世界でたった一人の花嫁と銀ノ魂を持つ男   作:ハムハム様

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第二章もいよいよクライマックスです。


今回、銀魂から色々持ってきちゃいました。反省はしていますが、後悔はしていません!

時間に追われて書いたので、誤字だらけかもしれないです。申し訳ありません。後日修正する予定です。


25.男は結局チャンバラが大好きな生き物

「………父です」

 

その五月の言葉を聞いてから、周りの空気が一変した。総介を除いた全員が顔を強張らせて、五月のスマホに注目している。五月は先ほどまでの総介の説教が吹き飛ぶほどに、手に握った自分のスマホを注視していた。やがて、そのスマホを風太郎へと渡し、彼が通話ボタンを押して、電話に出た。

 

「………はい、上杉です」

 

『あぁ五月くんと一緒にいたのか。個々に聞いていこうと思ったが、君の口から聞こうか』

 

「はい」

 

風太郎はどうやら覚悟を決めたのか、電話に出ると思いのほか冷静に会話ができていた。その様子を、総介含めた全員が固唾を飲んで見守る。

 

『嘘は分かるからね』

 

「つきませんよ。

 

ただ……」

 

風太郎がそこで一呼吸相手から、口を開く。

 

「………こいつらには、もっと良い家庭教師をつけてやってください」

 

それは、自分がどのような結果を出したのかを、遠回しに言ったことと同じだった。それぞれが驚き、悲しみ、諦観、安堵……様々な表情に変わる中、総介だけは一切表情を崩さずに椅子に座っていた。

 

『……ということは……試験の結果は……』

 

「………はい、結果は

 

 

 

 

 

 

 

 

一人を除いて、赤点回避は出来ませんでした」

 

それを告げた瞬間、一花は諦めと寂しさ、二乃は安堵による溜め息、三玖と四葉は悲しみ、五月は悔しさ、それぞれの反応を浮かべて、その後の義父の言葉を待った。

 

『……そうか』

 

「お役に立てず、申し訳ありません」

 

『………私はどうやら、君を買い被っていたようだ』

 

義父の言葉が、小さくとも全員の耳へと伝わる。風太郎は目を閉じながら、複雑な表情で義父へと返事を返す。

 

「俺は貴方が思われるほど、有能ではありません」

 

『仕方ない。約束は約束だ。君は本日をもって娘たちの家庭教師を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!約束だぁ?テメーの方から一方的にノルマ課してきた野郎が、笑わせるなぁオイ」

 

「「「「「「!!!!」」」」」」

 

『………』

 

 

 

ここで遂に、総介が動いた。彼は電話の向こうにいる義父にもはっきりと聞こえるように、挑発的且つ大きな口調で口を開く。

 

「………あ」

 

『……上杉君。他の男の声がしたように聞こえたのだが、君は今、何処から電話をしているのだね?』

 

「え、あ……その……」

 

風太郎は総介を呼ぼうとしたが、彼は義父にとって未知の存在であるため、迷ってしまった。その上、義父からの問いも相まって、言葉に迷ってしまうが、ここまできたらと思い、総介を見て、彼が頷いたのを確認すると、深呼吸をして問いに答えた。

 

「娘さんたちの部屋から、話しています」

 

『………別の男の声が聞こえたのだが、僕の聞き間違えかね?』

 

「………いえ。一人、同じ学校の男子が、俺の近くにいます」

 

 

 

 

 

 

 

『……何故だ?』

 

その言葉は、電話越しでも分かるほど、威圧感に満ちていた。その小さなスピーカーの音を聞いて、五つ子全員に恐怖が襲いかかる。手足を震わせる者、電話から目を背ける者、恐怖で固まってしまう者……反応は様々だ。

総介の隣にいた三玖も、彼のパーカーの袖を握りしめながら、プルプルと手を震わせる。

電話の相手をしている風太郎は、一気に冷や汗をかくが、平静を装って、義父からの問いに答えることに努めた。

 

「………彼には、俺から家庭教師の助っ人を要請しました」

 

『……助っ人?』

 

「はい……」

 

風太郎の助っ人という言葉を聞いてから、義父は数秒黙り込んだ。その沈黙の間は、姉妹たちのと風太郎の精神をじわじわと削る。すると、義父がため息を吐きながら口を開いた。

 

『………はぁ〜、上杉君』

 

「………は、はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

『………君には失望したよ』

 

「………え?」

 

呆れ果てつつも、怒りを隠そうとしない言葉が、容赦なく風太郎へと襲いかかった。

 

『君個人を前提として雇った家庭教師だったのにもかかわらず、私の相談なく独断で他人に助っ人を頼み、更に娘たちの家にまで上げるとは……君は僕に嫌がらせでもしたいのかい?』

 

「い、いえ、そんなことは……」

 

『……やはり君に家庭教師を頼んだ事が、間違いだったようだな。あの男の言葉など信用するんじゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「間違いだぁ?現場の状況も知らねぇくせに、随分と上から物を言ってくれるじゃねーかぁ!さすが上流階級様は格が違うなぁオイ」

 

再び総介の挑発的な言葉が、部屋へと響く。その声は、当然義父にも聞こえているわけで、

 

『………うるさいネズミが、鳴いているようだな』

 

「俺がネズミなら、テメーはカエルだな」

 

義父の言葉を嘲笑うかのような挑発で返す。そして総介は、風太郎へと声をかけた。

 

 

 

「………上杉、構わねー。電話変わってくれ。俺が直接話をつける」

 

「あ、浅倉!?」

 

「元々その親父には、色々言いてーことがあるからな。ちょうどいい。今ここでぶちまけてやらぁ」

 

彼の交代の言葉に、少し困惑してしまう風太郎。そんな時、電話の向こう側から、義父が言葉を発した。

 

『……ちょうどいい。僕も彼と話をしてみたくなった。上杉君、もう君にもう用は無い。代わってくれたまえ』

 

「で、でも……」

 

『用は無いと言っている』

 

「!!………はい……」

 

風太郎は義父から非情な宣告をされて、肩を落としてしまう。そんな彼を見て、総介は風太郎の彼の肩に手を置いて、今までの事全てを労う。

 

「………上杉、よくやってくれた。後は任せてくれや」

 

「………浅倉……」

 

小声で、力強くそう告げる総介を見て、彼は涙が出そうになった。自分の情けなさ、無力さ、総介の物怖じしない胆力、度胸……他にも色々なものが、絡み合って得体の知れないものとなり、目から溢れ出てこようとする。

しかし、まだ泣くわけにはいかない。総介はまだ、何も成し遂げていない。せめて、何か出来ることがあれば、全力でサポートしたいが、今はただ、こう願うしかなかった。

 

(………浅倉……頼む……)

 

「みんなに聞こえるようにスピーカーモードにするが、ここからは俺と向こうのサシでの話し合いだ。余計な事は喋らないようにしてくれ」

 

周りに一度確認を取る。二乃以外の全員が頷いたのを確認すると、総介は電話を受け取り、皆にも義父の声が聞こえるよう、スピーカーモードに設定する。

 

(………ソースケ……)

 

三玖も、恋人の彼を心配しながら見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、総介と義父の直接対決が、幕を開けた。

 

 

 

 

 

 

「………変わりましたよ」

 

気だるさを含んだ喋り口調で、総介は電話の向こうの義父に声をかけた。

 

『………君は、誰だ?』

 

まず名を名乗れと、義父は総介に向かって問い始める。総介は、少し間を置いて、口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「犬の散歩から世界の平和を護るまで何でもござれ

 

 

 

 

 

 

どうも〜、万事屋銀ちゃんで〜〜す!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

 

 

 

 

 

『………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………………嘘で〜す」

 

 

 

スベった。めっちゃスベった。そう思い込んだ総介は頭を抱えてうなだれてしまうが、なんか色々根本的に間違っている気がする。

 

彼が名乗った瞬間に、部屋中が『シーン』と静まり返り、全員の目が点となってしまった。更に、嘘だと改めた瞬間、風太郎と二乃と四葉は盛大にずっこけた。一花は苦笑いし、五月は苦々しい表情で総介を見て、三玖に至っては何とも言えないような呆れ顔をしていた。

 

 

『………冗談に付き合うつもりはない。早く答えろ』

 

スマホの向こう側から、苛立ちを隠せない義父の声が聞こえる。先ほどとは違い、スピーカーモードにしているため、声が皆にもダイレクトに伝わる。よって、総介以外の全員の面持ちが、恐怖に染まっていった。

 

「………ったく、ノリ悪いっすねぇ」

 

しゃあねぇなぁ、と、頭をかきながら、総介はこの手の冗談は通じない堅物だと判断したため、仕方なく名乗り出ることにした。

 

 

「………浅倉総介っす。以後お見知り置きを、旦那」

 

『……浅倉……総介……ぉぃ』

 

名前を確認すると、義父は誰かに指示を出した。大方、総介の情報でも集めろとでも部下に命令したのだろう。しかし……

 

 

(どうぞ調べてくださいってんだ………まあ、何も出てこねぇがな(・・・・・・・・・))

 

 

『………では浅倉君、単刀直入に聞こうか。何故上杉君からの助っ人の要請を受けたのだ?理由を述べて貰いたい』

 

(ああこの男、娘に手ェ出してないか探るつもりだな)

 

 

「………明らか無理ゲーでしょ、これ?」

 

『……何だと?』

 

総介は義父が、彼が娘目的で近づいてきたと判断、というか偏見を持っていると直ぐに見極め、話を一旦逸らすことにした。義父の判断は間違っておらず、彼が三玖が目的で、家庭教師の助っ人を受けたのは紛れも無い事実である。総介は否定しようとすれば、後々のことに支障をきたすと思い、否定せずに別の話へと移行することを決めた。

 

「5人の赤点取りそうなほど成績不振の娘たちを、全員卒業出来るまで成績を上げて面倒見る。……どう考えても一人で出来るようなもんじゃ無いでしょコレ?」

 

『………その分報酬は弾んでいるのだが』

 

「金云々の話じゃなくて、そもそも勉強嫌いな娘たちを勉強させることから始めにゃいけねーのに、そんな難易度高ぇことが1人の高校生に務まるわけねーでしょうがよ」

 

いつものアンニュイな口調で、淡々と義父へと物申していく総介。しかし、相手は総介の倍以上の人生を歩んでいる大人。いつ穴を突かれてもおかしくない。彼は適当に見えて、細心の注意を払いながら、義父との会話に臨んでいた。

 

『上杉君は全国模試でも1位を取るほどの秀才だ。彼ならば、娘たちをうまく導けると思い家庭教師として雇ってみたのだが……』

 

「頭の良さと指導力の高さは比例すると思わねぇ事っすね。現に、俺を入れても、五人の赤点回避は出来なかった。数字だけ見て、大事なもん色々見落としてますよ旦那」

 

『………そうだな。今度はとびきり優秀な家庭教師をつけることにしよう。成績でも、指導力でも彼にry』

 

「だぁかぁらぁ!そんなことでこいつらの成績が簡単に上がるはずねぇでしょうが!バカだろ?アンタバカだろ!?」

 

『……何だと?』

 

細心の注意を払いながら………だよね?

 

総介のバカ発言に、義父の声色が一層低くなり、無意識に電話の向こうの7人を威圧する。総介は全く意に返さなかったが、風太郎や五つ子には効果はあり、皆、義父に対する恐怖で慄いている。二乃でさえ、顔を強張らせて固まっているのだ。よっぽど何かトラウマがあるのだろう。だが、そんなことはお構い無しに、総介は義父との会話を続けた。

 

「コイツらは接続したら勝手に起動するコンピューターなんかじゃねぇ。一つ一つの魂を持った人間なんだ。テメェが頭ん中で考えてるシステムみてぇに単純じゃねーんだ。そんなコロコロ家庭教師変えて、娘たちがハイそーですかって納得すると思ってんのか?え?」

 

総介はそこまで言うと、少し苛立ってしまったのか、深呼吸をして、頭を冷やす。そして再度、スマホに向けて話し始めた。

 

「………いいすか?人間には、数字で表せられない、特別なモンがあるんですよ。コンピューターみてぇに、破損したら交換していいような、そんな単純なもんじゃねぇんだ。教師と生徒、互いの信頼関係ってのが初めて一致して、前に進める。上杉はようやく、何人かの信頼を得て、前に進もうとしてたとこなんすよ」

 

総介は、助っ人としてこの家に来てからのことを、細かく思い出していた。勉強だけでは無く、遊んだり、ご飯を食べたり、相談に乗ったり……ただの教師と生徒だけでは無い何かが、彼らには生まれつつある。そしてそれは後に、大きな力となる。総介は彼らを見て、そう確信していた。そして彼自身も……

 

「今はまだ、全員の信頼は得ちゃいねー。現に今回、名前は言えねーが、上杉をクビにする目的で最後まで反抗し続けた奴もいる。上杉と喧嘩して、自分だけで勉強して自滅した奴もいる。

 

でも残った奴らは、上杉や俺を信頼し、共に歩んで、中間試験で目に見えて成績が上がった。自滅した奴も、自分の行いを反省した。このテストで、コイツらの船は、ようやく軌道に乗り始めたんだ。

 

 

 

それをアンタは、娘ごと沈没させんのか?」

 

『………』

 

総介の話に、義父も少し黙る。その様子を見て、風太郎、五つ子の姉妹は、総介に驚きの目線を送っていた。

 

自分たちの恐怖の対象である父と、対等に渡り合っていると言う事実が、彼女たちの総介に対する意識を変化させていく。

 

(この男は、一体何者なんだ?)と……

 

そんな中でも、三玖は変わらずに、総介の身を案じるかのような視線を送っていた。

 

「………考え直して貰えないすか?上杉の家庭教師の件。もうちょい長い目で見ていいでしょ?」

 

『………』

 

総介の願いに、義父は再び黙り込む……しばらくそれが続いて、そして、スピーカーの向こうから、声が発せられた。

 

 

『……浅倉君……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それも議論したいが、なぜ君が助っ人を受けたのかを未だ聞いていないのだが?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(やっぱバレてたぁぁあああ!!)

 

うまく話を逸らして誤魔化せるかと思ったが、そうは問屋がおろさなかった。総介は元来交渉ごとが苦手なので、無理もないが……

 

(行けると思ったのに!いい感じに誤魔化せると思ったのにぃ!!)

 

地団駄を踏みながら、彼は悔しさを露わにする。その様子を、三玖を含めた全員が呆れた目で見ていた。

 

(あー、コイツやっぱ無理なんじゃね?)と………

 

 

『……聞こえているのか?』

 

「え?あ、ハイ。理由っすね。ええと……」

 

総介はスタート地点に戻された気分となり、一気に意気消沈したが、どうにか持ち直す。未だ娘たちとの関係を疑っているの義父。果たしてどうするか………答えは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あえて火に油を注ぐことにする。

 

 

「………旦那」

 

『その呼び方はやめろ』

 

「じゃあお父さん」

 

『君にお父さんと呼ばれる筋合いは無い』

 

「………じゃあ中野先生でいいすか?」

 

『………何だ?』

 

それでいいんかい!と、心の中でツッコむが、話を続けることにする。

 

 

 

 

 

 

 

そして総介は……

 

 

 

 

 

 

 

「………まぁいいや、はい。娘さんの一人に、一目惚れしました。それが理由っす。んで、アプローチして、交際関係へと発展しました」

 

「「「「「「!!!!!?」」」」」」

 

あっさりと暴露した。その言葉に、全員が一様に驚く。こうも簡単に言ってしまって大丈夫か?と………

 

 

『………それは誰だね?』

 

義父の声色が一層低くなる。完全に怒っているようだ。どの世界でも、父親は娘の彼氏が嫌いらしい。

 

「それは言えません。ですが、その子は今回の中間試験で、姉妹の中でダントツで好成績を残しました」

 

その問いを、総介は毅然とした態度で断り、その子が好成績をおさめたことを主張する。

 

『………君が贔屓したからでは無いのか?』

 

痛いところをついてくる。しかし、総介もこの質問は想定内だ。

 

「………そう思われても否定はできません。ですが、彼女は姉妹の中で一番勉強に積極的に取り組んでいました。俺だけじゃなく、上杉にも教えを請い、テスト前の一週間は、ほとんど自習に近い状態でした。その子のおかげで、俺は他の姉妹にも勉強を教える時間が増えました」

 

赤点を回避できたのは、あくまでその子が勉強に真摯に取り組んだからということを、はっきりと伝えると同時に、その子がいかに自分を信頼しているかも、暗に示す。これに気がつかないほど、彼女らの義父はバカでは無いだろう。

 

『………』

 

「確かに恋人として交際はしていますが、勉強のことは割り切ってはいるつもりです。実際にこうしてそれぞれに成果は『くだらんな』……は?」

 

総介の話を、義父が途中で遮った。

 

『恋人だと?僕にとっては貴様と娘の関係など、何の価値にもならん。貴様が娘に邪な感情で近づいたことが重要なのだ。やはりそうだったか……』

 

義父はそこで言葉を止めると、暫し考え事をしてから、再び話し始める。

 

『………知っていると思うが、僕は各界に知り合いが沢山いる。君のことを調べ上げることなど、造作も無いのだよ。これの意味が、分かるかね?』

 

つまり、義父はこう言っている。『娘にこれ以上近づいたら、自分や家族の身に何が起こるか分からない』と……さらに要約すると、『娘と別れろ』だろう。しかし、そんなことでハイわかりましたと返事をする総介では無い。

 

「………悪役が言いそうなセリフNO.1選手権すか?」

 

『君にはそう映るか……だが僕からすれば、娘に勝手に近づいて、土足で家に踏み込んでいる君の方がよっぽどの[悪]だがね』

 

「ハハッ!違いないっすね」

 

否定はしない。もしも自分に娘が出来たら、同じことを言ってしまうだろうと、総介は思ったからだ。その返事を返すと、義父がさらに総介に畳み掛ける。

 

『悪いことは言わない。君の身の安全を考えたら、今後どうすればいいかわか「無理っすね」……何だと?』

 

義父の遠回しの脅迫を、総介はあっさりと拒絶した。

 

 

「お言葉ですけど、恋人としての交際なんて、本人の間で成立するもんスよ。そこに親のアンタが立ち入るなんて、ナンセンスじゃないすか。結婚となりゃ話は別ですけど」

 

現在の世の中の男女関係は、殆どが口約束だ。「好きです」「私もです。付き合いましょう」これだけで交際関係は成立する。その逆も然り……どちら側がオイタをしない限りは、親がとやかく言うものではないと、総介は考えている。もっとも、心配する気持ちは分からなくもないが、過剰な干渉はいけない……

 

「俺はまだ彼女と恋人になって少ししか経っていませんが、互いを信頼していることは自負できます。早々に別れることはありませんし、家庭教師としても、話は別だと互いに認識し合っています」

 

「………」

 

総介の言葉に、三玖も緊張の面持ちで義父の言葉を待つ。果たして………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………最後の警告だ。娘から離れろ。僕が怒らないうちにな』

 

返ってきたのは、総介を脅す言葉だった。総介は義父の物言いに、呆れ果ててしまう。

 

「………はぁ、アンタさ、()ジで娘の事しか頭に無い()()ヤジ、略して『マダオ』だな」

 

 

『………何?』

 

聞き慣れない言葉を聞いたからか、義父は少し間の抜けた返事を返してしまう。

 

「権力で脅して娘護ろうとするたぁいい性格だなって思ったんだが、娘が心配なのダダ漏れだ。そんなんじゃ悪い連中にすぐにバレて、娘を人質にとられるぜ。もうちょい隠すこったな、『マダオ』」

 

義父は『マダオ』がどういう意味かは分からないが、馬鹿にされているのだけは分かった。年下の、それも娘と年の変わらない子供に、完全にコケにされた。それを理解したマダオ……義父の怒りは、ついに頂点に達した。

 

『……そうか。そう君が言うのなら、こうしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

娘たちには、遠いところに転校してもらうとしよう』

 

「「「「「!!!!?」」」」」

 

「………」

 

その言葉に、一同が驚愕の表情をあげた。しかし、総介だけは、冷静に直ぐに返した。

 

「バカか?アンタ。これは俺の問題じゃねえ。上杉の家庭教師としての進退の問題だ。話を別の方向へ持って行くんじゃねぇよ」

 

『それは貴様も同じだろう。それに僕からすれば、貴様は今すぐ排除しなければならない存在だ。私は医者という身分もある。人の命には多少敏感でね。君を痛い目には合わせたくは無い。だから娘たちから引き離すしかあるまい』

 

(あーダメだコイツ、言ってる事メチャクチャだ。多分もうめっちゃ怒ってるわ。君とか貴様とか、二人称メチャクチャだし……)

 

やはりここまできたら、最終手段を使うしか無いかと、総介は覚悟を決めたその時、何者かが横に来て、声をあげた。

 

 

 

 

 

「お父さん!もうやめて!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………三玖!?」

 

 

三玖が、その場にいて耐えきれなくなり、父に向かって声を掛けたのだ。

 

 

『………三玖くんかい?』

 

「うん………もうやめて……ソースケは、悪い人じゃない………

 

 

 

 

私たちに勉強をちゃんと教えてくれて、フータローと一緒に向き合ってくれた。

 

 

 

 

二人が、ソースケがいなかったら、私は赤点になってた。

 

 

 

 

 

自信のなかった私に、いっぱい勇気をくれた

 

 

 

 

 

 

私は、ソースケに、フータローに、このまま家庭教師でいて欲しい

 

 

 

 

 

 

 

お願い、お父さん

 

 

 

 

 

 

 

 

フータローをクビにしないで」

 

 

 

「………」

 

三玖の問いかけに、総介は、しばらく沈黙する。が、今の義父は、もはや三玖でも………

 

 

 

『………そうか、三玖くん、君が……』

 

(……マズイ!)

 

恐らく、今のやりとりで察したのであろう。総介と三玖が恋人同士だということを。そして義父は、それすらも利用してくることを、総介は確信した。そして義父が、暫しの沈黙の後に、総介に言葉を発した。

 

 

『………浅倉君、ここからは君に選択肢を与えよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三玖くんと交際すると言うならば、上杉君は家庭教師としては辞めてもらう。

 

 

 

しかし、君が三玖くんと別れ、娘たちにも今後一切近づかないと誓うならば、上杉君の家庭教師は続投させてあげよう』

 

 

「「!!!!?」」

 

「………」

 

三玖と風太郎が、共に信じられないと言うほどの驚きと絶望感に似た表情を浮かべた。他の姉妹も、余りにも無茶苦茶だと、驚き隠せない様子だ。対して総介だけは、今までと違う表情を浮かべていた。それは、三玖が悪漢どもに襲われそうになった時と同じ、怒りの表情。

 

『君も男なら、僕に覚悟を示したまえ。場合によれば、君の無礼は綺麗さっぱり忘れよう』

 

勝ち誇ったように、義父は総介へと告げた。

 

「………」

 

総介は暫く黙り、そして口を開く。

 

 

「………覚悟を示せば、いいんですね?」

 

『そうだ。君の覚悟によっては、上杉君は救われる』

 

まるで風太郎の命運は、総介が握っているかのような口調で話しかける。総介は暫く考えた後に、義父に答えた。

 

 

 

「………分かりました。ですが、3日ください。それまでは、この家にも、三玖にも、一切近づきません」

 

「!!」

 

「あ、浅倉!?何を!」

 

総介の言葉に、三玖と風太郎が愕然とした。それは、二人にとっては、総介が義父に屈したようにしか思えなかった。

 

『………いいだろう。一応マンションには見張りも付けさせてもらう。それまでは娘たちには一切近づくな。近づいたことがわかれば、三玖くんや上杉君だけじゃない。君自身にも何が起こるかは分からないよ?』

 

 

「………分かりました。3日後に、答えを持ってそちらに伺います」

 

『………そうしてくれ。私も忙しいから、会えるか分からないがな』

 

総介の言葉に、義父は諦めがついたとタカを括った。これで邪魔な虫は排除されると。風太郎が家庭教師として残るのは、本意ではないが、彼も次のテストまでだろう。

 

 

 

 

 

しかし、

 

「………では俺はこれで。

 

 

 

 

 

ああ、最後に一つ、言わせてください」

 

 

 

 

『………何だね?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「首の皮洗って待ってろ、コノヤロー」

 

 

部屋の全てが、戦慄した。今まで聞いたことの無い、総介の底無し沼のような低い声が、部屋中に響き渡る。まるで地獄の底から出たようなドスの効いた低い声に、辺り一帯が恐怖で包まれた。

総介はその言葉を最後に、電話を切った。そして、椅子から立ち上がって、皆を見渡し、口を開く。

 

 

 

 

 

 

「………わり、ちょいと父親んところに直談判してくるわ」

 

先ほどとは違う、いつもの気だるそうな声に戻った総介が、あっけらかんと話した。

 

「じ、直談判って、浅倉!お前本気かよ!」

 

「本気だっつーの。あんなアホみたいな選択肢、誰が鵜呑みにするかよ」

 

総介はハナから二択を選ぶつもりはない。三玖と別れる気なんかさらさら無いし、風太郎も見捨てることはしない。

 

「………で、でも、どうするんだよ、一体」

 

不安そうな風太郎に総介はニヤケながら答える。

 

「そりゃ企業秘密ってもんだ。心配すんな。必ず吉報持って帰ってくるからよ」

 

「あ、浅倉!」

 

風太郎の声に耳を貸さず、総介は家から出て行こうとするが、横から腕を掴まれた。

 

 

 

 

「………行かないで、ソースケ……行っちゃダメ……」

 

「………三玖……」

 

三玖が、両手で総介の左腕を掴んでいた。目には涙をためて、彼を見上げている。

 

 

恐らく彼女は、これが総介との今生の別れとなってしまうと思っているのだろう。

そんな彼女を見て、総介は三玖にも優しく微笑み、右手で彼女の頭を撫でる。

 

「………大丈夫。必ず戻ってくる。だから、離してくれ」

 

「………」

 

そう優しく声をかけて、三玖の手を右手で離していった。彼女の方も、総介に力では叶わないと知っているのか、抵抗せずに両腕を離した。

 

「………三玖」

 

「………!」

 

総介は腕から三玖を離すと、彼女を胸元まで引き寄せて、抱きしめる。三玖は驚きながらも、彼の抱擁を受け入れ、背中に手を回す。やがて総介が、彼女の耳元で小さく囁いた。

 

「あの約束、絶対に守るから」

 

「!」

 

それは、二人が結ばれたあの日、もし赤点を回避したらと誓った約束。それを二人は、思い出していた。

 

 

「………うん」

 

「………じゃあ、行くね」

 

そう言うと総介は、三玖から体を離す。そして彼は、視線を一花へと向けて、三玖を託した。

 

「……三玖を頼む」

 

「………行っちゃうんだね」

 

寂しそうな目をしながら、一花が問いかける。

 

「ああ」

 

「………絶対、帰ってきてね」

 

「………分かってる」

 

一花とも約束を交わし、総介は部屋の出口へと向かう。

 

 

 

 

 

 

それをドアの前で道を塞ぐ者がいた。

 

 

 

 

「………行かせないわよ」

 

「………」

 

「二乃……」

 

二乃が、相変わらず強気の顔で総介を睨んでいた。

 

「どうせアンタが行ったところで、パパがアンタを許すわけないでしょ。もう終わりよ」

 

「テメーらにゃ迷惑かけねーよ

 

どけ」

 

二乃の言葉を、総介は聞く耳を持たずに、頭をかきながら彼女に声を掛けるが、二乃も譲る気は無いようだ。

 

 

「聞いてたでしょ!パパ、今までに無いぐらい怒ってたのよ!すごいお金持ちだし、色んな人と繋がってるから、何するか本当に分かんない。もし行けば、アンタ死んじゃうかもしれないのよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行かなくても俺ァ死ぬんだよ」

 

 

 

「え………」

 

 

総介は二乃に目を向けながら、ゆっくりと話しかける。

 

 

 

 

「俺にはなァ、心臓より大事な器官があるんだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そいつァ見えねーが、確かに俺のどタマから股間をまっすぐブチ抜いて俺の中に存在する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そいつがあるから俺ァまっすぐ立っていられる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラフラしてもまっすぐ歩いていける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで立ち止まったら、そいつが折れちまうのさ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魂が、折れちまうんだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉と同時に、総介は歩き出して二乃の横を通り過ぎる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「心臓が止まるなんてことより、俺にしたらそっちの方が一大事でね

 

 

 

 

 

 

 

 

こいつァ老いぼれて腰が曲がっても、まっすぐでなきゃいけねー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ気長に待ってなさいよ

 

 

 

必ずまたここに来て、テメーの文句でも聞いてやるからよ」

 

 

 

 

その言葉を最後に、総介は部屋から出ていった。

 

 

 

 

 

「………バカよ、アンタ……ホントに……バカよ……」

 

 

 

二乃の目からは涙がこぼれ落ちていた。

 

 

総介の出て行く様子を見て、それぞれが彼を思い、無事を願っていた。

 

 

 

「………ソースケ」

 

「………浅倉」

 

「……浅倉君……」

 

「………」

 

「………浅倉さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(それ、銀魂の台詞なんじゃ……)」

 

 

 

 

 

ただ一人、四葉には銀時の台詞を完コピしたことがバレていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………

 

 

 

 

 

 

 

マンションを出てすぐに、総介は海斗へと電話をした。

 

「……海斗か?すまねぇ。やっぱダメだったわ……ああ、今からそっちに向かう。………ああ、移動手段の手配だけ頼むわ……わーってる……俺は死なねーよ。じゃあな」

 

そう言って、電話を切った。

 

 

 

 

遂に彼は、最後の手段に打って出た。

 

 

 

 

 

 

 

「………ひっさびさにチャンバラやっちゃいますか、コノヤロー」

 

いつもの気だるそうな言葉を発して、彼は『そこ』へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某怖〜いおじさん達がいっぱいいる事務所

 

 

そこでは強面の男たちが、話し合いをしていた。

 

 

「オイ、中野のヤローはまだ断り続けてんのか?」

 

「ヘイ、どうやら、正規の品じゃねーと、うちの病院では使わねーの一点張りでさぁ」

 

「ずっとそれじゃねーか!せっかく海外から値を張るもんとってきたのによぉ」

 

「こうなったら、無理矢理にでもやりますかい」

 

「確か奴には、娘がいたな」

 

「はい、5人います。全員高校生です」

 

「うし、そいつら人質にとって、中野のヤローと交渉すっぞ。そうすりゃ奴も折れるだろうよ。オイ、娘どもの場所は分かるか?」

 

「バッチリです!直ぐにでも向かえます!」

 

「よし、じゃあ早速」

 

そこまで男が声を発したところで、事務所の外から男が入ってきた。

 

「あ、アニキ!カチコミです」

 

「何だと!?まさか、中野のヤローの手先か!」

 

「わ、わかりません!ですが………ぎゃふぁ!」

 

そう男が続けようとしたが、背後から何者かに殴打され、気絶した。

 

「な、何もんだテメー!!」

 

そこに現れたのは、黒いパーカーに、フードを被った、眼鏡をかけた細身の男。そして手には、黒い鞘に収められた赤い柄の日本刀。その男が、声を発した。

 

「………わりーな

 

 

 

 

 

 

テメーらに恨みはねーが、

 

 

 

 

 

 

こちとら色々と事情があんだ

 

 

 

 

 

だから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女一人のために、テメーら潰すわ」

 

 

 

 

鬼が、眼鏡の奥に覗く赤い瞳をギラつかせながら、刀を抜いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………

 

 

 

 

 

 

3日後、某病院にて

 

 

 

 

「………江端、浅倉総介の情報はまだ出てこないのか?」

 

「はい……どういうわけか、彼に関する詳しい情報が一切出てこないのです……」

 

「………」

 

この病院の医院長で、五つ子の義父である『マルオ』と呼ばれる男は、側近の江端の言葉に、疑問に思っていた。何故情報が出てこないのか、と……まあいい。

 

今日、彼がここへやってくる。しかし、自分は彼と話をするつもりはさらさら無いし、娘もやるつもりもない。上杉風太郎も、頃合いを見て家庭教師を辞めてもらう予定だ。と、医院長室のドアが開いた。

 

「中野先生!」

 

中年の白衣の医者が、部屋へと勢いよく入ってきた。

 

「………どうした?」

 

「こ、高校生くらいの男が、先生と話をしたいと……」

 

来たか……

 

「私は忙しいんだ。彼には帰ってくれと伝えてくれ」

 

『マルオ』は目を閉じて、冷静に医師へと命令を出す。

 

「し、しかし!」

 

「?」

 

医師の様子が何やらおかしい。

 

 

 

 

 

 

「………に、日本刀のようなものを持って、警備員の警棒を、飴細工のように切って……ここに向かってます!」

 

「……何?」

 

「は、早く避難を!」

 

 

その時だった。ガチャリと、再びドアが開いた。そして……

 

 

日本刀を腰に差した、黒パーカーで黒縁眼鏡の長身の男が、中へと入ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、医院長先生すか?

 

 

 

 

 

 

 

すんませーん、急患ですー、診察してもらえませんかね〜?

 

 

 

 

 

 

 

いやーね。どうも最近ね、ある女の子を見るとね、ドキドキが止まんないんすよ〜。

 

 

 

 

 

 

 

これって〜、あれなんだと思うんですよ〜

 

 

 

 

 

 

 

 

診察して〜、どうか止められるもんなら、止めてくださらないっすか〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この『恋の病』って奴を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男が、『マルオ』にゆっくりと近づいてきた。

 

 

 

「………何者だ」

 

 

 

『マルオ』の問いに、男は立ち止まり、不敵な笑みを浮かべながら答えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宇宙一バカな侍だ、コノヤロー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この台詞をずーっと言わせたかった!



今回も、こんな駄文を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。



次回、総介の正体が明らかになります!
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