これからもぼちぼち投稿していきたいと思います(笑)
「スクールアイドル部(?)」
部活名が書かれた札を持ち、ダンボールの上に立った2人で部の勧誘をしていた。
1人は同じクラスの高海千歌だ。
教室で見た限り、クラスメイトみんなと仲が良く、クラスの中心的存在のようだった。
一方、もう1人の方は恐らく他クラスの人だろう。
「あ、転校生の中井君だー!私は高海千歌、よろしくね!で、こっちが2-2の渡辺曜ちゃん!千歌とは幼なじみなんだー!」
「初めまして、渡辺曜であります!」
そう言って、曜は敬礼のポーズをとった。
「うん、よろしく。高海さん、渡辺さん。」
俺の挨拶の後、千歌は俺の隣を見ながら言った。
「あれ?なんで山崎君がここにいるの?もしかして、うちの部に転部しにきたのかな?」
千歌は冗談で透を勧誘する。
「なわけないだろ、俺は真司の付き添いだよ。」
「なぁーんだ、残念」
全くそう思って無さそうな言い方だった。
「ところでいつの間にスクールアイドルなんか始めたんだ?」
どうやら彼女たちは部を立ち上げようとしているらしい。
透の質問に千歌は答えた。
「千歌ね、やっと"目標"を見つけたの!この前まで、千歌には何も無かった。空っぽのままだったんだよ。でも、あの日μ’sを見た時に思ったんだ。同じ女子高生がこんなにも輝くことができるんだって。千歌もあの人達のように輝きたい!だからスクールアイドルを始めることにしたんだ〜」
千歌の言葉には強い思いが込められていた。
憧れの人達のような「輝き」を手にしたいと。
真司は不思議と彼女達を応援したくなった。
心のどこかで過去の自分の重ね合わせていたのかもしれない。
頑張って、と声をかけようとした時だった。
「千歌ちゃん、勧誘頑張らないと熱意はあっても部員が集まらなきゃ、活動どころか「部」として認められないままだよ?」
「そうなんだよねぇ、あと3人どうしようかな...。」
どうやら、メンバー確保のアテがないらしく、行き詰まっているようだ。
しかし、数秒後。
「あっ、そうだ!いいこと思いついた!」
千歌は打開策を思いついたようだが...
「中井君にお願いがあるんだけど、うちのマネージャーにならない?ついでに山崎君もどう?」
「俺はついでかよ!まあ、さっきと同じで断ることに変わりないけどな。真司はどうするんだ?」
応援したいと思っているが、参加となると話は別だ。
ダンスから離れるために部活を探していたのに、入る部活にダンスが絡むなら本末転倒でじゃないか。
千歌が満面の笑みで誘ってきたが、丁重にお断りすることにした。
申し訳ないが、これは仕方なし。
「ごめんけど、遠慮しとくよ。でも、応援するよ。メンバー集め頑張って!」
「うーん、残念だけど仕方ないか。わかった、ありがとう!」
真司と透は千歌達に別れを告げ、帰路につくことにした。
こうして真司と透の勧誘会での部活巡りは幕を閉じた。
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