ラブライブリスタートシリーズ エンジェルパーティータイム 作:しゅみタロス
12月 冬休み
コンビニ モーソン前
陸「……」ジュルルルルッ!!
唐揚げと山のように袋に入った肉まん。
仲間の買い物を終えた陸はタピオカミルクティーを啜りつつスマホを見る。
陸「千歌たち、優勝したんだ……あの大舞台で……」
今年のラブライブはセイントスノーを破り、アクアが優勝した。
望んでいた勝利を手にしてそれ以降廃校阻止も決定したほど入学希望者も多く増えた。
陸は当然今も舞い上がっており、何かとニヤニヤしていた。
陸「さて‥‥‥」
タピオカミルクティーのカップを捨てると陸はエコバッグを抱えてその場を後にした。
黒猫団スタジオ ジュンヤの家
陸「ただいまー」
カガリ「お帰り、カスタードまん買ってきた?」
陸「言われたのはちゃんと買ってきた」
陸はつゆだくのおでんの箱を開けて割りばしを割る。
竜太郎「いやー寒いなー、ホリガナココアが染みるぜー」
アラタ「カップスープはコーンクリームだな」
剣崎「俺の頼んだエビクリームスープもバッチリだ」
アラタ・剣崎「そしてお決まりのこんがりトースト!!」チーン
アラタ「焼けたみたいだ、早く作ろう」
剣崎「先にお湯入れるぞ」
仁乃介「集、しらたき貰っていいか」
集「それならゴボウ巻きをこちらにくれるか?」
ジュンヤ「仲が良さそうで何よりだね」
ジュンヤはがんもどきを齧るとおでんのつゆを少し飲む。
巧「やっぱこれだなあ」
陸「巧が持ち込んだ甘酒まだあったのか?」
ジュンヤ「スタジオにビン入りの甘酒3本持ち込んだからね。僕もよく飲んでる」
仁乃介「後で一杯もらうか、身体に良いしさ」
集「それにしても、こっちも甘い汁をいくらでも啜れる。アクアが優勝して以降、ツイッターやアクアの活動記録のアクセス数が15万を超えた。今年のフォロワーランキングも上位独占の最高潮だ」
カガリ「悔いを残さない、良いライブだったよね♪」
ジュンヤ「因みに優勝パーティーはクリスマスに行う予定だ。腕によりをかけるから期待しててほしい」
陸「ああ、ごめん。クリスマスの予定の事なんだけど……」
アラタ「何か不都合でも?」
陸は一瞬口ごもるが勇気をもって口を開いた。
陸「クリスマスさ……千歌の家に一晩世話になる事になったんだ」
ピシャアッ!!
メンバーに電撃が走り、余りにも信じられない顔で周りが静まり返った。そして……
アラタ「ど、どど、どういう事!!」
カガリ「それってつまりは千歌ちゃんと一つ屋根の下!!」
竜太郎「いくら何でもそんな甘い話あるのかよ!!」ガクガクガクガク!!
胸ぐらをつかんで陸を振り回す竜太郎。
陸「おおおお、落ち着け竜太郎、あばばばば!!」
仁乃介「陸にとって一番幸せな事じゃないか」
集「ぼ、僕は何も聞かなかった。聞かなかったぞ」ヴヴヴヴヴヴッ!!
スマホのロック画面を連打する集。
ジュンヤ「皆、とうとう壊れ始めたみたいだ。どうしよう……」
恐らく今年のクリスマスで恵まれてるのは陸だとジュンヤは思うと陸にサムズアップした。
一方でアクアの方も……
皆「ニヤニヤニヤニヤニヤニヤ」
千歌「皆、そんなに微笑ましいのかな……」
果南「好きだったんでしょ、陸君の事」
千歌「確かに、好きだけど……陸君は違うみたいで……」
ダイヤ「ああいう男の子は恋愛意識を表に出そうとはしないんですよ」
善子「今宵、聖なる夜に一つの愛の儀式が……」
花丸「思いっきり身体で迫っても許されるから早くリア充降臨させるずら!!」
千歌「陸君に、身体で……」
梨子「破廉恥すぎるよ!!」
曜「出来れば、ある程度節度は守ってね」
鞠莉「凄く面白い事になりそうデスね~」
ルビィ「何か怖い物を感じるよ……」
千歌「とりあえず、陸君と私の家でクリスマスパーティーもする予定だから皆の言う黒猫団のパーティーは参加できないんだ。ごめんね、せっかく誘ってくれたのに」
果南「いいのよ、クリスマスを好きな人と過ごせる事ほど幸せなんてないんだから」
曜「陸君と幸せな時をゆっくり過ごして☆」
千歌「皆、ありがとう!!」
鞠莉「その代わり後日ジュンヤさんの家で紅茶を飲みながら何があったのか全部話してもらいますから」
果南「やめなさい」
千歌は皆に支えられつつ、陸との関係を深めようと決心するのだった。
そして翌日 ファッション専門店
ジュンヤ「千歌ちゃんの家に泊る以上、既存の服は新鮮さが無い」
仁乃介「そこで陸の為に新しい冬服を買う」
陸「あのさ、お金とかって……」
ジュンヤ「僕が出す、問題ない」
曜「陸君が来るのであれば服は新調する事、乙女の一つの鉄則」
鞠莉「千歌ちゃんの為に良い服を揃えてる店に話を通しておきました」
千歌「お金とかは……」
鞠莉「全部マリーが負担します、安心してチョイスしてね」
と言う訳でこの二人に連れられてお泊り前の服を選ぶことになりました。
皆下心丸見えだったのはさておき、陸と千歌は服を何着か購入して二人にお昼ご飯を奢ってもらいつつ下準備は終了した。
陸「よし」
荷物を纏めると陸は冷蔵庫からドクペを取り出して飲み干した。