桜の咲く頃   作:coltysolty

14 / 41
李衣紗のけがは事故か事件か


失意のどん底

とりあえず李衣紗の意識が戻った。

一同は安心して、李衣紗の経過を見守った。

 

一方、日南田は失意のどん底にいた。

 

「俺の、軽率な行為で、怒らせちまった・・・

もう、どうしたらよいかわからない。

 

真凛音が人より傷つきやすいのはわかってたけど

こんなに怒るなんて・・・

 

おれ、結構打たれ強いけど、今回はちょっと

立ち直れないかも・・・」

 

話を聞いていた璃乃は、あきれたようにつぶやいた。

 

「あんたが、立ち直れないなんて

よっぽどだね。

 

なに馬鹿な事やったの?」

 

「ん・・・。やつのブログ読んでたんだけど

言ってなかったんだよ。小学生だろ?

別にいちいち言わなくても大丈夫かなって思って」

 

日南田のいつもの明るい表情とは打って変わって

苦悩に満ちた表情に、璃乃も同情を示す。

 

「ブログ見ただけで、怒るの?」

 

「うん・・・真凛音さ

ゲームの達人だろ?大会でも優勝したことあって

 

それで攻略法とかそういうのをアップしてたんだよ。

ゆっきーがブログ設置してやって

それに書き込んでたんだよ」

 

「あんた、行成から聞いてたんじゃないの?」

 

「ああ、ブログ設置してやったってのは

聞いてたけど、俺は匿名垢でフォローしてたんだよ。

だから、真凛音は俺がフォローしてたのは

知らなかったんだよ。」

 

「なるほどね」

 

「それで、コメントとかも入れてたんだけど

すげーなとか、●●はどうやって攻略したんだ?とか

 

それに丁寧に答えてくれたり、仲良くなったんだけど

あることで、俺がフォロワーだってわかってから

 

なんで、黙ってたんだ!おまえ、知ってて

コメとか入れやがって、俺のこと馬鹿にしてただろ!

小学生だと思って、なめてただろ!

 

って、激高しちゃってさ・・・・」

 

「まあ、黙ってたらちょっとあれ?って

思うけど、別に罵倒したりとかしてたわけじゃ

ないんでしょ」

 

「するわけないだろ。ほんと、ゲームすげえから

すげえなって言ってただけで。

 

てか、自分晒してのほうが、賞賛するのハズいから

他人のフリして褒めてたんだよ」

 

「まあ、まりおっちは生真面目な子だからねぇ・・・

バカにされたのかと思ったんだろうね。」

 

「そうなんだよ・・・いくら違うって言っても

もう聞く耳持ってくれなくて

フォローからはずす、俺もブログ止めるって・・・

 

だから、フォロー外すのもいいし、俺のことガチでシカトしても

いいけど、ブログはやめないでくれ。お前のブログ

楽しみにしてる人もいるんだから

 

って懇願した」

 

「んーーー・・・ほとぼりが冷めるまで

放っておいたほうがいいんじゃないの?」

 

「まあ、そうなんだけど

俺は嫌われてもいいんだけど

 

あいつのブログを楽しみにしてるこどもとかも

いるわけで・・・・

 

そういうのを踏みにじるってのは

不本意だからさ・・・・

 

ほんと、俺、自己嫌悪」

 

「まあ、私からも言ってみるけどね。

あの子頑固だからなぁ・・・」

 

「ん・・・そのまじめさがゲームの達人を

作っていると言っても過言ではないからな・・・

ストイックなんだよ。そこが、すごいんだよな」

 

「ま、とりあえず一旦忘れて、バスケの練習に

励みなよ。いつかわかってくれるかもしれないし」

 

「ああ・・・そう願いたいけど

行成に気を遣わせるのもなって思って・・・」

 

「あんたも、ほんと優しいよね。」

 

「そんなことねぇけどさ・・・

 

あれ?着信だ。・・・・え?!!!」

 

「どうしたの?」

 

「李衣紗がケガしたらしい」

 

「え???どこの病院?」

 

「大丈夫だって書いてあるけど、

コールしてみるわ」

 

失意のどん底に落ち込んでいた日南田だったが

友人の危機に速攻対応しようとしていた。

 

 




人間の心は難しいですね。
一生の課題だ・・・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。