ラブライブリスタートシリーズ エンジェルパーティータイム   作:しゅみタロス

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第10話 スカーレット・ナイト・ムーン

浦の星 屋上にて

 

ダイヤ「左サイド、もっとポージング意識して」

果南「センターもっと粘り強く、歌もバランスを崩さない」

 

大会に向けて練習に励むメンバー、陸はその様子をカメラに収める。

気が付けばビデオカメラのバッテリーがすり減っていた、2時間続けて撮影したのもあるだろう。

陸は鞄の中に銃のようにバッテリーを落とし、新しいバッテリーをリロードする。思えば結成当時は少ない人数で最低限の練習しか出来なかったこの部活も気が付けば仲間が増えてやれることが増えたのも全ては皆が信じてくれた。

これが一番大きいかもしれない。

それに何と言っても凄いのは3年生だ。

初期のスクールアイドルメンバーだけあって体力、美貌、ダンスも完璧だ。

フォーメーションも出来てきたのだが一つだけ問題もあったりする。

 

ルビィ「ピギィ!!」

ダイヤ「ルビィ!!」

 

突然肝心な部分ステップを踏み違えて転んでしまったルビィ。

ダイヤがすぐに駆け寄る。

 

ダイヤ「ルビィ、大丈夫ですか?」

ルビィ「ごめんね、でも大丈夫だよ。ははは……」

 

すると近くにいたジュンヤは救急箱を手にルビィに声をかける。

 

ジュンヤ「うまくできてたのに残念だったね、でも気にすること無いよ。失敗は誰でもあるから」

ルビィ「ジュンヤさん、皆、本当にごめんなさい」

陸「本当に大丈夫なのか、大会近いんだろう」

千歌「きっと、何とかなるよ。絶対!!」

陸「信じるほかないな、期待してる」

 

陸はそう言いつつ、ドクペの缶を開封した。

 

その後 集の家では

 

カタカタカタカタカタカタカタカタ

 

集「黒猫団の布教のおかげで千歌達に一定のファンがついて来ている。この波ならさらに大きくできるよう素晴らしい動画を完成させてより多くの人に、頑張らなくては」

 

今日撮影した動画の編集が行われていた。

 

黒猫団スタジオ リビング

陸「なあ、仁乃介。お前が作ったトレーニング表、ルビィにはちょっと向いてないんじゃないか?」

仁乃介「やらせてみて俺もそう思った。ちょっと荷が重すぎたかなって」

ジュンヤ「ダンスパートを担当してる僕から見ると確かにちょっと辛そうには見えるね、とは言っても急な路線変更はチームの演技バランスを崩す事にもつながるから」

 

陸は紅茶を啜りながらジュンヤにある事を提案する。

 

陸「練習後にジュンヤの所有してる音楽室で躓く演技を改善できるように指導したらいいんじゃないか?」

ジュンヤ「的確に問題点の克服をするなら何が悪いのかを探るって言うしね。その役割、僕が引き受けよう。後でダイヤ先輩にも相談しておく」

 

その後 音楽室

 

ジュンヤ「成程、つまりルビィちゃんはダンス終盤の演技の足踏みが痛いという事か」

ダイヤ「それならそうなんで言わなかったんですか?」

ルビィ「ポジション変えられる様な事したら皆に迷惑かもしれないっと思って……」

ジュンヤ「事情は分かった、でも我慢や黙ってる事は良くない。思ってる事があるなら素直に言えば僕もそれなりの対応をするから」

ルビィ「本当にごめんなさい」

ダイヤ「良いんですよ、正直に言ってくだされば。私もきつく当たりすぎた様ですし」

ジュンヤ「それじゃあ、後は僕に任せて。ダンスフォーメーションを負担の無い形で再編集するから」

ダイヤ「相談して良かったですわ、おかげで可愛い妹を助ける事が出来ましたし」

ルビィ「……」

 

無言で顔を赤くしジュンヤの向かった方をじっと見つめている。その様子にダイヤは微笑ましいと感じていた。

 

一方陸は……

 

板前寿司 火流院

 

陸「アジと炙りサーモン、後しめサバを」

仁乃介「いっつもそれだな、もっと良いの頼めばいいのに?」

陸「ウニとかイクラよりかはこういうのが良い。飾らないのも俺の流儀だ」

 

寿司屋で暇をつぶしていた。

 

ジュンヤが部屋で作業を始めてしばらく経った頃

 

ジュンヤ「難しいステップや腕の動きは極力抑えた。後は音楽に合わせたフィナーレパートを形を変えずに色々動きを分かりやすく……」

 

ジュンヤがパソコンに向かって二時間、それなりに改善した内容だが後はメンバーやルビィ次第、ジュンヤも出来る限りの最善を尽くそうとの今夜は徹夜作業を決め込んでいた。

メガネを外して目薬を両目に垂らすと10秒間何も考えずに目を閉じた。

 

目を開いて作業を始めようとメガネをかける。

 

ジュンヤ「よし、もうひと踏ん張りだ」

 

すると自室をを叩く音がジュンヤの耳に入る。ジュンヤはメガネを外して扉を開けた。

 

ガチャッ

 

ルビィ「すみません、取込み中でしたか?」

ジュンヤ「ルビィちゃん、こんな時間までずっと僕の家に?」

 

時計を見れば夜の7時、本来なら家族が心配する時間帯なのだが……

 

ルビィ「ちょっと、一息つきませんか?」

ジュンヤ「ん?」

 

ジュンヤはルビィについていくとそこには……

 

ダイヤ「待っていましたわ」

 

リビングにはエプロン姿のダイヤと机の上にはカルボナーラとサラダが用意されていた。

 

ダイヤ「ジュンヤさんのキッチンを貸していただきましたお口に合えば嬉しいですが……」

ルビィ「ジュンヤさんの為に頑張って作りました、とは言ってもサラダだけしか出来なかったけど……」

ジュンヤ「それじゃあ、頂こうかな?」

 

ジュンヤは冷蔵庫から一つの瓶を取り出す。

 

ルビィ「それは……」

ジュンヤ「スカーレット・ナイト・ムーン、パスタを食べるときに一緒に飲んでるブドウの炭酸飲料、一緒に飲もうと思ってたんだ」

 

3人は席に着くとグラスにスカーレット・ナイト・ムーンを注ぐとグラスを交えた。

ジュンヤはカルボナーラを口にすると嬉しそうな顔で感想を述べる。

 

ジュンヤ「僕とは違う、良い個性のカルボナーラだ。凄く美味しいし病みつきになりそうだ」

ダイヤ「ありがとうございます、作って良かったですわ♪」

 

そしてジュンヤはカルボナーラの横のシーザーサラダを見る。

 

ルビィ「ごめんなさい、うまく切れなくて見た目が……」

ジュンヤ「そんな事無いよ、問題は見た目より味だよ」

 

サラダを口にする。ルビィの心拍数は振り切れていた。

 

ジュンヤ「ルビィちゃんの愛を感じる、頑張って作ったんだね。美味しいよ」

 

ルビィ「ピ、ピギィィィィィィィィィ!!」

 

ジュンヤ「ちょ、ルビィちゃん、大丈夫かい?」

 

ダイヤ「あらあら、ちょっとジュンヤさんのスパイスが強すぎたかもしれないですわ♪」

 

意味深な笑みを浮かべるダイヤは心の中で一つの言葉を綴るのだった。

 

ダイヤ(ジュンヤさんならきっとルビィを大事にしてくれる、ジュンヤさんが私の義弟になるのはいつか……楽しみですわ♪)

 

そしてルビィは顔を赤くしてショートした後はジュンヤの手でソファーに移されるのだった。

 




しゅみタロス「次回は曜ちゃんのメイン回です。どうもありがとうございました。」
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