約1ヶ月ぶりの投稿です(笑)
8月は色々立て込んでてなかなか投稿出来ませんでした...
今月はぼちぼち投稿できる...はず
店を出てから渡辺さんをバス停まで送ることにした。
本人はわざわざいいよ、と遠慮していたけど俺が気にしないで、と言うと彼女は承諾してくれた。
バス停に向かっている間も彼女の表情が晴れることはない。
曜「ごめんね。こんな顔してたら中井君まで気が滅入っちゃうよね...」
渡辺さんが俺に気を遣ってくれた。
辛いのは自分だというのに。
真司「こういう時こそ笑顔だよ!ね?」
曜「そう...だねっ。こういう時こそ元気でいなくちゃね!」
真司「じゃあバス停まで、全速前進ヨーソロー!」
曜「ちょっと、それ私のセリフだよー!」
走る真司を追いかける曜。
走る彼女の足取りはとても軽快だった。
少し走った先にバス停が見えてきた。
真司「おお、綺麗だな〜」
俺はつい足を止めた。
視界が開けたその先に海が広がっていた。
夕日が水面で反射してとても綺麗に映っている。
耳をすませると、さざなみの心地良い音がスっと伝わってくる。
これが内浦に住む者の特権か、と感傷に浸っていると...
曜「千歌ちゃん!?」
曜は砂浜の方へ走っていった。
渡辺さんが走っていった方を見ると、そこには高海さんがいた。
俺は
2人が話す場にいない方がいいと直感的に思ったから。
千歌「あっ、曜ちゃん!どうしたの?」
曜「千歌ちゃん、何してたの...? 」
千歌「今、ダンスの練習してたんだ〜。どうしてもここのステップが難しくてねー」
曜「...千歌ちゃん」
千歌「あっ、そうだ!曜ちゃん、もし良かったら教えてよ!曜ちゃんダンス上手だし」
曜「...千歌ちゃん」
千歌「折角なら梨子ちゃん呼んでこようかな?3人で一緒に...」
曜「もうやめてよ!」
渡辺さんが放った声が周りの音を全てかき消す。
緊張感が辺りに張り詰める。
千歌「ど、どうしたの曜ちゃん?急に大声出したりして」
曜「最近の千歌ちゃん変だよ?元気無さそうだったり、目にクマができてた時があったし。どうしたの?って聞いても、千歌ちゃんは"何でもないよ"としか言わなかった...。」
曜「私は千歌ちゃんのことが心配だよ!もしかしたら私が千歌ちゃんを追い込んでるのかもしれない。それなら、私に相談してほしい...。いつもの千歌ちゃんに戻ってよ...」
千歌「...だよ」
曜「え?」
千歌「そんなのだめだよ!」
千歌「千歌はもっと頑張らないといけない!ダンスも歌も全部!」
曜「もしかして大会のこと...」
千歌「確かにまだ千歌達は全然だよ?けど、皆で頑張ってきたんだよ!辛いことも皆と乗り越えてきた!...結果が全てじゃないのは分かってる、でも0だよ?誰もAqoursを選ばなかったんだよ?悔しいじゃん!」
それは千歌の本音だった。
千歌「あれからずっと思うことがあるんだ。もしあの時、もっと上手にできてたらなって。千歌はリーダーなのに何もできなかった。だから、千歌がもっと練習し...」
千歌「曜...ちゃん?」
曜は千歌に抱きついた。
曜「千歌ちゃん、1人で抱え込む必要なんてないんだよ?辛い時は私達にもその辛さを分けてよ。千歌ちゃんだけじゃなくて、皆で頑張ろう?ねっ?」
千歌「曜ちゃぁぁぁん!」
千歌の泣き声が静寂の海に響き渡る。
千歌が泣き止むまで曜はずっとそのままでいた。
千歌「ありがとう曜ちゃん。もう大丈夫」
そう言うと千歌は曜から離れた。
千歌「曜ちゃんには恥ずかしいところ見せちゃったな〜」
曜「たまにはいいんじゃない?私が泣きたくなったらその時はよろしくっ!」
千歌「その時は一緒に泣こうね!」
曜「千歌ちゃんも一緒に泣くの!?」
千歌「2人で泣いたら辛さも半分になるでしょ?」
曜「そうなのかなぁ?変なの」
千歌・曜「ははっ」
ようやく2人に笑顔が戻った。
もちろんそこにぎこちなさは少しも無い。
千歌「もう暗くなってきたし、そろそろ帰ろっか!」
曜「うん...」
千歌「どうしたの?」
曜「いや〜、何かを忘れているような...あっ!」
曜は突然何かを思い出した。
曜「そういえば、中井君も一緒に来てたんだった!おーい、中井くーん」
千歌「えっ!?中井君いたの!?泣いてるの見られちゃったじゃん...」
千歌は両手で顔を隠しながら言った。
曜「千歌ちゃん、どうやら泣いてるの見られてないっぽいよ?ほら、コレ見て!」
曜は千歌に携帯を見せた。
画面に映し出されていたのはFINEの真司とのトーク画面。
千歌は顔を隠している指の隙間から画面を見た。
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真司:渡辺さん、ごめんけど先に帰るね
2人の話に俺はいない方がいいと思うし
渡辺さんならきっと大丈夫だと思う
無責任だけどそんな気がする(笑)
じゃあ、また明日!
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千歌「なぁ〜んだ、中井君帰ってたんだ。良かったぁ〜」
ホッとしている千歌に曜はニヤニヤして聞いてみた。
曜「前から思ってたんだけど、千歌ちゃんって中井君のこと好きでしょ?」
千歌「そ、そんなことないよ。うん、絶対ない」
少し早口で否定する千歌。
曜「ふ〜ん。じゃあ、私が中井君と付き合っても問題ないよね?中井君優しいし、かっこいいし...」
千歌「う、うん。」
曜「っていうのは冗談でーす。だからそんな顔しないでよ。ね?」
それから数秒、千歌の返事はなかった。
2人の間に沈黙が続く。
曜「あれ?千歌ちゃ〜ん?」
千歌「...曜ちゃんの意地悪!もう知らないっ!」
千歌は膨れっ面で曜を睨んでいる。
相当ご立腹の様子。
曜「ごめんごめん!ちょっとやりすぎた。ごめん、千歌ちゃん!」
まさかここまで怒るとは思わなかったらしく、焦る曜。
曜に構わず、無視を決め込む千歌。
千歌が向かうは家の方向。
千歌が家に帰る前に許してもらわないとまずいと思った曜は、千歌の前に回り込み、
曜「千歌ちゃん、ほんとにごめん!」
千歌「ぷっ。はははは」
曜「千歌ちゃん!?」
曜は何が何だか分からなかった。
急に起こったと思えば急に笑い出すのだからパニックにもなる。
千歌「ごめんごめん。曜ちゃんが急にからかってきたから千歌もお返ししようと思って。ビックリした?」
曜「良かったぁぁぁ」
曜は緊張の糸が切れたせいか、その場にへたりこんでしまった。
千歌「曜ちゃん大丈夫?ほらっ」
曜は千歌の手を支えに立ち上がった。
曜「ありがとう千歌ちゃん」
千歌「曜ちゃん、こっちこそありがとうね」
曜「えっ?」
千歌「曜ちゃんのおかげで何だか元気が出た!だから、ありがとう!」
曜「お礼を言われるほどじゃないよ!だって私達幼なじみでしょ?」
千歌「そうだね!」
千歌「ん?電話?」
2人の楽しげな会話に着信音が割って入る。
千歌は画面の発信元を見て慌てている。
曜「どうしたの?」
千歌「ごめん曜ちゃん!実は今日、家のお手伝いしないといけないの忘れてて、美渡姉から電話かかってきて...。ごめんけど先に帰るね!」
千歌はそれだけ伝えると猛ダッシュで家に帰っていった。
曜「...行っちゃった。でもこれがいつもの千歌ちゃんだよねっ」
去りゆく千歌を見ていた曜は嬉しそうだった。
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翌日、千歌は練習が始まる前にみんなに言った。
千歌「皆、聞いてほしいことがあるの!」
ダイヤ「どうしたのですか?急に改まって」
千歌「あの大会の結果、千歌はものすごく悔しかった。皆とあんなに頑張ったのに結果は0だった。...このまま終わりたくない!わがままなのは分かってる。でも、もう1度千歌と一緒にラブライブに挑戦してほしい!」
曜「千歌ちゃん、全員同じ気持ちだよ?あんな結果じゃ終われない...。そうでしょ?皆!」
鞠莉「of course ! この程度で終わるAqoursではないわ!」
善子「マリーの言う通りよ。進化した私達を次の大会で見せつけるのよっ!」
花丸「マルも悔しかった。だからもっと練習してもう1度やってみたい!」
果南「このままじゃ終われない!やるからには1番取らないとね!」
ダイヤ「私達に相応しきは常に勝利のみ!負けたままではいられません!」
ルビィ「大会は緊張する...。けど、後悔はしたくない!」
梨子「もっといい曲作って、皆と練習して大会に挑戦したい!」
真司「次こそは皆で優勝しよう!Aqoursなら絶対できる!」
鞠莉「そうと決まれば早速練習始めるよっ!時間には limit があるんだから!」
「「「「「「「おー!」」」」」」」
Aqoursは再び大会に出場することにした。
目指すはもちろん優勝。
負けた悔しさをバネにより高みに挑む彼女達であった。
こうしてAqoursの夏は終わりを告げる...
今回も最後まで読んていただきありがとうございます!
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