スーパーロボット大戦MAX (一時更新停止中)   作:クリスヴェクター

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文字数伸びねェ………。

サブタイだけで分かる人いるかも。
では本編開始ッッ!



第四話 「闘将と超闘士・上」

 

 

 

 

 

ー科学要塞研究所・格納庫―

 

 

 

「どういうつもりだよっ、鉄也さん!」

 

 甲児の怒声が広大な格納庫に響き渡る。

 

 アクセルが振り返った先には、コクピットから降りた甲児が鉄也にくってかかていた。

 

 原因は今から数時間前。

 

 アクセルが研究所に来てから数日。もともと悪かった二人の仲はますます悪化していた。

 というより、鉄也の一方的な態度に対して甲児が反発している状況が続いている。

 

 そして先の戦闘。

 

 暗黒大将軍率いる戦闘獣軍団と百鬼帝国の軍団、そして新たに現れたキャンベル星人なる異星人が、この研究所に襲撃してきたのだ。

 その際鉄也は独断専行し、それにより危うく研究所を危険に晒すところだった。

 

 既のところ、救援に駆けつけたゲッターチームの参戦により危機を逃れることに成功。その最中、この時の鉄也の姿にアクセルは、どこか焦りを感じているように見えた気がしていた。

 

 

 そして現在に至る。

 

 

「本当にどうしたんだ? あの二人」

 

「さあな、俺が来た時からあんな感じだったが・・・。確か・・・竜馬だったけ?」

 

 ソウルゲインの隣に固定された赤いスーパーロボットゲッターロボから降りた青年、流竜馬がアクセルの下に近づく。

 

「俺は流竜馬。よろしくなアクセルさん」

 

「こっちこそ。それとアクセルで構わないぜ、竜馬」

 

 二人が握手を交わしていると

 

「お前さんがそのロボットのパイロットかい」

 

「さっきの戦闘見てたが、すごかったぜ!」

 

 ゲッターロボから新たに降りてきた二人の男性が話に加わって来る。

 

「竜馬、彼らも?」

 

「ああ、ゲッターチームのメンバーだ」

 

「神隼人だ。よろしく頼むぜアクセルさんよ」

 

「オイラは巴武蔵。よろしくだぜ!」

 

 それぞれ紹介が終わったところに甲児が駆け寄って来る。

 

「リョウくん!」

 

「甲児くん。久し振りだね」

 

「あの時から結構すぎたからな~」

 

 その後チームの紅一点ミチルも加わり、旧友との再会を喜びつつ互いの情報を伝えながら、アクセル達は司令室に向かった。

 

 

 

 

 ー科学要塞研究所・管制室ー

 

 

 

 剣造の前にゲッターチームの面々が勢揃いする。

 

「それでは兜博士、ロンド・ベルとの合流までお世話になります」

 

「いやいや、こちらこそ。ゲッターチームのチームワークの良さは、マジンガーチームにも良い影響を与えるでしょう」

 

「………」

 

「………」

 

 剣造の言葉に甲児と鉄也はムスッとする。その二人に竜馬は首を傾げながら剣造に聞き返す。

 

「博士、本当にどうしたのですか?あの二人…?」

 

「ちょっとしたトラブルでねなに、すぐに仲直りするだろう」

 

「父さん、ほっとけよ。あんなやつ」

 

「甲児、そんなことを言うものじゃない」

 

 その時、今まで沈黙を貫いていた鉄也が踵を返し、

 司令室から出ていってしまう。

 

「………」

 

「鉄也っ! ごめんなさい、鉄也!」

 

 ジュンが謝りながら、慌てて鉄也の後を追う。

 後に残された甲児達はそれを見送るだけだった。

 

 

 

 

 

 ー科学要塞研究所・展望室ー

 

 

 

 

 司令室から離れた場所にある展望室で、鉄也は佇んでいた。そこにジュンが追い付く。

 

「鉄也……どうしたの?」

 

 傍により顔の覗きこむと、そこにはいつもの彼らしくない、覇気のない表情があった。

 

 そして鉄也はポツリと漏す。

 

「なぁ、ジュン。俺は……臆病な男だ」

 

「え……?」

 

「あの大戦から大分経っているというのに、まだあの時の事が拭えてないんだ……」

 

「………鉄也」

 

 話す鉄也の脳裏に、以前の大戦がフラッシュバックする。

 

 当時の自分は、敵を倒す為だけに鍛え続けてきた。自分の力だけしか信じていなかった。

 

 その過信、慢心が招いた結果、メンバーを、ひいては育ての親である所長を危険に晒してしまった。

 

「甲児くんがどんな人生を送ってきたのかは知っている。肉親の十蔵博士を亡くしたことも」

 

「……………」

 

「だが、甲児くんはそれを乗り越えて、ここまでやってきた。それを俺は理解していた。いや、したつもりでいたんだ」

 

「なのに俺は………あの時から一歩も踏み出していなかった。踏み出そうという意志を持とうすらしてなかった」

 

 そこで話が止まり、鉄也とジュンの間に沈黙が流れる。鉄也の手元を見ると、僅かに震え、それを無理矢理押さえるように拳を強ばらせていた。

 

 再び鉄也が口を開く。

 

「悪いが………今は甲児くんに顔向け出来ない」

 

「………。………わかったわ」

 

 鉄也の答えにジュンは何も答える訳もなく、ただ受け止め、彼の手に自分の手を重ねる。

 

「 でも鉄也、これだけは約束して…」

 

「……なんだ?」

 

「遅くなってもいい、少しずつでもいいから………立ち上がって。貴方が持つ勇気で」

 

「………」

 

「貴方は………偉大な勇者なのでしょ?」

 

 その言葉に鉄也はハッと顔を上げ、ジュンを見る。その目に映る彼女はただ優しく微笑んでいた。

 

 

 

「………………」

 

 その二人の会話を、ドアの陰からアクセルは黙って聞いていた。

 

 何も彼に盗み聞きの趣味が有るわけではない。

 以前から気になっていた鉄也の様子に、先の戦闘だ。

 

 さらに後を追った先であの話。

 

 鉄也の性格を全て把握しているわけではないが、一ヶ月も過ごせば幾らか分かるモノがある。

 

 そして聞いてみれば、最近の行動と鉄也の心情に辻褄が合う。一言で表すなら、危なかっしいで尽きる。

 

 だがそれも杞憂だと、アクセルは認識した。

 

 

 彼には支えとなる彼女がいる。

 

 それに『自分の知っている彼』なら必ず立ち直る、そう信じているからと。

 そこでアクセルは眉根を寄せる。

 

 まるで彼らを知っている様な、確信に似たものに、違和感があった。記憶を失っているはずなのに。………………………………。

 

「まっいいか」と、その場を後にする。

 あ、最後に一言。

 

 アクセル・アルマーはクールに去るぜ。

 

 

 

 

 ところ変わって甲児はというと

 

「ちきしょう、鉄也さんの奴…本当に苛つくぜ!」

 

 大変ご立腹の様子であった。

 そこにアクセルがなに食わぬ顔で戻ってくる。

 

「甲児、そんなにピリピリするなって」

 

 ボスが宥めるが、今の甲児には聞く耳を持たないようだ。

 

「先に突っかかってきたのは鉄也さんなんだぜ!?」

 

 その様子にアクセルはただただ溜め息を付くだけだった。

 

「はぁ~。先が思いやられるんだな、これが」

 

 突然、室内に緊急コールが鳴り響く。所員の一人がコンソールをから振り返り報告し、その内容に場に緊張が走る。

 

「兜博士、ダイモビックからSOS信号。バーム星人の攻撃を受けているとのことです!」

 

「なんだと!?」

 

 

 

 

 

 

 

 第三話『闘将と超闘士・上』

 

 

 

 

 

 

 

 報告を受けた後のそれぞれの反応は早かった。

 所員は各々情報収集や出撃準備に入り、格納庫では各機の最終チェックが入る。

 

 そして、パイロット一同は剣造の前で指示を待っていた。

 

 

「ようし、すぐにダイモビックに行こうぜ!」

 

「待つんだ、甲児くん。所長、襲ってきた敵はバーム星人だけですか?」

 

 甲児が今にも駆け出しそうなのを鉄也が静止し、剣造に確認する。

 

「うむ、今の所はそうらしい」

 

「鉄也さん、早く救援に行かないとやられちまうぜ!?」

 

「もしものことを事を考えて、何機か待機させた方が良い」

 

「心配し過ぎだぜ、全員で行った方が助けられる」

 

「これが陽動だったらどうするだ? 俺たちがいない隙に、研究所を攻撃するさか作戦だったら…!」

 

「深読みかも知れんが…可能性は否定できんな」

 

 鉄也が言う事は確かにあり得る話でもある。

 だが、とアクセルは思う。今の鉄也は焦りすぎていると。先の事で落ち着いた様に見えて、まだぐらつき感があった。

 

「鉄也くん。君の気持ちも分かるが、今はすぐにダイモビックに向かうんだ!」

 

「しかし所長!」

 

「まあ、落ち着け鉄也。それならさっさと終わらせて、直ぐに研究所に戻ってくればいいだろ?」

 

「……大丈夫だ、鉄也くん。この科学要塞研究所は、戦闘も考えて建造した研究所だ。少しくらいの攻撃なら十分に対抗出来る」

 

 アクセルと剣造の言葉に、渋々とだが鉄也は従う。

 

「…わかりました」

 

 纏まった所で皆が行動に移る。

 ボスが飛べない自分はどうすればいいかとなると、手分けして運ぶことになった。移動上、飛行能力を持つ機体が多かったのが救いである。

 

 余談だが、アクセルはどうかと言われれば、何気に地上戦用に見えるソウルゲインが空戦能力も持っていたことに甲児たちが驚いた。

 

「飛べない機体はゲッターとソウルゲインが運ぶ形でいいな?」

 

「確かダイアナンAとボロットだけね」

 

「さてと…行くとしますか!」

 

「じゃあお父さん、行って来ます!」

 

「……」

 

 甲児は手を振り、鉄也は黙って頷き、先に出た皆に追い縋る。

 

「ああ、甲児、鉄也くん…みんな、頑張るんだぞ」

 

 管制室に残った剣造は彼らの無事を祈りつつ、所員に指示を飛ばし準備を進める。彼とて、むざむざ敵に腹を見せる程楽観的に見てはないのだからな。

 

 

(…バーム星人か。俺の記憶の手掛かりになればいいが)

 

 システムを立ち上げていたアクセルは、新たに現れる異星人に興味が湧いていた。その名を聞いた時から頭の中に引っ掛かるものがあったのだ。

 

 それよりもと、気に掛かることを胸に秘め作業に再び意識を戻す。

 

 

 

 それぞれが思いを持ち、自分たちの愛機に乗り込む。

 

 彼らは大空を駆け抜ける、助けを求める友の為に。

 

 

 

 

 ー????ー

 

 

 

 

 空が黒く染まり海が荒れうる中、その島はあった。

 

 否、島というにはその上に建つ代物は余りにも機械的で、それは全体にまで及び、さながら超大型移動要塞であった。

 

 このばsyこそ百鬼帝国の本拠地、要塞島。

 

 その中心部にある、一際高くそびえる塔の一室。

 大型モニターを中心に大小のモニターがところ狭しと壁一面に敷き詰められた大部屋の一角。

 

 部屋を一望できる高台に、

 

 地底帝国の暗黒大将軍、地獄大元師。

 

 百鬼帝国のブライ皇帝、ヒドラー将軍。

 

 キャンベル星人のワルキメデス総統とその弟ダンゲル将軍。

 

 と人外のトップクラスが集結していた。

 

「ふむ、マジンガーどもが動き始めたか」

 

「通信を傍受しましたところ、ダイモビックに向かったようです」

 

「ダイモビック? 攻撃しているのは…バーム星人とかいう異星人か」

 

 送られてきた情報に誰もが笑みを浮かべる。この機会を見逃す程彼らは甘くない。

 

「今がチャンスですな」

 

「研究所はもぬけの殻…というわけか」

 

「好機とみるか…ワルキメデス総統、先日自分がやってみせると言っていたが…今回はどうだ?」

 

「良いでしょう。奴らがいない今、研究所を落としてごらんにいれよう」

 

 そう言い、部屋を退室するワルキメデスを尻目にブライがヒドラーに何か耳打ちする。それを了解し、

 

「白骨鬼!」

 

「ここに」

 

 ヒドラーの声に、影から一人の女性の鬼が現れる。

 

「科学要塞研究所…ここでやることはわかっておるだろうな」

 

「はっ、仰せのままに…」

 

 深々と頭を下げ、白骨鬼は表れた時とは逆に影に溶ける様に戻っていった。

 

 

 

 

 

 ーーー裏に潜む魔の手は静かに、そして着実に研究所に忍びよっていた。

 

 

 

 

 




時間経過を考えたら、少しは性格に変化があるはずなので過去を悔やみつつ、視野を広げていく鉄ちゃんにしてみました。

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