では、本編どうぞ〜
今日のエミヤは珍しく暇を持て余していた。既に食事の準備は済ませているし、ダ・ヴィンチに頼まれていた仕事もあらかた片付いた。食堂で新たなデザートの研究もありだが、それよりも彼はカルデア内を散歩する事を選んだ。
何処までも終わりを感じさせない曲がった廊下。外は常に吹雪いていて1度暇になってしまうと本当に時間が過ぎていくのが長く感じられるようになる。
「む。あれは、マシュか?」
そんなエミヤの視界に特徴的な薄紫の頭が見えた。どうやら書類を運んでいるようだ。
「あれでは前が見えないだろうに…どれ、少し手を貸しに行くとするか。」
その時だった、こちらに気が付いたマシュがバランスを崩し、山積みになった書類と共に階段から落下し始めた。
「ッ!」
咄嗟のことで反応できなかったマシュは目を閉じ歯に力が入る、しかしやってきたのは強い衝撃ではなく温かく、優しい抱擁だった。
「全く、1人であの量の書類を運ぼうとするな。前が見えていないのならば尚更だ。」
そこでエミヤが助けてくれたのだと自覚した。
「…」
「どうした?頭でも打ったか。」
「っは!いえ、なんでもありません。ありがとうございました。エミヤさん」
「あぁ、お安い御用だ。その書類、半分は私が持とう。今は時間に余裕があるのでな、手伝わせてくれないか。」
「では、お願いします。」
書類を数冊受け取り、何故か小走りで自分の前を進むマシュの顔は赤みがかっていたが、エミヤは当然、それに気付く訳も無かった。
「さて、ここでいいのかね?」
「はい、本当にありがとうございました。」
「なに、困った時はお互い様、だろ?そろそろ夕飯の時間だ。食堂に向かおう。」
「分かりました。…エミヤ先輩。先程のお礼がしたいので、夕食のお手伝いを、させて下さい…!」
「…そうだな、、確かに人手が多いに越したことはないか。あぁ、それではしっかりと働いてもらおうか。」
「はいっ!」
その日はいつも滞っていた厨房から注文者への料理の運搬もマシュの働きによりいつもの数倍良い結果となった。
「さて、お疲れ様。マシュ。」
「いえ、私は先輩の作った料理を運んだだけですので。」
「君のおかげで私は料理に集中する事ができた。これを君のお陰だと言わず、なんと言うのだね?」
エミヤにそう言われ、素直に「えへへ」と、喜ぶマシュの姿を見て一瞬、自分を支えてくれた後輩が過ぎる。
「あぁ、ありがとう。」
そんなことを呟き、優しい笑顔でマシュの頭を優しく撫でる。
「せ、せせせせ先輩!?なっ、なんですか急に///」
顔を真っ赤に染め、あたふたしながらも全く離れる気のないマシュを可愛げに思いながら2人はその後エミヤ特性の紅茶を楽しみ談笑した。
エミヤ先輩が喚ばれた頃は、冬木で敵対したことなど不安があって余り関わろうとしていませんでした。でも、それでも声をかけてくれるエミヤ先輩は、とても優しく。なにより嬉しかった。私がエミヤ先輩と呼び始めたのはいつ頃からだったか…これからは人理修復が始まります。
エミヤ先輩の頼りになる背中をずっと見ていたい。けど、いつかは…先輩と肩を並べて、戦える日が…
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はい、マシュも終わりましたね。話の展開雑すぎですね、すみません。自分の中での主要人物はいつか別話も書きたいと考えていますがまずは、オルレアンですかね?
かなり空いてしまいましたが、どうぞこれからも僕の駄作を見届けて上げてください。ではまた次回でお会いしましょう