(完結)おれとぼくらのあどべんちゃー   作:アズマケイ

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最終話

現実世界にて、ジュンは空を見ていた。ジュンほどデジタルワールドやデジモンに理解はないにしても、誰もが逆さまのデジタルワールドをみていた。

 

「大輔......」

 

そこにいる誰かは知らないけれども、そこにいる誰かが戦っていて、闇が晴れ、光があふれるたびに世界の輪郭かあいまいになっていくのをみれば、その光を応援したくなるのは当然の成り行きである。このまま消えてくれれば、すくなくても全世界が結晶化現象というよくわからない怪奇現象により、大混乱に陥るのだけは回避出来るのだから。

 

誰もが空を見上げていた。誰もが光が潰えないように祈っていた。光が霞むと逆さまの世界が落ちてくるスピードがはやくなることに世界は気づき始めていたのである。

 

それはデジタルワールドと現実世界の境界がかぎりなくあいまいになりつつあったこの状況下において、この上ないトリガーとなった。

 

非進化の概念は、デジタルワールドをリセットするためにアポカリモンが必要だっただけで、アポカリモンが失われたとしてもどうでもいいのだという宣言が、選ばれし子供たちを奮起させた。

 

それはダメだ、それだけはダメだ、絶対に!進化も、成長も、運動も、諸行無常のいっさいを否定する停滞した沈黙の世界をもたらすために、アポカリモンに自爆させて、選ばれし子供たちもデジタルワールドすらも葬り去り、非進化の概念が新しい世界のルールになるなど、あってはならない。許されない。

 

「そうだ、いつだって……このデジモンワールドのことは、なにも知らなかった。次から次へと、心臓が止まるようなことばかり…」

 

「でも丈がいて、仲間がいて、みんなで一緒に切り抜けてきたよな!」

 

「そう…はじめはこんな所、早く逃げ出したいとばっかり思ってたけど…おかげで、受験勉強してるだけだったら気がつかないことを、たくさん経験したよ…!おかげで、うっすらとではあるんだけど、やりたいことが見つかったんだ!」

 

「へへ、そりゃいいや、なおさら負けられないよな!」

 

「イヤなことも、泣きたいことも、たくさんあったけど…......いっぱい、たのしいことも、うれしいこともあったの!」

 

「アタシと友だちになれて、よかった?」

 

「うん!みんなと出会えて、あたし、強くなったと思う!」

 

「タケルに会うまでは、私はなにもしらなかった。だが今は違う。だからこそ今があるのだ」

 

「......ボクもね、きみに会ってから戦うことも大切なんだって、わかったような気がするよ!それはきっと、誰かを傷つけることもあると思う。でも、逃げちゃダメなこともあるんだ、僕のことも、みんなのことも、みんなみんな、大切だから!」

 

「空はいつでも、みんなのことを考えていてくれたね。みんなもそんな空のこと、いつも大好きだったよ!」

 

「ええ......今なら、そうなんだってわかる気がする。あなたは、いつもいってくれていたのね。ありがとう」

 

「うん!!」

 

「光子郎はん。光子郎はんがいてくれはったおかげで、いろいろ勉強できましたわ。まあ光子郎はん、コンピュータに向かってるとほかに目がいかへんようになるのが玉に瑕ですけどな」

 

「................このタイミングでそれいうの......?」

 

「でもそれがまた、光子郎はんのええところですわ。こーいうときやからこそ、です!」

 

「ヤマト!」

 

「.....何も言わなくていい。わかってるよ。俺たちは俺たちのやることをやればいい。そうだろ?」

 

「うん!」

 

「ねえ太一! ぼくと太一がいっしょにいたら、無敵だろ!」

 

「当然だぜ!!」

 

「今ここで斃れるわけにはいかない.....。それでは、何のためにヒカリを探しつづけたのか…」

 

「......私も、だよ!」

 

「ああ、知ってる。ヒカリに出会うため、ヒカリを守るため、ずっとその日が来るのを待っていたのだから......!」

 

「まだ会えたばかりなんだ、もう待つのも、待たせるのもたくさんだ。だから、僕は賢と共にありたい。そのためなら、なんだってするよ」

 

「ディノビーモン......!」

 

「なにも知らないのに、なにもわからないのに、ここまで来てくれた。今は、それだけで充分だから。絶対に手を離しはしない」

 

「大輔のおかげで、みんなのおかげで、今、始まりの街には、きっと俺の仲間たちがたくさん生まれるのを待ってるはずなんだ。だから、いこうよ」

 

「そうだよな!俺たちがいかないと、なんかかっこつかないし!」

 

「うん!」

 

「もしも、みんなと出会わなかったら......」

 

「デジモンワールドに来なかったら......」

 

「みんなと一緒に、旅をしなかったら......」

 

「僕たちは、いまの僕たちじゃなかった......」

 

「そうだ、いつだってデジモンがいてくれたから......!」

 

「仲間がいてくれたから......!」

 

「助け合う大切さを知ったから!」

 

「オレたちは、自分らしくいられたんだ!」

 

「みんなとまた、大切な人たちと、また仲直りできたんだ!!」

 

つらいこと、苦しいこと、逃げ出したいこと、たくさんあるけど、全部乗り越えていくからこそ、人は前に進める。それができる彼らだからこそ、今ここにいる。

 

「お前の思い通りにはならないぞ!」

 

「貴様らはなにをしようとしているのか、わかっているのか!このような大過、どう償うつもりだ!貴様らごときに背負い切れるものか!今すぐ抵抗をやめるのだ。そして我が名を称えるのだ、我が名は───────」

 

デジモンたちはいいかえした。

 

「神様とかえらそーなこといっちゃって、結局はそうじゃない!」

 

「なにをそんなに焦っているんだ?」

 

「そうだそうだ、自分がしてきた事が帰ってきているだけじゃないか」

 

「お前がいなくても、人も、デジモンも、共にあれる」

 

「これからは私たちがつくるべきであって、お前にさしずされる言われはない」

 

「行動を伴わない言葉に価値はない」

 

「それを僕達は示してきた。お前とは違う」

 

「だから、お前の言葉は届かない」

 

「あなたの力は、私たちには届かない」

 

「ゆえに、これで終わりだ。観念するんだな」

 

───────選ばれし子供たちの想いが力になる。パートナーはすべての能力値が跳ね上がった。

 

「ならば、その思いをかかえたまま、死ね。そして我が糧として新たなるアポカリモンとして降臨するがいい!」

 

非進化の概念は容赦なくアポカリモンの肉体を圧縮していく。さっきまで非進化の概念がいた場所は、絶対零度の冷たさを五感に伝える暗黒の空間かあった。その空間がさらに収縮する。大輔たちは、その想像を絶する引力に引きずられていきそうになった。

 

「アポカリモン!!」

 

「封印も、拒絶も、しない!させない!殺させなんかしない!!」

 

「それだけはだめ!絶対にだめよ!」

 

「終わりになんかさせないわ!」

 

「終わらせてたまるもんですか!」

 

「助けるって決めたんだ!」

 

「ここまできたんだ、やっとここまできたんだよ!」

 

「そうだ!それを、こんな、こんな形で、おわらせてたまるかあああああ!」

 

選ばれし子供たちのデジヴァイスが眩しく輝いた。8つのデジヴァイスが線と線で結ばれていく。アポカリモンの中心を囲うように立方体が形成された。そして、それはより強固な結界となる。アポカリモンを封印するならこれでいい。だが、それだけではダメだとみんな、わかっていた。結果の中でビックバンを起動しようと非進化の概念がプログラムを内側から書き換えようとしているようで、ヒビがはいりはじめたのである。

 

このままではダメだ。時間が無い。ではどうすればいいのか。

 

選ばれし子供は10人いる。今、結界を構成しているのは、8人分だ。あと2人分は誰なのか。結界を形成していないデジヴァイスは誰のものなのか。みんな、彼らを見た。太一とヤマトだった。ふたりは、デジヴァイス、そしてパートナーをみた。ふたりの手の中にあるデジヴァイスにはひとつの文字が浮かんでいた。同じ言葉だ。ジョグレスという言葉が浮かんでいた。

 

そう、ディノビーモンやパイルドラモンの進化形態のひとつだ。ジョグレスとは「ジョイント(joint)」と「プログレス(progress)」を組み合わせてできた言葉であり、デジモン同士が合体して上のレベルの別デジモンへ進化する機能をジョグレスだと、すでに太一たちは知っていた。

 

太一とヤマトのデジヴァイスに表示されているということは、まさか。太一は思わず、ヤマトをみた。ヤマトも驚きを隠せないが、うなずくしかない。

 

「ここまできたんだ、太一。やるしかないだろ」

 

「そーだな、せっかくここまでこれたんだ。こんなところで負けてたまるかよ!これはアポカリモンを閉じ込めるためじゃない、封印するためじゃない、お前から解放するためにやるんだからな!!」

 

太一の叫びに、デジヴァイスが輝く。

 

「俺たちに未来があるように、アポカリモンもまた、未来をみるために転生すべきなんだ。それを邪魔してきたお前を俺は絶対に許さないからな」

 

ヤマトの決意に、デジヴァイスが輝く。

 

現実世界で太一たちを知らない人々が、結晶世界の到来を阻止しようとしている10の輝きに祈っていた。

 

始まりの街で選ばれし子供たちを待っている沢山の生き残ったデジモンたちもまた、祈っていた。

 

現実世界に迷い込んたデジモンたちを一時的にゲンナイさんのかくれがに転送する作業におわれているデジタルワールドのセキュリティシステムの関係者も、デジモンたちも、光と闇の調整機関であるホメオスタシスもまた、選ばれし子供たちの安否を気遣い、祈っていた。

 

そのすべての祈りをうけて、封印から開放された四聖獣たちは、自分たちが成し遂げられなかったことをやり遂げようとしている選ばれし子供たちに、さらなる加護としてデジヴァイスに転送していく。

 

たくさんの祈りが光となって、力となって、ウォーグレイモンとメタルガルルモンは、光につつまれていく。ふたつの巨大な光はやがてひとつの球体となり、ひとつのデジモンを産み落とした。

 

「ほんとに、ウォーグレイモンと......」

 

「メタルガルルモンが......ジョグレスした......のか?」

 

デジモンアナライザーをみる余裕があったのなら、このデジモンの名を太一たちは知ることができただろう。そこには、マントをはためかせる、1体の聖騎士デジモンがいた。

 

「オメガモンだ!!」

 

もちろん、見る前に、命の恩人たるそのデジモンの名を叫ぶインペリアルドラモンの言葉でみんな知ることになるのだが。

 

オメガモン

世代 超究極体

タイプ 聖騎士型

属性 ワクチン

ウイルスバスターであるウォーグレイモン・メタルガルルモンが、善を望む人々の強い意志によって融合し誕生した“ロイヤルナイツ”の一員である聖騎士型デジモン。2体の特性を併せもつデジモンで、どんな状況下でも、その能力をいかんなく発揮することのできるマルチタイプの戦士である。

 

ウォーグレイモンの形をした左腕には盾と剣が、そしてメタルガルルモンの形をした右腕には大砲やミサイルが装備されている。背中のマントは、敵の攻撃を避ける時や、飛行するときに背中から自動的に装着される。

 

必殺技は、メタルガルルモンの形をした大砲から打ち出される絶対零度の冷気弾で敵を凍結させる『ガルルキャノン』。また、左腕には無敵の剣『グレイソード』が装備されている。

 

ウォーグレイモンの形をした左腕には盾と剣が、そしてメタルガルルモンの形をした右腕には大砲やミサイルが装備されている。背中のマントは、敵の攻撃を避ける時や、飛行するときに背中から自動的に装着される。

 

胸には勇気と友情の紋章を合わせた紋章が刻まれている。闇との戦いに終止符を打つ“最後”の聖騎士でもある(ギリシャ文字の「Ω」はギリシャ文字において最後の文字であるのが由縁)。

 

 

「ジョグレスは古代種しかできないはずじゃ......あるいは、共通の祖先を持つもの同士でなければ......2体とも幼年期すら違うというのに......」

 

「構成データの中にあるデジゲノムが同じなんじゃないかしら?」

 

 

それはまさにウォーグレイモンとメタルガルルモンのデジゲノム、遺伝子の記憶が奇跡によって呼び覚まされ、融合して進化したことを示していた。

 

たしかに記録には残ってないかもしれないけれども、ムゲンドラモンやキメラモンを作りあげたメタルエンパイア産のデジモンを祖先にもつなら、ありえるんじゃないだろうか。

 

かつてメタルエンパイアにより合成デジモンがつくられ、その個体を共通の祖先がいくつにも枝分かれした先に太一のアグモンとヤマトのガブモンがいたとしたら。

 

ジョイントプログレスが共通の因子と共通のルーツをもつデジモン同士でのみ可能だとするなら、そうとしか考えられない。

 

そうでなければ融合後に拒絶反応を起こしてバグが発生する。2つのデジコアに存在するデジゲノムがすべて新しいデジゲノムとして1つに統合され、ウォーグレイモンでもメタルガルルモンでもない全く新しい種のデジモンを作り出したとすれば。それまさに。奇跡だった。

 

オメガモンが飛翔する。

 

「いけー!」

 

太一が。

 

「間に合えー!」

 

ヤマトが。

 

叫んだ。

 

そして巨大な剣を振りかざす。

 

オメガモンの攻撃はまさに圧巻だった。オメガブレードが結界内に封じられていたアポカリモンの構成データを初期化していく。真っ黒な光は、真っ白な光に浄化されていく。そして、全てのプログラムの構成データを初期化して無にしてしまう効果が起動し、非進化の概念に寝食れて行ったすべてをデータにもどしていく。そして、正常化された光は、暗黒の力ではなくなるために、結界の外に溢れだしてくる。まばゆい光は一瞬あたりを覆い尽くすほどだったが、すべてはダークエリアに転送されて、消えてしまう。残されたのは、結界に封じられているなにか、だ。

 

ひび割れていた結界はさらなる強化がはかられ、いよいよなにもできなくなってしまう。

 

実体を失った非進化の概念は、もはやデジタルワールドへ干渉することも、実体をえることもできなくなった。それは、太一たちの目の前で消えてしまったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現実世界からも、デジタルワールドの脅威が去ったことはわかった。空を覆っていたデジタルワールドの虚空が徐々に薄れていき、夜空がみえていた。東の空には月が登っていた。二度と普通の空を見ることはできないかもしれないと覚悟していただけに、そのときの月夜はいつもより格別に美しく見えた。人びとはその輝きをみて、生きていることを実感すると同時に、生きていることの尊さと素晴らしさを噛み締めていた。

 

「......おわったんだ、ぜんぶ。やるじゃない、大輔。さすがはあたしの弟だわ」

 

選ばれし子供たちの活躍を知る数少ない人間として、逆さまのデジタルワールドの光景をずっとみていたジュンはベランダごしにつぶやいた。

 

「お母さん、大輔迎えにいってくる。いつまでほっつきあるいてんだか」

 

軽口を叩きながら、ジュンは家を出た。たぶん、今度もまた光が丘あたりで突然現れるんだろうと経験則からジュンはわかっていたのである。

 

 

 

 

 

 

 

やはり、デジタルワールドが一番最初に復興に着手し始めたのは、はじまりの街、そしてファイル島だった。この島はデジタルワールドの最初の天地創造の時に、最初にできた島である。だから小さな島でありながら、さまざまな気候と地形があるのだ。あらゆる地層の雛形である。いわばデジタルワールドの縮図だ。これを模して新しい空と海と大陸と島が作られるのだから、当然といえば当然だった。いま、ふたたび、デジタルワールドは天地創造を迎えるわけだから、ファイル島を元にして、新たな世界がつくられることになるのだ。

 

「はじまりの街を大きくしなければならんのじゃよ」

 

ゲンナイさんは嬉しそうに笑った。その意味を選ばれし子供たちは誰よりも理解していた。

 

はじまりの街はかつてよりもさらにみずみずしい生気に満ちていた。前よりも何百倍も広くなったクッションの大地に、それでも所狭しとデジタマがうまれて、再生のときを待っていた。それはもうかんがえうるかぎり、一番素敵な光景だった。

 

「記念撮影しましょうよ!」

 

ミミが提案したので、アンドロモンが内蔵するカメラの前にみんな並ぶことにする。

 

「あ、そーだ!わすれてた!おれ、インスタントカメラあるんすよ!アンドロモン、これでも撮って!!」

 

大輔はあわててリュックの中にすっかり忘れ去っていたインスタントカメラを渡すのだ。

 

「お、いいじゃん、いいじゃん。現像したら一枚くれよ、大輔」

 

「はい、もちろん!あ、全部つかっちゃって大丈夫だよ!」

 

そして、みんな、思い思いのポーズを取る。

 

「はいちーず」

 

シャッターがきられるその瞬間に、目の前のデジタマがぽんと白い煙をはっして、小さくて水色の小さな小さな幼年期が生まれ、それをくるむかわいいゆりかごに姿を変えた。

 

「チコモンだぁ!!大輔、みんな、チコモンが生まれたよ!!」

 

この世界にたった一体しかいなかったはずのブイモンが、ひとりではなくなった証だった。

 

「産まれた!」

 

「誰だろう?」

 

「わかんない、わかんないけど、よかった」

 

ぴーぴー元気な声で泣く赤ちゃんデジモンをみんなでのぞきこんでいると、いきなり大輔のところにジャンプした。

 

「うわわわわ!?」

 

大輔はあわててキャッチするが、尻餅をついてしまう。

 

「あいててて......」

 

みんな、笑った。その後に続くシャッター音。あ、とみんなアンドロモンをみたのだった。

 

「今回、現実世界もデジタルワールドもたくさん被害がでたのう。じゃが、おまえさんたちのおかげで、思ったよりもはやく復興することができるじゃろう。デジタルワールドの時間が現実世界と同じ流れになるまでは戸惑うこともあるじゃろうが、手伝ってくれんかの?」

 

もちろん、とみんなうなずいた。

 

「なにせ、大晦日にはまた世界の危機が訪れる、太一たちが酷い目に会うとわしらはすでに知っておるわけじゃからな。普通に考えるならゲートを閉じるべきなんじゃろうが、それゆえに招いた危機であることは明らかじゃ。わしの隠れ家のアドレスを教えておくから、デジタルワールドに用がある時はアクセスしてくれ。デジヴァイスを繋げば承認するよう設定しておくからのう」

 

「連絡がとれるようにしておいた方が安全ってことですね」

 

「さよう。それに、今までがんばってきたお前さんたちは、平和なデジタルワールドを知らないわけじゃ。この世界のことを知ってもらうこともまた、大事な仕事じゃからのう」

 

その言葉を聞いた瞬間に、太一たちの歓声があがったのだった。

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