「矢部くん気合入ってる?」
「マンタンでやんすっ!」
「パワプロくん、矢部くん!」
「あおいちゃん、来たでやんすね。」
「あれ・・・その子は?」
「あ・・・あの・・・」
愛好会二日目の練習前にあおいちゃんは茶髪でキレイな長い髪をしていて、人見知りをするのか後ろに隠れるように立っているだけどどこかたたずまいからどこかお嬢様然を感じるような子を連れてきた。
「紹介するわね、このコははるか。ぼくの中学からの大親友。今日からウチのマネージャーをやってくれるって!」
「・・は、初めまして。こ、この度マネージャーをやることになりました 七瀬 はるか です。体が弱いので迷惑をかけることもあるかもしれませんが、よ、宜しくお願いします・・・」
彼女は恥ずかしかったのか頬を染めながらそう言った。
「こちらこそよろしく!」
「か、かわいいでやんす!オイラにも春の予感でやんす!」
「コラメガネ!はるかに少しでもチョッカイ出したら、グーでなぐるわよっ!」
「・・はるかちゃんとはえ、えらい違いでやんす・・・」
「何か言った!?」
二人のやり取り慣れてないはるかちゃんが不安げに見つめている。
「・・あ、あの、ケンカはやめて下さい・・・」
「はは・・・まあまだ3人しかいないし、正式な部でもないけどなかよくやろうね!」
「は、はいっ!」
背は低くておどおどとした態度は少し頼りなげだが、芯は強そうそんなカワイイマネージャーが出来た。
「ちょっとすまん、そこのキミ。」
愛好会として2週程が過ぎたころ、怪しげな恰好の人がオレに尋ねてきた。
「なんですか?」
「野球部員かね?」
「見てのとおりですけど。」
「・・・見たところ、3人しか練習をしていないようだが?」
「そうですね。3人しか部員はいないです。正確にはまだ部じゃありませんけど。」
「な、なんと・・そうか、わかった。ありがとう。」
そう言いのこして怪しげな恰好をしたおじさんは駆け足で去っていった。
「・・・」
「パワプロくんどうしたでやんすか?」
「今、あやしいおじさんが来て、色々聞いていったんだよ。」
「何それ?気味悪いね・・・」
(・・・もしかしてスカウトっだったり・・まさかなあ・・いや、きっとそうに違いない。オレのウワサを聞きつけて・・!)
そう一人心の中で考えて、しばらくオレは練習にいつも以上に熱が入っていた。
「パワプロくん!」
今日のあおいちゃんはどこか上機嫌だ。
「あおいちゃん、どうしたの?」
「新入部員連れてきたわよ!」
「ホ、ホントに!?」
「うん!ほらっ!」
嬉しそうなあおいちゃんとは対照的にどこか不満げな二人がいた。
「・・何でオレたちが・・」
( ギロッ )
気のせいかあおいちゃんが一瞬凄く怖く見えた気がした。
「・・・一宮だ・・こ、これから一緒に甲子園目指して頑張ろう!」
「オ、オレは遊佐・・よ、よろしくな!」
「(どうやって連れてきたんだ・・・??)・・・ああ、よろしく、本当に助かるよ!
「わかればよろしい。」
まあ、なにはともあれこれで5人の選手が集まった。残るは4人だ!