この選択は後に大きな影響を...?
真司は立ち尽くしていた。
真司が憧れた、目指そうとした「輝き」はここにもあった。
一つ一つの動作に、声に、表情全てに思いが込められていた。
「皆を笑顔に」という思いが。
「皆を笑顔にできるダンサーになりたい」
上手なダンスに憧れてダンスを始めた。
最初はただただダンスが楽しかった。
皆が喜んでくれて、自分も嬉しくなる。
そんな気持ちにさせてくれるダンスが大好きだった。
でも、だんだんと周りの期待が俺にとって重荷となっていった。
いつしか結果しか見えなくなり、気づけば落ちこぼれていた。
どうせ自分にはもう無理だとずっと決めつけていた。
でも、彼女達が証明してくれた。
大切なのは「気持ち」だと...。
曲は次の一言で締めくくられた。
「ダイスキがあればダイジョウブさ」
「そうか...俺は...」
Aqoursは真司に「決意」をもたらした。
Aqoursのライブは大成功で幕を閉じた。
このライブが10人の未来を変えるきっかけとなって...
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真司はライブ終了後体育館の入口で彼女達を待つことにした。
透には用事があるからと伝え、先に帰ってもらった。
程なくして体育館のドアが開いた。
「高海さんっ、俺...」
しかし、目の前の人物は千歌ではなく...
「あら、貴方は先日の...」
「中井君ね!お久しぶりでぇーす!」
「先日はお世話になりました。ところでなんでここに?ライブに興味あったんですか?」
「ええ、そうよ!ライブは very good だったわ!」
「私は彼女達がこの学校のスクールアイドルとして相応しいかどうかを確認しに来ましたの。」
「もう、ダイヤったらいつも素直じゃないのね。気になったって言えばいいのに〜」
「ちがっ...私は...」
「じゃあ私達は失礼するね。」
理事長と生徒会長が帰ってから10分くらいが経っただろうか。
再びドアが開く。
そこには千歌、曜、梨子の姿があった。
「あっ、中居君じゃん!びっくりしたぁ」
「ごめんごめん、びっくりさせたね」
「それより、私達のライブどうだった?」
「Aqoursのライブ凄く良かった。感動したよ」
「ほんと!? じゃあライブは大成功だね!」
ん?
あのライブは誰が見ても大成功なのでは?
真司はひとり首を傾げる。
「実はね、梨子ちゃんが中井君が元気になってくれたらって頑張ってたんだよ」
「あぁ、もう、曜ちゃん!それは言わない約束でしょ!」
「桜内さん、なんでそこまで俺のために...?」
「実は私も挫折経験があるの。ピアノが上手く弾けなくなってね...。でも、千歌ちゃんがスクールアイドルに誘ってくれた。またピアノが弾けるようになるまでやってみない?って。私は勝手に中井君と自分を重ね合わせていたの。だから、中井君に元気だしてもらえたらなって思ったの。ただのお節介だけどね。」
「そうだったんだ。ありがとう!おかげで気持ちが固まったよ。」
皆の頭上に?が浮かぶ。
「皆のライブを見た時の「輝き」を今も鮮明に覚えてる。あの「輝き」をもっと近くで見たい!俺に皆の手伝いをさせてほしい!」
「それってダンスのコーチをしてくれるってこと?」
「もちろん!」
こうしてスクールアイドル部は新たに1人加わり、4人の名前の書かれた申請書が提出されることとなった。
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