鞠莉の返答はいかに...
3年生の明かされなかった過去が今明らかになる...
数日前、6人でpvを作成した。
曲は「夢で夜空を照らしたい」
地元の人の協力もあり、なかなかのpvが完成した。
それをインターネットにアップロードしたところ、反響は大きく、出だしは順調だった。
そして昨晩、改めてインターネット上の反応を確認しようとしたところ、同じ名前のグループが検索に引っかかった。
そのメンバーは...
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「私達のことを知ってたのね。it's a miracle ! と言いたいとこだけど、同じグループ名だし、いつかは知られると思ってたわ。
それで、なんで私達を勧誘するの?ダイヤは拒んでるし、果南に関してはあなたと接点は無いんじゃない?」
「先輩達のグループを見つけた時、過去の動画を見ました。あの歌唱力、あのダンス、あの衣装全てが凄かった。Aqoursに必要な存在だとその時思ったんです」
「そう...。でも、私達が入部することは無いわ」
「どうして!」
「過去の動画を見たなら知ってるはずよ。あの大会でのできごとを」
「それは...」
あの大会...
これは、鞠莉・ダイヤ・果南が1年生だった時...
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ダイヤ・果南・鞠莉の3人は地区予選まで駒を進めていた。
そして、出番直前ステージ裏にて...
いよいよ自分たちの出番...
最後にダンスの確認を...
あれ?
そういえばあそこの歌詞どうだったっけ...?
まずい、このままじゃ...
そうだ、果南とダイヤに聞けば...
いや、今聞いたら2人を不安にさせてしまう。
自分でどうにかするしかない!
「Aqoursの皆さん、出番です。」
いつもならすぐに思い出せるのに、なんでこんな時に限って...!
「いよいよ出番ですわね」
「そうだね!ダイヤ、調子はどう?」
「私は緊張していますわ。何せ、ここで勝てば全国大会!夢の大舞台ですわ!」
「鞠莉は大丈夫?」
「...私は no problem ! 何も問題ないよ!今までやってきたことを全力でやりきる。そうでしょ?果南、ダイヤ!」
「そうだね!」
「そうですわね!」
そしてAqoursのライブが始まる...予定だった。
何故か曲は流れているのに歌声が聞こえない。
初めの歌い出しはダイヤと果南のはず...
鞠莉がふと見ると、2人は俯いていた。
そして2人は曲にかき消されそうな、か細い声でただ一言。
「ごめん(なさい)...鞠莉(さん)。」
2人はこの舞台上で緊張し、歌うことができなかった。
3人はステージで礼をして、すぐに退場した。
結果は最下位だった。
後日、3人は集まった。
「鞠莉さん、果南さん、お話があります」
「どうしたのよ、ダイヤ。急に改まって」
「突然ではありますが、私はAqoursを辞めようと思います。」
「実は私もそう思ってたんだ。きっかけは...言うまでもないか」
「2人ともどうして!あの大会のことなら私は気にしてない!あの時がダメでも次がある!」
「鞠莉さん、私はあの時、会場の雰囲気に飲み込まれました。舞台裏では威勢が良かったものの、いざ本番となってあの様では...」
「緊張なら誰だってする!あの大会を経験した私たちなら次はいける!そうでしょ、果南? 」
「鞠莉、もういいんだよ。勝手に辞めるなんか言ってごめんね。」
果南とダイヤは部室を出ていく。
「待って!果南!ダイヤ!もう一度3人で...」
「鞠莉さん、すみません...」
「果南...ダイヤ...どうして...」
こうして浦の星学院からスクールアイドル部は消えた。
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「私達はあの大会以降、スクールアイドル部は解散し、スクールアイドルが話題になることはなくなった。もう私達があの時のようには...」
部屋は沈黙に包まれる。
当時のことを思い出し、悲しそうな表情を浮かべながら話す鞠莉になんて声をかければいいか分からなかった。
「そういうわけだから入部は無理なの。ごめんね?」
「...お騒がせしました。失礼します」
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俺がやっていることはただのお節介かもしれない。
でも、理事長と生徒会長の何かを諦めてしまったようなあの表情が頭から離れなかった。
どうしても、あの2人はスクールアイドルに未練があるような気がしてならなかった。
「あら、あなたは...」
そこには生徒会長がいた。
真司はここで動かないといけない気がした。
「生徒会長、しつこいようですが、スクールアイドル部に入部しませんか?」
「どうして私にそこまでこだわるのです?」
「俺には生徒会長がまだスクールアイドルに未練があるように見えました。それに、前にルビィちゃんはこう言っていました。
「お姉ちゃんとスクールアイドルがやりたい」
と。」
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「そっか、じゃあ最後に聞きたいことがあるんだけど...」
「ルビィちゃんは生徒会長とスクールアイドルしたい?」
「ルビィは...」
「お姉ちゃんとスクールアイドルがしてみたい!前みたいにスクールアイドルの話をいっぱいしたい!」
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「ルビィがそんなことを...」
「ルビィちゃんは生徒会長に気を使って言えなかったんです。大好きなお姉ちゃんとスクールアイドルがしたいことを」
「私はルビィの姉でありながら、ルビィをずっと苦しめていたのですね...。姉失格ですわ」
「生徒会長、今からでも遅くはありません!失った時間を取り戻す時です!」
ダイヤはハッとする。
「まだ遅くない」という言葉を聞いて。
でも、ダイヤの表情は再び曇りだす。
「確かに、今ならまだ遅くないのかもしれません。
ですが、どうしてもそれはできないのです。」
「鞠莉さんをスクールアイドルから遠ざけるために..」
前回に引き続き、今回も真司君はお節介状態です(笑)
ウザイと思われるかもしれませんが、どうかもう少しだけ辛抱頂けると幸いです...
ちなみに
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↑これで囲われている部分は回想なので、3年生の過去は真司には知られていません。
今回も最後まで読んていただきありがとうございます!
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