桜の咲く頃   作:coltysolty

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もう大変ですね・・・
学生達や親たちも落ち着かないでしょうね・・・

学校関係者
医療関係者の皆様

また今回の騒動で影響を受けている皆様

本当にお疲れ様です・・・


いつもと違う春

「なあ、いきなり学校休みとかって言われて

やることねーんだけど」

 

日南田は寝ころんで

ポテトを頬張りながらつぶやいた。

 

「しょうがねえだろ。どこもかしこも

閉鎖ってんだから、遊びにもいけねーし

 

おれだってもう受験勉強してろしてろ

って飽き飽きしたから、お前の所に

こうやって転がり込んできたんだから

 

友達ん家で勉強してるって言えば親も

安心だろ」

 

永斗は姿勢を正して、化学記号をノートに写しながら

日南田の方は見ずにつぶやいた。

 

「なあ、圭太なにしてんだろうな・・・

ぜんぜん会ってねえや。」

 

日南田がそうつぶやくと

眼鏡をかけなおしながら永斗が答えた。

 

「ああ、圭太なあ、いよいよ黒帯もらったらしくて

大会出場目白押し。後輩の指導まで

まかされてるらしいぜ」

 

「あいつなぁ・・・前途楽勝だよな。

体育大っていう目標がちゃんとしてるから

達成へと着々と道を進めてて。

 

男ながら惚れるぜ」

 

日南田は指に着いた塩をなめて、テーブルにこすりつけた。

 

「おいっ!きったねーな!自分の家だかからって

そういうことしてんじゃねえよ。ほら、ティッシュ!」

 

テーブル上にあったティッシュを永斗は日南田に向けて

放り投げた。

 

「ゆっきーも試合だしさぁ。お前しか

相手にしてくれねえんだもんな。」

 

日南田が口を尖らせてつぶやく。

 

「まあ、お前は数学系で俺も理系だから

同じ大学行けたらラッキーってことだし。

 

親たちも、あの子たちは同じところ目指してるしねー

なんて安心してるからな。この状況

ベストだろ。大人的には」

 

 

そんな会話をしていると突然ブルブルと日南田の携帯が

反応した。

 

「あ。李依紗だ。ん?お!

差し入れ持ってきてくれるってよ」

 

「おーーーーー理系志望勢ぞろいだな。」

 

日南田と永斗はそろそろ一息つきたいと

思っていた時に、タイミングよく李依紗から

連絡が入った。

 

数分して李依紗が日南田の家に到着した。

 

「ナガティーーーーー!ヒナティー!」

 

久々の再会を喜び、無邪気に二人に抱き着く李依紗。

 

「会いたかったーーーーー!もう

ずっと家にこもってて、おかしくなりそうだった!

二人が一緒に勉強してるって情報入ったから

お菓子届ける!っていったら、親も

喜んで、そうしなさい!って

 

はい。ドーナツつくったから、食べて!

コーヒーも持ってきたよ」

 

李依紗の笑顔に溶けそうになる男子二人。

 

「もー、われらの天使ちゃん。

ほんと、ありがとなーーーー」

 

永斗が李依紗の頭をなでる。

 

「おいっ!なれなれしく触るでない!

われらの女神だぞ。てか、圭太に怒られるし」

 

日南田が気を使ってそんなことを言うと

 

「え?圭太なんて知らないよ。

ぜんぜん連絡してないし。

 

私のことなんか忘れちゃったんだよ!」

 

日南田と永斗は顔を見合わせる。

 

「あいつなぁ。まっすぐだからさ

一つのことしかできねぇんだよ。

今は、大会出場と後輩の指導で

余裕がねぇんだ。時間ができたら

きっと連絡してくるよ」

 

日南田はなぜか圭太をかばった。

 

李依紗は潤んだ瞳で日南田を見つめた。

その瞳があまりに美しすぎて

思わず日南田は李依紗を抱きしめてしまいそうになる。

 

察知した永斗が

 

「お、おれはお邪魔かなーーーー」

 

と茶化す。

 

「え?ナガティいてよ。

私日南田も大好きだけど、ナガティも楽しいから

スキ!」

 

まぶしい笑顔が、日南田と永斗を照らすかのように

一瞬男子二人が息をのむ。

 

「はいはい、日南田が大好きで、オレはただの

スキ、なんだよな。やっぱ、おれ、邪魔」

 

永斗がちょっとふてくされたフリをしながら

おちゃらけた。

 

「おい、永斗、おれが李依紗に襲いかからないように

お前はここにいなくちゃ、だ」

 

日南田がそう言うと

 

「えーーー!日南田おもしろーい!

とにかく、三人で楽しく勉強しよ!その前に

休憩して、お茶のんで、ゆっくりするの。」

 

李依紗の提案に反対するものはなく

3人でしばし談笑していた。

 

 

その頃、凛々子は学生達のことを心配し

情報収集に時間を費やしていた。

 

「あ。ケアマネからだ。はいはい

あまり無理しませんよ。とりあえず返信しておこ」

 

月に一度、検査のために病院に通わなければいけない

凛々子の世話をするケアマネとの連絡用に

文字メッセージのやりとりをしていた。

 

「もー。はいはい。心配してくれるのは

ありがたいけど、これこれするな、とか

おまえはこーだからとか、説教っぽいもの言いだな。」

 

ケアマネの中山は、元アスリートだったこともあり

なにかと厳しく凛々子のリハビリに助言を呈していた。

 

(まず。凛々子さんは、世話好きなのはいいけど

子供たちのことより、まず自分のことを考えること。

 

結局君が体調悪くなったら、子供たちに迷惑が

かかるんだからね。調子がよいからといって

へらへらしすぎ。

 

しかも、子供っていっても幼稚園とか小学生じゃ

ないんだから。もう、りっぱに自立できる年頃

なんだからね。見守る体でいいんだよ。

 

こまったら助けてあげればいいぐらいで、

あまり首突っ込まないの。

 

今度のリハビリプログラム、送っておくから

ちゃんと読んで、頭に入れておくこと。

 

終わったら、レポート出してもらうからね)

 

「これって、ケアマネっていうより

プロスポーツのコーチかなんかじゃん!

 

まあ、憎めないというか、一生懸命さには

心打たれるけどね・・・・」

 

凛々子は中山へ特別な感情を持っているということを

まだ自覚できないでいた。

 

 

 

 

 




まいりましたねー

こんな状況になりまして
いつもと違う環境が突如と訪れ

戸惑っている皆様も多いかと思われます。


しかしながら災害もそうですけど
いつなんどきどんなことが起こるかわからないので

常に「覚悟」という心構えは
必要なのかもしれません。
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