夏色の代わり   作:lane

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三話を大幅に修正いたしました。


四話

 俺は家に戻ってきていた。去り際の寂しそうな顔が少し思い浮かんだが、顔をよく見てなかったから本当にそんな表情をしていたかは謎のままだった。思えば逆にあいつは何で浜辺に来ていたんだろう。

 

「暇だな...」

 

 俺は暇していた。いつもならなんてことはなかった。暇になったら眠ればいいと思っていたが、何だか全く眠気を感じない。そもそもまだ朝の7時だ。あの後家に戻ってきた俺は朝食を食べた後、自分の部屋でベッドに横たわっていた。

 

「暇だ...」

 

 

 結局、俺は夏休み初日を一日中寝ることを選んだ。ふと、もったいないんじゃないかと思ったが意識はまどろみの中に消えていった。

 

 

 

 いつも通り目を覚ます。朝は大抵5時半に起きるのが俺の中のルーティーンだ。なぜかというと、腹が減ったからだ。

リビングに行くと何やら騒がしかった。セミが家の中で飛んでいた。そうか、確かに昨日も鳴いていたな。全く今まで気づかなかったが。

 

「ケイ、捕まえて!」

 

 虫が苦手らしい母さんは青ざめた顔でぷるぷる震えながら俺に助けを求めてきた。要望通りに捕まえた。

 

「あんた、よく素手で掴めるわね」

 

「何が怖いんだ?」

 

 セミというのはただうるさいだけなのに、母さんは怯えている。

 

「気持ち悪いのよ」

 

 気持ち悪い、らしい。よく分からないがそういうもんなのだろう。

 

「ご飯できるまで待ってなさい」

 

「あぁ、そうする」

 

 昨日は何してたんだっけと、ぼんやりした頭で思い出すと、頭の残念な女の子に絡まれたことが強く蘇った。ああそうだ、そんなこともあったな。暑いのにおしるこを飲む姿が印象的だった。今日もあの堤防にいるんだろうか。

 

「ちょっと散歩してくる」

 

「えっ?ええ、朝ごはんまでには帰ってくるのよ」

 

 別に会いたいわけではない。何もやることがないから昨日と同じ行動をする。それだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 坂を下る。セミの鳴き声がやけにうるさいがこんなにうるさかったか?数分歩いていると堤防についた。今日は風が強いらしい。

 

「たろうさ〜ん」

 

 小走りで俺に近づく...確か夏目みはるだったか。襟付きのピンクのノースリーブと白いスカートをはためかせながら俺の横まで来た。スカートからは白く、すらっとした足が覗いている。

 

「ふぅ。おはよーございます」

 

 少し舌足らずで間延びした挨拶をしてきた。山田太郎を本名だとすっかり思い込んでいるようだ。それが少しおかしくてついネタバラシをしてしまった。

 

「俺は太郎なんて名前じゃない」

 

「?どういうことですか」

 

「山田太郎は偽名だ」

 

 どう思っただろうか。本名を教えてくれなくて悲しんだだろうか。それとも...

 

「どうして?」

 

「どうして嘘つくんですか?」

 

 困ったような表情で尋ねてくるこいつは少し涙目だった。なぜだかそれが少し面白かった。表情が忙しい変なやつだな、もっとコロコロ変えてやろうか、と考えて、そこで俺は今何を考えていたのか冷静に振り返る。

(面白いと思った?何が?)

 

(こいつの顔がコロコロ変わることが?なぜ?)

 

 それ以上は全く分からなかった。気づけば口が勝手に動いていた。

 

「空野ケイだ」

 

「はぇ?」

 

「俺の名前だ。今度は偽物じゃない」

 

 気づけば名前を教えてしまっていた。

 

「おともだち?わたしたち初対面じゃないよねもう」

 

 ほら、嬉しそうな顔をする。しかし確かに初対面ではないが友達でもないだろう。そもそも友達って何なんだ?こいつに聞けばわかるか?

 

「なぁ、聞いていいか?」

 

「なぁに?」

 

 まるで頭に?マークでもついているかのような返事に口元が緩んだ。

 

「友達って何するんだ?」

 

 俺の問いに待ってましたと言わんばかりに目を輝かせた。

 

「友達はねいっしょにあそんだりするんだよ」

 

「日がくれたら、またねって手をふるの」

 

「たのしいこと、いーーっぱいするんだよ」

 

 楽しい?遊ぶのが楽しい?何となく胸が痛んだ。じゃあ。

 

「...じゃあ、俺を楽しい気分にさせてみろよ」

 

「うん、わたしたちおともだちっ」

 

 俺はこいつに期待しているのか?こんなにも表情を変えるその理由を知りたかった。

 

「お前のことなんて呼べばいいんだ?」

 

「みはるだよ。みはるって呼んでほしいな」

 

 上目遣いでこちらを見上げる。

 

「わかった、みはる」

 

 こいつ...みはるは気を良くしたのかニコニコと微笑んでいた。友達になれたのがそんなに嬉しいのか、と思った俺の心は少し暖かく感じた。

 

「じゃー、ケイくんだね」

 

 ケイくん、と言うのは俺のこと...だよな?誰かに君付けで呼ばれたのが初めてだったから少しくすぐったいような気持ちになった。

 

「ケイくん、わたしと遊んでください!」

 

「あぁ」

 

 夏休み二日目、俺に友達ができた。こいつの名前は夏目みはる。へんなやつ。だけど俺はこの関係が少し気に入っていた。




字数を少し増やしました。

話は変わりますが僕は足が大好きです。
特に可愛いおにゃのこの足が大好物です。色白なのもGOODです。スカートを履かせてみました。一番好きなのはショートパンツです。どちらにしても太ももが美味しい。展開を変えて読んでくれている人には申し訳ないですけどお付き合いいただけたら嬉しいです!

ps.予約投稿が機能しませんでした。何故だぁぁぁぁぁぁ
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