「こ、これ…マジで?」
真霧は執務室で鈴創学園戦車隊との練習試合申し込みの書類の多さに唖然としていた。
「BC自由学園にプラウダ、継続もって…」
「こんなに来るものなんですかね?」
横から偲がそう聞いてきた。
「普通は新興チームにこんなには来ない…が、おそらくこの前の聖グロとの練習試合に勝ってしまったからだろ」
「ですよね…所でクルーゼ隊長、次の試合はどうなるんですか?」
偲は大量の試合申し込みの書類を持ちつつ聞いた。
「あー…次の試合はわからない!」
「へ?」
真霧がいきなり「わからない」と言うと偲は呆気にとられた声を出した。
「戦車道連盟が男子戦車道を増やしたいとか言ってな、この試合は申し込みをした学園の中からくじ引きで相手を決めて大会扱いの試合で中継されるらしい」
「そ、そんなんでいいんですかね…?」
「別にいいんじゃないか?」
偲が書類に目を落とし、そう疑問を投げてきた。
「強豪を潰せば鈴創の名前が広がるからな」
そう言うと偲は納得がいったのか笑みを浮かべた。
「なにィィ!!」
「ど、どうしました?」ビクッ
その瞬間、真霧に試合相手決定の連絡が入り、叫んだ。
「試合相手が決定したぞ!」
「相手は…何処なんですか?」
「強豪の…サンダース大学付属高校だ」
学園名を言うと偲は首をかしげた。そしてその説明をしようとするといきなり天井から声が聞こえた。
「サンダースは「戦車保有数全国一位の学園です」…疾風か?」
「はいっ、クルーゼ隊長。宮田隊小隊長宮田疾風軍曹です!」
宮田疾風軍曹、鈴創学園戦車隊 宮田隊小隊長。実家が忍者屋敷だったりして忍び込みが得意であだ名が鈴創のパパラッチ。なにもしてないんだけど?by宮田
「…、いつから居たんだ?」
偲はこめかみを押させつつにいつからいたか聞いた。
「『こ、これ…マジで?』って所からですよ?」
「初めからかよ…」
それには真霧も頭が痛くなった。…こいつに偵察させたらせたら一流じゃないか?
「で、なんか用でもあったのか?」
「そうだ、デュランダル議長から隊長宛の手紙を預かってたんですよ。」
そう言って疾風は腰につけてある袋から一通の手紙を手渡してきた。
『ラウ、サンダース大学付属高校の偵察、頼んだよ。
ギルバート・デュランダル』
「あんにゃろ…まぁいいや、疾風。サンダースの偵察に行くぞ!偲、私の留守中のことたのんだぞ」
「はい!」
「隊長、早く行きますよ」
「ああ、今行く」
そう言って真霧と疾風はサンダース大学付属高校の偵察に向かった。