インフィニット・ストラトスの世界に転生する事になったんだけど転生特典が違う件。まぁそれでも元気にやってます。   作:遅筆戦士ハルトマン

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お久しぶりです。かなり間が空きました。


相談そして恩返し

 

 

 

 

 

シャルルちゃんから身の上話と男装してIS学園に来た理由を聞き終えた俺は出されていたお茶をゆっくりと飲み、一息吐く。うん。 

 

自分の想像以上に厄介な案件じゃんこれ!?

 

母親と二人で暮らしていたけど母親の死後、実は社長の愛人の子供だったと言うことが発覚。所が立場故に本妻から疎まれていて、父親ともあまり話せない状態だったと。そんな中でISの適性が高い事が解り、デュノア社のテストパイロットしていた。そんで父親が経営しているデュノア社が第三世代の開発が難航し、経営的に厳しくなり、そんな現状打開の為にシャルルちゃんを男性と偽りIS学園に転入、一夏の白式や俺のシナンジュスタインのデータを入手してデュノア社に送り、それを元にして第3世代期を作る。という計画だったが、先程一夏に男装がバレたと言うことらしい。もしこれが公になれば、シャルルちゃんはIS国学園から強制退学の後に強制送還、そして処刑になる。諦めていたシャルルちゃんを一夏が説得し、そして協力者として俺を呼んだらしい。

 

「そしてシャルル君もとい、シャルロットちゃんの秘密を知ってしまった以上俺も共犯者か・・・この私の目をもってしても見抜けなかった。」

 

俺がそう言うと彼女は申し訳なさそうにしている。

 

「悪い。だけど優斗には話さなきゃって思って。」

 

一夏の言葉にまぁそうだよなぁとは思う。俺も一夏と同じ立場だったら真っ先に一夏に話す。学園内で心置きなく話せる人物で、協力してくれるという確信もあるが、話しておかないとラッキースケベとか起きそうな気がする。一夏なら特に。

 

「今日はもう遅いし、明日には織斑先生にこの話をするか。そんでIS学園側にも協力してもらおう。」

 

「えっ千冬姉に話すのか!?」

 

「えっ話すんじゃないのか?」

 

俺がそう言うと一夏が驚いていたので俺も思わず聞き返した。話してみるとどうやら認識の齟齬があり、一夏の考えだとこのまま隠し通して生活して行き、解決策を探すつもりだったみたいだった。そして協力者として俺を呼んだらしい。

 

「まぁそれも一つの方法だけどさ・・・このまま隠すと言う方法は駄目だ。作戦的にも将来的にも下の下策だと思うぞ。」

 

どういう事だ?と一夏が聞いてくるので説明する。

 

「まずシャルロットちゃんがこのままシャルル君でいる事事態が問題だな。このまま残り二年半も隠し通せる保証はまず無いから今の内に学園側に全部話して保護してもらう方が良い。それに隠し通すならその間男装し続けなきゃいけなくなるからシャルロットちゃんに掛かる負担がでかすぎるのも問題だ。」

 

なにかの拍子にバレる可能性があるのは先程経験しただろう?と二人に問えば顔を赤くしていた。

 

「それに時間が経てば経つ程恐いのがシャルルファンクラブの連中だなぁ。」

 

「ちょっと待って!?僕のファンクラブってあるの!?」

 

「うん。転校初日にはもうできてたよ。」

 

「嘘ぉ・・・・」

 

シャルロットはその事に驚いているが、世界的に有名人の弟である一夏や、デュノア社の秘蔵っ子のシャルル君の二人に比べると何もないそこらへんの一般人である俺にもファンクラブが出来てんだからそっちの方に驚きである。偏見だけど女の人ってブランド力とか玉の輿を狙ったりする人が多いと思ってたんだけどなぁ・・・前世の会社の後輩達がそうだったし。ブランド物とか有能彼氏のマウント合戦はそれはもう見ていて恐ろしかった・・・っとそれは置いておこう。

 

「シャルル君は実は女の子でした。って知った時、ファンクラブの娘たちがどんな事をするかわからないからな。騙し続けてバレるより、今の内に全部公表しておいた方がシャルロットちゃんの身の安全に繋がるよ。過激なファンってのが一番恐いからなぁ・・・」

 

前世でも今世でもそうだったが、有名人の熱愛報道が発覚して暴走したり凶行に走るファンが居たりする。裏切られたと感じた瞬間、好感度MAXが反転して嫌悪感MAXになるんだろうか?

俺は推しが幸せになるならOKです。の後方腕組おじさんだから、イマイチわからないからなぁ・・・

 

「後、少なくともIS学園側はシャルロットちゃんの事は把握していた上でシャルル君として入学させたと思うんだ。じゃないと織斑先生が見過ごす筈が無いからね。」

 

「確かに千冬姉なら気付くよな。」

 

俺の言葉に一夏は納得している。俺個人の見解だが、織斑先生は一夏の事を気にかけているようなので、仮にシャルロットちゃんがハニートラップ目的で近づいてきたら見過ごさないと思う。だけど、今の所何も起こしていないところを見ると問題は無いと判断しているのだろう。

 

「俺の予想だと学園側はすぐに対応してくれると思う。だから、明日時間が合うタイミングで織斑先生の所に行こう。隠し続けるより断然良い。」

 

「うん。そうだね・・・そうするよ。」

 

「ああ・・・」

 

俺がそう言うと、シャルロットは納得しているが、一夏はまだ悩んでいる様に見えた。気になった俺は聞いてみると、一夏は答えてくれた。

 

「悪い・・・個人的な事でさ。千冬姉に迷惑をかけたくないって思うんだ。そうしなきゃいけないのはわかってるけど・・・」

 

前に一夏は物心付いた時から両親が居らず、ずっと織斑先生が頑張って面倒を見てくれていたと言っていた。だからこれ以上迷惑や心配させたくないとも。

 

「一夏のその気持ちは理解できる。だけど、俺達はまだ15歳の子供だ。できる事は限られている。悪いけど今は織斑先生を頼るしかない。」

 

やはり一夏は理解はしているがまだ納得しきれてない。だから俺は続ける。

 

「だからさ、俺達が大人になったら迷惑かけた事とか、世話になった恩を返してやろうぜ。感謝の分だけ利子をつけてさ。」

 

俺の言葉に一夏はハッとした表情をしてこちらを見る。気付いてくれたようだ。今は返せなくとも後で返せば良いという事に。

 

「お金の利子は法律があるけど、恩に利子の法律は無いからな。倍返ししてもなんらって問題はないって事さ。今は駄目でも未来に倍返しってな。」

 

まぁ裏を返せば踏み倒したりても問題無いって事にもなるけどな。返すかどうかはその人自身の裁量になるが、姉思いの一夏なら倍返しにするだろう。

 

「そっか・・・そう言う考え方もあるのか。ありがとう優斗。」

 

一夏も納得してくれた様で良かった。その後、明日の朝に織斑先生に話そうという事になった。俺も行こうと思ったんだが、二人で大丈夫だと言うので俺は了承して、自分の部屋に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様です。優斗様。」

 

部屋に戻ったらクロエが椅子に座って待っていた。今日は遅く来たんだなと驚きつつ、彼女の向かい側に座る。

 

「今日はどうかしたの?」

 

聞いてみるとどうやら入れ違いに近い形だったようでつけっぱなしのゲームとか片付けてくれていた。申し訳ねぇ・・・

 

「今日は何をしていたんですか?」

 

彼女の質問に俺はラウラとのやり取りや、シャルロットの事は伏せつつも一夏の事を話した。

 

「感謝の分だけ利子を付けて恩を返す。ですか・・・」

 

「うん。まぁ身も蓋もない事を言えば恩を返すか、返さずに踏み倒すか、仇で返すかはその人の裁量次第さ。」

 

俺がそう言うとクロエは少し考え、そして俺に問いかける。

 

「私は返しても返しきれない恩を貰っているんですが、どうすれば良いのでしょうか?」

 

「そうだなぁ・・・クロエは恩を返す為に毎日料理を頑張っているんだろう?それを続けて行くしかないかなぁ。後は忙しいみたいだから掃除とか整理するとかやってみるのも良いかもしれないな。」

 

彼女を引き取った義理の親に対する恩の事だろう。こればかりは俺から言える事はあまり無い。返したいと言うクロエの気持ち次第になるからな。

 

「その様子だと義親とは仲良くしてるみたいだな。」

 

俺がそう言うと、彼女は嬉しそうに肯定した。研究一筋の義親だけどもよく話したり、また、作った料理を褒めてくれるようだ。

そんな彼女を見て、ふとシャルロットの事が浮かんだ。クロエは義理の親との関係が良好であるのに対し、シャルロットが実の父親との関係が上手くいってないのは日頃の会話が少なかったからなのでは無いだろうか?まぁそもそもシャルロットからすればいきなり自分が愛人の子で、見知らぬ人が自分の父親だ言われても話しかけれるかと言われたら無理だわなぁ・・・

シャルロットの父親も会社が忙しいとはいえ、そこらへん気を使わなかったのだろうか?シャルロットの話を聞く限りでは無理矢理連れて来たみたいだけど、義理の子が心配だからという割には塩対応みたいだし、目の届く所に置きたいと考えたか?だけどそうなると会社の危機とはいえ急に目の届かないIS学園に送りこむか?それにスパイをするなら訓練をした信用出来る奴にやらせるだろう。ちゃんと訓練を受けてないシャルロットにやらせるだろうか?男装させたのも俺や一夏に近づきやすくするためだとしても・・・

 

「どうかしましたか、優斗様?」

 

思考の海に落ちていた俺を引っ張り出したのは、クロエだった。気になる事が多すぎて深みに嵌ってしまっていた。 

 

「ああ、ごめん。考え事をしてた。」

 

「そうですか・・・でも大丈夫だと思います。彼女の事も不安かもしれませんが、問題ありません。いずれ解決すると思います。」

 

俺が謝った後、クロエがそう言った。彼女とは恐らくラウラの事だろうけどすまない、考えていたのはシャルロットの事なんだ・・・・

 

「そうか・・・うん。ありがとう。」

 

まぁ、何にせよわからない事が多すぎるし一人で考えてもしょうがない。シャルロットの事は何かあったら一夏に任せよう(他力本願)。まぁ、実際俺よりも一夏の方が上手くやるだろう。頑張れ一夏。何かあったら後方腕組みおじさんがアドバイスしたり、骨は拾ってやるからな。

そう決めた俺はその後クロエと他愛もない話をしながら過ごしたのだった。

 

 

 

ヒロインは?その二

  • クロエ
  • マドカ
  • 百合に挟まる
  • 百合に挟まるのは人間の屑のすることだ。
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