであったはずの観覧車のゴンドラは今にも落ちそうだ。
歯が抜けたような荒廃の大通りの両脇には、もう何年も前から人の出入りがないような荒れた翳(かげ)がにじんでいる建物の肌が剥き出しになっている。
全てのガラスを失った窓枠のペンキはすっかりはげおちて変色し、壁は各所でぐずぐずに崩れ落ち、鉄扉は赤く錆び、石壁には落書きがある。
老朽化による倒壊の危険性があるとかで解体された遊具の残骸が、近代の戦場のような無残な姿をさらしている。
のっぺりとしたコンクリートの壁には冷凍倉庫に使われていたころの名残りの配線や鉛管がもぎり取られたままところどころにぶら下がっていた。様々な機械やメーターやジャンクション・ボックス、スイッチのあとには、それらがまるで巨大な力でむりやりむしりとられたかのように、ぽっかりと穴があいている。
壁や扉や天井の鉄板があちこちはずれていたので、中をのぞくとまっすぐに通り抜けてゆく風の動きを感じることができる。見上げると、はさみで切り抜いたような空が、所々に見えた。
どこもかしこも近づきがたい暗さが漂っている。
入り口脇の自動販売機には火が点けられた跡も見えた。黒焦げになった自動販売機が放置されているのは、閉園した遊園地自体が世間のルールや法律から隔離されている証拠のようだった。
壁に囲まれた瓦礫の世界は、腐敗と悪臭に満ちている。
朽ち果てた遊園地に徘徊するデジモンたちに空は目配せする。ガルダモンはうなずいた。
戦いながら、空たちは先に進んだ。あいかわらず光子郎たちは見つからない。脱出する経路もわからず、デジヴァイスは空たちがファンロン鉱の空間から一歩も外に出ていないことを示している。
つまり、目の前の光景は幻覚か、異空間に閉じ込めるトラップが発動してしまったのだ。どのみちこの遊園地の主を倒さなくてはならない。
「空、気をつけて。あの先に誰かいる」
ガルダモンの注意喚起に空はあたりを見渡した。注意深くなったからだろうか。荒廃した遊園地の空間全体が歪んだ気がした。場違いなほど冷厳にして凄烈な力の波動を感じる。
一目見て、異形なのだと悟る。
忽然と姿を表した一人の人形が空中に浮遊していた。禍々しいオーラを纏いながら、ピノキオみたいな風体のデジモンはあたりを見渡していた。そして、空たちの存在に気づいて、にこりと笑った。
降り立つとき、どこからか、音がした。歩くたびに鳴った。悪寒がする。
クスクスわらう人形の瞳は狂気に満ちている。この人形がこの空間の主ならば、敵だろう、間違いなく。
なにも知らなければ騙されてしまうかもしれないが、状況が状況だ。事前情報のおかげで空もガルダモンも臆することなく戦う準備ができている。
それを知ってか知らずか、人形は足元から黒々とした粘着質のなにかを螺旋状に渦巻かせながら笑うのだ。
「くると思ってたよ、選ばれし子供たち。まさかこんなに早くだとは思ってたけどさあ。なかなかやるじゃん、ボク、見直しちゃった」
そのデジモンは背中に背負っていた巨大なハンマーを引き抜くと、空たちに向ける。
「ホント困るんだよねえ、やっと四聖獣たちを封印できたってのにさあ」
「あなたがナノモンを引き込んだのね、どこへやったの?返して」
「やだね。だってあいつ優秀すぎるんだもん。せっかく闇の裂け目に落として、スパイラルマウンテンのプログラム作らせようって画策してたのに、あの紋章のせいでワクチン種にもどっちゃうしさあ。おかげでボクらがどんだけ苦労したと思ってんの?」
「......なに、それ。ほんきでいってるの?じゃあ、エテモンがおかしくなったのも、ナノモンがダークケーブルのサーバにされたのも、初めからそれが目的で!?」
「そうだっていったらどうすんの?」
「なっ!?」
「あわよくばダークケーブルの爆発に巻き込まれて、サーバ大陸ごと消滅したらいいのになって思ってたのにさあ。ほんとやることなすことあそこからうまく行かなくなってきたんだよね。やんなっちゃうよ」
大袈裟にため息をつく人形に空は二の句がつげない。
「ホントやんなっちゃうよねえ、完全体にしか進化できない癖にボクに挑もうってあたりがもう、最高潮にムカつくんだよ!!」
人形が牙を剥く。
「ボクはダークマスターズのひとり、ピノッキモンさ。ここから先は通せないね。だからぁ、壊れちゃえ!!」
ガルダモンは戦闘体制に入ったのだった。
ピノッキモンの手には四十四口径のマグナムが握られている。それをバンバンぶっ放しながら、追いかけっこの鬼になってガルダモンを追い回していた。
「いっけぇ〜、ダムダム弾!」
弾切れする気配のない銃口がガルダモンの翼に向けられ、引き金が引かれる。見た目はどうみてもおもちゃなのに、その発砲音は何度聞いても本物だった。
「ぐ!」
ダムダム弾はガルダモンの翼に被弾した。その瞬間に爆発する。空の悲鳴があがった。大きな羽があたりに四散する。ピノッキモンは愉快そうに笑う。
「あ〜たのしい!さいこ〜!やっぱこれだよねこれ!他のやつみたいにさあ、腹部を掻きむしりながら死んでくのは芸がないからぁ〜、少しは持ち堪えてよぉ〜?究極体の仲間が来るまでの時間稼ぎぐらいはしてくれよな!ホントここ誰も来なくてボク暇で死んじゃいそうだったんだから!」
もはや鬱憤ばらしの矛先としかいいようがなかった。
「せっかく歓迎してあげてるんだからさぁ、もうちょっとなんかないの〜?」
どこまでも無邪気に相手を愚弄する減らず口である。ガルダモンは翼を広げた。
「ファイアハリケーン!」
「きたきたきた!えーっとどれがいいかなぁ」
ピノッキモンは木でできた体を焼き尽くさんとしている技が迫り来るのに構わず背を向けて、虚空に手を伸ばす。
「手榴弾?自動小銃?それとも火炎放射器?炎じゃ意味ないか、もっと燃えちゃうや」
あれでもない、これでもない、といろんなものを取り出しては捨てていく。
「じゃあこれにしようかな!やっぱこれが一番だね!」
そう言いながら取り出したのは、槌の部分が厳重のリボルバーのようになっている巨大なハンマーだった。
「せーの、ブリットハンマー!」
リボルバーのところにはたくさんの火薬が詰まっていたようで、炎を叩くと同時に大爆発が起こった。それにより、ガルダモンの技がかき消されてしまう。
「なら、これはどうだ!シャドウウイング!」
ガルダモンから黒い影がピノッキモン目掛けて襲いかかる。それはあくまでも残像だ。はるかにはやいスピードで真空波が迫り来る。渾身のチカラを込めた必殺技だったのだが、ピノッキモンはさして木にする様子もなく、ブリッドハンマーを構えるとバットで打ち返すように振りかぶった。また大爆発が起きた。風のヤイバがまた爆風にかき消されてしまった。
「これで終わりとか言わないよね?」
ピノッキモンがぴょんと飛び上がり、シリンダー型の鉄槌をガルダモン目掛けて振り下ろす。ガルダモンはあわてて回避しようとするが、距離は稼げたはずなのに地面を叩きつけた衝撃がすさまじく、耳をつんざくような爆発音の余韻と真っ白な硝煙があたり一体を覆い隠してしまう。
「ガルダモン、大丈夫!?」
空の声が響く。ガルダモンの声は返ってこない。代わりにデジモンアナライザーが近くにピョコモンがいることを教えてくれた。空はあわててピョコモンのところにひた走る。
「あっれー?全然見えないや。どこにいるんだー!?えーい、えーい!」
ピノッキモンはこの視界ゼロの中でまだブリットハンマーを振り回しているようで、爆音が木霊していた。空はなんとかぼろぼろのピョコモンを見つけて抱き上げる。逃げなきゃ。とにかくここから逃げなきゃ。どっちかなんてどうでもいい。ここじゃないどこかへ。空はピョコモンをかかえたまた、闇雲に走りだす。
硝煙が次第に晴れてきた。空はメリーゴーランドの近くに身を潜めて、デジヴァイスの画面を見ていた。光子郎とタケルはファンロン鉱の空間の中にいるのは間違いないが、ばらばらに光っている。
「なんとか、2人と合流できないかしら......」
空はピノッキモンのあまりの強さに光子郎たちと先にここまできたことを少し後悔していた。ダークマスターズがどんな奴らなのかはわからないが、究極体ばかりなのは明らかだ。太一かヤマトを待った方がよかったかもしれない。
だが、それだとナノモンがプログラムに組み込まれて世界の崩壊は加速する。敵の実力を見極めて、また敵に有効な戦略を考える意味でも、もう少し作戦を立ててからでもよかったかもしれない。そこまで考えて空は首をふった。どのみち太一もヤマトも遠いところにいるのだ、どうにか打開策を考えないと、どのみち2人のパートナーがやられたとき、残った空たちでどうにかしないといけないのは同じなのだ。
自己批判は尾を引いてもいいことなどない。むしろ前向きに失敗を次に生かす材料とする方がよっぽど有意義だ。
ピノッキモンだと名乗ってくれたおかげで、一度交戦したおかげで、デジモンアナライザーがデータを提供してくれたのだ。光子郎たちに伝えなくては。
ピノッキモン
世代 究極体
タイプ パペット型
属性 ウィルス
必殺技
・ブリットハンマー
呪われしジュレイモンの身体から作り出された、究極のパペットデジモン。恐らく凶悪なハッカーの1人がジュレイモンのデータから、このピノッキモンを作り出したと思われる。操り人形のような姿をしているが、自らの意思を持ち行動することができる。性格は悪く、うそつきであり、コンピュータが間違った情報を提示したときはピノッキモンの仕業である。
必殺技はリボルバー型のハンマーに火薬を詰めて叩き付ける最強の技『ブリットハンマー』。この攻撃を受けると、ハンマーの打撃だけでなく火薬による爆発によって、跡形も無くなるだろう。
「......武器が増えてるし、威力がここにかいてあるより上がってるわ。やっぱり、あの黒い影のせいかしら」
空はデジヴァイスの光源を頼りに、光子郎たちを探すために移動を再開したのだった。