決して蒸発した訳ではありません(笑)
夏休みは頑張って投稿していきますので...
地区予選の"あの"結果を受けたAqoursだったが、その次の日には既に練習を再開していた。
いつまでも下を向いている暇はない、次のラブライブに向けて練習を怠る訳にはいかない...と。
実はラブライブは年2回開催される。
残されたチャンスはあと1回。
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この日も皆で学校に集まって練習をしていた。
練習場所は学校の屋上。
スクールアイドル部が結成してから、よくここで練習している。
きっかけは高海さん曰く、"憧れのスクールアイドルも屋上で練習していたから"だとか。
果南「はい、ここで休憩!水分補給しっかりしてね」
キリが良いところで一度休憩を挟む。
夏真っ只中のこの時期は気温が35度を越えるのは珍しくない。
それは、休憩と水分補給しないと倒れるぞ、と体が訴えてくるような暑さ。
今日は曇りなので直射日光を避けることはできるけど、暑いことには変わりない。
花丸「はぁ〜、やっと休憩ズラぁ〜」
善子「ズラ丸ったらだらしないわね。ヨハネにかかればこんな暑さどうってことないわ!」
善子ちゃんってインドアなイメージあったけど暑いの得意なのか。
まあ、ただの偏見だけど。
梨子「善子ちゃん、手に持ってるそれは何なの?」
善子「よくぞ聞いてくれたわね、リトルデーモンリリー!これは、任意の空間に気流を起こすことができる魔道具よ!あと、善子ゆーな!」
真司「あぁ、つまり扇風機ね」
そう、善子ちゃんが手にしていたのは、最近流行りの小型扇風機。
流行りにのる...というよりは暑さから少しでも逃れようと思ったのかな?
善子「扇風機ゆーな!!」
善子の"扇風機"というワードに花丸ちゃんが反応した。
花丸「善子ちゃん...」
善子「な、なによ...」
花丸「その扇風機貸してズラぁぁぁぁ!」
善子に花丸が飛びかかる。
すかさずそれを避けて走って逃げる善子を追いかける花丸。
善子「あんた暑さでおかしくなったの?残念だけどこの魔道具は渡さないわよ!」
鞠莉「花丸ならいけるわ!花丸go,go!」
善子「ちょっとマリー、なんで花丸の応援するのよ!」
鞠莉「仕方ないわね〜。ヨシコモガンバッテー」
善子「全然応援する気ないじゃない!」
ダイヤ「善子さん、花丸さんおやめなさい!あと鞠莉さんも2人を煽らないでください!」
それでも2人は足をとめることはなく...。
曜「ははっ、こんなに走ってたら休憩の意味ないよ〜。ねっ?千歌ちゃ...」
曜が向いたその先に千歌の姿はなかった。
曜「皆、千歌ちゃんは?」
ダイヤ「さっきまでは曜さんの隣にいたはずですが...」
真司「高海さんならさっき下に降りてたけど?何か取りにいったとかじゃないかな?」
曜「そうだといいんだけど...」
この時の渡辺さんはやけに高海さんを心配している気がした。
他の人は特に気にしてなさそうだけど。
そんな曜の心配をよそに、休憩終了の時間と同時に高海さんが戻ってきた。
千歌「ギリギリセーフ!」
急にどこかに行ったかと思ったら、練習開始の時間に戻ってくる。
普段学校でも授業ギリギリに来たりすることがあるから、いつもの慌ただしい高海さんと変わりない気はするんだけど...。
ただ、強いて言うなら最近の高海さんは...
この日の練習が終わり、"また明日〜"と別れの挨拶を交わす。
俺もみんなに続いて帰ろうとした時...
曜「ごめん、中井君。今、少し時間大丈夫?」
真司「別に大丈夫だよ。どうしたの?」
曜「ちょっと話があるんだけど...」
真司「わかった。ここじゃなんだから、近くの喫茶店にでも行く?」
曜「あっ、うん。そうしよっか」
こうして俺と渡辺さんは喫茶店に向かった。
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学校から少し歩いたところにその喫茶店はある。
俺の行きつけ...って訳じゃなくて、前から気になってた店。
喫茶店ってなんか1人だと入りにくいというか、なんというか...。
別に誰かが1人はダメって言った訳でもないのに。
でも、今日は渡辺さんもいるし、話をするには丁度いいかなと思ってここに来た。
真司「じゃあ入ろうか」
渡辺さんが頷いたのを確認し、ドアを開けた。
ドアを開けると、「カランカラン」と音がする。
いかにも喫茶店って感じがする。
店員「いらっしゃいませ。2名様でよろしいでしょうか?」
真司「はい」
店員「では、こちらの席へどうぞ」
真司と曜は店員に案内される。
小さめなテーブルを2人が向かい合う形で席についた。
店員「こちらがメニューになります。ご注文お決まりでしたら、そちらのベルを鳴らしてください。では、ごゆっくりどうぞ」
店員はメニューを2つ手渡すと、お辞儀をして奥の方に戻っていった。
真司「喫茶店って意外とメニュー多いんだね。渡辺さんはもう決めた?」
俺の問いかけに渡辺さんの返事はなかった。
真司「渡辺さん?」
曜「え?あっ、どうしたの?」
真司「何を頼むのか決まったのかなーと思って」
曜「...あぁ、私はミルクティーにしようかな」
渡辺さんの注文が決まったみたいなのでベルを鳴らす。
店員「ご注文はお決まりでしょうか?」
真司「ミルクティーとカフェオレをひとつずつお願いします」
店員「かしこまりました。」
店員が去った後、真司は曜に尋ねた。
真司「渡辺さん、話っていうのは?」
曜「千歌ちゃんの事なんだけど、最近の千歌ちゃんなんだか様子がおかしいと思わない?」
曜の疑問に真司は思い当たる節があった。
それは今日の午後の練習を始める時。
真司「実は俺も少しその事が引っかかってたんだ。最近の高海さんは何か無理をしてそうな気がする。」
最近の高海さんが時折見せるあの"表情"。
一見するといつも通りだけど、彼女の笑顔に違和感を覚えた。
何故かと聞かれると、ただの直感としか言えないけど自分の感覚は間違っていない...そんな気がする。
曜「私もそう思ってたんだ。私はそれが心配で...」
真司「それなら高海さんに直接聞いてみたら?幼なじみの渡辺さんになら話せることもあるんじゃない?」
曜「それが...聞いてみたんだけど、"なんでもないよ"としか言ってくれなくて...」
それから一瞬間を置いて曜は再度話す。
曜「でも...中井くんになら...。迷惑なのは分かってる。でも、千歌ちゃんを...」
真司「迷惑なんかじゃないよ!渡辺さんも高海さんも皆も俺も...Aqoursの一員、仲間でしょ?」
次の瞬間、渡辺さんは目に涙を浮かべ、ただ一言。
曜「ありがとう...」
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会計を済ませ、店を出ると2人は家に向かって歩き始める。
ふと空を見上げると、先程までの雲は嘘のように無くなり、そこには綺麗な夕空が広がっていた。
今回も最後まで読んていただきありがとうございます!
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