【SW2.5リプレイ】異世界行ったら女の子になってた件について。   作:TS好きさん

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まだ寝てなかった、あの頃。


第三回『出会いの街』 - 2

 GMとPLの時刻は深夜。

 まだまだロールプレイだけが続いていく。

 

キヤ:「はい、お水どーぞ」

リリシャ:ズズ…「うん、水」

 

海音:ゴク…「水だな」

 

キヤ:「だって、水だもん!」

リリシャ:「知ってる」

 

 水以外に表しようがない。

 

海音:「さて、クッキーはどうかな」

 

キヤ:「あ、そうだ、まだ私よりおねーさんな日田たちもいるし、会い行こうよ!」

キヤ:「クッキーもみんなで食べた方がおいしいだろうし!」

 

海音:「ん?おお、まだ他にもいるのか?」

 

リリシャ:「うん、あとふたり」

 

 リリシャはそう言い、また「……水」とつぶやいている。

 

海音:「じゃあ、その二人は今何を?」

 

リリシャ:「古参が引きこもり」

キヤ:「二番目のお姉ちゃんは……遊びに?」

 

海音:「え?うん……おう?」

 

アルイル:「ただいま、戻りましたわ」

 

 現れたのはロングの赤っぽい髪をたなびかせる少女。

 言葉からはどこか気品を感じる。

 

リリシャ:「あれが二番目のアルお姉ちゃん」

アルイル:「ああ、新しい人でしょうか。事前に連絡が来ていないということは……」

キヤ:「うん、今日から住むことになった、カイネちゃん!」

 

海音:「よろしくな」

 

アルイル:「ええ、よろしくお願いします」

アルイル:「それなら、後でミンツにも報告しないとですね」

 

海音:「さて、じゃああと一人はどこに?」

 

キヤ:「ミンツお姉ちゃん、外に出たがらないから……」

リリシャ:「三階の奥の部屋……、らしい」

アルイル:「ミンツ様はいわゆる引きこもりと言うやつですから……」

 

海音:「まずは、挨拶からだよな、そのあとでみんなでクッキーを食べようか」

 

リリシャ:「私もまだ会ったことがない……」

キヤ:「そう言えば、リュカお兄ちゃんが……」

アルイル:「キヤ」

 

 キヤの迂闊な発言を窘めるアルイル。

 地雷なのだろうか。

 

キヤ:「うっ」

 

海音:「ん……リュカ?」

 

 ふと聞こえた知り合いの名前に海音は反応は隠せない。

 

アルイル:「先ほどのは聞かなかったことにしていただけますか?」

 

 苦笑いといった様子でアルイルが言う。

 

リリシャ:「……?」

 

海音:「…おう」

 

アルイル:「リリシャも、お願いします」

 

リリシャ:「……わかった」

 

海音:(お兄ちゃんてことは……まさかアイツにも彼女が!?)

海音:(いや、それは軽率だろう、同じ名前で同じ同姓で違う人なだけかもしれないし)

 

アルイル:「こちらのクッキー、カリヤ様がお好きなものですわね」

キヤ:「ホントだー、私これ好きなんだよね!」

 

海音:「ああ、そうなんだな」

 

アルイル:「こちらはどこで?」

 

海音:「ああ、今日ここに来た時にカリヤさんから貰ったんだよ」

 

アルイル:「あの人らしいですわね……」

キヤ:「今、難民が受け入れられてるのもあの人が来てからなんだったっけ?」

アルイル:「ええ、そうなりますわ」

 

海音:「……ここの人たちは暖かいんだな……」

 

リリシャ:「トウヤお兄ちゃんたちが、私たちを救ってくれた」

アルイル:「場所は違えども、ですわね」

 

海音:「……トウヤたちはいつからここに?」

 

アルイル:「トウヤ様は……、かれこれ2年も前になりますわ」

 

海音:「2年!?」

 

アルイル:「あの時、この要塞を救ってくれたのもトウヤ様ですし……」

アルイル:「彼がいなければ、今ここに私はたっていないでしょう……」恋する乙女の顔

 

 恋をしている者の顔である。

 ただ、GMはトウヤと海音を結ばせる気でいっぱいだ。

 

海音:(は?どういうことだ!?なんで同じくらいに転移したのに俺が二年も後に来てるんだ!?)

 

キヤ:「私がー……、一年前にここからそこそこ東にある村から助けてもらって。リリシャが半年前だっけ」

リリシャ:こくり

 

海音:「で、俺が最近と…」

 

アルイル:「この屋敷は自ら残る選択をした若い女性に貸し出されるの。どのようなことがあったにせよ、あなたもそのような選択をなさったのでしょう」

アルイル:「そもそも残るといった選択をするのは稀ですから、ここに来る人は少ないのです」

 

海音:「うん、そうだな」

海音:(うーん……何とも言えん)

海音:複雑な表情をする

 

アルイル:(リュカ様がお亡くなりになられたのも一年前ですわね、人が来るたびに思い出しますわ)

アルイル:(全部私のせい、なのです……)

 

 アルイルは憂いがある表情で俯く。

 

リリシャ:ズズ…「……水しかないの?」

アルイル:「そうですね……、配給も少々減ってしまうみたいですし。紅茶は我慢です」

キヤ:「え~……」

リリシャ:「そう」

 

海音:(……結構無理してるっぽいな)

アルイル:「水路に魔族が出ているらしく、遠回りで安全な陸路で運ばなきゃいけない……」

 

 PLには適当に言ったがGMの手書きの図で説明。

 以下がここら一体の周辺地理だ。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 1がこの街、近くにあるのは湖。そしで2が魔族が出没している場所となっている。

 今回PLは強さ的に行くことができないのでかなり後回しになるだろう。

 強い冒険者がトウヤ達以外に存在しないというのもあり対応が遅れてしまっているのだとか。

 

アルイル:「そう言った面でも時間がかかるし、奴らを追い払うのにも配給が必要なの」

アルイル:「わたしたちはその分、我慢しなくてはなりませんわ」

キヤ:「そっか……」

リリシャ:「トウヤたちは向かわないの?」

 

海音:(途中の戦闘してるやつらを見た感じ……あの不気味な奴らか)

海音:しかめっ面をします

 

アルイル:「……トウヤ様は、別にやることがあるのですわ」

アルイル:「まあ、この様な話をしていても埒があきませんわね」

キヤ:「カイネちゃんは、なにか面白そうな話とかってある?」

 

海音:「ん?面白い話?」

海音:「俺は特にそういうのは無いな…」

 

キヤ:「ふーん、そっかー」

アルイル:「こら、キヤ。あまり無理に聞くのもよくないです」

 

海音:「いや、良いよ、ほんとにそういうのは特にないしな」

 

アルイル:「お部屋は……、キヤが空いてる部屋に案内してあげて。リリシャはそのお手伝いを」

キヤ:「はーい」

リリシャ:「わかった」

 

 アルイルの指示に対してキヤとリリシャが返事をする。

 

アルイル:「助け合いですから、仲良くしましょうね」

 

海音:「ああ、よろしくな」手を出します

 

アルイル:両手で握手をしてくれるよ

アルイル:追加で微笑んでくれます

 

キヤ:「それじゃあカイネちゃん、いこっ♪」

 

海音:「おう」

 

リリシャ:「ついてくる」

 

海音:「じゃあ、アルイルまたな」

 

アルイル:「ええ、また会いましょう」

アルイル:(さて、私はミンツ様のお部屋までお話をしに行きますか)

 

 こうして、海音は自分の住む場所を手に入れることができた。

 ここからは現状の情報と強さを手に入れるだけなのだが……?

 

キヤ:「ココが部屋だよー」

リリシャ:「もとが貴族の屋敷なだけあってとても広い」

キヤ:「備品とかは一通り置きっぱなしだから掃除とかして使ってね」

 

海音:「おお、広いな」

海音:部屋を見まわします。なにがありますか?

 

GM:大きな化粧台、大きなベッド(天蓋付きでキングサイズはありそう)、大きなクローゼット、大きな魔動ランプが数本、大きな姿見とかいろいろ

 

海音:「分かった、案内ありがとな」キヤの頭を撫でます

 

キヤ:「ひゃ、わー! 私はお姉さんだってば―!」

リリシャ:「キヤお姉ちゃんは負けず嫌い」一応年上……

 

 突然のカミングアウト。

 

海音:「はは、じゃあもっと頑張らないとな」

 

リリシャ:「お姉ちゃんと呼ばないと直ぐ怒るの」

キヤ:「だ、だってお姉ちゃんだから!」涙目

 

海音:「あ、そうなのか……」

 

リリシャ:「分かってる、キヤお姉ちゃん」

リリシャ:「それじゃあ、ごゆっくり。困ったら誰かに相談して」

キヤ:「待ってよリリシャー!」

キヤ:「あ、カイネちゃん、また後でねー!」

 

海音:「おーう」

 

リリシャ:「お夕飯は6時ごろ。下の食堂に来て」

 

海音:「分かった、遅れないように行くな」

 

リリシャ:「ん、賢明」

キヤ:「それじゃあねー」

 

海音:「おう、またな」

 

GM:と言うわけでお二方は去っていきます

 

海音:「……さてじゃあまずは改めて俺の姿の確認かな?」

 

キヤ:「あ、言い忘れてたけど外出は自由だよー! でもでも、あんまり遅くならないようにねー!」

GM:外から聞こえますね

 

海音:「ひゃわ!?……お、おう、ありがとな」

海音:「……はぁ、心臓に悪い」

海音:改めて姿見の所に行きます

 

GM:なんとなく、上着が匂う気がします

GM:くるんでるやつ

 

???:ニコッ

 

 微笑む鳥の影。

 PL曰く忘れていませんよとのこと。

 

 一日も経過してたらやばそうだよね。

 

海音:「……ぁ、鳥の体はどうしようか……」

海音:「……化粧台に置いておこう」

海音:化粧台に行きます

GM:はい

 

 男なので化粧台を使わないという判断なのだろう。

 少女なのだが。

 

海音:「……こいつにも結構助けられたな……」

海音:そっと化粧台にそっと置きます

海音:「……くそっ…」

海音:「……姿を確認した後、情報も集めなきゃな」

海音:姿見の所に行きます

 

GM:姿見にはあなたが写ります

 

 姿見に映ったのは銀髪のショートヘアーの小柄な女の子だった。

 青い目が自分の姿に見とれるかのようにうるうるとしている。

 

海音:「……うわぁ…あの神ギャップ萌えとか言ってたが変わりすぎじゃねぇか?」

 

GM:その通りである

 

 そのあと、身長をどうするのかという話になり、ダイスを振るGM。

 

GM:4d60

SwordWorld2.5 : (4D60) → 134[1,36,58,39] → 134

GM:134cmですね

 

海音:小さすぎません? ちょっと振らせてください。

 

GM:あー、振るだけならいいよ?

 

海音:4d60

SwordWorld2.5 : (4D60) → 148[55,8,48,37] → 148

海音:これくらいがよかった……。

海音:「うわぁ……これじゃアイツも解らないはずだよ」

 

GM:134cm程度、……縮んだな!

GM:男の時がどうだったかは分からんけど!

 

海音:「ちっこ過ぎやしねぇか?」

海音:「体も貧弱だし……うわぁ……これそどうやって俺って証明すればいいのやら……」

海音:「……後は今の時間の確認か?」

海音:時計みたいのはありますか?

 

GM:ありますね

GM:元の世界と似たような感じです

 

 機械類はだいたい魔動機で片が付く。やっぱり魔動機って便利だな。

 

海音:今の時間はどのくらいですか?

 

GM:午後1時くらい

 

海音:ここから市場までどのくらいかかりますか?

 

GM:1時間程度

GM:急げば40分程度

GM:地味に立地が悪いみたい

 

海音:「掃除道具やら日用品やらそろえに……あ、お金がねぇ」

 

GM:さて、ふと気が付きます。

GM:あなたの腕、二の腕のあたりに何か刺青のような何かが刻まれています

GM:それはこのような印です

 

 GMはすっと画像を提示する。

 

 

【挿絵表示】

 

 

海音:「うん?なんだこれ?」

 

GM:右腕にあります。はい

 

海音:「なにかの模様みたいだが……わっかんねぇなぁ……」

海音:印に触ってみます

GM:入れ墨みたいなものですね。

GM:見識もいいですよ。叡智のおかげで目標値は14

 

海音:コロコロ……失敗。ちくせう

 

GM:何の印かはわかりませんね。

 

海音:運命確定使用します

 

 GMが使うように煽ると易々と使ってくれた。

 

GM:ではメジャーゴッドの聖印です

GM:名前はテスタエキナ

GM:言い伝えでは古き時代に間違った信仰をされた結果、堕ちた神です。

GM:この大陸で昔信仰があったらしいですが、他の大陸でも信仰はいまだに残っているのかもしれません

GM:何と憐れな神様

 

海音:「……え、俺無神論者なんだけどいつ信仰したっけ?」

海音:「というか、今まで自然と無視してきたが、なんでこんな知識があるんだ!?」

 

GM:弓によるものだとわかりますね

 

海音:「俺はただの一般人だったろう!?」

海音:「ほんとに何なんだよこの弓……」

 

GM:ただ、この聖印はもうすでに廃れ、あまり知られていません

GM:弓による補正がなければ28くらいの目標値になりそう(曖昧

 

海音:「はぁ、頭が痛くなる……地雷案件じゃねぇかこれ」

海音:「……蘇生はあるが高位の神官じゃないとダメ……と」

 

 弓のおかげで蘇生魔法について、あることを確信する海音。

 

GM:弓が教えてくれる(便利ワード

GM:外で声がします

アルイル:声を荒げ怒るアルイル、そして……

トウヤ:申し訳なさそうな顔をするトウヤ

トウヤ:言い合っている、のでしょうか?

海音:「……どうしたんだろうか」

 

 

================================

 

 

GM:海音が窓を開けると外の言い合いが聞こえてきます

 

アルイル:「この街の住人たちを助けるのが先ではなくて!?」

アルイル:「復讐だなんてそんな者は何も生まないのですっ! それに悪いのは私なのに……!」

 

トウヤ:「……いや、あれは俺に落ち度があるんだ。そうしなければアイツは死ななかった。だから、アイツを倒す。あれは別の危険分子だ。潰さないと」

 

アルイル:「ダメです! アレには敵いませんっ、だから、だからぁ……!」

トウヤ:「……倒す算段はあるんだ。だから安心してくれアル」

 

海音:(……あいつ?トウヤは何を言っているんだあいつ)

 

トウヤ:ものすごく悲しそうな顔でアルイルを抱いています

アルイル:対してアルイルはトウヤに縋りつくように泣いています。

 

海音:(……修羅場兼惚気ってか?中身はクッソ重そうだけどな)

 

リリシャ:「……どうしたの?」入り口から顔をのぞかせます。

 

トウヤ:「リリシャか、いや、気にしないでくれ。これはこっちの問題だ」

 

アルイル:「あなただけの、問題では、ありませんっ」

アルイル:「この町の、問題なのですよ!?」

 

カリア:遠くの馬車から降りてきているのが見えます

カリア:「トウヤ、どうだ」

 

トウヤ:無言で首を振る

 

カリア:「馬車にはイクトらが待っている」

 

トウヤ:「なら待たせるわけにはいかないな」

 

イクト:「……」馬車から顔を見せています

 

マサ:ちらりと見えますね

 

トウヤ:「……あんまり待たせるわけにはいかない。だから、アルイル」

 

海音:(マサもいr……誰だアイツ!?)

 

アルイル:「トウヤ様っ、トウヤ様ぁっ……」

 

海音:(え、何この二年間でアイツあんなにやせたの!?)

 

 重い会話の中でどうでもいいことに気が付く海音。

 違う、そうじゃない。

 

トウヤ:「……ごめん」

 

リリシャ:「トウヤお兄ちゃん。帰ってくる?」

 

トウヤ:「……」

トウヤ:「……当然だ」

 

 長い沈黙の末に答えるトウヤ。

 

リリシャ:「……気を付けて」

 

海音:(んー、そういえばリュカが居ないな、何処にいるんだろう)

 

トウヤ:カリアと歩いて馬車へと向かいます

 

海音:(そろっているから彼奴だけいないわけないだろうしなぁ)

海音:(なんかの病気だったりして?)

 

ミンツ:「本当にバカばっかりなんだからぁーー!!」上から聞こえます

 

トウヤ:「……ミンツ」

 

海音:「うぉ!?」

 

ミンツ:「みんなみんなみんな自分勝手すぎるのよ、アルイルもカリアも、トウヤもイクトもマサも! バカなリュカだって! みんなみんな……!!!」

 

トウヤ:「……」

 

海音:(こりゃリュカになんかあったな)

 

カリア:「子供の言葉に耳を貸す必要はない……」

 

 カリアがトウヤに言う。

 その表情は暗く、辛そうだ。

 

トウヤ:「……はい」

 

海音:(重症負ったとか?それだったら、ここにいないのも頷けるな、うん)

 

ミンツ:「本当に、バカ、バカ、大バカ者……、なんだか、らぁ……!」

ミンツ:上からすすり泣く音が聞こえます

 

GM:下からも!!

 

 まさに空気的にも描写的にも地獄!

 

リリシャ:「アルイル、中、行こう」

アルイル:「んく……、わかった……」

 

海音:(うん、だから、重症で動けないんだ、うん、そうだ、きっとそうなんだ)

海音:「だから違う、違うはずなんだ、そんなことはあり得ないんだ、うん」

 

ミンツ:「帰ってこないなんて、約束してないんだから……、だから……」

ミンツ:「リュカ……」

ミンツ:「帰ってきてよ……」

 

海音:「違う……違う違う違う違う、そんなはずないじゃないか」

海音:「うん、落ち着け、うん」

 

リュカ:『先輩今度カラオケとかどうっすか?』『それ俺のから揚げですよ!?』

リュカ:『卒業したらまた会える機会減りますね……』『まあ、いつでも連絡取れるし大丈夫ですね!』

 

海音:「だから違うっつってんだろ!?」

 

リュカ:『俺、これでも法務系目指してるんでいつでも頼ってくださいよ、先輩!』

 

海音:「あああぁぁ……」

海音:「違う……違うんだよ……」

 

 海音はベッドで一人、うずくまる。




見直して一言

PL:はぁー!? ロールプレイングしかしてねえ!?

GM:そだね。

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