それからしばらく経って。
私と雅は無事、例の学校に合格した。そして――
「はぁ……、学校ってこんなに疲れるモノだっけ?」
高校生活一日目を終えた感想は、それだった。
「ずっとハイテンションな姉さんが悪いでしょ……」
「だって、久しぶりに友達とか出来たから、つい、さぁ」
「つい、ってレベルじゃなかったと思うけどなぁ。入学式の呼名の時なんて、声が裏返っていたし、色々と空回りしてなかった?」
「うっ」
今日は呼名とクラスメイトの発表、そして明日の予定を聞いて解散、という流れだった。
何故か私と雅は同じクラスになっていたが、どうやら、それも学校の方針らしい。
「……さて、着いたよ。元々、僕が通っていた中学校」
そう言って、どこか誇らしげに雅が紹介してくれる。
「ちょっと離れてるんだね。まぁ、でもこのぐらいなら、一緒に登校出来るね」
そんなことを言いながら、体育館を目指す。過去にも、同じ立場で来たことはあるのだが、三年も前のことで、場所なんて覚えている訳がない。
雅に案内されつつ、体育館に入って、席に着く。
しばらく経ってから。
――ただいまより、入学式を挙行致します。
というアナウンスが入った。
勿論、入学するのは私や雅ではない。――有紀だ。
最初、私は有紀を学校に通わせることは反対だったけど、有紀本人と、雅の猛プッシュに負けてしまい、現在に至る。
「そういえば明さん、結局来なかったね」
「そうだね。色々と手続きして貰ったし、入院中とかの様子を見てたら来ると思ってたんだけど、私たちに任せてくれてるってことなのかもね」
障害者であろうが関係なしに受け入れるこの学校では、点字やら音声読み上げソフトやらも充実しているそうだ。そういえば、自分たちの入学式でも一人盲目の子がいた気がする。
「有紀はやっぱり、まだ嘘吐いているね」
クラスメイトに手を取ってもらって入場している有紀を見て、雅がそう呟く。
「……雅もそう思う?」
「うん。まだ、姉さんのことはお母さんだと思ってるみたいだね。時々間違えてるし、それに、どこか無理している気がする」
「そっか。……やっぱり、無理があったのかな。母親から姉に呼び方だけを変えて今までどおりにしよう、なんて」
「大丈夫だと思うよ。これからは色んなことが起きるから、その内、嘘なんて吐いている余裕なんてなくなるよ。だから、それまで待とうよ、姉さん」
「……最近の雅は頼りがいがあるね」
自分の意見をちゃんと主著するようになって来てくれたし、今までは出来ないと言っていたことも進んでやるようになった。今の雅は、非力なんかじゃなくなったと思う。
「もう、嘘なんて吐かなくてよくなったからね。有紀にも、そんな風になって欲しいなって。僕の弟なんだから」
「そっか」
雅にも、兄としての自覚が芽生えたのか。そんな風に思うと、姉として、家族として嬉しく思う。
誰かに依存して、依存されて。そんな関係から、純粋で、だけど、少し変な、――つまりは普通の姉弟になれたのだと思う。
「まぁ、これからも適当に頑張ろう。私と、雅と、有紀――『家族』みんなで」
もう、誰も悲しませず、一緒に手を取って歩いて行こう。
という訳で、長い、意味不明、飽きる、あ~んど、文章が下手、という小説の最悪な四天王が混在しているこのCo-dependenceでした。
一応長編処女作ですが、やっぱり駄目です。もっと本読んで、文章書いて、語彙増やして、しないとです。とりあえずは短編を今月中に最低一つは投稿出来れば、と思います。