(完結)おれとぼくらのあどべんちゃー   作:アズマケイ

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第80話

台場からゆりかもめで新橋へ。新橋からJR山手線などで新宿へ。新宿から京王線や小田急線で降りてから、世田谷区内の各駅に向かうローカルに乗る。

 

そして、世田谷区三軒茶屋という見慣れた駅名が電車に表示されたら降りる。駅を抜けたら交差点にでる。左が玉川通りで首都高速3号の渋谷線に行ってしまうから、右が世田谷区通りだから、右にいくのだ。お家があるから。

 

 

 

三軒茶屋交差点を右に行くと、お地蔵さまがあるから、それが目印。世田谷通りに入った所には商店街がある。もうここまでくれば、安心である。30分の大冒険の終了である。

 

いつもいつも、お母さんが返って来ない時には、リビングに置いてある封筒に入っている、1000円札を握りしめて、夜の晩御飯を買いに行く、もしくはお願いねって頼まれた買い物を、ブランドものの買い物袋片手に、メモ帳をにらめっこしながら、買い物にいくからわかるのである。もうここまでくれば、ここはもう高石タケルの世界である。

 

 

 

商店街をまっすぐにいって、一丁目と三丁目の間にある住宅地のタケルだけが知っている近道、お母さんにばれたら危ないって怒られるから、内緒にしている細い路地の裏路地を通れば、その先にあるのはタケルの住んでいる高級マンションである。

 

そして、なくさないようにねって、いつも持たされている財布に括り付けられた鍵とお家の番号とマンションに入るためのパスワードを開いて、背伸びして、マンション前のセキュリティシステムをくぐって、エレベータに乗り、ボタンを押して、そしてお家に帰る。

 

 

 

鍵っこの母子家庭のタケルがいつも使っている鍵を使えば我が家の到着である。

 

 

 

以上が、もしものことがあったら困るからって、お仕事があったらお迎えにいけないからって、お母さんから教えてもらった、ヤマトお兄ちゃんに教えてあげてねって言われた、お兄ちゃんのお家からタケルのお家までの帰り道である。

 

 

 

 

東京都世田谷区にある中央部に位置し、区内でも繁華街がにぎわい、1,2を争う商業地の一つ。住みたい街ランキングに名を連ねている人気住宅街にタケルは住んでいる。渋谷が近く、タケルも知っている、お母さんにねだればサインとか貰える芸能人が数多く住んでいることでよく知られているこの街である。

 

顔の知られたルポライターであり、小説家であり、シングルマザーという選択肢を選んだ世間体に晒され続ける母親の苦労が日常にある。タケルは、そんな母親の一人息子と言うレッテルに晒され続けていたから、なおさら「いい子のタケル君」が無意識のレベルで強要されてきた世界でもある。小学校という世界と、近所の世界がすべてである。

 

広いのに狭い、へんな世界である。もちろん今までのタケルはそれが当たり前だと思っていたから、平気だった。だってタケルはこの街が大好きなのである。タケルも大好きだし、お母さんが大好きだから、大好きなのである。

 

 

 

 

タケルは知っている。お母さんが引っ越し先のこの街を選んだのは、昔ながらの商店街やすずらん通りという、どこか懐かしい、日本の下町原風景が沢山あって。タケルがヤマトお兄ちゃんとずーっと預けられていた島根のおばあちゃんの家という、お父さんの実家とよく似ているからだってことを。

 

それは、フランス人のクオーターであるがゆえに、ヨーロッパに偏ってしまうお母さんの実家には絶対にないものであり、かつてお母さんとお父さんが仲よしになった理由は、そこにあるんだってことも、タケルは知っているのだ。アルバムで見たから。

 

 

 

 

そして、ヤマトとタケルが金髪だったのをお母さんはちょっと残念に思っていて、タケル自身金髪は珍しい、と自覚しているから。よく髪の色が違うね、カッコいいね、すごいねって言われるから。それが原因でお友達になれないんだって分かってから、サマーキャンプに参加するって決まって、お母さんが緑色の帽子を買ってくれたから、それをずーっとかぶっているのだ。

 

 

 

 

引っ越した時から、タケルのトレードマークは帽子である。だからなおのこと思うのである。お母さんに聞いたこともある。どうして、お父さんにゴメンナサイしないのかって。そしたらお母さんは言ったのである。叱られたから覚えている。怒られたから覚えている。どうしてそんなこというのって、

 

お母さん泣きそうな顔してたから、傷つけちゃったから、聞いちゃダメなんだって分かったから、二度と訊いていないけど。

 

 

 

 

お母さんは言ったのだ。子供同士のケンカは仲直り出来るけど、大人同士のケンカは仲直り出来ないのよって。仕方ないのよって。だからタケルは思うのだ。大人同士のケンカで仲直り出来ないんなら、子供同士のケンカも仲直りするのは無理なんだって。仕方ないんだって。その日から、タケルの世界は仕方ないの世界になった。すぐに何でも諦めてしまう世界になった。

 

 

 

自分の気持ちなんてほったらかしで、心の奥底に深く閉じ込めて、本人すらどれが自分の本音なのか分からなくなるくらいまで、みんなが望んでくれる「いい子のタケル君」でいるようになる。

 

そっちの方が楽だから、そっちの方がみんな喜んでくれるから、お母さんに怒られないし。叱られないし、傷付けないし、褒められるし、甘えられるし。なんでもしてもらえるし、そうすればタケルが欲しいものは全部全部手に入った。必要とされていない「いい子なタケル君」じゃない「タケル君」はいらないんだって。

 

 

 

「おおきなとりさんとおおきなきょうりゅうのけんか」という豊かな想像力が「いったいだれににたたのかしら」という、お母さんに嫌われたら死んでしまう子供の本能で忘却の彼方になってから、一層のことそれは顕著になった。

 

 

だから、「いい子じゃないタケル君」を見ても、嫌いにならないでいてくれた、友達になってくれた本宮大輔君が、どんだけすさまじい存在だったかなんて、いうまでもないだろう。

 

そして、諦めることをしないで、親友を初めて欲しがることを努力した瞬間から、タケルの中には、3年間眠り続けていた「いい子ではないタケル君」が目を覚ましたのである。具体的に言うと、大輔と初めて大喧嘩したその瞬間から。

 

もちろん、シングルマザーでありながら著名な芸能人であるお母さんの心労は理解できるのだが、この漂流生活はあまりにも過酷の極みである。エンジェモンのしたことはとんでもないことである。

 

 

天使はいいことの象徴で、悪魔は悪いことの象徴で、いいことはいいこと、わるいことはわるいこと、という

シンプルな世界で生きていた男の子。与えられたパートナーデジモンがいいことの象徴である天使だった。

 

しかも、パートナーデジモンが初めて進化をしたという記念すべきその場面で、わるいことの象徴である悪魔に対して、その天使が独りよがりな未熟者の思考回路でもろとも心中した。とんでもないことを仕出かすのだ、ショッキングすぎるだろう。パートナーがパートナーなら、パートナーデジモンもパートナーデジモンである、もうひとりの自分だ、お互い様である。

 

 

そのまえに、大事な友達である、親友になってくれそうなお友達である本宮大輔君を未熟者の天使が殺そうとするという、とんでもないショッキングな出来事が発生しているので、タケルの中では思いっきりプラスマイナスゼロの境地である。

 

 

悪魔がそれを悪いことであると言い放ち、なおかつそれが天使である、だから気に入らないと言い放ったのだ。もうタケルの中では、天使と悪魔は一緒なんだという結論になっている。それが正しいのかどうかはこれから決めるところだ。

 

 

その代わりに、今の高石タケルという男の子の中では、それこそすっからかんの世界である。平地である。だから、お母さんから教えてもらった「道徳」で動いていたのだが、それでは太一やヤマトみたいな親友になってくれないのでどうしてか考えなければならなくなった。彼のアドベンチャーはようやく始まったばかりである。

 

 

 

 

 

 

オアシスで大輔がブイモンと一番星を見つけてはしゃぎまわっている頃、上級生の話し合いは終了したので、さっそくタケルはまず「親友」って言うのは何なのか、という定義付けから入ることにしたらしい。何事も形から入るのは大事である。

 

とりわけ、右も左もわからない「親友」っていう未知の存在になるためには、ぜひとも勉強する必要があった。先生になりなさいってお兄ちゃんが言ったので、知らなきゃいけないな、という思考回路である。行動原理はどこまでも単純である。大輔と似ているが彼は似て非なるものだ。

 

 

 

もちろん、過保護なお兄ちゃんでも、完全無欠なスーパーお兄ちゃんでも、なく、ただの普通のお兄ちゃんになっても、大好きなお兄ちゃんであることには変わりないので、真っ先に頼るのはヤマトである。

 

 

「お兄ちゃん、どうしたら、太一さんとお兄ちゃんみたいな親友になれるの?」

 

 

無邪気に見上げてくるタケルに、ヤマトは腕を組んだ。タケルは知らないが、腕を組むのは心の中に入ってくんなという警戒である。タケルにとっては、親友という存在を初めて認識したのは、八神太一と石田ヤマトである。

 

なにせ、タケルは漂流生活において、選ばれし子供達はヤマトお兄ちゃん以外は、誰も知らないという、初めて出会った人たちばかりである。

 

 

 

だから今までの日々の中での人間関係で構築されてきた複雑な者の中では、完全においてきぼりを食らっているのである。初日から。だから聞くのは当たり前である。

 

とうとう来たか、とヤマトは心のなかで小さくため息をついた。タケルが大輔に対して親友になりたい宣言をした時点で、こうなることはもう火を見るより明らかだったので、ずーっとタケルになんと説明していいのか、ずーっと考え続けていたので、シュミレーションは完璧なのである。

 

 

 

だてに11年間もスーパーお兄ちゃんをやっていたわけではないのだ。気持ちはわかる。気持ちは分かる。わかるが、なんでよりによって太一とオレの出会いを聞きたいとか言うんだ、お前は、と頭痛がするのを、ガブモンがなだめてくれる。

 

大輔は太一に失望してオレに憧れが移りつつあるっていう、結構嬉しい状況下なのに、大輔は太一に遠慮してあんまりオレに近付こうとしない。お前が大輔と太一の関係をうらやましがって、よりにもよって太一に。

 

お兄ちゃんになってなんて抜かすほど憧れを抱き始めてんの知ってんだぞ。結構むかつく緊迫した状態にあるというのに、とにぶちんさんな弟を前にして、まだ意地を張りたい11歳はしっかりしたお兄ちゃんのネコをかぶる。

 

本音をいうのはよっぽどの時だけにしたいらしかった。我慢づよい子である。

 

 

「オレが野球部の部長やってるのは、知ってるだろ?」

 

「うん、凄いよね、お兄ちゃん」

 

 

ちなみに野球部のエースだが、石田ヤマトは部長ではない。お台場小学校野球部の部長は、ちゃんとした6年生である。

 

 

「クラブってのはな、いつやるのか、どこでやるのか、なにをつかうのかって、決めないとできないだろ?」

 

「うん」

 

「それをお台場小学校では、部長がみんなで集まって、休みに入る前に決めるんだ。春休みと、夏休みと、冬休みの前にな。クラブの代表が集まる話し合いなんだ」

 

「へー、そうなんだ」

 

「オレが太一と初めてあったのは、今年の春休みの前のその話し合いだ」

 

「え?そうなの?すっごく仲よしだから、ずーっと親友なのかと思ってたよ」

 

「いや、そこまで仲良くなかったぞ。だって、オレが父さんと住んでるのいってなかったし」

 

「あ、そっか」

 

 

かみくだいて、かみくだいて、ようやく理解してくれる弟である。ヤマトは作業を続行しながら会話を続ける。努力はこうして培われているのだ。

 

 

ちなみに、ヤマトがその会議に参加したのは、弱小野球部の悲しき定めで、大会の遠征にも交通費とかそういうのを工面して、交通機関を使わなきゃいけないため、会計の仕事に躍起になっているマネージャーと部長が泣きついてきたので、仕方なく請け負ったのである。大型バスなんて夢のまた夢だ、畜生、サッカー部め、いっぺん死ねばいいのに。

 

 

五年生の中で一番しっかりしているのは石田ヤマトだったから、なにかと頼りにされていたのである。本人はめんどくさいと思っていたのだが、世話好きと真心と最上級生に頼りにされて、褒められてうれしいので、まんざらでもなかったのだ。

 

 

「なんせ最初はケンカだったしな」

 

「ええっ?!」

 

 

そこからいたのは、今まで見たことが無い、八神太一というか、サッカー部に対するライバル心むき出しの負けず嫌いな男の子だったので、タケルはびっくり仰天である。これもまた勉強だ。

 

 

石田ヤマトにとっては、まさに天敵との初遭遇という衝撃の出会いである。努力だけなら誰にも負けないと自負してきたヤマトの前に現れたのは、春にサッカー部のキャプテンを引き継いだばかりの太一なのだ。そりゃもう、かちーん、と来るだろう。オレは部長やってないのに、なんでこんな奴がキャプテンやってんだ、こんないい加減な奴が!

 

 

しかも、サッカー部。天敵のサッカー部。よりにもよって、サッカー部!いつもいつもグラウンドの使用日や使用時間、備品の割り当て、学期ごとに渡される予算というありとあらゆる優遇を受け、そのとばっちりにあう弱小クラブの目の仇であるサッカー部!もう第一印象最悪である。サッカー部と野球部はこの時期はいつだって険悪である。

 

 

主にグラウンドの範囲や備品の使用を野球部がサッカー部にお願いに行くという、苦渋と屈辱の選択をして来て、

結局、いつだって大会の功績を立てに熾烈な争いの連敗記録を涙ながらに語る先輩から聞かされてきたので、ヤマトは心を痛めていたのだ。

 

この時点でヤマトの中では太一に対するライバル心に火が付き、その日の話し合いは大論争、大喧嘩にまで発展した。結局代表者会議をやっている最上級生は慣れたもので、はいはい、話しあって決まったら連絡してねって。議長からやる気のない連絡先を書いたメモを渡されて、1週間にもわたる攻防を繰り広げる形となったのだ。

 

 

他スポーツ部ではサッカー部なら仕方ないが不文律として存在し、暗黙の了解だった。だからそんなことしらないヤマトの行動は太一にとっても大迷惑であり、めんどくさい奴が現われた、が最初である。

 

 

今日もすんなり決まるだろ、さっさと帰って可愛い後輩をどうやってからかおうかって、全然関係ないことを考えていて。生返事して、ふんぞり返っていた太一にも問題がある。だがそのせいで他のクラブからの抗議も紛糾して、そりゃもう大騒ぎになったのである。議長もお疲れ様である。

 

 

お互いに全然面白くない。正反対なのにお互い頑固者だから、尚更収拾がつかない。それをいいかげんにしろって太一を黙らせ、抗議する太一に対して、ごめん、太一に任せた私がバカだった、やっぱり私が出るわって、仲裁してくれたのが、太一の幼馴染であり太一の操縦だけなら天下一な空だったのである。

 

 

野球部とサッカー部の仲の悪さは知っていたけど、家の用事でいけなかった私が悪いの、ごめんね、ヤマト君って、謝られたので、ヤマトは悟ったのである。ああ、この女の子は太一に振り回されてきた苦労人なんだろうなって。結局、太一もヤマトも頭が冷えて、ちょっとだけ野球部の使えるグラウンドの広さが大きくなる。部長が大喜びしたので、多分来年はヤマトが部長になるだろうことは確約された。それは来年どうなるかを予感すると頭痛しかしない空である。

 

 

その、空のやった所を全部ヤマトに置き換えて話した不届き者の話を真に受けたタケルは、僕もなんかスポーツやりたいなあ、と思った。親友はすぐになれるものじゃないんだ、としったばかりの男の子は、うーん、と考える。

 

 

「まあ、タケルと大輔みたいに、正反対だからこそ、仲良くなるのも早かったんだ」

 

 

その陰にはいつだって空の涙ながらの苦労があったなんて、ヤマトも太一も絶対に言わない。だから空が実質的なリーダーやっているのに、抗議しないのは、頭が上がらないからだ、なんて、言えるわけがなかった。やっぱりヤマトも男の子である。

 

 

「だから、タケルが頑張れば、大輔の親友になれるさ。頑張れよ」

 

 

ヤマトは優しいのでそう言った。

 

だからタケルが頑張る番である。うーん、と考えていたタケルは、あ、と声を上げた。タケルの成長はどこまでも心中複雑である。タケルがオレを慕ってくれるんなら、いらいらしなくても済むし、ぷらまいぜろかなーと勘定している所がヤマトらしいが。努力は見合う成果が無いとやる気は起きない。いつだって。だからヤマトはリーダーを目指して頑張っている途中なのだから。

 

 

「……ねえ、お兄ちゃん」

 

「どうした?」

 

「大輔君って、親友、いるのかな?」

 

「………さあな。野球部だから、オレは分からないな」

 

「あ、そっか。そうだよね、うーん、どうしよう、誰に聞こうかなあ」

 

 

もちろん可愛い後輩がいるんだぜ、いいだろーと日夜自慢しまくってくるうざい奴のたわごとなら、嫌って言うほど聞かされているので、ヤマトは知っている。そいつに親友という奴がいないことも。だがいわなかった。先回りはよくないと思ったからだ。

 

そんなこと知らないタケルは、なんで気付かなかったんだろう。そーだ、お兄ちゃんは普通のお兄ちゃんだって、またなんでも聞こうとしてしまった自分にちょっとだけ反省する。そうだよ、ヤマトお兄ちゃんも知らないことあるのに、なんでも聞いちゃうからヤマトお兄ちゃん怒ったんだし。

 

 

「ごめん、お兄ちゃん。僕、一人でもうちょっと、頑張ってみる」

 

「ああ、がんばれよ」

 

 

目に見えた変化である。頑張れよ、オレの弟なんだから、努力することだけは誰にも負けないんだから、なんて目なんて知らない。それよりも、大輔君には、もしかしたら、とっくの昔に親友ってやつはいるのかもしれない!というとんでもないことに気付いて、それどころではなくなっていた。

 

 

 

 

そうだよ、僕にとっては大輔君は親友になってほしい人だけど、初めて親友になれるかもしれないお友達だけど、

大輔君が親友になってくれないのは、親友がいるからじゃないかな?って思うのだ。

 

親友は一人があたりまえ、としか知らない単純な計算である。そして、気付くのだ。太一とヤマトみたいに、初対面の第一印象最悪で、大喧嘩という全く同じプロセスを踏んでいるにもかかわらず、なんで親友になれないか、うーんって考えて、比べて、観察してみて気付くのだ。

 

 

 

 

僕、本宮大輔君のこと、全然知らないや。大変だ、全然わかんないじゃないか!当たり前である。タケルはこの漂流生活における大輔のことしか知らないのだから。普通親友は、お互いに初対面で、ある出来事を通じて仲良くなり、そしてその中で自分にないものを見つけていって、コイツ面白いなって、仲良くなりたいなって思って、シンパシー感じたやつが仲良くなるのである。

 

 

 

太一とヤマトはもう仲良くなる段階まで行っていたから、この漂流生活でお互いの隠しようがない本性にびっくり仰天して、距離を置いている状態だから、今仲が悪いだけであって、そのうち仲良くなっていくのだ。もともと仲良くなりたいって気持ちはあったから。残念なことに、大輔とタケルはその本来たどるべき道をま逆になってしまっているのだ。

 

だかタケルが今必要なことは、本宮大輔君がどういう生活をしていて、どういう性格をしていて、どういう奴なのかって、いろんな人から聞いく必要がある。少なくてもタケルから見た大輔しか見えていない現状では、無理なのだ。

 

 

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