私は、ゲームしながら寝落ちしてしまうという
日々を過ごしております・・・
残暑が厳しいある日の放課後
オレンジ色の日差しが体育館の窓から照り返し
眩しそうに夕日をよけるように
体育館裏手の日陰で
圭太と行成が佇んでいる。
「ある時は、暗黒街の囚人
またあるときは、スナイパー片手に追っ手へ照準を当てる必殺仕事人
そして、またあるときは、芸者ガール
その正体は・・・・・
てえっ!!!仮面サイダーファイズンだっ!!!」
圭太が変身ポーズを決める。
「おまえ、バカか?いい歳こいて
仮面サイダーじゃねえだろ!」
行成が呆れたように、言い捨てる。
「なんだよ、おれ、演劇部からスカウトされてんだよ。
運動部はヒマだから、文化祭だけにわか部員ってことで。
主役やるからやってくれって言われたんで
変身できるやつ!っていったら、こんな役もらった」
真剣に蹴りの型を練習する圭太。
「お前の変身願望は、保育所のときから
変わってねーな」
行成はつらかった保育所時代に思いを馳せ
戦友のような圭太をやさしく見つめる。
「ん?よく覚えてんなー。ゆっき~。
だって、おれ、ヒーローになりてーんだもん!
で、強くなって、好きな女の子を守りたい!
そう思うのはオレだけじゃないと思うぜ?」
「ま、な。そこはわかる。ヒーローには
だれだってなりてえよ。わかんねえのは
『芸者ガール』だよ。おまえ、女になりてーの?」
「え?だってさ、女子になってみたら
女子の心がわかるかも?じゃん?
おれ、男の中の男だからさ、女子のこと
ぜーんぜんわかんねーんだよね」
無邪気に首をかしげる圭太。
「オレ、時々お前のことがものすごく
羨ましくなる・・・。どうしてこう、バカ単純な
モノの発想ができるんだろうね?」
「んーーーー。そう言われてもなぁ・・・
生まれつきだからなーーー」
「バカにつける薬ねえって、太古の昔から
言うらしいからな」
「そそ、オレ、薬とかいらねーし!」
「薬の方が、びっくりしそうだよな」
じゃれながら談笑する二人の方に、
コロコロ転がってきた
サッカーボールを蹴り上げる行成。
すると、校舎の方から息せき切らして
走ってきた永斗の姿に気づくと、圭太と行成は
向き直った。
「どした?永斗。なんかヤバイって顔して。」
「はぁはぁ・・・・り、りーさが・・・・」
「え?李衣紗がなんだって?」
「$%&’()$%&’(’()」
「わっかんねーよ!てめえ、ちゃんとしゃべりやがれ!」
業を煮やした圭太が、永斗の胸ぐらをつかんで揺らす。
「りいさ、か、階段から落ちて、気絶して
今、救急車で運ばれた」
「!!!!!!!」
すぐに飛び出しそうな圭太の腕を、行成が咄嗟につかみ
永斗にも合図しながら叫んだ。
「おい!落ち着け!どこの病院かわかんねーのに
つっ走ってどうすんだよ!永斗、情報は?」
飛び出しそうな圭太の前に立ちふさがり、圭太の肩を抑えながら
息を整えてしゃべり始める永斗。
「すぐに連絡してもらうように、凛々子さんに頼んである。
救急車に一緒にのったの凛々子さんだから」
「おまえ、その場にいたの?」
行成が、冷静な質問を投げかける。
「ああ、教科書忘れて教室に取りに戻ろうとしたときに
上からなんかおっこってきたから、びっくりしてそっちみたら
女の子だったから、近づいていったら李衣紗だった。
そしたら、たまたま職員室に打ち合わせで呼ばれてた
凛々子さんがいて、咄嗟に応急処置してくれた。
で、近くにいたやつが救急車呼んで」
永斗の説明を理解した行成が仕切る。
「わかった。じゃ、タクシー呼んでおこう。
すぐに移動できるように。荷物まとめて
校門前に集合。いいな?おい!圭太!口開けてんじゃねえよ!
すぐに荷物もってこい!わかったか?」
放心状態の圭太に喝を入れながら、3人は各々荷物を取りに
部室や教室に戻り、校門前に集合した。
すると間もなく、永斗の携帯に凛々子から連絡が入る。
「・・・・・石切総合病院?・・・知らねえけど
タクシーの運転手さんに言えばわかるだろ。
おい、乗るぞ」
3人は急いで待たせていたタクシーに乗り込み
病院へと向かった。
大きいモニターでするゲームは迫力があっていいですね。
そんな迫力のなか、なにか気持ちがよくなったのか
爆睡してしまう自分て・・・
さあ、秋の連休に向けて
楽しい計画でも立てましょうか