桜の咲く頃   作:coltysolty

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大切な人のために献身する意味は・・・


凛々子の想い

凛々子が自分を犠牲にしてまで

なぜこうも献身するのか。

 

凛々子には想いがあった。

自分を救ってくれた、亡き婚約者はもちろん

これまで支えてくれた人たち

立ち直るきっかけをくれた人たち

 

いろいろな出会いの中で

考えされられることがあった。

 

これらの人たちと出会うまでは

世の中に背を向けて生きていた。

また、なぜ自分だけがこんな困難な状況に

おかれなければいけないのか。

 

世を恨み、人々には反発心の塊だった。

 

ところがあるスポーツイベントで

凛々子がボランティア参加をしたときに

出会った女性は、凛々子の母ぐらいの

年齢だったろうか。

 

南米の人々と西語で会話をしていたので

はじめは日系人か帰国子女なのかと思っていた。

 

じっと見つめていると

「あら、こちらにどうぞ!席が空いているわよ」

 

と、日本語で声をかけられた。

「あ、ありがとうございます。

私はボランティアスタッフなので、このあたりを

巡回しています」

 

それから、会話がはずみ、女性は

日系人でも外国在住でもなく、30代後半から

独学で西語を勉強したのだそうだ。

 

外国には住んだことも訪れたこともほとんどなかったが

地域のボランティアで災害時やイベントで

外国人とやりとりをする中で、会話しながら

言語を覚えていったそうだ。

 

40代半ばから中国語も覚え

外国人が訪れるイベントなどでは重宝されるため

契約での仕事も請け負っているらしい。

 

世界各国の人たちと話していると

いろんな考えがあり、おもしろいから

言語を学んでいるのだと。

 

その言葉に触発され

凛々子も殻に閉じこもっていた自分を顧み

鎧を脱ぎ捨て、自身を鍛えるために

一歩を踏み出そうと決意した。

 

自分の得意なものはなにか・・・

 

そうだ。

パソコンはずっと趣味でやっていた。

自分で部品を買い集め、組み立てたこともある。

自己流ではあるが、プログラミング経験もあり

ネットワークも設定できる

 

これを売りにしたらどうか?

 

SNSのプロフィールでそれらを表示したところ

遠方の知り合いから、アプリの使い方を教える講師を

してみないか?と声をかけられた。

 

そこから、凛々子の奮闘がはじまった。

まずはアプリを自分のPCにインストールし

徹底的に使い方をマスターし

 

どのような方向から攻めていくか。

どう興味をもたせるか。

話の流れはどう持っていくか。

 

自分でプロセスを考え、構成を組み立てて

講義のシュミレーションを何度も行った。

 

努力の結果が反映され

あちこちから、講師を依頼され

企業の契約講師として、登録するチャンスも与えられた。

 

婚約者の死後はいったんやる気を失い

絶望の淵に追いやられたが

 

日南田の母の助けもあり

ふたたび、教壇に立つことを引き受けた。

 

今は、子供たちと接することで

傷ついた心が、みるみる癒され、さらに強くなっていくのが

自分でもわかった。

 

育っている心は本当に強い。

繊細だが、育とうとする力がみなぎっている。

 

そのエネルギーに助けられ

自分の心にも強さをもらった凛々子だった。

 

ありがとう

 

その一心で子供たちのためになりたい

 

今まで助けてくれた人々

チャンスをくれた人々

目を覚まさせてくれた人々へ

恩返しがしたい

 

自分が生き生きと楽しく生きることが

彼らへの御礼になるのだと

 

そう信じて立ち上がることにした。

 

 

 

 

 

李衣紗たちの身にふりかかる災難は、

自分の手で阻止してあげたい。

かれらが不幸になるのは

決して許さない

 

 

そう強く決意した凛々子は

一部の隙も見逃さないという勢いで

事件の解明に調査を開始するのであった。

 

 

 




愛ですね。

我をおいておいても
相手を思うのが

愛なんですよね。
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