時は10月の中頃。
体育祭が終わってから早1ヶ月が過ぎた。
時間が過ぎるのはこうも早いものかと思う。
体育祭終了後、Aqoursはその余韻にいつまでも浸っている訳にはいかなかった。
今年2回目のラブライブの予備予選が間近に迫っていたからだ。
そのため、練習は体育祭の次の日から再開した。
練習してない期間があるとパフォーマンスが悪くなってしまうかと思ったが、体育祭の練習のおかげか大きな影響はなさそうだった。
やっぱりこういうのは体力が大事だなぁと思う。
そして、迎えた予備予選当日。
曲は"想いよひとつになれ"。
俺はこの曲の披露に合わせて、皆にあるものを持ってきていた。
それは手作りのミサンガ。
デザインは青を基調として糸にそれぞれのメンバーのイメージカラーの糸を編み込んだものになっている。
本当はもっと映えるような、シュシュとかそんなものを作りたかったけど、ちょっと難しそうだったから断念した。
でも、だからといってミサンガ作りに手を抜いた訳ではない。
1つ1つ丁寧に、想いを込めて作った。
そして、本番前
真司「実は、皆に渡したいものがあるんだ」
そう言って、9人分のミサンガを取り出す。
真司「これ、今日のために作ったんだ。ちょっと不格好だけど、受け取ってほしい」
皆にミサンガを渡し、時間を確認すると、もう本番1分前。
急いでここを出ないといけない。
真司「ごめん、そろそろ本番だから戻るね。じゃあ、頑張って!」
俺は観客席へと向かった。
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ダイヤ「このようなものをいただけるとは。これは結果でお返しせねばいけませんね」
果南「そうだね。私達は全力で応えないとだね!」
鞠莉「真司もサプライズ上手ね。俄然やる気が出ちゃう!」
ルビィ「なんか、自信が湧いてくる気がする!」
善子「それはこの魔具によるもの...。凄まじい魔力が込められているわ」
花丸「このミサンガが私達になにか特別な何かを与えてくれてるのかもね」
曜「これがあればもう負ける気はしないね!」
梨子「そうね。不思議と緊張感も和らいだ気がする」
千歌「中井君の期待と想いに今ここで応えよう!皆の想いよ、今一つに!」
9人「Aqours、サ〜ンシャイ〜ン!!」
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Aqoursのライブは見事だった。
その証拠に披露後、会場は惜しみない歓声と拍手に包まれた。
結果はもちろん予備予選突破。
大会としてはまだ最初の1歩だけど、それはとても大事な意味のある...再スタートを飾るにふさわしい1歩だった。
この結果に皆は素直に喜んだ。
もちろん俺も。
そして皆で優勝を目指すべく、また練習に励むのであった...。
ここまでAqoursのことばかりだったけど、ようやく俺の方にも進展があった。
千歌「えぇっ!?中井君ダンスの大会があるの?みんなで行こうよ!」
果南「それはもちろん、皆でね!」
鞠莉「ちなみに大会はいつなの?」
真司「12月なんだ。ラブライブの地区予選も12月だから一緒だね」
ルビィ「そうなんだ。じゃあ、もしかしたら行けないかもしれないんだね...」
善子「ルビィ、そういうのはフラ...」
ダイヤ「ルビィ、それはフラグって言うのよ」
善子「ちょっと、ダイヤ!今私が言おうと思ったのに!...っていうか、なんでダイヤがそれ知ってるのよ!」
梨子「ダイヤちゃん、スマホ持ってからネットに詳しくなってる...」
曜「まあ、皆行くつもりってことで。応援するよ!」
真司「ありがとう!お互い頑張ろう!」
さぁ、今から練習するかっていう流れになりかけた時、花丸ちゃんが何かに気づいたようで...
花丸「今更だけど、何で中井先輩と千歌ちゃん達はお互いに苗字で呼んでるズラ?」
善子「確かに」
ルビィ「それ思ってたけど触れない方がいいのかなーって思ってた」
曜「...俺はじゃあこれを機に改めて名前呼びってことで!ね?千歌ちゃん、梨子ちゃん!」
梨子「いいんじゃない?初めはちょっと慣れないけど」
曜「中井く...、真司君もそれでいいかな?」
真司「別にそれは構わないんだけど、なんて呼べばいいものか...」
梨子「そんなの別に"曜ちゃん"とか"千歌"とかでいいんじゃないの?」
真司「うーん、"ちゃん"はなんか違う気がするし、呼び捨ては馴れ馴れしい感じするし、かと言ってあだ名もなぁ...」
曜「別に私達は呼び捨てで呼ばれても気にしないよ?ね、梨子ちゃん?」
梨子「ええ、別に気にしないわね」
曜「じゃあ、私達のことは呼び捨てで呼ぶこと!決定!」
真司「り、了解」
半ば強引に呼び捨てで呼ぶように決まってしまった。
3年生の時といい、今といい、ゴリ押し感がすごい。
曜「ほら、真司君!」
渡辺さんは何か言いたそうにこっちを見ている。
真司「え、何?」
曜「もー、真司君は鈍いんだから。ほら、私たちの名前呼んでみて!
」
呼んでみてと言われても、正直呼びにくい。
3年生の時と違って今の呼び方が定着してるし、同級生だから尚のことだ。
でも、ここまで場を整えられたらもう従うしかないか。
真司「...千歌、曜、梨子、これでいいわけ?」
梨子「これで名前呼びはクリアね。次は...」
真司「どうかした?」
梨子「何でもないわ。こっちの話。さぁ、練習を始めましょ」
終始ペースを掴まれっぱなしの真司は、なし崩し的に名前呼びが決まった。
果南「なんか今日の曜と梨子、真司君に対して勢いすごくない?」
鞠莉「これは強敵登場ってやつねどう転ぶかはダイヤ次第ってところかしら」
真司の周りでは刻々と変化が現れつつあるのだった。
千歌、曜、梨子side
学校から帰宅途中にて
曜「いや〜、何とか呼び方変えられたね〜」
梨子「そうね、まずは第1段階クリアね」
曜「いつこの話を切り出そうかと思ってたけど、花丸ちゃんのファインプレーでどうにかなったね」
梨子「まあ、本人は単に気になっただけどろうけどね」
曜「次は文化祭だよ、千歌ちゃんっ!って、さっきから黙り込んでどうしたの?」
千歌「どうしたの?じゃないよ!なんで急に名前呼びの流れになってるの!」
梨子「千歌ちゃんがいつまでたっても進展ないからよ」
千歌「そういうのは心の準備が大事なの!」
梨子「千歌ちゃんって普段はイケイケというか、前へ前へって感じなのにこういう時は意外と奥手なのね」
曜「梨子さん、これが恋する乙女ってやつですよ...」
梨子「これが純粋な恋心なのね、曜さん...」
千歌「もう!また2人で勝手に盛り上がってるんだから!」
梨子「ごめんなさい千歌ちゃん、でも私達が千歌ちゃんを応援したいって気持ちは本当よ」
曜「梨子ちゃんの言う通りだよ。私達は千歌ちゃんが幸せになってほしいんだ」
千歌「それは分かってるけど...もうあんな急なことはしなくていいからね!」
曜「元々、今回だけ干渉するつもりだったからね。もうしないよ。あとは頑張って、応援してる!」
梨子「私も応援してるね、千歌ちゃん!」
千歌「うぅ...ありがとう、曜ちゃん、梨子ちゃん。頑張るね!」
2人の心からの応援に背中を押され、意気込みを見せる千歌だった。
ようやく作品中の季節が10月中旬となりました
時間経過の速さを痛感しますね...
最近またジワジワと投稿を始めておりますが、いかんせん文章考えるのに時間がかかってしまう投稿主ですから次の投稿がいつになるやら分かったものではありません(笑)
こんな投稿主ですが、完結までどうぞよろしくお願いします...