しばらく動く気がしなかった。へとへとだった、肉体的にも、精神的にも。しかし、いつまでもそうしているわけにはいかない。わかっているのに動かない。
「いなくなったみたいだな。じゃあ、いくか2人とも」
空を旋回していた究極体たちの軍勢を見送り、ヤマトがさりげなく、まるで独り言みたいにいった。
「はい!」
大輔は返事こそしたのだが、返事がなかなか返ってこないミミが心配になって振り返った。
「はあい......」
悲壮な顔をして、ミミはうなずいた。気分が優れないのは立ち上がる動作の鈍重さからよくわかる。きびきびとしていない。
「ミミちゃん、大丈夫か?もう少し休むか?」
「......ごめんなさい......なんか、疲れちゃって」
ヤマトの言葉に甘えることにしたのか、とうとうミミは立ち上がりもしなくなってしまった。立ち上がる気力も残っていないらしい。大輔が近くに寄っていく。手を貸してあげようとミミに手を伸ばしたが、ミミはやんわりそれを拒んだ。
「ここにずっといちゃいけないのはわかってるの、わかってるの。でも、だめ、もう歩けない......」
いつもの甘えたような言い方ではないのは、そんな場合ではないとわかっているからだろう。だが体がいうことを聞かない。悲鳴をあげている。口にするのも我慢していたが、とうとう我慢できなくなってしまったようだ。重苦しい言い方に、ヤマトはうなずいた。
「埒があかないもんな......」
うんざりしているのは、ヤマトも同じだったようだ。
ヤマトたちが落ちたのは塔の真上だったのだが、草木が生い茂る自然豊かな場所が一箇所に集められたところなようだった。デジモンアナライザーによれば、すべて究極体というとんでもない軍勢が闊歩しており、ヤマトたちは戦うのではなく逃げ回ることを余儀なくされたのだ。どこかにファイル島に行けそうな場所はないかと探し回ったのだがまったく見つからず、早くここから逃げ出したいのに埒があかない。
偵察に対抗できるのはメタルガルルモンだけ。
緊迫した状況、休めそうな場所は全く見当たらない。
ボスらしきデジモンがいれば、仲間からの連絡があれば。なにかしら状況を打開するような情報があれば、上向きにもなるがさすがに気が滅入ってきたらしい。
「実は俺も悩んでいるんだ。ここにいる奴らは強すぎる。真正面から戦いを挑んだら、ミミちゃんたちに被害がでる。なにかいい方法がないか、最小限の被害で済むような方法が......」
戦う以外の方法があるはずもないのはわかるが、完全体2体に究極体だけだ。
「オレも同じこと考えてたんだ。たしかにオレは究極体だけど、ここにいる奴らとは経験値が違いすぎる。まともに戦って勝てる相手じゃない。なにか、敵の弱点がわかれば話ははやいんだけど」
ヤマトとメタルガルルモンの言葉にホッとしたのか、ミミはうなずいた。
「優柔不断な判断ミスでミミちゃんたちを危険に晒すわけにはいかないしな......」
「暗黒の力を倒すには、誰もかけちゃダメだって、いってましたもんね。ゲンナイさん」
「そう、それなんだよ」
うーん、と考えた末。
「少し休むか」
ヤマトの言葉に、ミミに笑顔が戻る。大輔はホッとした。
「大輔、オレここ嫌いだ。自然がいっぱいあるのに、誰もいない。機械型のデジモンばっかりだ」
雑談にしばし興じていたとき、ふとブイモンはごちた。いざというときのために進化はとっておけ、という方針のために空を飛ぶことすらままならない。逃げるしかなかった過去と今の自分が同じ状況なのが歯痒くてしかたないようだ。
「そういえばそうだな」
「やっぱりここのボスって機械型のデジモンなのか?」
「こんだけ探しても誰も俺たち以外いないってことは、やっぱり......」
「究極体だらけだしな......」
「ていうか、なんでこんなにいっぱいいるのー!?いすぎよ!リリモンの花の首飾りやったら、溶けちゃったあたり、みんな暗黒の力でできてるみたいだし!どこからきたの!?」
「言われてみればそうだな。昨日の戦いでデビモンだったやつがなにかに進化しようとして、できなかったあたり、やっぱりデータがないとできないはずだ」
「じゃあ、あれ全部誰かを無理やり?」
「大輔くん、大輔くん、それならリリモンがもとに戻せてると思う」
「あ、そっか。とけちゃってましたよね」
「データ......どこから持ってきてるんだ?この世界には敵以外なんにもいないのにな」
「もしかして、ここ、なんもない?」
「じゃあなんであんなに敵がしょっちゅう飛び回ってるの?」
「俺たち探してるとか?」
「それもあるが......それにしたっておかしいよな。なにもないなら、こんな森焼いて更地にしちゃえばいいはずなんだ」
「やっぱりなんかある?」
「こんなに探してるのに?もっかい探しにいくんですかあ!?あたし、ぜーったいに嫌!」
調子が出てきたのか、ミミは勘弁してくれとばかりに叫ぶ。声が大きい、とさすがに注意しようとしたヤマトは、はるか後方からすさまじい音が聞こえてきて、思わずそちらをみた。ミミは口を塞ぐ。や、やってしまった、と固まっている。おそるおそる後ろを見る。
木々の隙間から黒煙がみえた。続いて連鎖する大爆発。火の柱がたちのぼる。敵襲ではなさそうだ。なんだなんだと大輔たちは近くの茂みに身を隠しながら様子を伺う。空が一瞬暗くなった。黒いなにかがとおりすぎていったのだ。それをさっきの究極体の軍勢が追いかけていくのがみえた。
大輔は空を見上げた。見たことがないデジモンがさっきの軍勢に囲まれているではないか。
「まだ生きてる奴がいたのか!完全体のデジモンだ。助けないと!」
デジモンアナライザーのデータの詳細を見る前に、完全体という項目だけが目に飛び込んできたヤマトは、メタルガルルモンに飛び乗って空を目指す。
「ミミちゃんたちはここにいてくれ、もしもがあったらいけないし、怪我したら治してやらなきゃならない。準備しといてくれ」
「はい!」
「わかりました、ヤマトさんも気をつけてね」
「ああ。行くぞ、メタルガルルモン」
戦闘機みたいな音を残して、メタルガルルモンは飛んでいった。
「ヤマト、なんかあいつ、敵としゃべってない?」
「まさか知り合いか?ウイルス種みたいだけど」
「もしかして、ミスティモンみたいなやつかも?」
到着するまで時間はありそうだ、とヤマトはデジモンアナライザーの続きをみる。
「な、なぜてめえがここにいる!てめえらデーヴァはエージェントどもを皆殺しにしたときに、一緒に始末したはず!四聖獣が封印状態の今、復活できるわけがない!」
「皆殺しだと?笑わせてくれる。ゲンナイが生き残ったから、選ばれし子供たちが今この世界にいるのだぞ。忘れたのか?」
「ちっ、死に損ないが!」
「その封印がとけかかっているから我はいるのだ。完全体と侮るなかれ。我に挑むのはやめて、ダークマスターズにでもお伺いをたてるのだな。無駄死にはやめておいた方が身のためぞ」
「それは脅しか、一度は俺たちに負けた癖に!」
「事実だ。封印しかできなかった分際でよくもまあ。殺せないから封印したのだろう、暗黒の力の支援がありながら、なあ?」
「ちい、復活させやがったのか!」
「四聖獣が復活させる?え、あいつ完全体なのに、なにか関係あるのか?」
「メタルガルルモン、あいつ、どうやらそうらしいぞ。部下らしい」
「えっ!?」
デジモンアナライザーによれば、究極体の軍勢がとりかこむ先にいたのは、四聖獣に3体ずつ振り分けられた干支をもとに生まれた十二神(デーヴァ)というデジモンの1体で、羊に似た姿の完全体デジモンである。四聖獣デジモンであるスーツェーモンの配下にして、夢の世界を支配する実力者。他のデーヴァと親しむことは無く、常に冷静で自分の考えを変えない。
デーヴァの中でも特に秘密が多く、その実像は明かされず、別名、闇のデーヴァと呼ばれている。性格は冷酷で、他者を思いやる気持ちは無い。片時も手放さない宝弓(パオゴン)で打ち出す光の矢は、相手を気絶させる力がある。必殺技は特製の矢によって、相手を覚めない悪夢の世界に封じ込める『ヴァフニジュヴァーラ』。念の力で対抗できるのは、デーヴァの中ではクンビラモンのみ。
「パジラモンか......なんかデータと印象違うな?」
「上司が俺みたいなやつだから、選ばれし子供には優しいのかも」
「ああ、そうか。それはあるかもしれないな」
愛想の欠けらも無い様子でパジラモンはいうのだ。
「黙示録の成れの果て、貴様には2つの道がある」
「なんだと」
「黙示録の中に還るか、我らの世界に還るかだ」
「なにが2つの道だ、一本道じゃねえか!」
「全く違うわ、たわけ。まあ、思い出せぬか。己の根源の願いなど。もとはといえば、我らが貴様らに与えられる道が一つしかなかったのが今の選ばれし子供たちに尻拭いさせる羽目になっているわけだから仕方ないが。あのころを思えば進歩したとは思わぬか?」
「なにをごちゃごちゃと......!俺たちとてめえらは相いれぬ関係じゃねーか!」
「たしかにそうだな、貴様の背後にいる者と我らは争うためにあり」
「貴様らが進化を肯定する概念、俺たちが進化を否定する概念である限り、それはかわらねえんだよ!」
「哀れな......自らの生まれすら忘れて混同するとは。まあ、思い出させてやるのもまた、我らの使命か」
パジラモンは、宝弓をひく。
「在りし日を思い出すその日まで、我らの世界で眠れ。我は貴様らの忘れた悲願を今ここで叶えてやろう」
あれだけいた究極体の軍勢が矢に射られた瞬間、太陽から大爆発とともに噴出されるプロミネンスに匹敵する炎の渦にまかれて即死してしまった。
「俺たち来なくてもよかったな、これ」
「一瞬で片付けた......さすがは四聖獣の部下......!」
「ん、まてよ、なあ、あんた!」
ヤマトは思わず声をかけた。
「封印が解けかかってるって、ホントか!?俺たち助けるために力を使ったせいで、封印されたんじゃ......」
「お前は......たしか、石田ヤマトだったか」
「えっ、あ、ああ、たしかにそうだけど」
「他の子供たちはどうした。まさか、ダークマスターズに捕まったのか?分断されているようだが、お前の他にも何人かいただろう」
「いや、捕まってはない。心配してくれてありがとう、2人とも隠れてるだけだ」
「ならいいが......」
「初めて会ったのによくわかったな」
「ああ、四聖獣は共通して、この世界を見通す目があるのだ。ゆえに部下たる我らもわかるのよ。知っておろうが、四聖獣は動けぬ故な、手足となり、代行するのがディーヴァの役目」
「そうなのか......ほんとにすごいんだな」
「それもこれもお前たちの働きのおかげよ」
「え?」
「今まで我らの支援が届かぬ中でほんとうによくやってくれた。このままいけば、我らがなしえなかったことを成し遂げることができるはず。この好機を逃すわけにはいかんのだ。かつて6体いた仲間は、1人はまだ生まれぬ、1人は外界を繋ぐゲートを守護するクラヴィスエンジェモンとなっていたが真っ先に消され、我らはお前たちの知ってのとおりだからな」
「え、6体?前の子供たちは5人じゃないのか?」
「なに、ホメオスタシスのような機構すら存在せぬ黎明期よ、闇と光の調整役は必要だっただけのこと。それよりだ。今、選ばれし子供たちがなにをしているのか。なにをしようと動いているのか。お前たちは知るべきだ。それがこの世界の未来につながるのだから」
「あ、そうか、今あいつらがなにしてるかとか、全部わかってるんだっけな?なら、こっちにきてくれ。ミミちゃんたちが待ってるんだ」
「あい、わかった」
そして、ヤマトたちは、他の選ばれし子供たちがなにをしているのか、やっと情報を得ることができたのだった。
「動力源?そんなのこのエリアには見当たらなかったぞ?」
「そーよ、どこにあるの、それ?」
「見当たらない?それは無理もない」
「え?」
「動力源とはすなわち、四聖獣の力を抑えつける封印と連動しているのだ。力を弱体化させながら、暗黒の力を増大させる変換器の機能も果たしている。どこにあるのか。それはここではない、この世界の下。南方のエリアを集約したこの地の真下。四聖獣の真上にあるのだ」
「地面の下!?どうやっていったらいいの、それ?」
「案ずるな、道は開けた。我が穴を開けたからな」
「もしかして、さっきの爆発?」
「ああ。表層はいわばダミーだ、本体は真下にある。ついてきてくれ。我を派遣するのに手一杯でな、動力源を破壊してくれれば活路はひらけよう」
パジラモンの話を聞いて、ヤマトたちはうなずいたのだった。
辺境の森に穴があいている。焼け焦げた穴だ。そこを覗いてみると、どうやら隠された遺跡があったらしい。打ち捨てられた研究所のようだ。パルモンたちはどちらも完全体に進化して、下に降りていった。
「ここってどこなの?」
「ここは在りし日に、暗黒の力に対抗するために火の壁のプログラムを作り出した研究所の跡地だ。それを作り上げるのにウィルスプログラムの残骸を保管していた。後世に禍根を残さぬよう封印したのだが、このザマだ」
それは先代の子供たちの冒険を支援したかつての守護デジモンが管理保管していた暗黒の力のの負の遺産だった。デジモンの構成データの根幹にまで干渉し、凶暴化をうながし、挙句の果てに命まで奪う恐ろしいウイルスプログラム。
古代デジタルワールドにおいて、デジモンの能力を極限にまで高めるかわり、その理性を失わせ破壊神へと変貌させる禁断のウイルスに対する対抗策をねるために立ち向かった者たちがいた痕跡だった。
パジラモンによれば、古代のデジモン達によってこの研究目的のため残される以外は封印されたはずだった。今やダークマスターズに掘り起こされて、いいように使われている現状にパジラモンは不愉快だといいたげに鼻を鳴らす。
「今、あちこちで噴出している狂暴化などの異常現象を引き起こすブラックガスの主成分だ」
「えーっと、つまり、ここはそのブラックガスが出て行かないように封印してたのに、ダークマスターズってやつらのせいで掘り起こされて使われたのか」
「左様。暗黒の力は媒介がなければ実体化できぬ。なら、今この世界に蔓延る暗黒の力の最初の媒介はなんだという話になる。その答えがこれだ。ここで完成したプログラムは、今お前たちのつかうデジヴァイスのウィルス除去プログラムのプロトタイプでもある。皮肉なものよな」
さらに先に進んでいくと、穴の内のしんと沈んだ湿気のある空気が入り口から吹き込んでくる。墨を塗ったように漆黒だ。そこに行こうとしたとき、パジラモンが不意に空を見上げた。
「どうした、パジラモン」
「敵も学んでいるようだな、前は塔の上にいたが今回は移動しながら世界を侵略しているようだ」
「え、それってまさか空から?」
「空から大地は遠すぎるのだ、太刀川ミミ。なにより四聖獣たちは地下にいる。地下に空から侵略するには骨が折れるぞ」
「じゃあどこに?まさか......」
ヤマトがいいかけた言葉は、超弩級のエネルギー砲の奇襲によってかき消えてしまう。迫り来る砲撃はパジラモンが放った紅蓮の弓矢が焼き尽くして消えた。
そこにいたのは、先程いた究極体とは明らかに一線を画していた。真っ赤な巨体がたくさんの究極体のデジモンを従えて襲い掛かってきたのである。
先手必勝とばかりに砲撃の雨がヤマトたちに向かって降り注ぐ。パジラモンはさらに弓矢を放つ。
そのとき生じたあまりにも強い風に大輔たちは体が横様に煽られたかと思うと、一瞬でその閃光の中に自分の全身がさらけ出される。あまりの眩しさに大輔たちは目を細めた。
光はパジラモンから放たれていた。光が揺れるたびに、炎の反射を煌かせるなにかがパジラモンであるはずのデジモンの向こう側にいるのがわかる。たくさんの炎が互いに輝きを交わしながらまばゆく揺れる。あかあかと燃え上がってあたりは光明昼のごとく真っ赤に照った。
大きな真っ赤な火がそこにはあった。その黒いけむりは高く天をも焦こがしそうな勢いで立ちのぼる。ルビーよりも赤くすきとおり、リチウムよりもうつくしく酔よったようになって、その火は燃えていた。
真赤な火柱が竜のように立ち昇る。明るい玉が周りをかこい、その中心にいる火体に無数の目玉が見えた。稲妻のような炎が鳥の形だと知るのは容易なことではないだろう。
咆哮をするだけで炎が突っ立ち、空間が朱と金色に染まる。上空にいた究極体の軍勢はあらかた焼き尽くされてしまう。
不思議なことに、ヤマトたちはけがひとつない。
「ここからはデジヴァイスの結界を忘れるでないぞ、選ばれし子供たちよ。我が炎の加護があるゆえな」
さっきまで普通に聴こえていたはずの声がやけにエコーがかかってきこえてくる。
「もう少し保つと思ったが、デジコアの見る夢はいつでも脆いものだな、パジラモンよ。お前のデータは役にたった。ほんとうに」
「パジラモン?」
「......ねえ、さっき、エージェントたちと一緒に全滅したって話......」
パジラモンのテクスチャを通して、ヤマトたちをここまで導いたなにか、はなにもいわない。かわりに真っ赤に燃え盛るなにかがふたつ出現し、大輔とミミにさしだされた。
「───────受け取るがいい」
「え?」
「太刀川ミミ、我は愛情と純真の紋章を司る者。始祖はお前だから古代デジタルワールド期から司るというのも変な話ではあるのだが。本来、お前がもつべき力だ、かえそう」
「ミミ、これ、デジコアだわ!」
「えっ、えっ、デジコアってデジモンの心臓じゃないの!?そんな、」
「我は12もあるのだ、2つくらい貸しても構わん」
「えっ、デジコアが12もあるってまさか」
「本宮大輔、これをお前に託そう。本来ならば奇跡と優しさ、あるいは運命を司る者が託すべきなのだが、未だ生まれぬ者は持ちようがないのでな。我は四聖獣で唯一のウイルス。お前のパートナーがウイルス種に進化する選択をしたことを讃えて」
「あ、ありがとう、ございます」
大輔たちのデジヴァイスに燃え盛るデジコアのデータが入っていった。
「石田ヤマト、お前にはこれを託そう。ウイルスバスターのプログラムはすでにあるが、泉光子郎たちが使いこなした以上、預けるに値するとみた。火の壁、進化を否定する概念を追放している我らの加護だ、受け取れ」
ヤマトのデジヴァイスにもまた、燃え盛る炎が画面にうつるが、消えていく。
「......我の封印は解けかかっているだけで、解けたわけではない。ゆえにこれ以上の支援はできぬ。あとは、頼んだぞ」
気づけば、そこにいたはずのパジラモンは消え失せていた。ヤマトたちは顔を見合わせる。そして、うなずいた。デジヴァイスの結界は、炎のエフェクトが追加されていた。