鈴創学園に転入してから早くも一週間が過ぎたある日。真霧はデュランダルに理事長室に呼び出されていた。
「ギル、何か用があるのか?」
真霧は理事長室に入るなりデュランダルに呼び出した理由を聞いた。
「この鈴創学園でも戦車道を始めることに決まったんだよ」
「はぁ?一体なんで戦車道を?」
真霧はいきなり何言っとんだ?こいつ。と思いながら聞き返す。
「この学園の志願者数は年々減っていてね。それを阻止するためにだよ」
「まぁ、それはわかったが何故僕を呼んだんだ?」
「…まさか」
「ラウ…いや真霧君には鈴創学園の戦車道隊長をしてほしたいんだよ」
デュランダルは真霧が勘づいた所でそう言った。
「…何故俺なんだ」
「君は元々黒森峰で戦車道の副隊長をしていただろう?それに西住流と島田流を使える。これ程適任者はいないさ…やってくれないかな?」
「…わかった、やってやるよ。隊長」
真霧はデュランダルに押し負ける形で戦車道隊長を引き受けることにした。
「ああ、そうだ。ラウ、一ヶ月後に戦車道をする生徒達に隊長就任の演説をしてもらうつもりだから内容を考えておいてくれ」
「はァ!?わ、わかった。考えとくよ…」トホホ
それから真霧は仕事が増えたと肩を落としながら理事長室をあとにした。
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一ヶ月後、演説を直前にし、真霧の所に戦車道をする人物の名簿が届いた。
「ひぃ、ふぅ、みぃ…26人って自分を入れて戦車五両程度だぞ?勝てるか?」
名簿を見て真霧はそう嘆いた。そして戦車の車種、両数が書かれた資料を反対の手にとった。
「四式中戦車に二号戦車二輌にSU-85とM4中戦車か…」
「ま、なんとかなるだろ…たぶん」
そう呟いて資料を机に捨て、演説会場になっている体育館に向かった。
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「諸君、私が今回戦車道の隊長を勤めることになったラウ・ル・クルーゼだ」
真霧が壇上に上がると所々で話し声が聞こえた。無論、内容は三年ぶりに出た白服ことである。しかし、それを無視して真霧は話を続けた。
「諸君に問う!我が学園は年々志願者が減り続けている。このままでは我が学園艦が廃艦になるかもしれない……これでいいのか?否!断じて否である!」
「今回、この場を借りて宣言させていただく。この私、ラウ・ル・クルーゼは鈴創の名を頑固足るものにするために精進することを宣言しよう!!」
「「「「「ウオォォォォ!!!!!」」」」」
そう言うと戦車道隊員達は一斉に叫びだした。その全てが絶賛の声であったのは言うまでもない