(完結)おれとぼくらのあどべんちゃー   作:アズマケイ

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第83話

ただいま、と怒鳴りながら開けた玄関のドアが、がっちゃん、と音を立てて、開かない。あれ?と思って、何度かガチャガチャしてみるのだが、ピクリともしないドアである。

 

どうやら母親は買い出しに出掛けている最中なのだと察した大輔は、はあ、とため息をついて、ドアの下のほうについている郵便受けの扉に手を突っ込み、手探りでそのすぐ下にべったりと張り付けてあるであろう鍵をひっぺがす。

 

痛みの残る指先でそれを器用に取り出して、鍵でドアをあけた。大輔はそそっかしいから、すぐに物を無くしてしまうからって、母親はいまだに大輔に鍵を渡さない。前にこういうことがあった時、大輔はずーっとドアの前で母親の買い物帰りを待っているはめになったので、それ以来の苦肉の策である。

 

ただいま、といつもの癖で大声で叫ぶものの、当然のように静寂に満ちた我が家は静まり返っていて、だれもいない。玄関のスリッパがない。

ぱちん、と電気をつける。玄関には書置きもなんにも残っていないので、おそらくおやつも何にも用意されていないことは明白だった。

 

ふくれっ面のまま、大輔は靴を脱ぎ捨てると、リビングに行ってランドセルをソファに投げつけて、そのままキッチンに直行する。

 

手洗い、うがいなんてめんどくさいことしない。おなかぺこぺこで帰ってきたやんちゃ坊主はいつだって死にそうになりながら帰ってくるのである。電気の道を作りながら、当然電気はつけっぱなし、リビングにあるテレビは速攻つけて、音量をいつもより大きめにすれば、我が家はあっという間に騒がしくなる。

 

スリッパもはかないまま、靴下のままキッチンに到着した大輔は、テーブルの一つをシンクのある流し台あたりにぴったりとくっつける。そしてその上に上ると、思いっきり背伸びをしてようやくぎりぎりとどく上の取っ手に指をひっかけ、せーの、でジャンプして扉を開ける。

 

落っこちそうになるのはいつものことなので、そのまま着地して、もう一回椅子に上る。相変わらず収納が苦手な母親である。仕訳したビニール袋そのまま放り込んである。それを取ろうと手を伸ばした大輔だった。

 

むりやり詰め込まれていたそれは大輔が引っ張り出そうとしたので、そのままひっくりかえってしまい、ものすごい音を立てて上から雪崩のように襲いかかった。

 

案の定バランスを崩した大輔はそのまま椅子から落下して、保存食の下敷きになってしまう。ぽん、と最後の一個が大輔の頭に落ちて転がっていく。泣かないの、男の子でしょという母親の言葉が脳裏をかすめた。

 

ぐしぐしと目頭からこみあげてくるそれを乱暴にぬぐった大輔は、それをビニル袋に全部元に戻して、もう上の収納スペースには戻せないから椅子に置いた。

 

そしてその中から、好きなカップラーメンを引っ張り出して、包装を破ってごみ箱に捨てて、封を開けて、

中にある調味料を全部入れてしまってから、やかんに水を注いでコンロの火をかける。

 

こういうときじゃないとまだ大輔には早いから、危ないから近づいてはいけない、と母親は火を使わせてくれない。ポットのお湯はすっからかんだったのだ。仕方ない。ぴーってなるのを待ちながら、大輔はようやくテーブルについた。

 

はああ、とため息をついた。つかれた、とつぶやきながら、ぐだーっとテーブルの上で死んでいる。時計を見ればいつもよりほんの少しだけ早い帰宅時間である。仕方ないのだ。

今日は職員会議で学校は早くに下校しなければいけないし、サッカー部の練習じゃないし。

 

この曜日は友達はみんな塾とか習い事とかで都合が合わなくて、低学年の集団下校と高学年の集団下校は違うのだ。小学校1年生の大輔は4限目で終了だが、高学年は5限目まであるのだ。グラウンドで遊んでいたら早く帰れって先生に怒られた。

 

チャイムが早期下校を促す、追い出すための時間を鳴り響かせていた。

ひとりぼっちでサッカーの練習もいいんだけど、壁打ちとかリフティングの練習で公園へいくのもいいのだが、今日はちょっとそんな気分ではない。

 

ゲームできる気分ではない。かちかちかちと時計の音がうるさい。テレビの音が遠い。何にも考えたくなくて、大輔は腕を枕にして突っ伏した。

 

 

『ねえ、君、もしかしてジュンさんの弟?』

 

 

見たことない高学年だった。ゴーグルをつけている男の子はやっぱり目立つらしい。大輔の大好きなジュンおねえちゃんの話を聞かせてくれる人だ、と認識していた大輔は、いつものように、はい!そうです!本宮大輔ですって答えたのだ。

 

あら、かわいい、ってにっこり笑ってくれる高学年のお姉さんは、ジュンおねえちゃんのかつての委員の後輩らしい。大輔の知らないおねえちゃんをたくさん聞かせてくれる人である。

 

一挙一動が大げさな大輔にジュンおねえちゃんが大好きなんだなあ、と

感じたらしい彼女はほほえましくて微笑んでいた。

 

 

『なーんだ、やっぱりジュンさんも素直じゃないなあ、かわいい弟じゃない』

 

 

へ?と目をぱちくりさせる大輔は、かわいい、と言われてむくれるのだ。かわいい、は女の子に向かっていう言葉であって、男の子である大輔に向かって形容すべき言葉ではないと知っていたので、むきになって訂正を求める。

 

すると彼女はごめんごめんって謝ってくれたので、大輔は許すことにしたのである。頭ぐりぐりされたり、ぽんぽん肩を叩かれたり、構ってくれるのはうれしいけど、どういうわけかいっつもみんな笑っているのだ。

 

大輔は全然面白くないのに。どういうことだと聞いた大輔に彼女は言ったのである。

 

 

『あのね、ジュンさんたら「うちの弟いらないわ、あなた達が私の弟だったらよかったのに、ねえ変えっこしない?」なんていうのよ?私、弟いるの。こんなかわいい子だったら、大歓迎なのに」

 

 

その瞬間に、大輔の世界は絶対零度の世界となる。心臓に突き刺さった刃はぬけない。このお姉さんは何を言っているんだろう?このお姉さんはなんで笑っていられるんだろう?どうして?どうして?全然理解できないのである。

 

このお姉さんはなんていった?ジュンおねえちゃんが、大好きなジュンおねえちゃんが、おれのこといらないの?いらないっていったの!?しかもこのお姉さんの弟と変えっこするほどおれのことが嫌いなの?

 

一緒に住んでるのに、一緒にお風呂入ってるのに、一緒に寝てるのに、

一緒に宿題やってるのに、一緒におやつ食べてるのに、ずーっとずっと一緒にいたのに、いてくれたのに、なんでなんでなんで!?

 

大輔はこの時初めて、大好きなジュンおねえちゃんが大輔の悪口を言っているのだという裏の顔を知って戦慄するのである。あまりにも違いすぎたから怖くなったのである。

 

だって彼女がいうジュンおねえちゃんは、大輔のことが大っ嫌いだって、わからずやだって、うらやましいって、何にも考えてないのがうらやましいって言ったのである!食べること、寝ること、遊ぶこと、いがいは何にも考えてなさそうなお気楽人生でいいわよねって言ったのである!

 

なんで?あたしがいるから、あたしが守ってあげるから、あたしが側にいてあげるから、大輔はなんにも心配いらないのよって、大輔は好きなことを思いっきりすればいいんだよって、言ってくれたのは、おねえちゃんなのに!って。

 

泣きそうな顔をする大輔に気付いた彼女は、単なる照れ隠しだから気にするなって言ったけれども、大輔はそのまま耐え切れなくなって帰ってきたのである。

 

 

 

ぴーって音がして、はってなった大輔はぐしぐしぐしって涙をぬぐって、ガスコンロからやかんを取って、カップラーメンに注ぐのである。お母さんが帰ってこないのは仕方ない。

 

だって、おれ、もう小学校一年生なんだ、もういろんなことができなくっちゃいけないねっておねえちゃんから言われたんだ、一人でお留守番くらいできる。できなくっちゃいけないんだ。おねえちゃんがそうだったんだから。

 

おねえちゃんのいうことに間違いなんてないんだから。ふたをして、小皿を重しにする。ほんとに?おねえちゃんのいうことに間違いなんてないの?だっておねえちゃんが聞かせてくれたことって、ほっとんどうそばっかりだったじゃないか。

 

先生とか上級生のお姉さん、お兄さんたちが教えてくれたじゃないか。ほんとのこと、うそのこと、ジュンお姉ちゃんは嘘をつく人なんだって、教えてくれたじゃないか。それをいったら、ジュンお姉ちゃん、あーあ、ばれちゃった、っていってたじゃないか、じゃあ、信じてもいいのか?

 

ジュンおねえちゃんのいってること、まるごとしんじてもいいのか?ほんとに、ほんとに、ジュンお姉ちゃんはおれのこと大好きなの?愛してくれているの?信じてもいいの?

 

 

 

やかんに残ったお湯を捨てようとしたら、カーペットに滑って転んで、シンクにやかんをぶちまけてしまう。べこって大きな音がして、湯気が上る。やけどした指先を口にくわえて立ち上がった大輔は、ぽたぽたとこぼれるシンクから滴り落ちるお湯を拭こうとして、ふきんをさがす。

 

ぽたぽたと床にしずくがたれていく。えぐえぐと泣き始めた大輔は、もう前が見えない。きっとカップラーメンは伸びているだろう。

 

泣いちゃだめだよ、男の子なんだから、と慰めながら頭を撫でてくれた大好きなジュンおねえちゃんのせいで泣きたくなった時って、泣いてもいいんだろうか、泣いちゃダメなんだろうか、と混乱する小さい心はもう悲鳴を上げている。その場に泣き崩れた大輔である。

 

 

「あら、早かったのね、大輔。今日はどうし……どうしたの!?」

 

 

散乱するカップラーメンや缶詰、保存食、そしてぶちまけたお湯の真ん中で泣いている長男を見つけた母親はあわてて駆け寄る。その日、生まれて初めてジュンと大輔は大喧嘩をすることになる。

 

そして、泣き虫でお姉ちゃん大好きっこだった本宮大輔が死んだ日でもある。人の大好きに中途半端な覚悟で手を出すと、強烈なしっぺ返しをうける。じゃあ、その人の大好きがその人からぶっ壊されたら、どうしたらいいのだろうか。

 

 

 

 

 

 

ナノモンから提示された情報を頼りに、パソコン片手に先導する光子郎の後ろを選ばれし子供たちが続いていく。タケル、空、大輔はタグをかざしながら、近くになると発光する反応を待ちわびている。

 

このあたりですね、と歩みを止めた彼らの前に広がるのは、途方もなく高い地層を延々とさらしている、まるで荒野のごとき鉄分を含めた赤土の断崖絶壁である。1日かかるといわれた言葉通り、まるまる一日費やしてようやくたどり着いた地帯である。

 

太陽の当たり方によって赤土の絶壁が照らされ、鮮やかな色合いはとても美しいが、ここにたどり着くまで相当の体力を消費している彼らは、

地球のへそのようなエアーズロックのごとき光景に目を引かれるほどの気力は残っていない。

 

風の浸食によって、さまざまなくぼみが出来上がり、裂け目もできている。みんな目を皿にしてみている。

どこに紋章があるのか、皆目見当がつかないので、探すしかないのだ。

この地帯はかつて地面の下に埋まっていたが、風の浸食によって発掘されたものである。

 

その地層だけは異様に硬かったため、風の浸食を免れ、地表からはほとんど垂直の縦じまが無数にあるのである。まるで、選ばれし子供たちを待ち続けるために、途方もない昔からあるように。

 

 

「あ、ひかった!」

 

 

歓声を上げたのはタケルである。ぴか、ぴか、とタケルの右手に握られていた空っぽのタグが点滅するのである。発光するリズムに合わせて瞬きしたトコモンは、もううるうるである。やった、やった、やっと来た!

 

これでやっとエンジェモンの上の進化が僕にもできるって証明されたあああ!って大喜びである。紋章を持っていない子供たちの不安は常にある。ましてや、頼りない、と友達の大輔から言われていたトコモンはそりゃもう気にしまくっていたのである。

 

ほっと一安心したトコモンは、タケルの上から大輔に言うのだ。

 

 

「大輔、大輔、これで頼りなくないよねっ!」

 

「え?あー……そうだな」

 

「え、なにその沈黙」

 

「進化できんのかよ」

 

「で、できるもんっ!もう失敗しないもん!エンジェモンになれたの大輔見てただろっ!」

 

「でもすぐ死んじゃったじゃねーか。みんながやめろって言ってんのに、タケルがやめろってないてんのに、死んじゃったじゃねーか。オレなっちゃんのこと話してやったのに」

 

「そ、それはごめんっていったじゃないかああ!もうしないようって約束したよう!」

 

「約束しても破られちゃったら、それ約束って言わないだろ。何にも考えないで平気でうそつくやつが一番嫌いなんだよ。エンジェモンがちゃんと謝ったら許してやるよ。パタモンとエンジェモン、なんか全然違うし」

 

「えー、大輔がそれいうの?大輔、一番なんにも考えてなさそうなのに」

 

「うるせえよ。いろいろ考えてんの。それだと頭の中かっちかちになっちまうから、ゲームやって気分転換してんの。お前に何がわかるんだよ」

 

「えー、で」

 

「トコモンやめて!僕と大輔君、今絶交中なの!だからおしゃべりしたいの我慢してるのにトコモンばっかりおしゃべりしないでよ!大輔君泣きそうじゃないか!」

 

「あー、ごめん、大輔」

 

「いいって、気にすんなよ」

 

 

いいって、気にすんなよ、ってもしかして、僕が前にいってた「ごめんなさい」と一緒なのかしらんって気付いたのは、きっとタケルだけ。大輔の口癖なのを知っているのは大輔だけ。

 

ひらひら、と返した大輔である。もうその先からは一切視線も合わせないし、話しかけもしないし、ずーっといろんなものを見ている。大輔の手にあったタグはもうとっくの昔にデジヴァイス下の定位置にもどって揺れている。

 

タケルが絶交でもいいって言ったので、大輔はブイモンとのおしゃべりに集中している。これが大輔の言う絶交である。つまるところのジュンお姉ちゃんにやっていることとなんら変わらない対応である。

 

話しかけられたら応じるし、求められたらいくらでも応じるし、それなりの態度で返すが、大輔側から返すものは求められたものだけで、必要最低限だけで、徹底的にそれ以外は排除された対応である。

 

徹底的に無視されたり、避けられたり、あからさまな拒否反応を態度なり言葉で示されたらまずいが、大輔は大好きと大嫌いは同じだと知っているので、本当の意味での正反対で返すのだ。その先にいるのは無関心である。

 

きっつい対応である。辛辣である。それだけ大輔は怒っているということだ。後はオレと空さんだけかあ、とブイモンとしゃべっている大輔を見てタケルは思うのである。

 

大輔君は僕がいなくてもいいんだろうなあって、でも泣きそうな顔をしているから本当は仲直りして、こんなことしたくないんだろうなあ、って思うのだ。

 

だからタケルが「泣きそう」と形容した時、一瞬大輔は驚いた顔をしたのをタケルは見逃さなかった。僕だけしかわかんないこと、結構あるのかもしれないって思いながら、タケルはタケルだけにできる頼りになるを探している。

 

今のタケルでは、大輔の心情をある程度理解できても、それを励ましたり、慰めたり、話を聞いてあげるだけの言葉がない。小学校2年生の男の子は孤独を知らない。中途半端になる。だから大輔はタケルにアドバイスを求めないのだから。

 

難しいなあって思いながら、タケルは落ち込んでいるトコモンを励ます言葉を紡いだ。選ばれし子供たちはずっと探し続けている。どこだ、どこだ、とタケルの紋章を探している。真っ先に気付いたのは、トコモンだった。

 

 

「タケル、タケル、あれ見て!みんなっ、あれ見て!紋章だよ!」

 

 

大声で叫ぶトコモンに振り返った彼らは、飛び降りて裂け目に飛び込んでいくトコモンを追いかける。あったよ!タケルの紋章!と意気揚々と叫んだトコモンの先にあったのは、大きな大きな黄色い彫刻である。

遺跡の入り口を思わせる。

 

明らかにそこだけが人工物であることを示すように、垂直に立っている黄色の長方形が選ばれし子供たちの前に現れた。みんな、息をのむ。そして、思わずあちゃーと目をそらした。

 

 

はあ、とため息をついて、やっぱりなあ、って目でにらみつけている少年の右手は、爪が食い込むほどの握りこぶしが震えている。泣かないように歯ぎしりして、ぐってこらえて、赤ら顔でにらみつける先にはその紋章がある。

 

血が出ないように、右手を強引にほどいて、手をつないだのはブイモンである。大っ嫌いな太陽の紋章とよく似た彫刻を見上げるブイモンは、内心複雑である。その紋章はやがて持ち主の前にまで小さくなっていく。

 

そして、かちりと音を立ててタケルのタグに収まった。まるで山から上る太陽を模したような、印象的な紋章である。さながら日の出のような紋章である。八神太一の太陽の紋章とよく似たデザインの、よく似た色をした、紋章である。

 

同じ血を分けた兄弟である石田ヤマトの持つ青色とは反対色にあたる黄色なのは何の皮肉だろう。タケルの後ろでは、ああ、やっぱりなってあきらめにも似た覚悟が決まっていたヤマトがため息をついて。

 

そのため息にびくってなっている太一がいて、大輔とタケルの大喧嘩が太一の取り合いにあると知る子供たちは、これからを思って心中お察しすると視線を送った。

 

紋章が手に入ってうれしい。これでみんなの仲間入りできる。ヤマトおにいちゃんの紋章と似てないとか、色が違うのは残念だけど、かっこいい太一さんの紋章似たデザインとか、色をしているのはいい。うれしい。

 

だってヤマトおにいちゃんの親友で、大輔君が尊敬する八神太一さんだから。憧れている、八神太一さんの紋章と似てるから。でも。でも。なんでよりによって、お日様みたいな紋章なのさあああ!

 

素直に喜べない悲しさである。トコモンも大輔と絶交中だって言われて思い出したので、あらら、と思って、タケル一緒におそるおそる大輔を見る。ぷい、とそっぽ向いてしまう友達に、がーんって落ち込んでしまうコンビである。

 

空に言わせれば、隠すのが上手になってきたはずのブイモンですら、なんかすっごい怖い目で紋章にらんでるし。もちろんブイモンは太陽の紋章と似てるからであってタケルやトコモンを怒っているわけではないが、大輔が誰よりも大好きなのはみんな知っているので、勘違いするのも無理はない。

 

少なくてもこの時点で、大輔の紋章が発見されない限り、仲直りするのはまた持ち越しになってしまった。

 

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