ラブライブリスタートシリーズ エンジェルパーティータイム 作:しゅみタロス
梨子「今回は話が分かりやすいからいいと思うよ。」
集「3チーム無理矢理スポット当てたのが良くなかったらしいな。」
「たったの1週間で5人もそろえたのは見事ですわ」
生徒会室に呼ばれた5人は息を呑む。
いきなり呼び出しと言うパターンに薄々嫌な予感が脳裏に過っていた。
「マルたちは一体どんな理由で呼ばれたずら~」ガクガクブルブル
「花丸さん、特に悪い話ではないので冷静に」
とりあえず説教や問題と言う訳では無さそうだったので一安心。
そしてダイヤは本題を切り出す。少し頭を抱えつつ間を置いて……
「5人には少しある人の問題を解決してほしいんです」
「その人の名前は?」
「津島善子と言う一年生。ここの所不登校で沼津周辺を遊び歩いているとかで……」
「確かにそれは問題だね。それで私たちはその子を学校に来るように促せばいいの?」
「それが何故ルビィ達なんでしょうか?」
「善子さんは元々音楽が好きでアニソンやダンスの技量が良いんです。スクールアイドルにはうってつけの人材と考えていいと思います」
「ああ!!」
突如として何かに気づいたように花丸が声を出す。
「どうしたの!!急に!!」
「マルの幼馴染だったずら」
「ええっそれ今思い出したの!!」
「この学校にいるとは知らなかったずら」
「知らないのも当たり前ですわ。何せ入学式以降学校に来てないんですから」
「じゃあその善子ちゃんをスクールアイドルにすればいいんだね」
「厳密にはスクールアイドルを理由とした不登校の脱却ですが」
「でも今回ダイヤさんやけに積極的だけどどうして?」
「理由の詮索はともかくすぐに行動に移してください!!」
何かをはぐらかす様に5人を生徒会室に置いて出て行った。
その様子を見た梨子は何かを察しておりその後難しい顔をしていた。
土曜日
「……」
「梨子ちゃん何を考えてるの?」
「ご、ごめん、大したことじゃないから気にしないで。」
「とりあえず今は頼まれたことに集中しよう。ダイヤさんが渡してくれた写真と出没地点の地図があればそう時間はかからないよ」
「念のために黒猫団と情報を共有しておけば対処も早くなるけど伝える?」
「今のところは必要ないよ。出来る限り私たちがやらないと」
「とりあえずまずはサーティーセブンアイスクリームを尋ねてみようよ」
「ここから先は分かれて探した方が良いかもしれないね」
「それもそうだね。でもルビィちゃんは一人に出来ないね」
「マルが一緒にいるから任せるずら」
「花丸ちゃん、任せたよ」
5人はサーティーセブンアイスクリームの前で集合することを決めて分散した。
オカルト屋にコスプレ屋、ロックバンド専門店。待ち伏せや店内を見回ること1時間。
ロックバンド専門店にいたルビィと花丸は黒服の少女を見つける。
間違いなく津島善子本人だった。
「いた!!」
「突入ずら!!」
攻撃を仕掛ける二人に善子は感づいて逃げ出した。
「しまった、邪教からの追手だ!!」
二階の楽器コーナーから一階に逃亡を図るもどういう訳か階段で転んだ。
「ああ、ああああ……神よ……」
余りにもあっけない逃亡劇に引きつつ二人は善子を捕まえた。
「邪教の魔術師の犬よ、私を離せ!!」
「何言ってるの、善子ちゃん」
「善子ちゃんはこういうタイプずら」
「まさか、その喋り方はずら丸!!よりによって一番逃げたい相手に……ぐぬぬ」
「とりあえず話があるから私たちの所に」
「話なんか聞きたくない。それに私は善子じゃなくてヨハネ!!堕天使ヨハネよ!!」
「じゃあヨハネって呼んであげるから私たちの話に乗ってよ」
「嫌だ嫌だ嫌だ~!!」
「どうする?」
「このままだと平行線だし無理矢理にでも連れていくずら」
津島を強引に引っ張り、連れて行こうとする。その善子の目には涙が浮かんでいた。
「突然悪い、そいつは今連れて行かない方が良いと思うぞ。お前ら」
その言葉と共に階段から一人の癖のある男子が下りてきた。
「えっと、私たちはただ善子ちゃんを連れてくるように頼まれただけで……」
男子は手をポケットに入れてため息をつきつつ正論をかました
「あのなあ、自分の都合云々の前にそいつの言葉に耳を傾けるのが礼儀だろ。それよりどうしてそいつを連れて行こうとするんだ?」
「善子ちゃんに学校へ来てもらうためにどうしてもマルたちの部活の話を聞いてもらうずら」
「このまま不登校を放っておけないから」
「私はあんな邪教の集まりに参加するつもりは無い。第一私は津島善子じゃなくて堕天使ヨハネだから!!最も私のこの姿を皆は嗤うでしょうけど!!」
「ルビィ達はそんな事しないよ。ちゃんと受け入れてあげるから!!」
「だから学校に行くずら!!そしてスクールアイドルで日本一になるずら!!」
「ヨハネとか言ったな。本人はこう言ってるが満足か?」
津島は少し考えると改まって二人に聞いた。
「私の笑ったりしないよね?」
二人は頭を縦に振り津島に対してこう伝えた。
「友達を笑ったりしないよ。寧ろそういう善子ちゃんがルビィ達には必要だから」
「マルも善子ちゃんとアイドルをやりたいずら。マルたちは善子ちゃんの味方ずら」
津島はその言葉を信じて二人の手を握った。
「ありがとう。そしてよろしく!!」
「ようやくつながったか。全くリーダーも熱い物を見せてくれるな」
「え?」
突然男子が言った言葉に反応する。
「どういう事ずら?」
「リーダー、リクと千歌ってやつから頼まれてたのさ。ルビィと花丸二人だけにしてたら色々危ないと思って派遣されたんだ」
「じゃあ、黒猫団!!でもあなたみたいな人っていなかったような……」
男子はメガネを外し、被っていたキャップを取るとその姿を明かした。
「これでもうわかるだろ?」
「あなたは巧さん!!」
「黒猫団歌ってみた動画担当の犬革巧だ。また今度、黒猫団スタジオで」
手を振り、去っていく巧の姿に津島は少し嬉しそうだった。
そして休みが終わった後の生徒会室では……
「善子さんの不登校の件は解決出来て何よりですわ」
「これで6人、部活設立の目標達成だね」
「それじゃあこの申請は承認させてもらいますわ」
印鑑の押された部活申請証に千歌達はニヤニヤが止まらなかった。
放課後
「これが私たちの、念願の部室」
「ここから新しいスタートが始まるんだ。もうワクワクしてるよ~」
「その前に部屋を整えないと」
そして物語は、ダイヤたちをも巻き込んでいく。
しゅみタロス「次回は3年生の過去編です。どうもありがとうございました。」