有里湊がラブライブの世界に行くようです   作:霜月優斗

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皆さんこんちは!陽炎です!
今回の話は割りと難産でした...( ;´・ω・`)
それでは第13話、startです(*`・ω・)ゞ



幼馴染と編入生 と作戦会議?

昨日の戦いから一夜明け、僕は穂乃果と穂乃果の親友である園田さんと南さんでどうやったら廃校を阻止できるかを話しながら登校していた。

 

「うぅん、どうすれば廃校を阻止できるのかなぁ?」

「そうですね...この学校の良いところと言えば精々古くからあるということぐらいですし...」

「むむむ...あっ!そうだ!これなら出来るんじゃない?」

どうやら穂乃果は何か思い付いたようだ。

「何か思い付いたのですか?穂乃果」

「それはね...最近話題になってるスクールアイドルだよ!」

スクール、アイドル?一体何だろうか?

学生がアイドルみたいな事をするのだろうか?

「スクールアイドルって...人気が出る確証は無いんですよ!?」

園田さんは穂乃果の意見に反対している。

正直言えば僕も園田さんの意見に賛成だ。理由として、

今話題だからと言う理由でやったとしてもそう簡単に物事は進まないし、まず僕がスクールアイドルがなんなのかを知らない。そんな言い訳染みた事を考えていると穂乃果が立ち止まり、

「そんなのやってみないと分からないじゃん!

このままなにもしないで廃校を待つなんて穂乃果は嫌だよ!」

と言った。

穂乃果の言い分も十分理解できる。なにもしなければ何も変わらない、全くもってその通りだ。だけどここはあえて言おう。

「それはそうかもしれないけどね穂乃果?僕はもう少し他の方法がないか探してみた方がいいと思うよ?」

「それは...そうだけど...」

ありゃ、穂乃果が黙ってしまった。ここは気を逸らさせた方が良さそうだな。

「それよりも皆、学校に着いたよ?」

「あ、ホントだ!」

「いつの間にこんなにも話していたのですね...」

「それよりも...続きは教室で話そ~?」

南さんは僕の意図に気付いたようで話を逸らしてくれた。

「...そうだね、今日もいろいろと忙しいからね。」

僕たちは微妙な空気のまま教室に向かい、授業の用意をするのだった。

 

ホームルーム...

 

授業の用意を終わらせ、先生が来るのを待っていると話し声が聴こえてきた。

「ねぇ聞いた?」

「ん?なにー」

「今日来る転入生ってうちのクラスらしいよ~」

「え?マジ!?イケメンだったらいいなぁ~」

ん?今日来る...転入生でうちのクラス...まさかだけど...

『テレッテッテー☆』

あぁ...順平かぁ...とりあえず前みたい(以前の世界線みたい)にならなければ良いけどなぁ。

 

そんな事を考えていると先生がやって来た様だ。

「おーい席に着け~点呼始めるぞー」

特に何も言うことがない点呼を終えて、

「さて、ここでお前たちに朗報だ。このクラスに二人目の転入生が編入することになった。」

まぁ流石に今回は皆知ってるからそこまでのあれも無いか...

「では紹介する、おーい?入って来いー。」

「はいはーい、今入りまーすよっと。」

 

気だるげな返事をしながら扉を開ける気だるげな男(順平)

「彼がこの度編入することになった伊織順平だ。伊織、自己紹介しな。」

順平は若干めんどくさそうな表示をしているが、まぁこれだけ女子が多いと色々と思う所は有るのだろう。

「はいはーい、やりますよっと、ご紹介に預かった伊織順平でーす、以前は月光館学園って所に居たんだけど、今回テスト生として編入することになったんでよろしく~」

パチパチパチパチ...

緊張しているのか、割りと前の席にいる僕に気付いていないみたいだが、山田先生は気付かずに話を進めてる...

「さてと、伊織の席は...「僕の後ろなら空いてますよ。」そうか。それじゃあ、伊織の席はあそこだ。」

「わかりましたよ先生~」 

順平はまだこっちに気付いていないみたいだな...僕が前にいる事を。

 

「さーて自己紹介も終わったし授業の用意を...え?」

あ、やっと気付いた。

「やぁ、久しぶりだね、順平。」

「湊じゃねえか!」

「そうだね、とりあえず自己紹介お疲れ様、あと次の授業は現代文だよ。」 

「あいよー、ありがとさん!ところでよー湊?」

僕はいつになく順平が真剣な顔をしていて少し驚いてしまい返事が遅れた。

「...どうしたの?」

「正直よ、今のこの学校の状態ってそんなにまずいのか?」

...順平の事だから、『湊はこの学校で可愛いと思う奴はいるの~?』とか聞いてくると思ったんだけど、流石に今回は真面目だった。

 

僕はそこまでこの学校の状況を知ってる訳ではないけど、これだけははっきり言える。

「正直、このまま何もしなければ廃校は確実だね。」

「おいおい、マジ?」

「本気と書いてマジと読むぐらいには」

「そりゃ大変じゃん!ようし決めた。湊、俺たちで廃校阻止してやろうぜ!」

「そうだね、僕の幼馴染の為にも。」

順平から共に廃校阻止をしようという信頼を感じる...

 

「──ッ!?」

『我、かつての仲間と新たなる絆見いだしたり...』

 

この感覚は...以前に体験したコミュの解放...

アルカナは...法王?(前の時は魔術師だったような?それに聴こえてきた言葉が少し違うような?)

まぁ、この事は今は後回しだね、それよりも今は早く廃校阻止の手段を考えないと。

 

「おーい?なにぼーっとしちゃってんの?そろそろ授業始まるぞ~」

考え事をしていたら順平が少し心配そうに話し掛けてきた。時計に目をやるともうすぐで一時間目の授業の時間になりそうになっていた。

「ごめん...ちょっと考え事をね?」

「お、早速廃校阻止の手段を考えてるカンジ?」

「これから考えるところだよ。」

「りょーかい、それじゃ、続きは昼飯の時にしようぜ。」

「うん、わかった」

 

昼飯を順平と食べる約束をして、若干眠たくなりながら午前中の授業をこなした...

 

キーンコーンカーンコーン!!

午前の授業が終わり、クラスの皆は拘束からの解放によりテンションが上がっていたのだが...

「はぁ...やっと終わったぁ...」

「お疲れ、順平。」

順平は編入早々グロッキー状況になっていた...なんでさ。

「でも、これで午前中の授業も終わったし、飯でも食べるか!」

「そうだね。」

あれ?何か忘れてるような...まぁいいや、どうでもいい。

それが地獄になるなんてこの時の僕は想像もしていなかった。

 

「...みーくん遅いなぁ、どこ行ったんだろ?」

「恐らく今日から編入した伊織君と昼食に行ったのではないでしょうか?」

「ことりもそう思うなぁ...」

「せっかくみーくんに見せようと思ったのに...こんど死ぬほど穂まんを食べさせようかな?」

「何を見せるのかは分かりませんが有里君に穂まんを死ぬほど食べさせるのは良くないですよ穂乃果。」 

 

────ッ!?

なんだ今のは...

「?どうしたんだ湊?」

「いや、ちょっと悪寒がしてさ...」

「マジで?何かしたのか?」

「多分ないと思う...」

そう言えば今日なにか約束してたような...あ、あるじゃん。

「おい?まさか...」

「今日穂乃果達とご飯食べる約束してるんだった...」

「あちゃー、それはやっちゃったな湊...とりあえずその穂乃果ってやつの所に行くぞ。」 

「そうだね。...絶対怒ってるよ穂乃果のやつ」

 

拭いきれない不安を抱きながら僕たちは穂乃果達が居るところへ向かった。

 




いかがでしたでしょうか?
これまた日付が空いてしまいすいません。
次回は穂乃果達と廃校阻止のアイデアを出し合う所から始まります。
では、また会う日まで、ごきげんよう...


追記、たくさんの感想お待ちしています。

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