ラブライブリスタートシリーズ エンジェルパーティータイム 作:しゅみタロス
千歌「作者はゲームより執筆を優先してほしいよね」
作者「もっともです」(;^_^A
10月に入り、一気に寒くなると同時に一年も半分が終わってしまった。
葉が色付く中であの今日のメンバーは集の実家であり、竜太郎と巧の居候先である酒蔵 月下を訪れていた。
陸「今年も良い甘酒だな」
赤い茶碗に注がれた甘酒を嗜む。
千歌「ちょっと熱いね、でも凄く甘い」
巧「そりゃよかった、ただここ三日俺は甘酒の配布で撮影は出来ないからその詫びも兼ねてジャンジャン飲んでくれ」
善子「こっちもバイトでしばらく巧君と一緒に仕事するからよろしくね」
果南「そういう割には何か飲んでるだけに見えるんだけど……」
アラタ「寧ろこのバイトの理由も甘酒の飲み放題の気も……」
善子「ちょっとぉ?!私をそんな偏見で見ないでよぉ!!」
剣崎「まあ、そういう俺たちも本日で甘酒6杯目なんだけどね」
果南「私が言える立場じゃなかった……」
アラタ「好きなだけ頂けるなら頂いてもいいと思うよ」
陸「でもこの後の撮影も胃袋に余裕持っとかないとキツくなるからな」
千歌「そもそも今日の撮影って何で私たち居るの?」
剣崎「鞠莉ちゃんとの打ち合わせの時に4人までなら連れてきていいと言われてさ」
陸「その話を聞いて俺が少々強引な手でその枠を手に入れたのさ」
千歌「陸君って何でもねじ込むタイプだよね」
果南「私は鞠莉から連絡を受けてアラタ君を誘ったのよ」
アラタ「特に予定も無かったし美味しい物を食べられるならそれでいいですし」
巧「それで、肝心の鞠莉の自宅ってのは?住所も教えてもらってるんだろ?」
剣崎「住所を元にマップを検索したんだけど……」
陸「剣崎、どうかしたか?」
剣崎「ホンドニイッデイイノカ ワカラナイ キョウレツナバショダッタ……」
メンバー「えっ……」
甘酒を飲み終えた5人は鞠莉の待つ自宅へと向かった。
移動こそそんなに時間はかからなかったが指定された場所に着いたと同時にスマホの音声案内が終了する。
その場所を見上げれば……
アラタ「冗談じゃないよね……」
果南「そう、ここが正真正銘の鞠莉の自宅よ」
陸「どう見てもホテルじゃねーか!!」
千歌「学校の理事長がまさかホテルまで所有とか……」
剣崎「オハラケハ ナニモノナンダ……」
果南「一応は撮影の許可も撮ってるんだし気にすること無いと思うけど」
陸「高校生が入るには敷居が高すぎる……」
アラタ「とりあえず中に入って撮影始めよう。こんな経験無いんだからさ」
5人は重い足を動かしホテルへと入って行った。
鞠莉「チャオ~♡ホテルオハラへようこそ!!」
陸「これ自宅って言っていいのか?」
鞠莉「細かい事は気にしないの。左のスイーツ店で例の物を用意してくるからついて来て」
アラタ「オープニングはこれでいいね」
剣崎「早速本題だけどうまく出来るか不安になってきた……」
そして動画の本題に入る。
アラタ「それじゃあ、カンペ提示するからその通りで。カメラは手で固定するから目線を意識して」
剣崎「了解」
陸がカンペでセリフを指示する。
剣崎「それでは、今日はここ、ホテルオハラで来週からお客さんに提供する新作スイーツを頂きたいと思います」
鞠莉「決して損はさせないバリューの新作スイーツをレビューします。剣崎さんにファンタスティックでシャイニーな感想を是非聞きたいです♪」
果南(明らかに剣崎君緊張してるわね。対して鞠莉はカメラを気にせず寧ろ大きくアピールしてる。剣崎君はこの差をどう埋めてくるのかしら?)
剣崎「では、限定スイーツをお願いします」
剣崎の前に運ばれてきたのは何層にも重なったスイーツだった。
鞠莉「秋限定のマロンクリームのアーモンドミルフィーユとメープルストレートティーセットです」
陸「……」ギュルルルッ!!
千歌(ああ~陸君食べたがってるね……)
アラタ ヒソヒソ「後で人数分用意してあるから今は耐えろ」
陸はお腹を押さえて耐える事にした。
剣崎「それじゃあ、頂きます」
剣崎はミルフィーユにフォークをさして二つに割って口にした。
剣崎「マロンクリームの自然な甘さ、生地はサクサクでアーモンドの香ばしい香りが実に惹かれる」
メープルストレートティーを一口飲む。
剣崎「ミルフィーユの甘さとメープルの紅茶はどちらも主張せず、それぞれの良さを感じさせる。ミルフィーユの味をより引き立てているいい組み合わせだ」
鞠莉「喜んでもらえて良かったわ、メープルストレートティーはいくらでも飲めますからぜひ声をかけてください」
剣崎「それじゃあ、この秋のティーセット。お値段はいくらでしょうか?」
鞠莉「こちらはなんと1100円で提供します。是非遊びに来てくださいね。シャイニー☆」
剣崎「以上、ホテルオハラからお送りしました」
アラタはカメラを止めてSDカードを手帳型ケースにしまう。
アラタ「剣崎君、お疲れ様」
剣崎「食レポ初だから大変だった」
陸「あ……ああ……」魂抜けてる
剣崎「鞠莉ちゃん、そろそろ陸が限界だからさっきの奴頼む」
鞠莉「任せて☆」
その後陸はホテルオハラに通い詰めとなり、常連になった。
しゅみタロス「次回でコンビ撮影編ラストです。どうもありがとうございました」