世界でたった一人の花嫁と銀ノ魂を持つ男   作:ハムハム様

84 / 91
一花……風太郎へ告白したい
二乃、四葉、五月……盗撮怖い
三玖……ソースケ♡
総介、海斗、アイナ……『霞斑』血祭りじゃい






風太郎……マジヤバいんだけどこれマジヤバいよ。どれくらいヤバいかっていうとマジヤバい


84.後ろでいきなり物音すると『俺の後ろに立つな』って言いたくならない?

修学旅行二日目………

 

 

 

「おー、駅まで見える」

 

「うう……落ちたらどうしましょう………」

 

京都の寺といえば!という質問に対しての答えで、ほとんどの人が答えるであろう、清水寺(知らんけど)。

その有名な清水の舞台の柵に手を置きながら、四葉は京都の街並みを一望し、隣にいる五月は怯えながら柵の下を覗いていた。

 

「柵はもっと高いと思ってました」

 

「あはは、私たちが大きくなったってことだよ」

 

と、柵に手をついていた四葉が………

 

 

 

ツルッ

 

 

 

「!!」

 

 

 

 

「なんちゃって」

 

「もー!やめてください!」

 

「ごめんごめん」

 

五月をからかって遊ぶ四葉。一方、その横では……

 

 

「上杉、お前試しに落ちてみろ。300円あげるから」

 

「対価が馬鹿みたいに少ないし、もしもらっても落ちるわけねーだろ。浅倉、ここはお前が落ちろ。身体頑丈だろ?」

 

「いやお前が落ちろ上杉」

 

「いやお前が落ちろ浅倉」

 

「いやお前が落ちろ」

 

「いやお前が落ちろ」

 

「いやお前が」

 

「いやお前が」

 

「お前が」

 

「お前ry」

 

 

 

「あなたたち何危ないことを延々と言い合ってるんですか!!?」

 

下を覗きながら互いに落とし合おうとしていた物騒な二人に、たまらず五月が大声で突っ込んだ。ちなみに、総介の横からひょこっと三玖も下を覗き込んでいる。

 

 

「………しかし、久々に見ると高く感じるな」

 

「来たことあんのか?」

 

「小学校の修学旅行でな」

 

「小学校の修学旅行も京都かよ。そりゃやだな〜。できれば小中高は違う行き先で旅行してぇもんだぜ」

 

総介と風太郎が与太話をしていると、五月と四葉があることに気づいた。

 

「あれ、浅倉君……」

 

「二日目は団体行動ではありますが……大門寺さんやアイナちゃんと一緒じゃないのですか?」

 

総介の横にいるはずの、彼と同じ班員の海斗とアイナが見当たらないのだ。というのも………

 

 

「お前らも一部分かれて行動してっからな。俺たちもそれに合わせて、手分けして見守ることにしようって海斗からのお達しだ」

 

「あ、そういえば……一花と二乃は、別々に見て周るって言ってましたね」

 

「あの二人のうち、長女さんにはアイナが、『大和』には海斗がついてってるからな」

 

「いや、二乃のことを美少女に擬人化した戦艦の名前で言われても……」

 

サブカル方面に明るい四葉に何とか拾ってもらったものの、残りの三人は「?」という反応である。

 

「海斗の方は大変だろうな。女子いっぱい引き連れてたし、道ゆく女どもを魅了して、逆ナン10回くらいされてたし。イケメン野郎め、死んでくんね〜かな〜」

 

「ソースケ、本音が漏れてる」

 

「おっといけねぇ。うっかりわざと本音をいっちまった」

 

「うっかりわざとってどういうこと!?」

 

海斗の方は、彼が歩いただけでクラスの違う女子達や、たまたま来ていた観光客、近くから来ている女性達までもその美貌で虜にし、さながら有名芸能人ばりに彼の周りに人が集まって来ていた。中にはそのままお持ち帰りを狙おうとする肉食な女性も………イケメン爆発しろ!

その様子を見て、最初は海斗がいることに歓喜した二乃も、口をあんぐりを開け、片眉をピクピクと動かしながら呆然とするしかなかった。

無論、芸能人でもなんでもない一般人(?)の海斗は、写真やサイン等は断ってあるので、そのままスルーして去って行くも、それを追跡する女どもまで現れる始末。これでは護衛どころではないが、まぁ彼なら何とかするでしょ(投げやり)。

 

 

一方、一花とアイナ。意外な組み合わせだが、当の本人たちは結構話が合い、すぐに意気投合した。そのまま見学を共にしてはいたが二人ともかなりの美少女、しかも、一花はまだチョイ役ではあるが女優をしていることもあり、彼女が映画などにでていることを知っている人から声をかけられる。まぁこちらは二人が毅然とした対応で追い返していたが、たまにマジでしつこい男がいると、アイナが『戦姫』として威圧して近づかないようにさせていた。

 

 

そんなわけで、残された総介は三玖、四葉、五月の護衛も行うこととなった。

霞斑だけではなく、盗撮班からも守ることとなったので、三人は常に、五つ子を視界に入れておかなければならない。さらに、盗撮班が何の痕跡も残さず、目撃情報も皆無であることから、『霞斑』の手先の可能性も考慮しての行動となるので、気を抜くわけにはいかないのだ。

 

 

 

まぁ後半の部分は後で全部勘違いだとわかるんだけど………

 

 

そしてそのことを唯一知っている風太郎は、あの後どうしようか延々とブツブツブツブツ独り言を呟きまくって考えたが、さすがにどうしようもなく詰んでいる状況なので、堂々巡りなため思考がショートして諦めることにした。

 

 

 

 

もうばれたらあやまればいいや〜………俺殺されるかもしんねぇけど……

 

最悪、総介達にバレても、五つ子達には絶対に知られないように懇願しよ〜っと。

 

 

 

 

ん?色々考えすぎたせいで何か忘れてるような…………まいいや。

 

 

と………

 

「ま、まぁいいじゃないですか!それぞれが自由に行動するのも!ほら、せっかくの清水寺ですよ!」

 

「五月?」

 

「上杉君もこの景色を見てください、絶景ですよ!」

 

いつになく大きな声で、五月がグイグイと風太郎を柵のところまで押す。

 

「お、押すなよ、危ねぇって」

 

「ふふっ、こんなのが怖いんですか?男の子なのに」

 

「あっ?ぜ、全然怖くないですけど〜?お、おまえの方が実はビビビビ、ビビってんじゃね〜の〜?」

 

五月の挑発に余裕を見せて返そうとする風太郎だが、ガタガタと震えて冷や汗を流しながらなので、説得力が一切感じられない。

 

「な、何を言うんですか!………

 

 

 

あ、そうです。ツーショット写真を撮りましょう!ここで!」

 

「はぁ?」

 

突然五月の言い出したことに、風太郎は驚きを露わにする。

 

「なんでだよ!」

 

「だ、だってほら!」

 

そう五月が指さした先には………

 

 

 

「はい、チーズ」

 

「………ピース」

 

カシャン

 

 

ピースをする三玖の肩を片手でしっかりと抱きながらスマホで自撮りをする総介がいた。総介爆発しろ!

 

「わ、私たちもあれくらいやりましょう!」

 

「だからなんでだよ!」

 

「四葉、お願いします」

 

「い、いいけど………」

 

カメラマンを、四葉に頼んで、風太郎の腕に手を回す五月。

 

「………やるなら早くしてくれ」

 

「は、はいっ、お手数おかけします!」

 

と、風太郎も観念したようで、五月に流されるままにツーショット写真を撮ることにした。

ギュウッと風太郎の腕を掴む五月………

 

 

 

 

 

(うわ〜……私はなんて大胆なことをしてるのでしょう!)

 

普段の五月ならやらないことなので、ただ今本人の心臓はかなり高鳴っている状態である。

 

(しかし!ここまですれば上杉君も六年前のことを思い出してくれるはず!)

 

五月は『零奈』として再び風太郎の前に現れた後から、彼に昔、ここで出会ったことを思い出させようとしていた。

 

(………そういや、あの写真もここで撮ったんだっけ)

 

それが功を奏したのか、風太郎も、徐々に『あの日』のことを思い出し始めていた。

 

(それから、あの売店であの子がお守りを五つも買って………ああ、五つ子だから五つなのか。今更納得いった。

 

 

 

 

 

待てよ!)

 

 

と、風太郎はあることに気がついた。これを行えば………しかし……

 

 

「どうしました?何か思い出しましたか?」

 

 

 

「…………」

 

そんな2人のやりとりを、四葉は複雑そうな表情で見つめていた。

 

 

 

………………………………

 

 

 

一方、総介と三玖は一足先に売店に来てお守りを漁っていた。無論、ちゃんと四葉と五月の方にも注意は払っている。

 

 

「ソースケ、お守り売ってるよ」

 

「ほ〜どれどれ………やたら縁結びのやつが多いな」

 

「ふふっ、何か買っちゃう?」

 

「いいけど、俺らもう結ばれてますよ三玖さんや」

 

「でも、こういうのもたまにはいい」

 

「そう。じゃあ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………『鬼童(おにわらし)

 

 

 

 

 

 

「!!!」

 

 

総介がどのお守りを買おうか考えていると、突如、後ろから気配がした。

 

直ぐに振り向くも、周りにいるのは他の生徒や観光客のみ。その気配の主は、跡形もなく消え去っていた。

 

 

 

(今のは………いや、だがどうして………)

 

 

 

総介は、今の気配がした人物に心当たりがあった。しかし、その人物が何故ここに………

 

 

 

 

「………ソースケ?」

 

「え?」

 

「どうしたの?」

 

「………いや、何でもないよ」

 

 

一瞬感じた気配のことが心残りであるものの、今は三玖との時間や、護衛に集中しようと、総介は気持ちを改めて、お守りを選ぶことにした。

 

 

 

 

 

………………………………

 

 

 

 

その後も、それぞれに寺の見学をしていた一行だったが、ここで空の雲行きが怪しくなる。濃い灰色の雲が、空一面に覆われる。

 

 

「ひと雨来そうだね」

 

「う、うん………」

 

「三玖、先にこれを」

 

「えっ?」

 

そう言って総介は、自身の黒パーカーを脱いで三玖の肩に乗せ、彼女の頭にフードを被せる。

 

「そ、そんな、それじゃあソースケが」

 

「大丈夫。俺のことはいいから………おっと、噂をすれば、降ってきたね」

 

すると、予想した通り、一粒の雨が降ってきた。そのまま、ポツポツ……やがては音が聞こえるくらいに、にわかに雨足が強くなっていく。

 

 

「急ごう。風邪ひいちゃうからね」

 

「う、うん!」

 

二人は雨を凌げる場所まで、そのまま走って移動し始めた。

 

 

 

その後、お寺等の見学は中止となり、生徒達はホテルに戻ることとなった。

 

 

 

 

 

 

………………………………

 

 

「ひとまず着替えて、各班部屋で晴れるまで待機だ」

 

「え〜」

 

「せっかく京都来たのに〜」

 

突然のスコールにより、京都観光が中止となってホテルに戻された生徒達からは、恨み節も多々聞こえる。

 

「予報は晴れだったよな〜。雨男雨女がいるな。許さねぇぞコラ」

 

「フフフっ、『水も滴るいい男』とはこのことだ。ね?」

 

「ああ、黙れ」

 

そのにわか豪雨の被害を被ったのは、風太郎の班も同じようだ。びしょ濡れになった三人。前田はいるかどうかわからない雨男雨女に恨み節を言うが、武田はポジティブシンキングな様子。

 

そんな三人を、後ろから見つめる影が一つ。

 

(………覚えてない、よね………)

 

アイナと別れ、こちらもびしょ濡れの一花は、風太郎の背中を虚しく見つめる。昨日、話があると言いはしたものの、その途中で四葉達と合流し、その後に何故か風太郎が先の件で上の空になってしまったため、彼の中で一花の言ったことは完全に消えてしまっていた。

 

とはいえ、まだ終わったわけではない。この後も、最終日もある。焦ることはない………よね?

 

 

すると………

 

 

「おい上杉、明日のコース選択どうすんだよ」

 

 

 

 

 

その会話が遠くから聞こえた後、一花はそのまま五つ子の泊まる部屋へと戻り、びしょ濡れになった一花は先にシャワーを浴びて暖まった。

 

 

「ふぅ〜、シャワー空いたよ。先頂いちゃってごめんね〜」

 

一花がシャワーから上がると、他の四人も既に部屋に戻っていた。四葉、五月、二乃の三人もびしょ濡れだが、三玖は総介のパーカーを貸して貰い盾にしたので比較的マシである。

 

「で、では次四葉どうぞ……」

 

「うぅ〜、下着までぐっしょり……」

 

そのまま四葉は、シャワーを浴びるために浴室へも向かっていった。

 

「も〜、最悪〜………」

 

「せっかく晴れてたのに……」

 

そのまましばらく、四葉のシャワーが終わるまで待つ残りの姉妹。

 

「わぁ、五月ちゃん、これ攻めてるね〜。着ないの?」

 

「こ、これは違うんです!身の丈に合わないので捨ててしまいます!」

 

と、何やら一花が五月の荷物を見て何か言っていたが、何なのだろうか………

 

 

すると………

 

 

 

 

コンコン

 

 

 

「入るぞ〜」

 

外から聞き覚えのある声がした。ガチャっと扉が開き、頭にタオルを巻いた風太郎が入ってくる。

 

 

「五班全員いるか?連絡事項だ。30分後、2階の大広間に集合だそうだ」

 

「なぜあなたが……」

 

「一応学級長だからな」

 

ちなみに、後一人の学級長は、絶賛シャワー中である。

 

と、風太郎の後ろから………

 

「三玖〜、会いにきたよ〜」

 

総介がヒョコッと顔を出した。

 

「!ソースケ!」

 

雨のせいで曇った表情をした三玖の顔が、パァッと晴れやかに明るくなる。かわいい。

 

「何でアンタまでいるのよ!」

 

「上杉に半分パシらされてな。んでついでだから三玖に会いにここにきた」

 

「ついでって何よついでって」

 

総介が二乃といつものやりとりをしていると………

 

 

 

「あ、あのね、フータロー君」

 

一花が風太郎に話しかける。

 

「ん?何だ?」

 

「明日のことなんだけど………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラっ!

 

「ふーーー、スッキリしたー!」

 

浴室のドアが開き、全裸の四葉が姿を現し………

 

 

 

ダァン!!!

 

 

 

すぐに扉が閉じられた。

 

 

「………残念だな、四葉………お前の全て、惜しみなく見させて貰ったぜ」

 

四葉のいる扉に向かってサムズアップする総介。

 

「…………ソースケ?」

 

「…………」

 

その後ろから、闇のオーラを纏いながらヌゥっと姿を現した三玖をの悪寒を背中で感じた総介は………

 

 

「タダイマ、キオクカラスベテサクジョイタシマス。オユルシクダサイオヒメサマ」

 

「………なら、許す」

 

プクーっと頬を膨らましながらも、総介が脳内で四葉の裸を削除したことでとりあえず許した三玖。

 

「んで、何だよ一花?」

 

と、茶番はここまでにして、風太郎は先程一花が何か言おうとしたことを改めて聞き直す。

 

 

「あ、え、えーっとね……明日のコース選択だけど、どこにするのかな〜って……」

 

割と簡単に聞くことが出来た。

 

「俺か?Eにする予定だが……」

 

「ふ、ふーん、そうなんだ………」

 

「マジか?俺と三玖も同じとこだぞ」

 

「うん」

 

三日目はそれぞれに選択したコース別の体験学習であり、AからEまでの五つのコースが存在する。

その内のEコースは、太秦映画村へと行くコースである。

 

「それだけか?まぁとにかく30分後な。コース選択もそこで決めるらしいから、考えとけよ」

 

「はーい」

 

「またね、三玖」

 

「うん、またね、ソースケ」

 

「……………」

 

そう言い残して、2人は部屋から出て行った。そしてそんな中、二乃は無言のままジーっと一花を見つめていた。

 

 

「………もういないよね?」

 

しばらくして、四葉が出てきた。

 

「もういないわよ。上杉は知らないけど、浅倉にはガッツリ見られたみたいよ」

 

「〜〜〜〜!!!」

 

総介に見られたと知り、目を渦巻にして顔を真っ赤にさせる四葉。

 

「安心して四葉。私がソースケの頭から消させたから」

 

「三玖エスパー!?」

 

人の記憶を消させると言う中々にすごい特技を持っている三玖(持ってない)に、四葉は驚きを露わにする。そんなアホな子は無視して、五月が明日のことについて二乃に尋ねる。

 

「そういえば二乃は、もう決めてあるのですか?」

 

「ええ、さっき海斗君と話したわ」

 

「え?何の話?………」

 

その後、状況を理解していない四葉も交えて五人は明日のコース選択の話を行ってから、予定の時刻に大広間へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

………………………………

 

 

 

 

 

 

「結局、それらしきヤローは現れず終い、か……」

 

「僕の方でも、怪しい動きをする者は現れなかった」

 

「私も、確認できませんでした………そしてこれが、五人の選択されたコースですか……」

 

夜、それぞれの今日の報告をするために、総介と海斗が泊まる部屋に来たアイナが、テーブルに一枚の紙を見た。そこには生徒達の朝のコース選択先が記されていた。それは、海斗が先生から借りてきたものである。

昨日の件もあり、また盗撮班が狙うかもしれないから、彼女たちのコースを把握して、こちらでも見張りを行いたいと言って、先生から特別に貸して貰ったものだ。それも、優等生であり、生徒だけではなく、教師からも一目置かれている海斗でなければ、この紙を手に入れることは出来なかった芸当である。やっぱイケメンって正義なんだね………

 

 

「大体予想通りってとこか………」

 

「これなら、僕たちも綺麗に分かれて行動できるね」

 

「配置は、大体予想できますが、いかがいたしますか?」

 

「決まってんだろ。んなもん………こうでいいだろう?」

 

総介が、そのままペンを走らせて、コースのアルファベットを記入していく………

 

「そうだね。これが一番良い」

 

「承知しました。では、これを先生に渡してきますね」

 

そう言って、アイナは紙をとって部屋を出て行こうとするが………

 

 

「………待て、アイナ」

 

総介が彼女を呼び止めた。

 

「?どうされました?」

 

 

「海斗も聞いてくれ。昼間のことなんだが………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………本当、ですか?」

 

「断定は出来ねぇがな。ほんの一瞬だか、すぐ後ろにそれを感じた」

 

「……だとしたら、何故ここに………」

 

「さぁな。会って確かめにゃわかんねーよ。だがもしかしたら………そういうことなのかもな」

 

「…………」

 

「………そのことについてはわかった。でも、僕たちのすることは変わらない。五つ子の護衛を最優先に行動しよう。総介のことの真偽は、任務を全うしてからでいいだろう」

 

「………だな」

 

「かしこまりました」

 

 

兎にも角にも、今は五つ子の護衛という任務に就いている以上、そちらが何より大事なので、三人はそのことを念頭に入れつつも、今までと同じ方針を貫くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、修学旅行二日目は終わりを迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして迎えた三日目。修学旅行最終日。

 

 

「もう最終日かよ〜」

 

「晴れて良かったね」

 

「昨日の分まで楽しもうぜ」

 

 

 

それぞれの選択したコースの場所へと集合する生徒達。その中に………

 

 

 

 

「やったー!大門寺君と一緒よ!!」

 

「海斗様!!これが運命!!」

 

「大門寺君、一緒に周ろう!」

 

海斗の周りには、彼と同じコースだったことに歓喜する女子達で溢れていた。その外に………

 

 

(………やっぱりこうなるわよね)

 

 

Aコース………中野二乃、大門寺海斗

 

 

 

 

 

………………………………

 

 

 

 

 

 

「Bコース選択者はこっちだ」

 

「さぁー!五月、アイナちゃん、最終日楽しみましょう!」

 

「四葉さん、朝から元気ですね………」

 

「…………」

 

 

 

Bコース………中野四葉、中野五月、渡辺アイナ

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Eコースはこっちよ。出発するわよ」

 

「まさか長女さんも同じたぁな」

 

「えへへ、よろしくね♪」

 

「一花………だからあの時……」

 

「なんか、ここだけ固まったな………」

 

 

 

Eコース………上杉風太郎、中野一花、中野三玖、浅倉総介

 

 

 

 

ついでに前田と武田

 

 

 

 

「「ついで!?」」

 

 

 

 

 

それぞれに選択したコースも決まり、いよいよ修学旅行最終日が幕を開けた。

 

 

 

 




あかん、ここが一番ムズい。矛盾を生まないようにしなければ……
てか修学旅行編『色々』としんどいですね……

二日目は箸休めです。それぞれの話は三日目に色々と大きく動く予定です。
今回もこんな駄文を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。