スーパーロボット大戦MAX (一時更新停止中) 作:クリスヴェクター
―――アクセル達が研究所を出る数刻前。
ー千葉・ダイモビックー
惑星間航行のために建造された巨大宇宙母艦「スペース・ダイモビック」が地上と接続し「ガード・ダイモビック」基地として運用されているここで、いくつも炎が上がっていた。
いずれも基地の手前で起こっているのは、ダイモビックを背後に陣取っている一機のスーパーロボットのお陰であったからだ。
名は『ダイモス』。
“闘将”の二つ名を冠する巨人は、その両腕をクロスし防御に徹していた。
一見耐えきっている様に見える状況、パイロットの竜崎一矢には余り楽観的に受け取れるものでなかった。
「ぬっ、くっ!」
トレーサーを通じて送られてくるダメージに顔を歪ませながら、一矢は背後に目をやる。
彼が気にしているのは後ろのダイモビック……ではなく足下にいる一人の女性であった。
彼女を見つけたのは本当に偶然だった。故に取るべき行動は言うまでもない。
『ふむ……ダイモスとやら、なかなか保っているではないか。だが、今は亡き父上……リオン大元師の恨み。この程度では済まさんぞ! バルバスッ!』
『ハッッ! やれっ、地球の虫けらどもを皆殺しにするのだ!』
しかし、敵ーバーム星の戦闘ロボ・・・ズバンサーは一体の攻撃力は大したことはないが、奴等は数に任せて攻めてきている。
後方で指揮を取るバーム星人の司令官ーーリヒテルが乗る母艦ーーガルンロールを撃退すれば、活路は開けそうだが今のところ決定打となりにない。
『ザッ……一矢っ、ザザッ もう少し、踏ん張れよ!』
いきなり、SoundOnlyと表示されたモニターから雑音混じりに男性の声が入ってくる。その声には聞き覚えがあった。
「イルムか! 今何処に!?」
ー海上ー
海上を全速力で飛行中の大型輸送機“レイディバード”の上部甲板に一人の青年ーイルムガルト・カザハラはいた……というより引っ掛かっていた。
「今、輸送機のっ、上に、張り付いてるっ!」
『なんでそんな所にいるんだ?!』
風圧が容赦なく襲い掛かる中、歯を食い縛り、耳許の通信機に怒鳴り付ける。
「文句、なら、俺の、親父に言えぇぇぇっ!! 時間が無いからって、無茶苦茶言いやがって!」
『そう言いながら、躊躇なくそっちに飛び移るアンタも大概だがな』
レイディバードに平行飛行する戦闘機 “ガルバーFXII” から、パイロットの夕月京四郎の呆れた声が届く。二人とも一矢とは旧知の仲であり、イルムと一矢は一時、宇宙飛行士訓練センターの同期生だったこともある。
「しょうがないだろ、時間が押してたんだよ!……っと。ふぅ、やっと辿り着けたな」
『やっと来たかイルム。早速だが、あれに乗ってくれ。ちゃーんと整備はできとるからな』
ハッチを開け機内通路に転がりこんだイルムに、操縦席から彼の父ージョナサン・カザハラの指示が放送で飛ぶ。そんな父親にイルムは悪態を着きつつも、聞こえない声で感謝の言葉を述べた。
気を取り直し、イルムは足早にカーゴルームに向かう。
「待たせたな、相棒」
ハッチを開けデッキを見下ろした先に、かれの愛機が静かに、そして発進の瞬間を今か今かと待っていた。時間が惜しいので、頭部のコックピットに滑り込み、手早くシステムを立ち上げていく。
「コンディションオールグリーン、FCS起動っと。親父、こっちはいつでも行けるぞ!」
そこにガルバーから通信が入り、ウィンドウが表れ京四郎の顔が映る。隣にはメンバーの一人、和泉ナナもいる。
『イルム、俺たちは先に行くぞ。一矢が苦戦しているみたいだ』
「ああ、俺も後から向かう」
通信が切れ、輸送機外のカメラからガルバーの機影が消える。カーゴルームの後部ハッチが開き、その下を青く煌めく海が後方に流れ去っていく。
機体を固定していたアームが動き、カーゴから外に押し出す。
『鳥になってこい、幸運を祈るぞ!』
「了~解っ。ウィングガスト、出るぞ!」
ガコンと音を立てアームが離され、ウィングガストが空中にその巨体を晒す。僅かな滞空の後、ブースターが点火し高度を上げる。
流れ去る景色を振り切るように加速し、イルムは友の下に急ぐ。
ーダイモビックー
『何をしているのだ! ダイモスがさっきからやられっぱなしではないか!』
モニター越しでも分かるぐらいの喧しい声に、一矢は戦闘とは別におもわず眉をひそめる。
声の主は地球連邦軍の三輪防人長官。
連邦のタカ派代表格でもある彼は、初期のバーム星人との和解にも猛反発を示し、彼らが攻めてきた今ではさらにその姿勢を強めている
また、彼は連邦軍内で、ここダイモビックを初めとした各研究所が保有するスーパーロボットの接収を強硬的に進めている主格でもある。故に
ーーー簡潔に言えば、一矢はこの男が苦手なのである。
とは言うものの三輪長官が言うのも一理あり、ダイモスにも限界がある。が、今ヘタに動けば下にいる彼女に被害が及ぶ可能性があったのだ。
『一矢、何やってる!』
『お兄ちゃん、このままじゃやられちゃうよ!』
後方からガルバーの機影が見え、京四郎から通信が入る。その声には焦りが見受けられる。同乗しているナナも同じだ。
「京四郎! 足下に女の人が倒れているんだ! 彼女を安全な場所に!」
足下にいる女性は気絶しているのか、動く気配を見せなかった。それが、一矢を急き立てる。手早く指示を出すと、通信に三輪長官が噛みついてくる。
『人だとぉ!? そんなのは放っておけ! バーム星人を叩きつぶすのが先だ!』
「そんなことはできません! 民間人なんですよ!?」
『民間人だと!? 戦時中に銃を取らぬ人間など必要ないっ! そんな奴がくたばろうと知ったことか! 戦えっ! 戦うのだっ!』
余りに横暴な言葉に、戦闘中にも関わらず一矢は絶句する。
彼は何と言った?戦わない者は死ねと? ふざけるなっ! 途端、己の中で怒りが沸き上がる。
「三輪長官ッ、あんたって人は!」
『一矢、その娘をガルバーに乗せる! それまでもたせろ!』
一矢が怒鳴り返そうとするのを、京四郎が通信を入れることで押さえる。出かかった言葉を飲み込み、友に感謝する。
「すまん! 京四郎!」
『へっ、確かに戦いの最中にのんきに人助けってのはどうかと思うが、今の三輪の野郎にはイラッときたぜ』
低空から飛行してきたガルバーが女性の前にホバリングしながら停止する。そこからナナが飛び降り、女性の下まで駆け寄る。
「ちょっと大丈夫? 私の声が聞こえる?」
「………うぅ」
ナナの声に反応したのか、女性が眉間を寄せる。
「動かすけど、いいわね?」
「………………」
返事はなかったが、僅かに首を縦に動かしたので肩に腕を回し、急いでガルバーに乗り込む。自分より背丈が大きいので運ぶのに苦労したが、四の五も言っていられない。
なぜか。自分が敬愛する兄的存在にこれ以上負担をかけたくなかったからだ。
ナナが乗り込み、直ぐ様ダイモビックに向けて離脱するガルバーをモニターで確認し、一矢は一先ず安堵すると眼前の敵に目を向ける。
「京四郎、頼んだぞ。・・・来いっ! バーム星の侵略ロボットめ!」
その言葉に反応したかのか、ズバンサーがこちらに迫って来る。
「ようしっ! いくぞぉぉっ!」
足裏のブースターを吹かし、上空に舞い上がる。腕を力強く交差させ腰の位置まで引き戻す。
そこから素早く、そして鋭い正拳突きをくりだし名乗りを上げる。
「ダァァァァイッモォォォスッッ!!」
日の光を浴び、闘将が咆哮する。
さあ、お前の空手を見せてやれ!
第八話 アクセル「闘将と超闘士・下」
「フッ、ハッッ!!」
裏拳、からの肘鉄。
「セイッ、リャッッ!!」
膝蹴り、からの後ろ回し蹴り。
一矢が努力を積み重ね、会得してきた空手の数々の技がダイモスを通じて、ズバンサーを相手に十全に発揮していた。その威力は高く、ズバンサーを一撃をもって粉砕するぐらいだ。
劣勢に立たされ、手をこまねいたズバンサーが複数で押し寄せ、ダイモスの周りを包囲する。
その内の二機が左右から頭部を鎖で固定したアンカーがダイモスの両腕に絡まる。
動きを封じ込めた隙を突き、残りのズバンサーが一斉にミサイル攻撃を仕掛けてくる。
「うぉぉっ! こ、のっ……!!」
ミサイルは周囲に、ダイモスに飛来し爆発の連鎖が起きる。機体が大きく揺さぶられるのを食い縛り、足に力を入れ踏ん張る。
逆に爆風が吹き荒れる中、絡まっている鎖を握り、一矢はおもいっきり引っ張る。つられて二機のズバンサーが宙に舞う。
「うおおおぉぉぉっ!!」
一矢はそれを鎖分銅の様に操り、大きく振り回しながら敵に撃ち当てる。殴打されている敵も堪らないが、振り回されている敵もたまったものではない。何度もぶつけられる度にパーツが剥がれ落ち、終いに鎖が千切れ、遠くに吹き飛び爆発四散。
鎖を投げ捨て三機固まっている所に一気に駆け、接触する寸前、身体全体を大きく捻り
「真・空! 回し蹴りぃぃぃッ!!」
豪快に振り抜かれた蹴りがズバンサーを纏めて凪ぎ払う。そのあまりの早さに空気と摩擦し、焦げた匂いがするくらいだ。
その時だ。いきなり足下の地面が盛り上がり、新たな戦闘ロボーーダリ(人型)が飛び出し、その長い髪を伸ばし倒れたダイモスの動きを封じる。
咄嗟のことに反応が遅れてしまったが、構わず無理矢理髪を引き千切ろうと掴んだ瞬間、一矢の視界が激しく明滅する。
「ぐああぁっっ!?」
髪を通じて大量の電撃がその身を襲ったのだ。ダイレクトに送られてくるダメージに思考が正常に機能しない。
『一矢っ、そのまま伏せてろ!』
「ーー?!」
『何だっ!?』
リヒテルの驚愕の声。突然入ったイルムからの通信に答える間もなく、轟音と共にダリが視界から消え失せる。
青い円錐状のエネルギーフィールドを展開したウィングガストがダイモスからダリを引き離し、急加速で上昇する。
「喰らえっ、スパイラル・アタァァァック!!」
突き刺さった状態から独楽のような激しいバレルロールを繰り出す。それにダリが反撃しようとするが、如何せん体勢が悪かった。
削岩機さながら抉る攻撃に、遂に装甲の限界が越え、空中で真っ二つになり辺りに四散する。
「変ッ 形ィ!」
大空から地表へと大きく旋回し、急降下しながらその姿を変える。
両翼が下に折り畳まれ両足となり、エンジンと直結していたパーツが腕を形成し、機首が持ち上がり頭部と成す。地上にぶつかる直前バーニアーを全開にし、片膝を突いてズカンと着地する。
「超闘士グルンガスト、只今見参ッ! ってな」
『……済まんな、イルム』
「ま、貸し借り無しってことで」
笑いながらグルンガストの手を差し出し、ダイモスがそれを握り立ち上がる。
「動けそうか?」
「ああ、すまない。フゥーーーーッ、……大丈夫だ」
呼吸と心拍を合わせるように息を吐き、体の循環を整える。流石は空手家なのか、僅か数秒でモチベーションを正常に戻す。
「相変わらずタフだな、お前って (俺も鍛えてる方だけど)」
「まあな。それより……」
見れば大量のズバンサーに加えダリ数体が集結し、こちらに迫っていた。
「敵サン、お待ちかねみたいだな」
闘将と超闘士。その表情は引き締まり、眼前の敵を睨み付ける。二機のスーパーロボットが並び立ち、戦力差をものともしない覇気をその身に込め、それを迎え撃つ。
そこに朗報が舞い込む。
『お兄ちゃん、イルムさん! マジンガーとゲッターが来たよ!』
「「!」」
ナナの通信と共にセンサーが味方増援を確認する。マジンガーZ、グレートマジンガー、ゲッターロボ、ソウルゲインの混線部隊が西側に布陣し、バーム軍を二手から攻める形にする。
『むう!? 虫けらどもめが、援軍を呼んだか!』
「間にあったか!」
「みんな、来て…『遅いっ、このノロマども! マジンガーもゲッターも何をしていた!? 』
一矢の言葉を遮べるように三輪長官の罵声が通信から響く。その応答に甲児は一気に不愉快になり、苛立たしげに愚痴る。他のメンバーも似たり寄ったりと反応それぞれだ。
「なんだよ、これでも飛ばしてきたんだぜ」
『ええい、何でもいいわ! とにかくお前たちも戦いに加われっ! バーム星人どもを皆殺しにするのだ! 通信終わり!!』
「これまた物騒なことで」
「セリフだけなら悪役だな」
「まあ……あんま気にすんな。こちらとしちゃ、いつものことだから」
三輪長官の言葉にアクセルと隼人が呆れた口調で呟き、イルムが苦笑いする。その言葉に一矢も同感だと溜め息を吐いた時、見慣れない機体が居たことに気付く。
「マジンガーチームにゲッターロボ・・・む、そのロボットは?」
「俺はアクセル。宜しく頼むぜ、Mr.カラテマン」
「紹介は後だ。各機散開!」
鉄也が叫んだと同時にバーム軍の攻撃がアクセル達に襲い掛かる。空に飛び、大地を駆けるなどの回避行動をとり、彼等がいた空間を大量のレーザーやミサイルが走る。
「説明はバーム星人たちを追い返してからの方がいい! いくぞ!」
「わかった。よろしく頼む!」
回避から反撃へと転じ、それぞれが攻撃を開始する。
Zとグレートが敵を翻弄し、ゲッターとソウルゲインで敵に打撃を加える。
ダイモスとグルンガストも加わり、それぞれの火器を駆使し、敵が量で押し進めるのを質でカバーしながら戦況を覆していく。
と、グレートに緊急コールが入る。突然の外部からに鉄也は訝しげにだが、目の前に注意しつつ片手間に通信をオンにするが、その相手に驚きを露にする。
「こんな時に……って、所長!?」
剣造の背後では慌ただしく所員のやり取りが行われていた。表情の険しい剣造が状況を端的に述べる。
『ミケーネの攻撃を受けている。そちらが片づき次第、研究所に戻ってくれ!』
「何ですって!? すぐそちらに向かいます!」
『今はまだ大丈夫だ、こちらの防衛装置で対処できている。先にダイモビックを救援してくれ!』
「し、しかし!」
任務を優先すべきか、所長を助けに行くべきか。
この二つが鉄也の中で渦巻き、動きを鈍らす。
故に一瞬無防備になったグレートに何発かのミサイルが襲う。気付いた時には遅く、防御も間に合わなかった。
直撃を覚悟したその時、グレートの前に黒い影が入り視界を差跨ぐ。甲児のZが咄嗟に割って入り、鉄也を守ったのだ。その後ろ姿に呆然としていると甲児が怒鳴りつける。
「なにやってんだよ、鉄也さん! 早く研究所に向かってくれ、お父さんが危ないんだろ!!」
「!」
その言葉に、鉄也だけでなく全員が驚いた。いつもの甲児なら「戦闘に集中しろ!」の一言位あるはず。
いや、この中で誰よりも助けに行きたいのは甲児本人のはずだ。それを圧して、彼は鉄也に助けに行くように促す。
「しかし、甲児くん……」
「しかしもカカシもあるか! ここは俺たちでなんとかする」
「………………」
「その代わり必ず、お父さん達を守れよ!」
「………済まない、甲児くん。後を頼む!」
甲児の思いに覚悟を固め、鉄也は操縦桿を強く握る。ブースターを最大にまで吹かし、機体を翻したグレートが急速に離脱する。ビューナスAもそれに付き従う。
『むうっ! 敵前逃亡っ!? 戻れ! 戻って戦え!』
三輪長官が喧しく喚くが、既に二機の姿は空の彼方に消え見えなくなっていた。
「良かったのかい甲児くん?」
「良くも悪くもないよ。ただ今の鉄也さん、とてもじゃないけど見てられなかったんだ」
『お喋りは後だぜ。甲児、竜馬』
応戦しながら問答する二人にイルムが加わる。
グルンガストが胸部の装甲が開き、機体中央から蒼く輝くビームを放ち敵を凪ぎ払いながらZとゲッターの死角に回り込む。
「「イルムさん!」」
「おう。さっさとコイツら倒すぞ!」
奮起するスーパーロボットの働きにバーム軍は押されていく。徐々に戦いの終わりが見え始めて来ていた。
「俺が突破口を開く。行け、一矢!」
ソウルゲインが黄龍鱗を放つことで数機のズバンサーを一掃し、その間隙をダイモスが駆け抜ける。
ガルンロールの手前に、通させまいダリが待ち構えている。しかし、その程度で止まる一矢とダイモスではない。
「ダブル・ブリザァァァァドッ!」
ダイモスの胸部が開き、中の二つのフィンが高速で回転。強烈な竜巻がバルバスを含めた三機のダリを襲い、空中に舞い上げられる。
『うぉおおおぉぉ?!』
放り投げられ、自由落下により落ち始めるのを一矢は捉える。三機の機影が一直線上に重なった瞬間、右腕を腰まで引き左手を前に突き出し
「必殺ッ烈風ッッ! 正拳突きいぃぃぃっ!!」
突き上げるように繰り出された正拳突きが、前方の二機の腹をぶち抜き、内部メカをも蹂躙する。
一瞬早く回避を取ろうとしたバルバス機も、これに巻き込まれ、撃破には至らなかったものの機体にかなりのダメージを負う。
だが、その間にガルンロールが距離を取り、ダイモスの射程外に出る。
『ぐぅぅう、おのれっダイモス!』
『退け、バルバス。その状態では無理だ』
『しかし、リヒテル様! 自分は……』
『……我の命令が聞けぬか、バルバス?』
通信越しでもゾッとさせるトーンを落とした声に、バルバスは冷や汗を流しながら慌て従う。
『も、申し訳御座いません』
『よい。……ダイモス、そして地球人どもよ。此度は貴様らの勝ちとして、今は此処を退こう。
しかし、…………次は甘く行かんぞ 』
怒気を含んだその言葉に誰もが覚悟する。
負け惜しみでなんかではない。彼ら…いや彼リヒテルにはその言葉に見合う自信が有るのだと、皆が感じた。
残存の戦闘ロボを回収し、旗艦ガルンロールが機首を返し急速に空域を離脱していく。
それを誰も追わず、只見送るだけだった。
「終わった、か」
一矢の言葉に、一先ずの戦いの終結にメンバーの間で安堵の空気が流れる。