スーパーロボット大戦MAX (一時更新停止中)   作:クリスヴェクター

3 / 10
読者の方々、お待たせして大変申し訳ありません!
活動報告にも載せた通り、試験があり、その分更新が遅くなりました。
しかぁし、もはや作者を止めるものはいないので、これからガンガン書き進めていく...予定です。まぁ、こんな若輩者ですが、頑張っていきます!

ではでは、本編開始ぃぃ!!


シーンⅠ『地上』
第一話 「堕ちてきた男・上」


 

 

 

 

 

 

―日本・光子力研究所―

 

 

 

 

  研究所内は騒然となっていた。

 

 暗黒大将軍率いる戦闘獣の軍勢がこの研究所に迫ってきているからだ。

 

  汚水処理施設の下にあるハンガーでは、マジンガーZの出撃作業が開始されている。

 普段は、屋外で装着するはずのジェットスクランダーも今回は急を要するため、

 このハンガー内で取り付け作業に入っている。

 

  兜甲児も自機のコクピット内で、システムチェックに専念していた。出撃まで僅かに時間があるものの、相手が相手なだけにその手は世話しなくコンソールの上を動いていた。と脇のモニターに通信が入り、弓教授が映し出される。

 

『すまん甲児くん。かなりの数を相手にするだろう。さやか達もすぐに出る。

 激戦になると思うが、頑張ってくれたまえ』

 

「わかっています。研究所には指一本触れさせませんよ!」

 

『マジンガーの出撃準備完了しました!』

 

 背後の研究員の言葉にハンガー内にアラートが鳴り響く。

 

『後、科学要塞研究所の兜博士から通信があった。グレートの方も準備が終わり次第向かわすと』

 

「へっ、大丈夫ですよ!鉄也さんたちが来るまでもないですよ」

 

『…無理だけはしないでくれ、甲児くん』

 

  通信が切れ、マジンガーが射出口の下に移動される。

 

『除水完了、上部ハッチ開放します』

 

  天井のハッチが開き、太陽の光が差し込み黒い機体を照らす。エレベータ式の台座が起動し、マジンガーの雄姿を晴天の下に押し上げる。

 

「いくぜ、マジンガーZ! マジィィン・ゴーッ!!」

 

  スクランダーの二機の光子力エンジンが唸り、マジンガーが空高く飛翔する。

 

  鉄の城は今日も、紅蓮の翼と共に羽ばたいた。大切な者たちを守るために―――。

 

 

 

 

 

 第一話 アクセル『堕ちてきた男』

 

 

 

 

 

  飛び立って数分後。研究所から通信が入り、甲児は回線を開く。

 

『甲児くん。今入った情報なのだが、君が向かっている方向で爆発が確認された。おそらく何者かが大将軍と戦っているみたいだ』

 

「なんですって!? 一体誰が...」

 

『わからない。鉄也くんはまだ出撃していないから、あるいは...』

 

「未確認機、ということですか?」

 

『恐らくではあるが…くれぐれも気を付けてくれ』

 

「了解ッ!」

 

 目的地に向けてマジンガーは加速する。

 間もなくして目標地点に到着すると、既に辺りには数機の戦闘獣の残骸が散らばっていた。

 

 その内の一機にマジンガーの足が止まる。

 その一機は削られた様に胸部に大穴が開き、頭部は根元から引き千切られて無くなっていた。

 

「まるでドリルプレッシャーでやられたみたいだな...」

 

『甲児くん!』『兜!』

 

 開いた通信越しに聞きなれた声が響き、甲児が振り返ると二体のロボット-ダイアナンAとボスボロットが近付いて来ていた。

 

「さやかさん!それにボス!」

 

 幼馴染2人に甲児は声を上げる。

 

「やっと追いつけたわ」

 

「ったく、俺たちを置いていくったぁ、どういうことだわさ!」

 

「へへへ、わりぃわりぃ二人とも」

 

「...にしても、これは」

 

 落ち着いたところで、さやかが辺りの惨状に言葉を無くす。

 

「すげー、どうやったらこうなるだわさ?」

 

「俺も考えていたところなんだ。まるで…」

 

 甲児に一瞬心当たりを思いたった、瞬間。

 激しい震動ともに爆発音が周辺に響き渡る。

 

「爆発!? この向こうか!」

 

 振り向くと確かに山一つ向こうから黒煙が立ち上っていた。

 再びブースターを噴かし、急いで目的地に向かう。

 

「甲児くん!?」「お、おい、兜!」

 

 さやか達の制止を聞かず、スクランダーで山を越え一気に開けた視界の先に、そのロボットはいた。

 

  全長はマジンガーを遥かに超え、所々のスマートさがより人間に近いフォルムを出していた。

 

 当然甲児はそんなものを見たことも聞いたことも無い。

 その動きは見た目に反して軽快で、並み居る戦闘獣を蹴散らしていた。

 

 撃、蹴、跳、殴、弾、避、捌、逸。

 

 それらの動作は一端の曇りも無く、鮮やかにまるで舞のようだった。

 故に、甲児は確信した。

 

 

 ――――あれは、ただ者では無いと。

 

 僅かな間動きに見とれていると、戦いの流れに変化が生じる。

 

 一瞬の隙を衝かれ、ギランに蒼いロボットは防戦に追い込まれてしまう。

 さらに背後からもう一機のギランが迫り、挟撃を掛ける。

 

 第三者が見れば目を背ける状況を、甲児が、マジンガーが見逃す筈がない。

 

「飛ばせっ鉄拳!ロケットパァァァンチッ!!」

 

 マジンガーから放たれた腕がギランを大きく吹き飛ばし、引き離す。

 

 その隙に蒼いロボットも反撃し、距離を置く。

 甲児も横に並び立ち、目の前にいる敵を睨み付ける。

 

「大勢で一人を攻めるったぁ、てめぇらしい趣味だなぁ!暗黒大将軍!」

 

 空に浮かぶ大要塞デモニカの主、暗黒大将軍は苦虫を潰すように顔を歪ませる。

 

「おのれぇ…やはり貴様かっ!兜甲児、マジンガーZ!」

 

「あったりめぇだっ!手前らが悪事を働く限り、俺とマジンガーが何度でも食い止めてやるぜ!」

 

 暗黒大将軍の地獄の底から響く様な声に、お返しとばかりに甲児は声を張り上げる。

 

「あれが…マジンガー、Z…」

 

 その様子を蒼いロボット―ソウルゲインのコクピットの中で、赤毛のパイロット―アクセル・アルマーは誰にとも無く呟く。

 

 

 己を無くせし者と魔神の一人との邂逅の瞬間だった。

 

 

 




第二話 アクセル「堕ちてきた男・下」に続く!

感想・批評お待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。