アンツィオ高校との試合が終わって早5日、真霧はというと…
「ギルメェ…」
なぜか鈴創学園の学園艦にデュランダルによって呼び出されていた。
「しかたないですよ、議長からの呼び出しなんですし」
…偲も呼ばれてるのな
「まぁ、議長からの呼び出しなら仕方ないか…だが、一体全体なんでこんな微妙な日に呼び出したんだ?」
真霧は学園の廊下を歩きつつ横を歩く偲に話しかけた。
「さぁ…ですけどデュランダル議長はたまに突拍子も無いこと言いますからね」
「そうなんだよな…」
「「はぁ…」」
デュランダルの無茶振りを思い出し、二人して深く溜め息をついた。
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そして、そうしている間に真霧達は理事長室の前に着いてしまっていた。そして真霧が扉をノックする。
『誰かな?』
「戦車道部隊隊長、ラウ・ル・クルーゼ少佐です」
「同じく戦車道副隊長、伊川偲中尉です」
それから中からの返事を聞くと真霧達は理事長室に入っていった。
「「失礼します」」
「やぁ、待っていたよ」
デュランダルが椅子に座りながらそう言ってきた。そして、理事長室に見慣れない制服を着た生徒が一人いた。いや、話した事もあるけど西住に居たときにだが…
それを横目に真霧は理事長室のソファーに腰かけた。
「で、議長。何用ですかな」
そう言うとデュランダルは偲と真霧に一枚の資料を渡してきた。しかもその内容はある戦車道のある高校の資料だった。真霧は軽く嫌な予感を感じつつ質問した。
「…議長?これは?」
「その資料の学園艦が人数不足の関係で廃校になるらしいんだ。そこは戦車道もしていたから我が校が受け持つんだよ、ラウ」
それからデュランダルがさっきから座っていた生徒を紹介してきた。
「それでだ、ラウ。彼女が今度受け持ちする高校の戦車道の隊長さんだ」
「知波単学園より来ました。西絹代であります」
「あ、ああ。私は鈴創学園戦車隊隊長のラウ・ル・クルーゼ少佐だ。こっちは副隊長の伊川偲中尉だ」
「伊川中尉です」
真霧は戸惑いつつ挨拶をかえした。
「彼女の学園の戦車も鈴創戦車隊所属となる。そして、彼女は君の副官に付けるぞ」
「議長!!隊長の副官にするとは一体!?」
偲が横から叫んできた。
「女性部門での隊長をしてもらうだけだ。普段は大隊長付なだけだよ」
「伊川中尉は先任副官となる為、大尉に昇進する」
デュランダルが説明してきた。
「クソッ!……了解しました」
それを聞いて偲は前も後ろも塞がれているとわかり、肩を落とした。それから真霧は理事長室を後にし、戦車道部隊隊員に話にいくのだった。