果たして二乃は、海斗と会うことができるのか………そしてそして、2人の恋の行方は!!
うるせぇバーカ!そんな事より新キャラの登場だよ!
四葉の陸上部の合宿行きを、ギリギリのところで阻止した姉妹と風太郎は、その足でマンション『PENTAGON』へと到着した。自宅のある階へと到着した途端、四葉がそのまま廊下に土下座をし、今までのことを皆に詫びた。
「…………この度は、ご迷惑をおかけして」
「朝から大変だったね〜」
「早朝だったのでご飯を食べ損ねてしまいました」
「……全ては私の不徳の致すところでして」
「帰りに買ってくればよかったな〜」
「でも今日はシェフがいる」
「誰がシェフよ」
が、全員全く聞いていない。四葉はそのまま土下座を続ける。声をかけられるまでそのままでいるのだろうか?
「……大変申し訳なく」
「その前に」
そのまま反省の弁を述べようとする四葉をよそに、一花が今まで家を出ていた2人に声をかけてた。
「おかえり」
その視線の先には、癖のあるロングヘアに、頭頂部にアホ毛と、星型の髪飾りが特徴の五月と、黒いリボンをツーサイドアップにし、今まで腰まで届くほどのロングヘアを、バッサリと切った二乃がいた。
「「ただいま」」
2人はそうは言ったものの、玄関の前で足踏みしてしまう。
「早く入りなさい」
「お先にどうぞ」
「じゃあ同時ね、せーの………」
「………」
「………」
「なんで動かないのよ!」
「二乃だって!」
どうやら2人の中では、未だに家に先に帰った方が負けという思考が残っているようだ。しつけー。
「久々に賑やか」
「うん。よーし、じゃあこのまま……」
「試験勉強だな」
「「!」」
一花と三玖が話ていたところに、後ろから風太郎がヌッと出てくる。
「忘れてないだろうな?明後日から期末試験だ、文句ある奴いるか?」
「も、もちろん、そう言おうとしてたよねぇ」
「………」
一同が話し合う中、未だに四葉は土下座している状態だったが、さすがに無視され続けることに痺れを切らし、顔を上げた。
「もー、みんな聞いて……」
「あ?いつまで気にしてんだ?早く入れ」
「!」
「じゃあ四葉が食事当番」
「さっ行こ」
「………」
みんなが何事も無かったかのように今までのように接してくれることに、四葉はぽかんとしてしまうが、やがて立ち上がり、
「………うん!」
こうして、ようやく姉妹5人が揃い、明後日の期末試験に向けた勉強へと……
「原作通りにいくとでも思ったか、コノヤロー?」
「へ?」
「「「!!!」」」
ふと、四葉の後ろから、気怠そうな声がして、先に一花、三玖、風太郎の3人が振り向くと、そこには……
「な〜におめぇら一件落着みてぇな雰囲気出しちゃってんですかコノヤロー。んで、あんなにこいつらに迷惑かけといて、タダで済むと思ってたか?え?」
「……あ、浅倉、さん?」
四葉がギギギ、とブリキのおもちゃのように首を回すと、そこには下衆い笑みを浮かべた総介が、四葉を見下ろしていた。
「ソースケ!」
「あ、浅倉……」
「……あれ、笑ってるけど怒ってるよね?」
一方、3人は三者三様のリアクションをとるが、総介は今はそれよりもと、四葉の両こめかみに握り拳を当てて……
「悪いことしたら、とりあえず罰ってのが、世の中の常識だよな〜。
つーわけで、刑を執行しまーす」
そう言った総介は、そのまま四葉の両こめかみを握り拳で挟み、某みさえがしんのすけにしているように、グリグリ攻撃を始めた。
「イダダダダァァァァ!!!!、あざぐらざん!!!!ギブ!!ギブゥウウウウウ!!!!!」
「安心しなバカリボン。ここは実は頭の良くなる秘孔があってだな、刺激すればするほど知識を蓄えやすくなるって『民明書房刊』の『頭の良くなる秘孔術〜ここを突けば間違いなく天才に〜』っていう本に書いてあったぞ、よかったなバカリボン、明日からお前は天才リボンに昇格だ」
「それ『男塾』のネタじゃないですか!!!知らない読者が置いてけぼり食らっちゃいますぅ!!!アダダダダダ!!!はなじでぇ!!!!!」
「そだっけか?俺は『男塾』好きだぞ。特にアメ◯ーークの影響で『卍丸』がイチオシキャラだ。って、どうでもいか。まぁいいや……しっかし、よくもまぁ試験前だってのに、走り回って遊ぶ余裕あったもんだなぁ、えぇおい?」
「い゛い゛い゛い゛い゛!!!!いぢがぁあ!!!みぐぅぅう!!!うえずぎざぁぁあん!!!だずげでぇぇえええ!!!!」
いつものやる気のない表情のまま、四葉へのグリグリ攻撃での制裁を続ける総介。あまりの痛さに、3人に助けを求めるが、その3人はというと……
「「「………」」」
今、総介に逆らえば、四葉と同じことするぞ?と言っているような本人の眼差しに、一歩も動けず、四葉はそのまま、総介の気が済むまでグリグリ攻撃を浴びせられるのだった。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!じぬ゛ぅぅううううう!!!!!!!」
………………………………
「浅倉君、その………本当に、申し訳ありませんでした」
あの後、ようやく解放された両目がうずまきになっている四葉を一花と三玖が抱えて部屋に入り、そ総介はそのまま五月と二乃の元へと向かった。2人に会った瞬間、二乃はとても苦い表情をしたが、総介は二乃の方へと一切目を向けずに、五月へと声をかけた。ビクッと肩を震わせた五月だったが、自分が今するべきことを理解していたようで、部屋に全員揃ったところで、腰を曲げて頭を下げ、総介へと謝罪した。
「………お前があの時、こいつを殴ったのは間違っちゃいねぇ。なんならぶっ倒れるぐらい殴って欲しかったもんだ」
「………うっさいわね」
チッと舌打ちをしながら、二乃は総介にボヤく。が、本人は全く気にせずに、五月へと話を続ける。
「だが、そのあとがいただけねぇな。お前がここを出て行く必要は無かっただろうが。上杉の家を知ってたとはいえ、もしそれが無かったらどうするつもりだったんだ、え?」
「………」
「くだらねぇプライドをふりかざして痛い目を見るのは、今回だけじゃねぇだろうが。前回の試験のことを忘れちまったのか……ちっとは頭冷やして、冷静になることも覚えやがれ」
「………はい、すみませんでした」
淡々と、五月の痛いところを突く説教をする総介。それに対して、五月は一切反論出来ず、謝るしかなかった。
そして、そんな2人を見ていた風太郎は、五月が自宅に泊まった時、一緒に夜道を思い出していた。
『だったら……俺は父親の代わりになろう』
〜中略〜
『……でもあなたが父親はちょっと』
『うるせー我慢しろ!』
総介の心境は知れはしないが、それでも今の状況を見て、彼の方がよっぽど父親らしい事をしている。
試験前だというのに、喧嘩をしたり、他のことに時間を割いていた姉妹たちを、きちんと説教やお仕置きをして、それだけではなく、どうすればいいかのアドバイスも少し添えており、上手く導こうとしているのだ。
それに比べて、自分はどうだ?
こいつらのために、何をした?
勉強を教える以外に
何ができた?
何もしてないし
何も出来てないじゃないか………
何が父親の代わりだ………
『さよなら』
(………やはり、俺は……)
「………さて、こっからがメインイベントだ」
「?」
五月への説教が終わった後、総介が言ったことに、風太郎を含めた全員が疑問を浮かべる。
そして彼の視線は、この日初めて二乃へと向けられた。そうなったことで、他の姉妹と風太郎にも緊張が走る。
「…………何よ?私にもなんか言いたいことでもあんの?」
そう言う二乃だが、どうやら心当たりがありまくりなようで、いつものような鋭い声ではない。一体何を言われるのか……
そんな中、総介が口を開いた。
「そうだな、お前には特段言うことはねぇ
その代わり、今この場で全員に土下座しろ」
「はぁ!?」
「あ、浅倉、さすがに……」
「それは、ねぇ……」
一花と風太郎が、さすがにと総介の言ったことに苦言を呈するが、彼はは全く聞く耳持たない。
「この女が今までやってきた行いを考えろ。上杉に薬を盛るわ、姉妹を俺たちから離して邪魔するわ、赤点とれば上杉がクビになると知って勉強しないわ、挙げ句くだらねぇことで家出するわ………枚挙に暇がねぇじゃねぇか。
それを、今この場で全員に土下座で謝罪すりゃキレイさっぱり無かったことにしてやるっつってんだ。逆に感謝して欲しいくれぇだなおい」
「………」
確かに、今まで二乃がしてきたことは、徹底して風太郎と総介の家庭教師の仕事の妨害なのだ。それを何もなくチャラにしようとするなど、総介の言ったように、虫のいい話だ。だがしかし、二乃からすれば、姉妹はともかく、風太郎、そして何より総介に対して土下座するというのは、この上なく屈辱的な行為に他ならないのだ。とはいえ、そうでなければお灸を据える意味がないのだが……
「……お断りよ。アンタに、そんなこと決める権利なんか無いでしょ?所詮は助っ人なんだから」
当然、二乃はそれを拒否する。確かに、総介は風太郎の助っ人。そんな助っ人ごときの存在が、土下座させることを決める権利は無い。しかし……
「ここにいる連中に本気で申し訳ないって気持ちを持ってりゃ、四葉がさっきやったように、すぐに出来るはずなんだがな……姉妹や、少なくともお前のことをそれでも気にかけてた上杉にすらする気はねぇのかおい?」
「誰がアンタらになんか……そもそも、アンタらが来なかったらこんなことにはならなかったのよ……」
「ほう……あくまで俺らにする気はねぇ、と?」
「当たり前でしょ!」
二乃の答えを聞いた総介は、そのままポケットの中へと手を伸ばし、スマホを取り出し、画面を二乃に見せた。そして………
「あっそ………
だってよ、どう思うよ?」
『どうって………僕は詳しくは事情を知らないけど、でも悪いことをしたら、相手にはきちんと謝罪をしないとね……二乃ちゃん』
「!!!!!」
「!」
「?」
総介がスマホに向けて話しかけると、その向こうから、男の人の声が聞こえてきた。その声に、二乃と三玖が反応する。2人には、その声に聞き覚えがあった。その人物こそ……
「……海斗、君?」
『久しぶりだね、二乃ちゃん。今までのやりとりは、総介の電話を通じて、全部聞かせてもらったよ』
「なっ!!!?」
「……ねぇ、誰?」
「さぁ……」
スピーカーモードにしたスマホの奥から、海斗の声が聞こえてきたことに、二乃は信じられないとでも言わんばかりの驚愕の表情を浮かべる。しかし、総介が二乃に見せた画面には、確かに通話相手に『大門寺海斗』の文字が出ていた。
総介は、マンションについてから、エレベーターを登るまでの間で、海斗に電話をし、彼が姉妹や風太郎と合流してからの一部始終を聞かせていたのだ。
事情を知らない一花と四葉が、頭には『?』を浮かべながら互いを見る。
「……大門寺君」
『三玖ちゃんかい?久しぶりだね』
「うん……」
「え、三玖、知ってるの?」
「……ソースケの、幼なじみ」
「浅倉の………」
「幼なじみ……」
風太郎を含め、一花、四葉、五月が、電話の相手である海斗を気にし出すが、間を開けずに、総介が海斗に話しかける。
「んで、どうするよ海斗。お前の興味を引いたこの女は、悪いことをした相手に謝る気はねぇどころか、原因は俺と上杉にあるってよ」
『……それは頂けないね』
「!!!!………」
二乃の表情が、段々と青ざめていく。今までのやりとりを全て聞かれていた。それは、自分の総介と風太郎に対する行い、態度を知られてしまったということだ。それを知った彼女は、視線を総介を移す。彼の表情は………
冷たく、口角を上げていた。それはそれは下卑た笑みを浮かべて……
はめられた………
自身の2人に対する態度を逆手に取られ、海斗にそれを自ら暴露してしまったのだ………
「………」
「お前が素直に土下座に応じれば、俺は海斗をこの場に呼んでやろうと思ってたんだがな……ひっじょ〜に残念だな〜wでもしょうがないな〜、謝る気ねぇ〜んだしぃw」
「っっ!!!」
何をいけしゃあしゃあと……二乃は今まで浮かべたことの無いような怒りの表情を浮かべて、外道の笑みを浮かべて自身を見下す総介を睨みつける。が、本人はそんなものを全く気にする様子もなく、海斗と会話をしている。
『総介、流石に土下座はやり過ぎだよ。せめて普通に謝罪だと言うべきだろう?』
「今までこいつがしてきたことを鑑みたら、土下座ですら安いもんだろうが。それをこの女は、俺らに原因を押し付けて謝りもしなかった。報いを受けて然るべきだろうが」
『君の言うことも一理はあるけど…………二乃ちゃん、聞いてるかい?』
「!?」
突然、電話の向こうから 話しかけられたことに、二乃は肩をビクッと震わせる。
「………えぇ、聞いてるわ」
『総介が言う土下座はさすがに横暴だとして、今まで迷惑をかけてきたことを、彼と上杉君に謝る気持ちは、無いのかな?』
「………」
二乃は、答えに迷ってしまう。今ここで、ハッキリと無いと言ってしまえば、彼から失望されかねないし、あると言えば、総介と風太郎に謝るという屈辱を味わうことになる。それも、目の前にいるこの状況を作った、ニヤニヤと笑う下衆な男に謝ることに………
「………私は……」
「………大門寺君」
「!」
と、ここで、三玖が電話の向こうの海斗に声をかけた。
『?どうしたんだい、三玖ちゃん?』
「二乃は、私たち五つ子の場所を守りたいって思って、今までソースケとフータローのことをよく思ってなかった。でも、私とソースケが恋人になって、どうすればいいか分からなくなっちゃってた。ソースケといれば、私たちはみんなバラバラになってしまうっていう危機感が、二乃にあんなことをさせたんだと思う……それだけは、わかってほしい……」
『………』
「三玖………」
彼女の口から出たのは、二乃を庇う言葉だった。それに総介は少し驚いたが、すぐに表情を元に戻して、彼女の話を聞き、やがて、二乃に声をかける。
「おい」
「………」
「もう一度聞くぞ。上杉を追い出そうとあの手この手で邪魔したこと、どう思ってんだ?」
「………」
『…………』
「二乃……」
他の姉妹が心配そうに、二乃を見つめる。そして……
「………悪いとは……思ってるわよ……」
『じゃあ二乃ちゃん、君は上杉君にどうするべきか、分かるね?』
「………」
海斗の言葉に、二乃は風太郎の方へと向き、そして………
「………今まで、邪魔ばっかして、………ごめんなさい」
「……お、おう」
「二乃……」
海斗の助けがあったとはいえ、二乃が風太郎に頭を下げて謝罪した。それを見た姉妹4人が、一斉に驚きの表情を浮かべる。それを総介は、全く表情を変えずに見ていた。そして、風太郎が戸惑いながらも彼女を許したのを見て、電話相手の海斗に話しかける。
「………んで、どうするよ?」
『………少し済ませる用があるから、1時間ほどになっちゃうかな』
「……え?」
「?」
「おいおい、いいのかよ?」
『これが僕が言わずに出来たらいいんだけどね……でもまぁ、謝ったことは事実だ。それに、ここまできて僕が引き下がるのも、無粋だろう?』
「……ったく……」
そう吐いて、総介は片手で頭をくしゃっとかく。
「着いたら電話しろ。俺と三玖が迎えに行く」
「!」
『わかったよ。僕も五つ子の皆を直接見てみたいしね。楽しみにしているよ』
「……もう一度聞くが、本当にいいんだな?」
『何を今更……それじゃあ、また』
「……おう」
そう言葉を交わして、総介は電話を切り、ポケットにしまった。
「………海斗に感謝するんだな。そして俺を崇め奉れ。ヤローが1時間ちょっとでこっちに来るってよ」
「!」
「!!!!か、海斗君が!?ここに来るの!?」
「………そうだ。ただし、今回は俺の温情100%で呼んでやるんだ。それについてはこの俺様に最大級の感謝をry」
「こうしちゃいられないわ!!急いで着替えてご飯作らないと!!こんなジャージ姿で会うわけにはいかないわ!」
「……マジ殺すぞクソアマ」
総介の言葉など一切聞かずに、二乃は一瞬で元気を取り戻し、着替えのために一目散に自室へと向かっていった。それを見た総介は、青筋をいくつも立てながら現金な二乃の部屋を睨みつける。と、そんな彼に三玖が話しかける。
「ソースケ……大門寺君、来るの?」
「……うん。あいつもそれを希望してたからね」
「そう……」
「ね、ねぇ、ちょっと」
ここで、今まで傍観してた一花が、総介に尋ねる。
「大門寺君って、よく学校の噂で聞く大門寺君のことだよね……彼がここに来るの?」
「……ああ、あの女と林間学校で知り合って、キャンプファイヤーのダンスを踊ったらしい」
「二乃が、そのような人と関係を……」
「だ、ダンスを、ですか……」
「道理で、二乃が林間学校の後、凄く機嫌が良かったわけだね……」
事情を知らなかった一花、四葉、五月がそれぞれリアクションをとるが、風太郎は未だポカンとしたままだった。総介は、そんな彼に声をかける。
「上杉、お前も海斗に会っといた方がいい」
「え……お、俺も?」
「ああ。最初に色々と知っといた方がいいだろ。知れば知るほど嫌になっちまうぐれーだからな………ヤローが持ってる
「………?」
総介の言葉が、風太郎は意味が理解できなかったが、この後、彼は理不尽と言えるほどの自分と海斗との差を知ることとなる………
………………………………
それから、着替えを終えたテンションバカ上がりの二乃が四葉を押し除けて、キッチンで料理を作り(途中で総介と五月のつまみ食い有り)朝ご飯だというのに、豪華な料理を作って迎えようとしている間、総介と風太郎は他の4人と試験の対策を行なっていた。途中で、四葉に陸上部のことを聞くと、どうやら大会までは参加して、その後にお別れするということに落ち着いたらしい。そして、総介のスマホから電話が来たところで、彼と三玖が下まで降りて彼を迎え、部屋まで案内をした……
「初めまして。大門寺海斗です。試験前だというのに突然お邪魔して本当に申し訳ないですが、よろしくお願いします」
部屋に入り、丁寧に挨拶をした海斗。彼の姿を直で初めて見た一花、四葉、五月、風太郎の4人は絶句してしまった。
並んで立つ長身の総介よりも、更に高い191cmの高身長。星のような輝きを放つ銀色の地毛。シャープな輪郭に、長い睫毛、爽やかな優男のような目元、真っ直ぐと筋の通った鼻筋、細い顎のライン、他の耳を魅了する声色……
服装も、白いカッターに、銀色のベスト、左手首につけてある黒ベルトの腕時計(ちなみにコレ超高級ブランドの代物であり、100万円します)、細いスラリとした長い足にフィットする黒いスラックス。
細いだけでなく、肩の部分はガッチリと、筋肉があるのが分かる。完璧なモデル体系である。
どう見ても、自分たちと同じ高校2年生、17歳には見えない。
そんな海斗の見た目を一言で言えば、『文句無し』そのものであった。
(う、噂に聞いてたけど、こんなにカッコよかったの……共演した俳優さんに結構なイケメンの人もいたけど、その人たちなんか、足元にも及ばないよ……)
(ほえ〜、背高〜い。浅倉さんはまだ大丈夫だけど、上杉さんがちっちゃく見えちゃうよ〜)
(す、凄く、優しそうな人です……それに、彼が右手に持ってる袋は一体……)
海斗と初対面の姉妹の3人が、彼を見てそれぞれ心中でリアクションをとる。一方、彼を見た風太郎は、開いた口が塞がらなかった。その見た目、佇まいが非常に気品で溢れている海斗だったが、その穏やかな雰囲気、それらは女性だけでなく、男性をも釘付けにしてしまうものだった。
「これ、少しお邪魔させてもらうお詫びに、よかったらどうぞ。『A5ランク黒毛和牛霜降りステーキ用のお肉』です。ちゃんと皆さんの分ありますから」
「く、黒毛和牛!霜降り!!ステーキ!!!ありがとうございます!!」
海斗が右手に持っていた紙袋の中身を言った途端、五月が光の速さでそれを受け取り、中身を確認して目を輝かせた。
「いらっしゃい、海斗君!さ、立ったままなのも何だから、好きなところに座って!狭い部屋だけど、よかったらくつろいでいってね!」
と、先ほどまでの事はどこいったんだおい?と言いたくなりようなハイテンションな二乃が、海斗に声をかける。
「ありがとう、二乃ちゃん。そうさせてもらうよ」
海斗が二乃の方を向いて礼を言うと、二乃は頬を両手で押さえながら、顔を赤くしてしまう。誰だお前?
「二乃ちゃん、思い切って髪切ったんだね。前の長い髪も凄く綺麗だったけど、今の短い髪型もとても素敵だよ」
「す、素敵だなんて……やだ、海斗君ったら////」
「………二乃………」
「………ケッ」
海斗が二乃の髪型を絶賛すると、二乃は両手を頬に当てて顔を赤くしながらもめちゃくちゃ嬉しがっている。そんな彼女を、海斗の後ろにいた三玖と総介の2人がジト目で睨むが、今の二乃には海斗しか見えていないようで、全く気にしていなかった。
………………………………
海斗、そしてそれぞれが長テーブルを囲み座る中、二乃は料理の仕上げのためキッチンで作業をしていた。その間に、それぞれが海斗に自己紹介をする。
「は、初めまして。中野一花です。この子たち姉妹の長女をしています」
いつになく緊張した面持ちで挨拶をする一花。
「よろしく、一花ちゃん。君のことは前から知ってたよ。この前、映画にも出ていたのを見たしね」
「え!?そ、そうなの?」
「うん、それで気になって、映画を観たんだけど、凄く良かったよ。出番は短かったけど、それでも君があの短い中で、演技の才能を発揮しているのが十分かった。今後も活躍に期待しているよ」
「そ、そんな……ありがとう、凄く嬉しい……」
海斗の具体的な褒め倒しに、一花は顔を真っ赤にさせて俯いてしまう。
「……ケッ」
それを見た総介が、首の後ろで手を組みながら吐く。海斗と会うと、皆こうなるのだ。それを何百回も見てきている総介は流石に慣れているのか、うんざりしている様子である。
「はい!私、中野四葉です!5月5日生まれのA型です!みかんが好きで、ピーマンが嫌いです!特技は運動です!よろしくお願いします、大門寺さん!」
続いて四葉が、右手を勢いよく挙げて自己紹介する。
「何のオーディション?」
「ふふっ、よろしく、四葉ちゃん。本当に君は、元気がいいなぁ。何かいいことでもあったのかい?」
「いやそれどこの忍野だよ?てかクリソツじゃねーか」
某物語シリーズに出てくるアロハシャツの怪異の専門家みたいなこと言う海斗。作者のイメージしている中の人と同じなので、そのまんまの声である。
「……わ、私は、中野五月です。よろしくお願いします。大門寺君、お土産、ありがとうございます」
「どういたしまして、五月ちゃん。さっきから紙袋を離さないあたり、気に入ってくれたみたいだね」
「あ、い、いえ、これは……」
「ははっ、いいよ。美味しく食べてくれると嬉しいし、何より美味しそうに食べている人は魅力的だからね。また感想を聞かせて欲しいな」
「は、はい!是非!二乃に頼んで、美味しく調理してもらいます!」
「他人任せかよ」
あと、さっきから最後に一言言ってるのは総介です。
「はーい、出来たわよー!」
「わぁ、美味しそう!!」
「今までこんなの作ったことなかったよね、二乃」
「は、早く食べたいです!ハァ…ハァ……」
「五月、ヨダレ汚い」
二乃が運んできた皿の数々には、それはもう気合いの入りまくった料理の数々が並んでいた。どうやら海斗に振る舞うために、色々なものを作ったらしい。おかげで、テーブルの上が料理で埋め尽くされる。
「はい、海斗君、取り皿とお箸、お好みでフォークとスプーンもどうぞ」
「ありがとう、二乃ちゃん」
「おい、俺の分の箸は?」
「は?手で食べれば?」
「おい今すぐ表出ろクソアマ。大衆の前で犯し尽くしてやろうか?」
「はぁ?やれるモンならやって見なさいよ」
「二乃ちゃん、総介にもお箸を」
「え、ええ。……ほら、感謝しなさい」
「……いつか命乞いするまでレ○プしてやろうかこのクソアマ?」
「ソースケ、気持ちはわかるけど下品」
「それじゃあ、いただきまーす!」
「「「いただきまーす!!」」」
一花の号令と共に、皆が二乃の作った豪華な食事にありつき始める。
総介が青筋を額にいくつも立てながら、二乃を睨むが、当の本人は海斗に夢中のため知ったこっちゃない。総介は(やっぱり呼ぶんじゃなかった)と心の中で後悔しながら、食事を始めた。
………………………………
「へー、大門寺君って、5歳の頃から浅倉君と一緒なんだ」
「同じ道場で会ってね、そこからはずっと一緒にいるんだ」
「所謂腐れ縁てやつだな」
「道場って、空手とかですか?」
「剣術を基本とした、護身術の道場だよ」
「護身術、ですか……」
「中学を卒業したときに、総介も一緒にやめちゃったけどね」
「じゃあ、運動とかもできるんですか?」
「一応、剣道としては初段を持ってるよ」
「す、すごい……」
「海斗君、ステキ♡」
「………ケッ」
「はい、ソースケ、あ〜ん」
「あ〜ん……うん、三玖が食べさせてくれると、三倍美味しいよ」
「も、もう……」
(……なんだこの状況)
それからしばらく、姉妹は食事をしながら海斗との談話をしていた。そんな中、流れに乗ったまま風太郎は二乃の料理を食べているが、今のこの状況に変な違和感を持った。
(試験勉強、しようとしてたはずだよな?)
それがどうだろう、突如現れた海斗が中心となり、姉妹は海斗とはなしをしている。二乃は海斗の隣に座り、積極的に海斗にアプローチをしているのか、ボディタッチも行っている。ホンマ誰やお前……唯一、三玖だけは総介と『あ〜ん』というバカップルがやる食べさせ合いをしているが(総介爆発しろ)、当初予定していた雰囲気とは全く違っていた、、ていうか、今朝までこの姉妹、結構バラバラだったよな………
と、
「そういえば、まだ君とは話してなかったね」
「え?」
突然、海斗が風太郎の方を向き、彼へと話しかける。
「君と会うのは初めてだね、上杉風太郎君」
「お、俺の名前……」
何故海斗が自分の名前を知っているのかと、風太郎は不思議に思う。
「もちろん知ってるよ。総介が君に会う前からね」
「?どういうことだ?」
「簡単だよ。毎回の試験で君は、僕の成績の真上にいるんだからね」
「真上……!ってことは?」
風太郎は、海斗の言った言葉に、あることを思い出した。いつも試験の後に配られる成績表。彼は毎回全教科満点で堂々の1位のため、特に見る必要は無かったが、ふと何かの拍子にそれを見た時、自分の下にある名前に『大門寺海斗』という名前を見て(変わった名前だな)との感想を持ったことがあった。その『大門寺海斗』が、今目の前にいる人物と知り、風太郎は驚愕する。
「あ、あんたが……そうだったのか」
「その口ぶりは、君の方も知ってくれていたようだね、上杉君。光栄だな、学年1位の成績の人に覚えててくれて」
「い、いや……」
「へー、大門寺君って、フータロー君の次に成績良いんだー」
「すごいです!大門寺さんは上杉さんの次に天才です!」
「海斗君、ステキ♡」
「2位ということは、ほとんど満点っていうことですか、すごいですね」
海斗の成績に、姉妹は感心するが、海斗はそれを誇るもなく、
「そんな事ないよ、上杉君みたいに満点をとれない詰めの甘さが毎回出てしまってるだけだよ」
と、謙遜する。その口調には、嫌味が一つも無く、風太郎に対する敬意が本気で見てとれた言い方だった。
それを聞き、風太郎は少しばかり、心の中で優越感に浸る。
容姿や佇まい、気遣いできる優しい性格を含めた人格。それらでは自分は海斗の足元には及ばないものの、成績では唯一、自分が上でいられる。
初対面で、こんなにも自分との差を見せつけられたが、それで、何かで一つ優っているものがあると知り、風太郎は海斗に勝っているという安堵と優越感で、少しばかり表情が崩れた。
しかし………
「よく言うぜ。勉強なんざひとつもやらなねぇで学年2位の成績のクセに」
「………え?」
総介が言ったことに、風太郎はもちろん、五つ子たちも固まってしまった。
「ソースケ、それって……」
「そのまんまだよ、三玖。こいつは昔から、試験勉強どころか、普段の勉強なんか一つもやってないんだ。授業で聞いたことは全部頭の中で覚えてるから、後は教科書や問題集をパラパラして見ただけで、ほぼ完璧に記憶しちまうんだよ」
「え、ええ?!」
「それでもケアレスミスはしてしまうよ。おかげで数点取りこぼすけどね」
「弁明になってねーぞコノヤロー、自慢か?あ?殺すぞ?」
「ってことは……大門寺君って」
「なにもせずに……トップクラスの成績を残せるんですか……」
「海斗君……本当にステキ♡」
あ、最後は二乃ね。てか、さっきからそればっか。
それを聞いた風太郎の顔が、段々と青ざめていく。普段、とんでもないほどの量の勉強をして、満点1位をとっている風太郎。対して、海斗は全く勉強せずに自分と数点差で二位。もし彼が、少しでも本気を出したなら……
自分が唯一誇っていたものが、ガラガラと崩れていく……
「上杉」
と、そんな彼を見かねたのか、総介が声をかける。
「稀にいんだよ。『努力』とか『苦労』とか、今まで自分が築いてきたもんが、全部ゴミ屑にしちまうほどの『本物の天才』ってやつが。そういうのはよく『神の子』……『神童』って呼ばれてるけどな。海斗はそれを真に体現した人間だ。イケメンで、背も高く、頭も良くて性格も良くて、身体能力もアスリート並みに高い、おまけに他の人を惹きつけるカリスマ性もある……そんな奴が、100年ぐれーに1人、現れんだ。何もお前が落ち込むことねーよ。こいつが『そういう存在』として生まれただけだ。勘定に入れる分だけ不毛っつーこった」
「……浅倉……」
「そうよ、海斗君はとんでもなく特別な存在なんだから、あんたらは別に自分が魅力的じゃないからって落ち込むこと無いわよ」
「どの目線で言ってんだテメェ?お?」
二乃の全く嬉しくもないフォローもあったが、確かに総介の言う通りだ。世の中には、どう足掻いても勝てない存在がいる。生まれ持った大き過ぎる才能を遺憾なく発揮する天才……それらと正面から戦おうとすることほど、無駄なことは無いのだ。努力で勝てるのは、一部の中途半端な天才のみ。『本物の天才』は……
(……次元が違い過ぎる)
風太郎は目の前にいる海斗に、嫉妬や羨望の情すら湧いてこなかった……
その圧倒的な生まれ持った力の差に、諦観するしかなかった………
「…………」
総介はそんな力の抜けた表情の風太郎を、横目で見つめていた。
………………………………
「じゃあ、僕はそろそろおいとまするよ。君たちの試験勉強も邪魔するわけにはいかないしね」
「え!もうちょっとゆっくりしていってもいいのに……」
それから数時間が経ち、正午近くになり、海斗は帰ることにしたが、二乃は寂しそうな表情を浮かべながら海斗に話しかける。
「僕がここに残って、上杉君と総介の家庭教師の仕事の邪魔はしたくないよ。二乃ちゃんも、2人の邪魔をせずに、成績を上げるようにすること。出来るね?」
「……ええ、わかったわ。見てて、海斗君、頑張って赤点回避して見せるわ」
「その意気だよ二乃ちゃん。期待しているね」
「うん!」
「おいテメェ何だその四宮かぐやばりのスーパー掌返しは?」
二乃の人の変わり様にイラつく総介。
「それじゃあ、お邪魔しました。二乃ちゃん、美味しい料理をご馳走さまでした」
「またいつでも来てね!腕によりをかけて作るわ!」
「おみやげ、ありがとうございました!美味しくいただきます!」
「また来てねー」
「待ってます、大門寺さん!」
姉妹がらそれぞれ挨拶する中、海斗は風太郎へと目を向けた。
「………」
「上杉君、お互いに頑張ろう」
そう言って、海斗は手を差し出す。
「……ああ」
風太郎も、一応手を出して、2人は握手を交わした。
ウホっ!とか言ったやつ、廊下に立ってなさい!
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「って、結局お前らも来るのかよ……」
「あははは、みんな見送りに来ちゃったね」
「いいじゃないか。見送りは多い方が嬉しいよ」
「当たり前じゃない!海斗君の見送りを逃すはず無いわ!」
「お前もう黙っとけ」
その後、全員がエレベーターに乗り、マンションの下まで降り、海斗を見送りに来ていた。オートロックを通過し、正面にある敷地の石柱が道を通った道路に、一台の高級外車が止まっていた。と、その車の中から、1人の人物が出てくる。
その姿を見た総介と海斗は、驚きを隠せなかった。
「
その人物は、海斗並みの長身に、オールバックの黒髪に、シルバーフレームの眼鏡、よくある背広風の執事服を着用した人物。
彼の名は
苗字から分かる通り、大門寺家対外特別防衛局『刀』の副長『片桐刀次』の親族であり、彼の兄にあたる。
「若様、お待ちしておりました。総介様、お久しぶりでございます」
「お、お久しぶりです、片桐さん。どうして貴方がここに?」
「私がこちらまで若様の迎えに参じたのは、総帥の御命がございました故」
「!!総帥の……じゃあ!」
「はい。総帥は本日午前に、私とご帰国され、そのまま本邸に戻られました」
「………父さんが」
剣一は普段、大門寺家の総帥である『大左衛門』の側近として、彼に付き従っている。そして、彼ももちろん『刀』の一員であり、総介や海斗、アイナと同じように『異名持ち』であるが、普段の彼の本業は、専ら『大左衛門』の側近としての立場が多い。
(海斗君の執事さん?……ウソ!この人もチョーカッコいいじゃん!)
と、二乃が剣一を見て、その容姿の良さに顔を赤くさせてしまう。
剣一は、兄のようなワイルドな風貌とは違い、理知的で、紳士な雰囲気を出すインテリ系のイケメンであり、メンクイの二乃を夢中にさせるには十分だった。彼女は頭の中で、勝手に海斗と剣一が自分を取り合う妄想をする。
『二乃ちゃんは僕のものです。いくら貴方でも渡せません』
『いいえ若様、二乃様は私が幸せにして見せます』
『いいや僕が』
『いいえ私が』
『僕が』
『私が』
「……グヘ、グヘヘへェ〜」
「わー!二乃が!二乃がよだれ垂らしてニヤニヤしながら溶けていくーー!!」
「二乃!二乃!しっかりしてください!!」
後ろで何やら騒いでいるが、そんな事は一切気にせずに、総介は剣一に自身の恋人を紹介する。
「は、初めまして。中野三玖です。ソースケとは恋人同士です」
「初めまして、三玖様。大門寺家の近侍、片桐剣一と申します。若様から貴方や総介様のことは、常々耳に挟んでおります」
「そ、そうなんですか!?」
「ええ、『あの』総介様が夢中になるほどに、美しいお人だと若様からお聞きしておりましたが、こうして拝見させていただきますと、実際とてもお美しいお方です。総介様が一目惚れをする理由が、私にも十分理解できます」
「そ、そんな……」
「片桐さん、やめてください、めっさ恥ずかしいんで……」
そうして三玖のことで話をする中、海斗が剣一に尋ねた。
「ところで剣一さん、父さんは何故貴方を寄越したのですか?」
「それはですね………
総帥はただ今、『奥様』からの折檻を受けておられます」
「!!!」
「!!!………母さんの……」
「………
「?そ、ソースケ??」
総介と海斗の顔が、徐々に青くなっていった。どうやら海斗の母『天城』に関して、何か知っているようだ。
「先日、アメリカで秘密裏に行われた、世界の方向を決める重要な会議に出席された総帥が、『つまらない』と言う理由で途中退席されたことにお怒りのようで、ご帰宅された途端に奥様の雷鳴が本邸中に轟きました。ですので、私は総帥の命のもと、あの場から逃げ出してきた次第です」
「いやあんた主人見捨ててんじゃねーか!!!」
「父さんがしそうなことではあるけど……」
総介は近侍としてあるまじき行動をとった剣一に突っ込み、海斗は父の自由奔放な行動に顔を苦くする。まあいつものことなのでと、割り切ってはいるが……
一方の三玖は、流石にその話にはついて行けずに、置いてけぼりをくらってしまった。
とまぁ、色々とあったが、そのまま一同と海斗は車に乗り、剣一の運転で大門寺邸へと帰宅したのだった。
「あ!なんてこと!!海斗君の連絡先聞くの忘れてたわ!!!」
「知るかーーー!!!テメーでどうにかしろー!!!」
ちなみにその後、二乃は海斗との連絡先を、総介を通じて手に入れて、その後はアホみたいに海斗にメールを送ることとなる。普通は迷惑すぎてうざがられてしまうほどの量なのだが……
「退屈しないね。毎日楽しいよ」
「……うっそだろお前……」
オリキャラ紹介
・
29歳
身長189cm
体重75kg
イメージcv.小○大輔(『黒執事』のセバスチャン・ミカエリスの中の人)
大門寺家総帥『大門寺大左衛門』の側近であり、特別防衛局『刀』の一員。さらに『刀』の中でも10人ほどしかいない『異名持ち』であり、現在のところ異名は不明。一人称は『私』《わたくし》。現副長の刀次の実の兄。
弟とは違い、常に敬語を使い、理知的な性格。
そしてやはり身長高いです。
すみません、本文久々にめっちゃ長くなっちゃいました。
今回もこんな駄文を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!ご感想、お気に入り登録、好評価お待ちしてます!
次回は新キャラの登場です!そしてそれこそが……