黒渦ベルナ、今日もしっかり学校に行きます。
今日のHRでは学級委員を決めるということでしたが、私は学級委員には選ばれませんでした。選ばれたのは私の愛しの実験対象である緑谷出久くんと友達の八百万百ちゃんです。
学級委員も決まり、高校生活も盛り上がっていこうとしていく中で事件が起きました。何者かが雄英の門を破壊し、中にマスコミを入れたのです。その時は昼休みの時間だったため、多くの生徒が食堂に集まっていました。パニックになった生徒たちを落ち着かせたのは飯田天哉くん、彼の行動のおかげで被害は広がらずに済みました。
飯田天哉くんの行動を見た緑谷出久くんは学級委員長に飯田天哉くんを推薦。クラスのほとんどが飯田天哉くんを学級委員長に推したため、学級委員長は飯田天哉くんになりました。
そんなことがあったとき、私はどこにいたのか。もちろん学校にはいましたよ。けど、私の一部はどこにいたでしょう。
「よっ!不審者。」
「だれだ?」
「誰かと聞かれて答えるやつがいると思うか?まあ、いまはそんなことはいいんだよ。お前に話があってきたんだよ。死柄木弔。」
雄英高校の門を壊した死柄木弔と黒霧、彼らはやること終えると、雄英高校から脱出。遠く離れた場所にワープした。だが、ワープした先にいたのは、コブラの意匠のバイザー、目立つ血のような赤い色の機械的な見た目のスーツを装着した者がいた。
声質からして男だが、それ以外、何もわからない。なぜだかわからないが死柄木弔、黒霧の名前を知っていた男を二人は警戒している。そんな様子を見たスーツの男は、
「おいおい、そんなに警戒しなくてもいいだろ。俺はあんたたちにやってもらいたいことがあるから来たんだよ。」
「黒霧、こいつはいったい何様のつもりなんだ?」
「死柄木弔、落ち着いてください。…それで、やってもらいたいこととは一体何なのか教えていただけませんか?まず、何をやってもらいたいのか教えていただかないと断ることも了承することもできません。」
「それはすまないことをした。なら、今から説明するからよく聞いてくれ。あんたたちに雄英高校の生徒を襲ってほしんだ。だが、ただ襲うだけではだめだ。襲うなら、生徒が集団で行動しているときに襲ってほしい。できるか?」
「なんでお前の頼みを聞かなきゃいけない。」
「おいおい、俺はお前たちのことを知ってるんだぜ。頼みを聞いてくれないとついつい口を滑らしちまうかもなあ。」
「このっ!「落ち着いてください。死柄木弔。」…ちっ!」
死柄木弔を止めたのは黒霧だった。そして、死柄木弔と黒霧は何か話をする。話が終わったのかスーツの男のほうに向くと、死柄木弔が、
「わかった。その話に乗ってやる。」
「おお!そうか。なら、オールマイトを殺す勢いでやってくれ。それじゃあ、俺はこれで失礼するぜ。」
「少し待ってください。」
「ん?ああ、黒霧、お前の言いたいことは大体わかる。襲撃するならいつがいいか聞きたいんだろ?」
「ええ、その通りです。」
「襲撃日はいつでもいい。あんたたちがやりたい日にすればいい。俺もやらないといけないことがあるからこの話は終わりだ。じゃあ、雄英襲撃を楽しみに待ってるぜ Ciao。」
スーツの男は銃のようなものを出し、撃つ。すると、銃弾ではなく煙が出てくると男の姿を隠した。煙が晴れると男の姿はなかった。
死柄木弔と黒霧もすぐにこの場から離れる。その後、このことを彼らが先生と呼ぶオール・フォー・ワンに報告すると、
『そうか。ついに彼が動き始めたか。』
「先生、そいつのことを知ってるのか?」
『ああ。だが、私は彼の存在を知っているだけだ。彼が何者で何を目的に動いているのか。私は全く知らない。彼がまた接触してきた際は仲間に引き込めないか試してみてはどうかな?』
「わかった。」
このような話が進んでいることは彼、いや、彼女は知る由もなかった。
私が一人で下校中、足元に赤いスライムのようなものが走ってきたと思うと、私の足に吸い込まれていった。
「よしよし、うまく進んでいるようだね。あとは、動きがあるまで待つとしようかな。」
赤いスライムのようなものの正体は私の体の一部。私は体の一部を切り離し、赤いスーツの男ブラッドスタークに擬態させ、死柄木弔たちに接触させたのだった。
私は浮かれた気分のまま、ゆっくりと帰っていった。