めっっっっちゃ久々に投稿しました
1年と半年ぶりでしょうか...笑
この期間なかなか筆が乗らなくて投稿が滞っていた次第です笑
というわけで、投稿再開します!
どうぞよろしくお願いします!
平日の朝7時20分、俺は今2-1の教室前の廊下から外を眺めている。
始業時間の40分前ということもあり、人の気配はなく辺りは静まり返っている。
前に屋上で朝食を食べた時も同じ時間に学校に来たけど、今とその時とでは校内の景色が違う。
校門から校舎正面にかけては、屋台がずらーっと立ち並び、その屋台群の真上には三角の旗が着いたロープが張り巡らされている。
あと、ここからは見えないけど、体育館には特設ステージが作られているらしく、そこでバンドやらイベント事の催し物をやるらしい。
そして演劇もそこで行われる。
ちなみに、ダイヤの演劇の練習はというと、もちろん順調に進んだ。
初めは、併せの手伝いだけだったんだけど、なんだかんだ最後まで練習に付き合うことになっていた。
意外とこういうのは嫌いじゃない。
ただ、本番のセリフとか流れが分かっちゃうのがちょっと残念だったりする。
でも、これでダイヤの役に立てたなら良かった。
にしても、ダイヤが数日でセリフを覚えきっていたのは驚いた。
俺も何度かやってるうちに、多少は覚えてしまったけど、それだけでもかなり時間はかかった。
まあ、俺がセリフを覚える必要は一切ないんだけど。
そんなこんなで、普段から完璧なダイヤがこれだけ練習してきたのだから、演劇は必ず成功するだろう。
うん、明日は是が非でも見に行こう。
真司は1人で頷き、明日の予定を1つ立てた。
「よっ!」
外を眺めながら明日のことを考えていると、誰かが肩を軽く叩いてきた。
後ろに振り返るとそこには...
真司「なんだ、透か」
透「"なんだ"とはなんだよ。話しかけられた人が俺で悪うございましたねぇ」
真司「ほんとだよ、透じゃなくて別の人が良かったなー」
透「おいおい、冗談のつもりで言ったのにそりゃないぜー」
真司「...なんてね」
2人に笑いが起きる。
透「んで、朝っぱらから何見てたんだ?女子か?」
真司「違う違う。屋台とか飾り付けとかを見てたんだよ。いよいよ文化祭が始まるんだなーって」
透「そうだな。それに真司にとってはこっち来て初めての文化祭だもんな」
真司「そうそう。だからちょっと楽しみでさ」
透「俺も2回目だけど、楽しみだぜ。お前もそう思うよな?」
そう言って、偶然近くにいたクラスメイトの首に腕をまわす。
「...おう、あたりめぇよ!」
真司「いや、何の話かわかんないでしょ」
「こいつが急にふってきたからなー。まあ、こういうのはノリってやつよ!」
透「おー、分かってんじゃねぇか」
「お前が言うなよ。ほんと、透の振りはいつも雑だよなー」
透「んじゃ、そろそろ教室に戻るか」
「おい、無視すんな!」
透はクラスメイトを無視しつつ教室に入る。
俺は無視されたクラスメイトをなだめながら教室に入った。
そして、それから数分後、学校のチャイムと共に担任の先生が入ってくる。
先生「はいはい、皆席について。ホームルーム始めるよー」
先生の声聞き、各々 が適当な位置に座る。
先生「昨日も言ったけど、今日は文化祭前日だから授業無しで丸々文化祭準備ね。特に時間が決まってる訳では無いから、準備が終われば帰ってよし!」
その言葉に一同歓喜する。
「しゃー!さっさと終わらせっぞー!」
「ねぇ、早く終わったらこの前言ってたカフェ行かない...?」
「いいね、いこいこ!」
先生「ちょっとちょっと、気が早いよー。ちゃんと最後まで全員で協力してやるように!ってことで、後は山崎君よろしくね。あと、高海さんは実行委員頑張ってね」
透「はい、わかりました!」
千歌「まかせてください!」
ここで先生から透にバトンタッチ。
先生は教室を出てどこかに向かっていった。
先生が出ていったところで透は立ち上がって手を叩く。
透「はい!ってわけで今日も準備始めっぞー」
「「「おーー!」」」
そうして、文化祭前の最後の準備が始まった。
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「山崎君、小物とかの道具はもうほぼ完成してるから、後は設置するだけだよね?」
透「そうだな、ここと一部倉庫に置いてある道具とかを使う教室まで移動して、会場設営だけだな。あと、余裕があればリハーサルもいいかもな」
「おっけー。じゃあ、私達は道具とってくるねー」
そう言って、女子の何人かは倉庫に置いた道具を取りに向かった。
透「よし、残ったやつは窓ガラス全面をダンボールとかで遮光な!その他必要な作業は適宜協力してやってくってことで!んで、休憩は各自適当にとってなー。んじゃ、やるぞー!」
「透、とりあえずここは全部ダンボール貼っていいのか?」
透「おう!隙間なくピッタリ貼ってくれよ?」
「任せろ!」
真司「俺は倉庫から追加の資材取ってくるねー」
透「倉庫の場所分かるか?」
真司「倉庫って、さっき女子たちが向かったところでしょ?」
透「それがなー、資材は別倉庫なんだよな。それに、1人だと何往復もしないといけないだろうから、俺ともう1人くらい連れて行こうか」
千歌「それなら私も一緒に行こっか?実行委員の集まりまで時間あるし」
透「おお、それは助かる。じゃ、俺らで行きますか」
こうして俺達3人は、倉庫に向かった。
俺達3人が倉庫に向かう途中、校内各所から色んな話し声が聞こえてくる。
「おーい、そっち持ってくれるか?」
「了解!せーので行くぞ。せーのっ」
「屋台で出すやつここで作ってみよーよ!」
「この前試しに作ったじゃん。それはあんたが食べたいだけでしょ!」
「あ、バレた?」
「机と椅子はこの辺に並べればいいか?」
「おう!運んでくれてありがとな。助かった!」
こういう雰囲気は本番直前って感じがして、ちょっとワクワクする。
透「文化祭前のこの感じなんかいいよな」
千歌「だよね!ワクワクするよね!」
透「こりゃ本番が楽しみだな」
真司「だね」
透「あっ、そうだ。明日、2人に焼きそば持っていってやんよ!」
千歌「それって、2年2組の?」
透「そうそう、そこの焼きそば。あそこの焼きそば去年食ったけど美味かったんだよなー」
千歌「美味しいのは当然だよ!なんたって、曜ちゃんが作ってる焼きそばだからね!」
透「あれ渡辺が作ってるのか。あいつ料理上手いんだな」
千歌「そう、曜ちゃんはなんでもできる自慢の幼なじみです!」
千歌は自慢げに語る。
そんなことを話している間に、倉庫に到着した。
透が倉庫の鍵を開け、シャッターを持ち上げる。
そこには、ビニール袋やブルーシートで荷物が纏められており、それら1つ1つに学年と組がマジックペンで書かれていた。
千歌「ウチの資材ってこれ?」
高海さんが指さした先には、2-1と書かれたビニール袋が2つあった。
透「おう、それだそれ。中にペンキとハケが入ってる。あとは、その横に置いてあるベニヤ板4枚がうちのものだな。高海はその袋持ってくれるか?俺と真司でベニヤ板持ってくわ」
千歌「おっけー、任せて!」
透「真司、そっち側持ってくれ。4枚まとめて持ってくからな。」
真司「了解」
一旦倉庫の外に資材を持ち出して鍵を閉めたあと、3人は資材を教室まで持って行った。
真司「こう見ると、結構お化け屋敷っぽくなったよね」
教室内はダンボール等で遮光されていて、昼間にもかかわらず薄暗く、お化け屋敷のあのおどろおどろしい感じが醸し出されているのは間違いない。
透「そうだな。かなり凝ってる方だと当事者ながら思うわ」
千歌「これを初めて見る人はかなり驚いてくれそうだよね!」
透「当然よ!そのために皆で時間をかけて作ったんだからな」
千歌「だね!」
千歌は笑みを浮かべつつ頷いた。
透「高海、そういえばそろそろ実行委員が集まる時間じゃないのか?」
透にそう言われ、千歌は教室の時計を確認する。
千歌「あっ、そうだった!ありがとう山崎君、行ってくるね。真司君もまた後でねー」
千歌は急ぎ足で集合場所に向かった。
透「いやー、あれだな。真司はどんな女子も手玉に取っちまうんだな!ここまでくるとさすがに笑えてくるぞ」
真司「そんなことないって!普通だよ普通」
透「何が普通だよ。気づけばお互いに名前呼びになってるわ、親密になってるわで驚きだわ。他の男子が高海みたいな美少女に下の名前で"○○君..."なんて言われた時にはイチコロだぞ」
真司「確かに、千歌が世間一般的に言う"美少女"なんだろうけど、そんなんじゃないから」
透「邪魔者は邪魔者らしく離れとくから心配すんなって」
真司「たから違うってば...」
透「冗談だって冗談!ほら、俺達も準備すんぞ!」
真司「...そうだね」
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2-1がお化け屋敷に使う場所は2階と3階の教室。
その数全部で6教室。
今年は屋内の展示とかが少なかったらしく、使える教室が有り余ってたらしい。
それを知った透が、"どうせやるなら豪快にやろうぜ"ってことで、こうなった。
かなり大掛かりな出し物ということもあり、許可とるのも大変だったらしいけど、それに見合う完成度の高さが所々現れている。
光を極限まで遮断し、昼間でも夜のような世界の演出。
数々のリアルな小道具。
本物の廃材を並べ、それっぽく見せる演出。
そして...
真司「ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」
透「おう、どした?」
真司「ほんとにこれって必要なの...?」
透「そりゃそうよ!皆も大賛成だったじゃねぇか。なあ?」
「ああ。真司はもう俺たちのアイドルだかんな!」
クラスの皆が俺の方を見てニヤニヤしてて、なんだか恥ずかしい。
そう、俺は今、メイド服を身にまとっている。
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事の発端は3日前の話し合いの時まで遡る。
透「これで本番も上手くいきそうだな!」
「そうだね。初めはここまで大掛かりになるとは思わなかったけど」
「それなー」
「皆、当日の受付は誰がやる?」
透「あ、そうだった。完全に忘れてたわ。決めないとな。誰かやってくれるやつはいるか?」
「いいよ。私やる」
透「おお、やってくれるか!ありがとな。他にいるか?って言っても、皆セットの準備でかなり働いてもらってるからな...」
真司「じゃあ、俺やろうか?皆に比べて作業量少なかったし」
透「真司、やってくれるか。それは助かる。んじゃ、受付はその2人ってことで!それで、受付の衣装は女子に任せてもいいか?」
「いいよー。適当に作っとくねー」
「あ、せっかくだから女子が男装、男子が女装してやってみない?」
「確かに真司は中性的な顔つきだから行けるかもな...」
真司「え、俺?」
「いや、お前以外に受付の男子誰がいるんだよ」
「なら今度女子にメイクやってもらうか」
真司「ちょっと待って、女装するなんて一言も...」
クラスメイトが肩に手を置いて言う。
「真司、男にはやらなきゃならない時がある。それが今だ。」
真司「いや、それ絶対今じゃないでしょ!」
「あとはそれをいつするかだが...」
「中井君の予定がないなら今日でもいいんじゃない?」
そして放課後
早速女子の手によりメイクという改造を施された。
それに加えてロングヘアーのカツラも装備。
髪の長さが自分の腰の高さまであるカツラは意外と重たい。
カツラを被った真司を見た女子は
「え、可愛いんですけど」
「やばっ、完成度高くない?」
と、絶賛であった。
そして、続けてこう言った。
「ねえねえ、せっかくメイクしたんだったらさー、制服着てみてもらわない?」
「何それ面白そう!」
真司「いやいや、着ないからね!?」
「じゃあ千歌ちゃんの制服借りてもいい?」
真司「無視かいっ!」
千歌「えっ、千歌の!?」
「たまたま目の前にあったからいいかなーって。ごめん、やっぱやめとくね」
千歌「あ、いや。別にいいよ!」
「え、いいの?ありがとう。てなわけで、中井君には制服着てもらうからね」
真司「え、制服今着るの!?しかもち...高海さんの!?当日それ着ないし、メイクだけで良くない?」
「ついでだよついで。ほら、皆待ってるから早く!」
真司「嘘でしょ...?あーもう、着るしかないわけね...分かったよ」
女子に圧倒されて、制服を着ないといけなくなってしまった。しかも、高見さんの。後で千歌に謝っとこう....。俺は覚悟を決めて千歌の制服に着替えた。
「こ、こんな感じでどうかな?」
「おぉ...」
「おい、本当に真司か?」
「ヘタしたら普通の女子より可愛いんじゃないか...?」
皆の視線が集まりすぎてて恥ずかしい。
透「よし、じゃあこれでいくぞー!」
「ちょっとまった!」
クラスメイトの男子が声を上げて待ったをかける。
「おい、なんだよ急に」
「真司の女装には1つ問題がある。声だ」
その男子生徒は、俺の両肩を掴んでこう続けた。
「真司、お前にはあと一歩女らしさが足りない...」
「いやいや、声は仕方なくねぇか?」
「さすがにどうしようもねぇだろ」
「いや、俺に案がある。任せてくれないか?」
「ん?どうにかできるのか?」
「ボイスチェンジャーのソフトを使って女性の声にすればいいんだよ」
「そんなソフトあるのか?」
「ああ、簡単にインストールできるやつがある。当日はヘッドマイクと小型スピーカーをつければ、女子の声で話せると思う。」
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って訳で、今に至る。
ちなみに、メイド服の見た目はアニメとかメイド喫茶とかにあるような感じ。
ただ、衣装の作りはしっかりしてて、フリルやレースなどもなかなかこだわっている様子。
黒い服の上に白いエプロンを着る仕様になっている。
なんでも、ヴィクトリアンメイドって言うんだとか。
俺はよくわかんないけど、ネットで調べれば1発で出てくるんではなかろうか。
真司「本当に大丈夫かなぁ?」
俺は着ているロングスカートを両手で持ち上げながら、恐る恐る聞いた。
透「別におかしくないぞ?むしろ普通に可愛いし。な?」
「そうそう、結構似合ってる」
「呼び込みも可愛い女子の方が集まるだろうし、いけんだろ」
真司「いまいち信じられない...」
「真司、これ付けたら男共の食いつきも良くなると思うぞ」
男子生徒から差し出されたのは、例のボイスチェンジャーセットだ。
「これがヘッドマイクな。声の切り替えっていう大層な機能は付けられなかったから、地声と女子の声の切り替えは電源のON,OFFで対応してくれ」
真司「了解」
「よし、電源を入れて話してみてくれ」
俺はヘッドマイクを装着し、小型スピーカーの電源を入れた。
真司「あー、あー。こんなかんじ?」
声を出してみたものの、皆からの返事はない。
真司「さすがに誰も反応がないとこっちも困るんだけど...」
あまりに反応なくて、このボイチェン作戦は失敗に思われたけど、その直後。
「真司、おめでとう。お前は女性として生きていける」
真司「え?」
「俺達から言うことは何も無い」
「ちょっと、これ完成度高くない!?うちらより可愛いじゃん」
「ほんとだよな。女子も見習ったらいいんじゃ...って、いでででで、やへろよ、おあえ!」
「女子も見習えだって...?」
女子生徒が男子生徒の頬をつねる。
「なあ、今自分でうちらより可愛いって言ったよな?」
「だよな。俺も聞いた。」
「これだから女子の考えてることはわかんねぇんだよな」
「ん?何か言った?」
その女子生徒はニッコリと笑みを浮かべて、コソコソ話していた2人に視線を向けた。
男子生徒をつねっている指にさらに力を込めながら。
「
「仕方ない、許してやるか」
女子生徒は頬から手を離した。
そして、真司の方にくるっと向き直すと、
「あ、中井君全然似合ってるから大丈夫だよ。心配しないで!」
優しそうな笑顔でそう言った。
真司「あ、ありがとう...」
垣間見えた女子の恐ろしさに思わず苦笑いになる。
「よし、終わったな。で、真司。最後になんだが、このマイクはスピーカーとの接続で完結してるから、教室から離れてても使えるからな」
真司「教室から離れることないと思うけど、一応覚えとく」
透「んじゃ、真司の女装も終わったし、リハーサルやるぞー」
「了解!各自持ち場を確認したらすぐやる感じ?」
透「そうだな、さっさとやってしまおう」
透の言葉を聞いて、各自が動き出す。
お化け役の仮装をしたり、小道具を運んだり、音源とかの確認をしたり...
皆が協力したからこそ、お化け屋敷が完成したんだと改めて思う。
こんなことを思いつつ、俺も持ち場に着く。
えーと、受付で必要なのは、お金入れる箱、懐中電灯、来場人数を数える紙とペン、それから...
「ほい、真司お待たせ。これ、台本な!」
「ありがとう!よし、これで俺の準備は終わりかな。なにか手伝うことある?」
「いや、いいよ。こっちももうすぐ終わるし。そもそも、大体準備はあらかた終わってたしな。時間がかかるとすれば仮装組くらいだ」
真司「そっか。だったらあんまり大人数いても仕方ないし、始まるまで待っておこうかな」
「そうだな、適当に待っとくか。」
書き終わった後に
今回Aqours全然出てなくね!?
ってことに気づきました...
でも書いちゃったので投稿します...笑