西住姉妹の弟―西住流の島田―   作:如月 霊

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第十三話 次の相手は…?

~サンダース戦の二日後~

 

サンダースを下した二日後、真霧は鈴創学園戦車隊員達を呼び出していた。

 

「皆、次の試合相手が決まった」

 

そう言うと隊員達は相手について注目する。

 

「次はプラウダが相手だ」

 

「ソ連に影響を受けた学園ですか」

 

偲がそう話を出した。

 

「ああ、プラウダは去年の準優勝校だ。一筋ではいかん。それに会場は雪だ。これは相手のホームグラウンドだからな」

 

「試合は4日後だ。各員乗車は不凍液を確認しておけよ。では、解散」

 

真霧は軽く注意を促し、その場を解散させて後にした。

 

 

□■□■□■□■□■□■□■□

 

そして、試合当日

 

「ハァー…寒いな」

 

真霧は揺れ動く車内で白く煙が上がる吐息を見てそう呟いた。

 

『しかたないですよ、雪だらけですし』

 

無線機から隼人が返事をしてきた。

 

「なぁ、たしかプラウダは試合で一体感を高めるために歌うらしいな」

 

『そうなんです?』

 

中村隊分隊長、中村悠一軍曹が聞き返してきた。

 

「ああ、俺達も何か歌うか?」

 

真霧は各員に向けてそう問いかける。

 

『いいですね』

 

『でも何にするんです?』

 

皆賛成はしたものの、曲は決まってはいなかった。

 

「なら…Los!Los!Los!か?」

 

真霧は手元の機器で曲を選び、伝える。

 

『いいんじゃないですか?』

 

『でもクルーゼ隊長がお願いしますよ』

 

「お、俺か?」

 

他の隊員が真霧が歌ってくれと言ってきて少し戸惑う。

 

『お願いしますよ~』

 

しかし、それに他の隊員達も乗ってきて真霧は歌うしかなかった。

 

「あー、わかった!私が歌うぞ!」

 

『待ってました!』

 

「お前らも入れよ?」

 

『『『『ダー!!』』』』

 

こいつら…

 

「スゥー…Feuer! Sperrfeuer! Los!

Achtung! Deckung! Hinlegen! Halt!」

 

 

 

「戦場へ!前線へ!そして死の淵まで!

命捨てたその覚悟を示せ!」

 

 

 

 

「聴こえるだろう あの砲声が

抵抗する蛆の聲だ

踏み潰せ!踏み潰せ!」

 

『踏み潰せッ!』

 

『踏み潰せッ!!』

 

そうしてから歌がおわると真霧は手元の無線機に向けて叫んだ。

 

「諸君!我々の任務は何だ!!」

 

『『『敵フラッグ車を叩き潰す事です!』』』

 

「そうだ!フラッグ車の撃滅だ!!」

 

「ここは何ぞ!?」

 

『『『我々の勝利の踏み台であります!』』』

 

「よろしい!!ならば闘争だ!総員!最善を尽くせ!!」

 

そう真霧は言い終わると直ぐに戦車に振動が来た。

 

「な、何だ!!被害は!?」

 

無線機に向けて被害を確認する。

 

『被害なし!』

 

『問題ないです!』

 

『命中弾なしです!』

 

『戦闘行動に支障ありません!』

 

それを聞いた所で報告が入った。

 

「敵車の砲撃です!…あ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぜ、前方に敵車!数三!!」

 

 

 

 

 

 

 

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