桜の咲く頃   作:coltysolty

27 / 41
こんなご時世ですが
皆さまどうぞご自愛ください。


侵入者

「え?なんだって?」

 

日南田は立ち上がって叫んだ。

 

「びっくりするから、そんな大きな声ださないでよ」

 

李衣紗が困ったように日南田をたしなめた。

 

「大きな声もでるだろ。もっとちゃんと詳しく話せ」

 

興奮気味に日南田は李衣紗に詰め寄った。

 

「だからね・・・オンゲで知り合ってやりとりしてた

人からストーカーされてるみたい。

 

最初はだれかと勘違いしてるのかなって

思ったみたいなんだけど、どうも話がおかしくて。

 

そしたら別の子にも同じようなことしてたらしくて」

 

「おい、それやべーだろ。警察に言えよ警察に!」

 

日南田は内心心臓がバクバクで他人事ながら、李衣紗にまで

被害が及んだらどうしたらよいかと勝手に先のことを想定して

焦っていた。

 

「ん・・・いちおう、スクショとかは取ってるみたいなんだけど

直接の被害がないと警察は動かないんだって。

 

だから、とりあえずブロックしたりとか

スルーとかで対処するしかないみたいで」

 

「おまえはやられてねーだろーな。てか、おまえのID晒したの?」

 

「うん・・・私も、ちゃーたのフレンド登録はしてるけど

絡んでないから、わからないと思う。」

 

「おいt!!!!じゃ、間接的にはつながってんだろ!!」

 

「あ、まあそうだけど・・・でも、私はもうやめてもいいし

そんなにやってないけど、ちゃーたが心配で・・・」

 

「おまえ、自分のいとこがしんぱいで、そこにいるって

どんだけお人よしだよ!!てか、ちゃーたも全削しろ、まじで」

 

一旦熱くなると、ときどきわけのわからないことを

言い出す日南田の性格をわかって李衣紗も、躊躇しながら

フォローしはじめる。

 

「日南田ん、ありがとねー。心配してくれて。

そもそもそのゲーム、私がちゃーたを誘ったの。

よくわからないし、教えてもらいながら、レベルあげてったから

ちゃーたの方が被害者なの」

 

 

「とりあえず、おれもそこ入るから、お前たちのID教えろ」

 

「あんまり刺激しない方がよくない?」

 

「おまえ、のんきなこといってんじゃねえよ。

てか、俺もバカじゃねえ、なんもしねーからとりあえず

覗きにいくんだよ。そんで、証拠を全部とっててやるから」

 

「ありがと、日南田ん。ねえ、圭太には言わないでね。

心配するから」

 

「わかってるってーーーー!!!!

あいつは、俺より熱いしバカだから、ちゃーたの頭

ぶんなぐりに行っちゃうから、言わねーよ。

かえって、物事めんどくなるからな」

 

ふっ、と、圭太と日南田の猪突猛進している姿を思い浮かべて

李衣紗は笑った。

 

「りぃちゃん、余裕だね!!!もう、ほんと

やヴぁいから!そういうの!」

 

「だね・・・。でもさ、そうやって心配してくれる

友達がいるって、私幸せ。ありがと。」

 

「いやぁ・・・・病原菌が世の中を蝕んでると思ったら

腐ってるやつらがそうやって、純粋培養を

攻撃してくるって許せねぇな」

 

「ほんとにね。みんなで楽しく過ごしたいのにね。

かわいそうな人たち」

 

「おい、同情してるヒマはねぇ。家戻って、ID送れな?

なんかあったらすぐ電話すること。文字メッセージとかだと

たるいから、電話な、電話。何時でもいいから。オレは」

 

「うん。ありがとー、ほんとにありがと」

 

 

 

ちょっとしたトラブルに見舞われた李衣紗と

いとこのちゃーた。日南田は良案を持って、二人を

助け出せるのだろうか。

 

 




今年はとんでもない年ですね・・・
コロナに大雨に・・・

人間パワーを信じて
助け合って進んでいきたいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。